61 / 71
少年期 少年の進路編
(63)ムイロを支えるもの
しおりを挟む
魔獣の襲撃が止んでしばらく。周囲には静寂が訪れていた。まだ臨戦態勢は解除せず、人工の灯火が影を照らす。
「イレーナ、索敵にはなにかかかるか?」
「いいえ、ありません」
「そうか……ありがとう。オルティア兵らは森に分け入り安全の最終確認を」
空気が弛緩するのがわかった。ムイロはてきぱきと部下に指示をだしている。領民らは警戒を解き、その場に腰を下ろしたり寝そべったりしている。
「皆! 明日は大量の皮剥ぎと鞣しの拷問が待っている! 今晩の決戦の方がまだましな拷問だったという者もいるかもしれないがその後には宴を用意するから奮って堪えていただきたい!」
ムイロの声に領民からは笑い声が返った。
「魔獣には殺されなかったがご領主の嫡男殿に殺されてしまう」
「イレーナ様、この哀れな民草に救いを。貴方様の旦那様は恐ろしいお人です!」
穏やかな空気感になってしばらく。体力も回復したか、領民らは三々五々に散り、帰路についていた。
「明日は大忙しだな」
「魔獣の肉は食えたものではないが皮革は丈夫で防具にいいからな」
「こんだけ殺したんだ、俺は鞘をこれで作りたいね」
「そいつはいい。それにしても綺麗な死骸がいくつかあるな」
「王都の坊主がやったやつだな。あの変な爆発だと外皮に傷がつかないし槍で刺すのも全部心臓をひとつきだった。あれは後で皮を使うつもりで余裕がないとできない。俺は狩人だからわかる」
「イレーナ様とムイロ様が倒すと消し炭だったな」
貴族に対する遠慮というものがないのか、好き放題いいながら人影は去っていく。遠くから随分とゆったりとした拍子で警鐘を叩く音が聞こえてきた。
フィンはその場から領民らがいなくなったのを認めると、ついに槍を杖のようについて体重を預けてしまった。疲労困憊だった。体中の冷えと脱力とが重くのしかかる。
一方でムイロは肩で息をしてはいたが泰然と立っている。彼とは年の差が一年だという。ただ一年、あと一年分年を重ねたとして自分はムイロのようになれるかと想像した時、フィンの中に肯定できる材料はなかった。
誰にも慕われて、威風堂々としていて。またその人柄のよさも周囲の人々の表情から見れば推し量れるというものだ。寄り添うイレーナが、「今日も大変ご苦労様でした」とムイロに微笑みながらその手を取っていた。
今は護衛の兵も周囲の索敵に当たっており、人気はあれども人影はムイロとイレーナ、フィンの三人のみとなっている。
「フィン君、本当にありがとう。お陰で領民の誰にも死者が出ずに済んだ。君の奮迅のおかげだよ」
悠然と目の前に立って、胸に手を当ててお辞儀をするムイロにフィンは目を奪われてしまう。
フィンは思わず、
「どうして、ムイロ様はそうして立ち続けていられるのですか」
と礼節も何もなくただ問い返してしまった。情けないのか悔しいのか嫉妬しているのか、そのどれでもなく、またはいずれでもあるような感覚だった。
「領民のためを思えばこそです」
ムイロは優しく諭すようであった。
「オルティアはずっと、僕の父のそのまた父の、そのまた。ずっと昔から僕の先祖が治めてきました。とても長い時間そうして来れたのは他ならぬ領民たちが僕たちを領主として認め、主として掲げてきてくれたからに他なりません。無論、代々の領主らも領民のために身も心も砕いて生活を守ろうとしてきたからこそ領民も僕らを貴族として掲げてくれるのです」
ムイロの言葉に傍らのイレーナも心なしか誇らしげであった。ああ、二人は心の底から信頼し合っているのだな、とフィンは感じ入った。
「実のところ貴族というものは別段偉くはないんですよ。貴族だとか領主だとかは所詮は社会を形成する構造の一つでしかないんです。ともすれば歴史が証明するように貴族が貴族としての役務に応えられないのであればいともたやすく取り除かれます。最近の話だとテルワイエ領で、重い税と労働とを課し続けていた貴族が一揆を起こされ、国王陛下が仲裁に入るに至り、当時の領主が強制的に代替わりさせられたのがまだ記憶に新しいね」
聞いたことがある。王都で学会後の立食パーティーで立ち聞きした話であったが、そのときには「領民を御しきれなかった貴族の恥さらし」という文脈で語られていたが……。確かに領民の側に不平不満があり、しかも領主への信頼や期待が尽きたとき領民は一丸になって自らの生活を守るための行動も起こそうというものだ。
「オルティアの民らは常に僕のことを貴族だと敬って接してくれる。オルティアの生まれであることを幸いだと言ってくれる。オルティアの生活を幸福だと言ってくれる。今日みたいに魔獣がいつなんどき現れるかもわからない土地の生活であっても折れず挫けず屈せずに。それはきっと今に至るまでの貴族と領民の間で築いてきた信頼関係によるものに相違ありません」
信頼、という言葉に図らずも師の顔が浮かんだ。いついかなる場面でも一個人としての意思を尊重しようとしてくれるあの人を思えばこそ、どのようなことにも懸命に取り組める自分がいるのだと改めて自覚する。
思えば、魔獣を何匹も屠りながら心にあったのは師の無事を請う願いであった。
「僕は彼らの信任に応え、代々受け継いできた父祖らの信頼を守り、彼らが掲げ誇りにするに相応しい貴族であり続けなくてはなりません。そしてその信頼関係を次代に継いでいくことためにこの身を賭していかねばならないのです。いや、僕はそういった存在でありたいと望んでいるんです」
