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5-1.平穏のためにチクチクと
182.いつも一緒に
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「いっちにー、さんしー」
『ごーろく、しちはち!』
ただいま、リルと一緒に体操中。
お日様の下で体を動かすのは気持ちいいなー。この日差しは作られたものだけど、それを感じさせないくらいポカポカするし。
「──ふぅ……」
軽く息が上がったところで体操終了。
草原に寝そべり休憩する。
そんな俺の顔を、リルがひょいと覗きこんだ。
真っ白い毛が日差しでキラキラと輝いていて眩しい。今日も最高にモッフモフで可愛いなぁ。
『マスター、最近よく動いてるけど、どうしてー?』
今更の質問に、ちょっと笑っちゃう。
それ、体操を日課にしてすぐに聞くべきことじゃないか?
リルは俺と一緒に動けるのが楽しくて、そういう疑問はどうでもよかったんだろうけど。
体を起こして、リルの頬の毛を梳くように撫でる。
そして、気持ちよさそうに目を細め尻尾を降るリルを眺めながら口を開いた。
「邪神やら偽神やら、よくわかんないヤツらと敵対しようって決めただろ?」
俺の親友であり、この世界の勇者になった歩夢と話し合ったことを思い出しながら俺が言うと、リルが『うん』と頷いた。
『じわじわといびって、最後はガブッとするんだよね!』
「なんかスゲー悪いことしてる気分になる言い方だけど、間違ってはない……」
花を周囲に舞わせているのが見えそうなくらい、のほほんとした明るい雰囲気のリルの口から放たれた言葉に、ちょっと口の端が引き攣る。
こういうところ、やっぱりリルは神狼なんだなぁ。見た目が可愛くても、しっかり魔物思考だ。
「まあ、そんな感じでやるって決めたから、いざという時に俺が足を引っ張らないよう、少しでも体力つけておこうかなー、と」
俺が体操を日課にするようになった理由はこれ。
戦うことになったら、リルやエンドたちががんばってくれるだろうけど、俺も逃げるくらいはできなくては、と思ったのだ。
それには、体力が必要だし、まずは体操から始めてみた。
正直、俺にバトルセンスはないから、もっと強くなろうと思ったら、DPでステータスアップやスキル獲得をした方が、手っ取り早くて効果的なんだよな。
もうちょっと体を動かすのに慣れたら、そっちもやってみようと思ってる。
……ダンジョンマスターになってから、ほとんど動いてなかったから、体が鈍ってるんだよなぁ。
『えー、僕たちがいるから大丈夫なのに』
ちょっと不満そうに言うリルに微笑みかける。
リルたちが頼りになることは十分にわかってる。だから、俺が今しているのは自己満足に近い。
でも、やらないよりいいだろ。気分転換にもなるし。
「まぁそうだけど。こうやってリルと体を動かすのも楽しいし」
『……それはそうだね! 僕も、マスターと一緒に遊べて嬉しい!』
ワシワシと長い毛を撫でながら懐柔すると、リルがまた機嫌よさそうに尻尾を揺らして喜んだ。
チョロい。そこが可愛い。
『マスターとリルは毎日元気だにゃぁ……ふあふ』
ミーシャが日向ぼっこをしながら薄目で俺たちを眺め、あくびをする。
日差しを浴びた毛がホカホカしてあたたかそうだ。
怒られない程度に撫でて、俺はニコニコと微笑んだ。
ミーシャは怠惰な感じだけど、こうして俺の傍にいるのは護衛としての役目をこなすため。めちゃくちゃいい子なんだよ。頼りになるし。
『ミーシャも一緒にやればいいのに』
『イヤにゃ。動くのはいざという時だけでいいにゃ』
『マスターを見習ってよー』
『イーヤーにゃー』
リルがミーシャをテシテシと叩きながら揺さぶったが、一向に動く気がなさそうな様子を見て諦めた。
ミーシャ、強い。
もふもふたちが戯れる光景に頬を緩めていたら、視界の端に何かが現れたのに気づいた。
俺より先に、リルとミーシャが視線を向ける。
