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4-2.遊び場を用意しよう
163.勇者一行の挑戦⑤
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歩夢はバブルスーツを纏ったまま、坂の上を見上げる。
[残った問題は、駆け上がる力が急になくなることなんだけど……]
[まだその原因がまったくわからないよな]
歩夢につられて、ドロンも視線を坂道に向けた。厳しい表情だ。
リーエンは[それ用のアイテムはないの?]と歩夢に尋ねる。
さっきその質問をして『バブルスーツ』なんてお笑いネタ全開のアイテムを出されたのに、懲りないなぁ。
それだけ、ここを自力で攻略するのは難しいと感じてるってことなんだろうけど。
[うーん……駆け上がる補助かぁ……]
歩夢がアイテムバッグをゴソゴソと探る。
そのまま[さっきのリフトみたいに、上から縄を垂らすことができれば、上下移動できるアイテムはあるんだけど……]とブツブツと呟きを続けた。
あるのか、そういうアイテムも。
いくらアイテムバッグが大きさを問わず収納できるとはいえ、人が乗れるサイズのアイテムをいくつも入れてるのは非常識だと思うぞ?
現に、ドロンとリーエンも『あるのかぁ……』と言いたげな顔をしてるし。
[──あ、これはどうかな]
歩夢がパッと笑みを浮かべ、何かを取り出した。
ドロンとリーエンが不思議そうに首を傾げる。
[なんだそれ]
[また見たことがないアイテムが出てきたわね]
それは二つのボトル缶が並列でくっついたような見た目のアイテムだった。
リュックサックのように両肩で背負えるようになっていて、腰ベルトもついている。
この世界では、缶はあまり一般的なものではないから、二人には完全に未知の物体に見えただろう。
[フライランチャーっていうんだよ。これを装着してスイッチを入れたら飛べるんだ]
[飛べんのかよっ!?]
ドロンが驚いた様子で叫んだ。
リーエンも[あら、まさかそんなアイテムがあるなんて、ね……]と目をパチパチと瞬かせている。
[うん。これとバブルスーツを併用したら、クリアしやすいんじゃないかな。力が削がれるのが、アイテムにも作用するトラップだったら、改めて対処法を考えないといけないけど]
[……とりあえずやってみるしかねぇわけだな]
あー、またアイテムを使って軽々と攻略されるパターンか? それはちょっと残念だなぁ。
──なんて俺が考えている間にも、歩夢がフライランチャーを装着し終えていた。
バブルスーツの中にフライランチャーを着けた歩夢が入っている感じだ。
うーん、奇妙な光景……。
[じゃあ、挑戦してみるね]
[おう、がんばってくれ]
[私たちが下でクッションを用意しておかなくてもいい?]
[大丈夫だよ。万が一落下しても、その衝撃をバブルスーツが吸収してくれるはずだから]
[……そう。それならよかったわ]
バブルスーツ万能だなぁ。見た目が変だから、なんだか不思議な感じ。
リーエンも俺と同じことを考えているような顔をしてる。
微妙な表情のドロンとリーエンを置きざりに、歩夢は嬉々とした雰囲気でフライランチャーのスイッチを入れた。
途端に、フライランチャーの下部から猛烈な風が噴き出す。
[うおっ!?]
[きゃっ!]
ドロンとリーエンが風を受けて少し体勢を崩すも、歩夢は気にせず上を目指した。
「……マジで飛んでるなぁ」
噴き出す風が勢いを増すことで、より高度を上げていく姿を、俺は呆然と眺める。
この仕掛け、そういうアイテムで攻略することを考えて作ってないんだけど! ズルじゃね!?