『あ、サクだー。どうしたの?』
『軽食をお持ちしましたよー。ロアンナからの差し入れもありますー』
幼稚園の先生のような格好で、スタイル抜群の女夢魔を見ると、未だに時々ちょっと戸惑うんだよなぁ。
中身はめちゃくちゃ世話焼きだから、余計に。
女夢魔としての性質が弱めかと思ったら、冒険者たちのあしらい方は目を逸らしたくなるくらいに凄いし……。
冒険者の中で、サクに殺られることを喜んでいるタイプが密かに増えているという事実は、なかったことにしたい。
そんなことを考えながら、サクからトレイを受け取る。
今日の軽食はハンバーガーセット。ロアンナからの差し入れは、フルーツポンチのようだ。
狼族獣人たちがダンジョン内で管理している農地では、たくさんの果物を採れるから、それを差し入れしてくれたのだろう。
ダンジョン内外で開いている食堂でも、人気のデザートだ。
「おー、美味そうだな」
『僕の大きいよー』
「だなー。リルの前にあると小さく見えるけど」
リル用のハンバーガーは、俺の胴体くらいの直径がある。マジでデカイ。よく作れたな、こんなサイズ。
『ふふ、がんばって作りました♡』
『でも、食べにくいよ』
『……あら、まあ』
リルには普通サイズのハンバーガーがたくさんあった方がよかったのだろう。
ボロボロとこぼしながら食べている姿を見て、サクがせっせと世話を焼いた。楽しそう。やっぱり世話焼きな性格なのだ。
俺もハンバーガーに噛みつく。
ジュワッと溢れる肉汁が最高! ファストフードのチェーン店では食べられない味だ。
添えられているポテトも、ちょうどいい塩味で次々に口に運んでしまう。
『フィッシュバーガーも美味しいにゃ』
「それもいいな」
ミーシャもご満悦な感じで、ハグハグと食べている。
こうして一緒に食事を楽しむ時間が心地いい。
これからもこの幸せを継続できるように、ダンジョンマスターとして頑張らないとな。
「──よし。休憩もとれたし、今日の業務を始めるか」
ダンジョン構築やもふもふ教の管理など、やるべきことはいっぱいだ。
さぁて、邪神や偽神への嫌がらせ、今日はどれくらい進むかな~。
『ごーろく、しちはち!』
ただいま、リルと一緒に体操中。
お日様の下で体を動かすのは気持ちいいなー。この日差しは作られたものだけど、それを感じさせないくらいポカポカするし。
「──ふぅ……」
軽く息が上がったところで体操終了。
草原に寝そべり休憩する。
そんな俺の顔を、リルがひょいと覗きこんだ。
真っ白い毛が日差しでキラキラと輝いていて眩しい。今日も最高にモッフモフで可愛いなぁ。
『マスター、最近よく動いてるけど、どうしてー?』
今更の質問に、ちょっと笑っちゃう。
それ、体操を日課にしてすぐに聞くべきことじゃないか?
リルは俺と一緒に動けるのが楽しくて、そういう疑問はどうでもよかったんだろうけど。
体を起こして、リルの頬の毛を梳くように撫でる。
そして、気持ちよさそうに目を細め尻尾を降るリルを眺めながら口を開いた。
「邪神やら偽神やら、よくわかんないヤツらと敵対しようって決めただろ?」
俺の親友であり、この世界の勇者になった歩夢と話し合ったことを思い出しながら俺が言うと、リルが『うん』と頷いた。
『じわじわといびって、最後はガブッとするんだよね!』
「なんかスゲー悪いことしてる気分になる言い方だけど、間違ってはない……」
花を周囲に舞わせているのが見えそうなくらい、のほほんとした明るい雰囲気のリルの口から放たれた言葉に、ちょっと口の端が引き攣る。
こういうところ、やっぱりリルは神狼なんだなぁ。見た目が可愛くても、しっかり魔物思考だ。
「まあ、そんな感じでやるって決めたから、いざという時に俺が足を引っ張らないよう、少しでも体力つけておこうかなー、と」
俺が体操を日課にするようになった理由はこれ。
戦うことになったら、リルやエンドたちががんばってくれるだろうけど、俺も逃げるくらいはできなくては、と思ったのだ。
それには、体力が必要だし、まずは体操から始めてみた。