とはいえ、これは俺が咄嗟に影兎とミーシャを投入した結果とも言えるから、強く抗議はできない。先にズルしたのは俺の方だもんな。
『ミーシャ、影兎、がんばってー』
リルが願うように呟きながらモニターを見つめる。
その後はなんとなくみんな喋るのが憚られるような雰囲気で、じっと黙って歩夢の挑戦を見守った。
ゆっくり上っていくバブルスーツ──いや、それを纏った歩夢が坂の半分の高さを超える。
噴き出す風は地面にぶつかり、ドロンやリーエンを吹き飛ばしてしまいそうなほど強くなっていた。
二人とも身を低くして、地面にしがみついている。
『なんか変なのが来てるにゃー!』
不意にミーシャの叫び声が聞こえた。コネクトを通した音声だ。
ミーシャは影兎の能力で影に身を潜めつつ、歩夢を偵察したらしい。
確かに、途中経過も説明もわからずにバブルスーツを見たらビックリするよな。俺も宇宙猫になりかけたもん。
『メーデーメーデー!』
『かげからとおくて、みられないようにこうげきするのはむずかしいよ~』
『でも、このままとおしちゃうのはやだ~』
『なに、あのまるいの~!?』
影兎たちもなかなかに混乱した様子だ。
ちょっと可愛いな、と思っちゃったのは、普段の影兎が余裕いっぱいで頼りがいがありすぎるせいだな。
『マスター! 助けてあげて!』
リルにウルウルとした目で見つめられる。
そういう感じで頼まれたら、飼い主として、なんとかしてやりたくなるんだけど……どうしたものかな?
「あー……明かりを落とそうか?」
考えた末にふと思いついて、モニターを指しながら言ってみた。
この施設全体は、こちら側で自由に明暗調整できるライトをつけてある。そのライトをオフにするくらいはお茶の子さいさいだ。
暗くなれば、影兎が気兼ねなく活動できる範囲が増える。ミーシャもまた同様に。
『あ、そっか~くらくすればいいんだ~』
『それならボクたちができるね~』
『やっちゃう~?』
『やっちゃお~!』
俺が手を出す前に、影兎たちの方で活路を見出したようだ。
自分たちで暗くする? そういや、前にそういうスキルを使ってたことがあったな。
そう、あれは、子猫姿の歩夢と影兎トッシーの対決で──
俺が記憶を振り返っていると、影兎たちが声を揃えて叫ぶのが聞こえてきた。
『『『シャドウイート!』』』
坂にあった影から一瞬で闇が広がる。
今回はモニター用のカメラが闇の範囲に含まれていなかったため、外から暗黒の球体が出来上がるさまを見ることになった。
[なんだこれ!?]
[アレックス! 無事!?]
ドロンとリーエンが闇を見上げて叫ぶ。
「……うわぁ……すげぇなぁ」
俺は呆然と呟いた。
やっぱ、魔物の強さって反則級だな……。
[残った問題は、駆け上がる力が急になくなることなんだけど……]
[まだその原因がまったくわからないよな]
歩夢につられて、ドロンも視線を坂道に向けた。厳しい表情だ。
リーエンは[それ用のアイテムはないの?]と歩夢に尋ねる。
さっきその質問をして『バブルスーツ』なんてお笑いネタ全開のアイテムを出されたのに、懲りないなぁ。
それだけ、ここを自力で攻略するのは難しいと感じてるってことなんだろうけど。
[うーん……駆け上がる補助かぁ……]
歩夢がアイテムバッグをゴソゴソと探る。
そのまま[さっきのリフトみたいに、上から縄を垂らすことができれば、上下移動できるアイテムはあるんだけど……]とブツブツと呟きを続けた。
あるのか、そういうアイテムも。
いくらアイテムバッグが大きさを問わず収納できるとはいえ、人が乗れるサイズのアイテムをいくつも入れてるのは非常識だと思うぞ?
現に、ドロンとリーエンも『あるのかぁ……』と言いたげな顔をしてるし。
[──あ、これはどうかな]
歩夢がパッと笑みを浮かべ、何かを取り出した。
ドロンとリーエンが不思議そうに首を傾げる。
[なんだそれ]
[また見たことがないアイテムが出てきたわね]
それは二つのボトル缶が並列でくっついたような見た目のアイテムだった。
リュックサックのように両肩で背負えるようになっていて、腰ベルトもついている。
この世界では、缶はあまり一般的なものではないから、二人には完全に未知の物体に見えただろう。
[フライランチャーっていうんだよ。これを装着してスイッチを入れたら飛べるんだ]
[飛べんのかよっ!?]