正直、俺にバトルセンスはないから、もっと強くなろうと思ったら、DPでステータスアップやスキル獲得をした方が、手っ取り早くて効果的なんだよな。
もうちょっと体を動かすのに慣れたら、そっちもやってみようと思ってる。
……ダンジョンマスターになってから、ほとんど動いてなかったから、体が鈍ってるんだよなぁ。
『えー、僕たちがいるから大丈夫なのに』
ちょっと不満そうに言うリルに微笑みかける。
リルたちが頼りになることは十分にわかってる。だから、俺が今しているのは自己満足に近い。
でも、やらないよりいいだろ。気分転換にもなるし。
「まぁそうだけど。こうやってリルと体を動かすのも楽しいし」
『……それはそうだね! 僕も、マスターと一緒に遊べて嬉しい!』
ワシワシと長い毛を撫でながら懐柔すると、リルがまた機嫌よさそうに尻尾を揺らして喜んだ。
チョロい。そこが可愛い。
『マスターとリルは毎日元気だにゃぁ……ふあふ』
ミーシャが日向ぼっこをしながら薄目で俺たちを眺め、あくびをする。
日差しを浴びた毛がホカホカしてあたたかそうだ。
怒られない程度に撫でて、俺はニコニコと微笑んだ。
ミーシャは怠惰な感じだけど、こうして俺の傍にいるのは護衛としての役目をこなすため。めちゃくちゃいい子なんだよ。頼りになるし。
『ミーシャも一緒にやればいいのに』
『イヤにゃ。動くのはいざという時だけでいいにゃ』
『マスターを見習ってよー』
『イーヤーにゃー』
リルがミーシャをテシテシと叩きながら揺さぶったが、一向に動く気がなさそうな様子を見て諦めた。
ミーシャ、強い。
もふもふたちが戯れる光景に頬を緩めていたら、視界の端に何かが現れたのに気づいた。
俺より先に、リルとミーシャが視線を向ける。
『あ、サクだー。どうしたの?』
『軽食をお持ちしましたよー。ロアンナからの差し入れもありますー』
幼稚園の先生のような格好で、スタイル抜群の女夢魔を見ると、未だに時々ちょっと戸惑うんだよなぁ。
中身はめちゃくちゃ世話焼きだから、余計に。
女夢魔としての性質が弱めかと思ったら、冒険者たちのあしらい方は目を逸らしたくなるくらいに凄いし……。
冒険者の中で、サクに殺られることを喜んでいるタイプが密かに増えているという事実は、なかったことにしたい。
そんなことを考えながら、サクからトレイを受け取る。
今日の軽食はハンバーガーセット。ロアンナからの差し入れは、フルーツポンチのようだ。
狼族獣人たちがダンジョン内で管理している農地では、たくさんの果物を採れるから、それを差し入れしてくれたのだろう。
ダンジョン内外で開いている食堂でも、人気のデザートだ。
「おー、美味そうだな」
『僕の大きいよー』
「だなー。リルの前にあると小さく見えるけど」
リル用のハンバーガーは、俺の胴体くらいの直径がある。マジでデカイ。よく作れたな、こんなサイズ。
『ふふ、がんばって作りました♡』
『でも、食べにくいよ』
『……あら、まあ』
リルには普通サイズのハンバーガーがたくさんあった方がよかったのだろう。
ボロボロとこぼしながら食べている姿を見て、サクがせっせと世話を焼いた。楽しそう。やっぱり世話焼きな性格なのだ。
俺もハンバーガーに噛みつく。
ジュワッと溢れる肉汁が最高! ファストフードのチェーン店では食べられない味だ。
添えられているポテトも、ちょうどいい塩味で次々に口に運んでしまう。
『フィッシュバーガーも美味しいにゃ』
「それもいいな」
ミーシャもご満悦な感じで、ハグハグと食べている。
こうして一緒に食事を楽しむ時間が心地いい。
これからもこの幸せを継続できるように、ダンジョンマスターとして頑張らないとな。
「──よし。休憩もとれたし、今日の業務を始めるか」
ダンジョン構築やもふもふ教の管理など、やるべきことはいっぱいだ。
さぁて、邪神や偽神への嫌がらせ、今日はどれくらい進むかな~。
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