ドロンが驚いた様子で叫んだ。
リーエンも[あら、まさかそんなアイテムがあるなんて、ね……]と目をパチパチと瞬かせている。
[うん。これとバブルスーツを併用したら、クリアしやすいんじゃないかな。力が削がれるのが、アイテムにも作用するトラップだったら、改めて対処法を考えないといけないけど]
[……とりあえずやってみるしかねぇわけだな]
あー、またアイテムを使って軽々と攻略されるパターンか? それはちょっと残念だなぁ。
──なんて俺が考えている間にも、歩夢がフライランチャーを装着し終えていた。
バブルスーツの中にフライランチャーを着けた歩夢が入っている感じだ。
うーん、奇妙な光景……。
[じゃあ、挑戦してみるね]
[おう、がんばってくれ]
[私たちが下でクッションを用意しておかなくてもいい?]
[大丈夫だよ。万が一落下しても、その衝撃をバブルスーツが吸収してくれるはずだから]
[……そう。それならよかったわ]
バブルスーツ万能だなぁ。見た目が変だから、なんだか不思議な感じ。
リーエンも俺と同じことを考えているような顔をしてる。
微妙な表情のドロンとリーエンを置きざりに、歩夢は嬉々とした雰囲気でフライランチャーのスイッチを入れた。
途端に、フライランチャーの下部から猛烈な風が噴き出す。
[うおっ!?]
[きゃっ!]
ドロンとリーエンが風を受けて少し体勢を崩すも、歩夢は気にせず上を目指した。
「……マジで飛んでるなぁ」
噴き出す風が勢いを増すことで、より高度を上げていく姿を、俺は呆然と眺める。
この仕掛け、そういうアイテムで攻略することを考えて作ってないんだけど! ズルじゃね!?
とはいえ、これは俺が咄嗟に影兎とミーシャを投入した結果とも言えるから、強く抗議はできない。先にズルしたのは俺の方だもんな。
『ミーシャ、影兎、がんばってー』
リルが願うように呟きながらモニターを見つめる。
その後はなんとなくみんな喋るのが憚られるような雰囲気で、じっと黙って歩夢の挑戦を見守った。
ゆっくり上っていくバブルスーツ──いや、それを纏った歩夢が坂の半分の高さを超える。
噴き出す風は地面にぶつかり、ドロンやリーエンを吹き飛ばしてしまいそうなほど強くなっていた。
二人とも身を低くして、地面にしがみついている。
『なんか変なのが来てるにゃー!』
不意にミーシャの叫び声が聞こえた。コネクトを通した音声だ。
ミーシャは影兎の能力で影に身を潜めつつ、歩夢を偵察したらしい。
確かに、途中経過も説明もわからずにバブルスーツを見たらビックリするよな。俺も宇宙猫になりかけたもん。
『メーデーメーデー!』
『かげからとおくて、みられないようにこうげきするのはむずかしいよ~』
『でも、このままとおしちゃうのはやだ~』
『なに、あのまるいの~!?』
影兎たちもなかなかに混乱した様子だ。
ちょっと可愛いな、と思っちゃったのは、普段の影兎が余裕いっぱいで頼りがいがありすぎるせいだな。
『マスター! 助けてあげて!』
リルにウルウルとした目で見つめられる。
そういう感じで頼まれたら、飼い主として、なんとかしてやりたくなるんだけど……どうしたものかな?
「あー……明かりを落とそうか?」
考えた末にふと思いついて、モニターを指しながら言ってみた。
この施設全体は、こちら側で自由に明暗調整できるライトをつけてある。そのライトをオフにするくらいはお茶の子さいさいだ。
暗くなれば、影兎が気兼ねなく活動できる範囲が増える。ミーシャもまた同様に。
『あ、そっか~くらくすればいいんだ~』
『それならボクたちができるね~』
『やっちゃう~?』
『やっちゃお~!』
俺が手を出す前に、影兎たちの方で活路を見出したようだ。
自分たちで暗くする? そういや、前にそういうスキルを使ってたことがあったな。
そう、あれは、子猫姿の歩夢と影兎トッシーの対決で──
俺が記憶を振り返っていると、影兎たちが声を揃えて叫ぶのが聞こえてきた。
『『『シャドウイート!』』』
坂にあった影から一瞬で闇が広がる。
今回はモニター用のカメラが闇の範囲に含まれていなかったため、外から暗黒の球体が出来上がるさまを見ることになった。
[なんだこれ!?]
[アレックス! 無事!?]
ドロンとリーエンが闇を見上げて叫ぶ。
「……うわぁ……すげぇなぁ」
俺は呆然と呟いた。
やっぱ、魔物の強さって反則級だな……。
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