ムイロの表情は気が付けば笑顔ではなく精悍なものとなっており、強い覚悟を確かめるような面持ちになっていた。その目は真っすぐにフィンのことを見つめている。フィンはこの青年の言葉の中から道標を得て、自分の血肉にしないではいられなくなった。
胸の奥が熱くなる。体の芯の部分が火を噴くようであった。
フィンは槍に預けていた重心を取り戻し、両の足でまっすぐに立って見せた。
「君の方が余程立派に立っているじゃないか。僕なんて、ほら。こうしてイレーナに魔力を分けてもらっていないともう誤魔化せないくらいに足が笑ってしまっていてね。ははは」
ムイロがイレーナと繋いでいる手を掲げて見せる。言われてみてみるとイレーナからムイロに向かって魔力が流れ込んでいるのが確認できる。
「皆が僕を支えてくれているから僕は立っていられるんだ。僕はご先祖様が脈々と受け継いできたものをお借りしているに過ぎなくて、それを次代に引き継ぐことこそが僕の成すべきことなんだと、僕はそう思っているんだ」
和らいだムイロの表情はいかにも満ち足りているように見えた。傍らに立つイレーナも深く頷いている。
フィンは自分の思い違いに考え至る。ムイロ様は自分と一つしか年が違わないのにどうして重責を負ってなお立ち続けられるのかと不思議で仕方なかったがそうではなく、その後背に存在する者達によって立っていられるのだという。
フィンの心中にはただ一人、師の姿が浮かんでいた。もはや気力だけで立っているばかりの足に鞭を入れる。できるなら駆けだしたい気持ちでいっぱいだった。
「ムイロ様、ありがとうございます。ようやくなにか見えた思いです」
手を胸に当て、最も深い礼をする。ドロシーを師と掲げるからには礼節を決してたがえてはならないと強い思いがあった。どれほどの疲労があっても師の誇れる振る舞いをと思えば何も苦しくなかった。
「こちらこそありがとう。君の働きに深い感謝を」
背筋を伸ばし胸を張り、恐れのない歩みで公民館へとフィンは向かった。早く師の顔が見たかった。
誰かのため、誰かによるという生き方、その眩しさと力強さとをフィンは全身に感じていた。
「イレーナ、索敵にはなにかかかるか?」
「いいえ、ありません」
「そうか……ありがとう。オルティア兵らは森に分け入り安全の最終確認を」
空気が弛緩するのがわかった。ムイロはてきぱきと部下に指示をだしている。領民らは警戒を解き、その場に腰を下ろしたり寝そべったりしている。
「皆! 明日は大量の皮剥ぎと鞣しの拷問が待っている! 今晩の決戦の方がまだましな拷問だったという者もいるかもしれないがその後には宴を用意するから奮って堪えていただきたい!」
ムイロの声に領民からは笑い声が返った。
「魔獣には殺されなかったがご領主の嫡男殿に殺されてしまう」
「イレーナ様、この哀れな民草に救いを。貴方様の旦那様は恐ろしいお人です!」
穏やかな空気感になってしばらく。体力も回復したか、領民らは三々五々に散り、帰路についていた。
「明日は大忙しだな」
「魔獣の肉は食えたものではないが皮革は丈夫で防具にいいからな」
「こんだけ殺したんだ、俺は鞘をこれで作りたいね」
「そいつはいい。それにしても綺麗な死骸がいくつかあるな」
「王都の坊主がやったやつだな。あの変な爆発だと外皮に傷がつかないし槍で刺すのも全部心臓をひとつきだった。あれは後で皮を使うつもりで余裕がないとできない。俺は狩人だからわかる」
「イレーナ様とムイロ様が倒すと消し炭だったな」
貴族に対する遠慮というものがないのか、好き放題いいながら人影は去っていく。遠くから随分とゆったりとした拍子で警鐘を叩く音が聞こえてきた。
フィンはその場から領民らがいなくなったのを認めると、ついに槍を杖のようについて体重を預けてしまった。疲労困憊だった。体中の冷えと脱力とが重くのしかかる。
一方でムイロは肩で息をしてはいたが泰然と立っている。彼とは年の差が一年だという。ただ一年、あと一年分年を重ねたとして自分はムイロのようになれるかと想像した時、フィンの中に肯定できる材料はなかった。
誰にも慕われて、威風堂々としていて。またその人柄のよさも周囲の人々の表情から見れば推し量れるというものだ。寄り添うイレーナが、「今日も大変ご苦労様でした」とムイロに微笑みながらその手を取っていた。
今は護衛の兵も周囲の索敵に当たっており、人気はあれども人影はムイロとイレーナ、フィンの三人のみとなっている。
「フィン君、本当にありがとう。お陰で領民の誰にも死者が出ずに済んだ。君の奮迅のおかげだよ」
悠然と目の前に立って、胸に手を当ててお辞儀をするムイロにフィンは目を奪われてしまう。
フィンは思わず、
「どうして、ムイロ様はそうして立ち続けていられるのですか」
と礼節も何もなくただ問い返してしまった。情けないのか悔しいのか嫉妬しているのか、そのどれでもなく、またはいずれでもあるような感覚だった。
「領民のためを思えばこそです」
ムイロは優しく諭すようであった。
「オルティアはずっと、僕の父のそのまた父の、そのまた。ずっと昔から僕の先祖が治めてきました。とても長い時間そうして来れたのは他ならぬ領民たちが僕たちを領主として認め、主として掲げてきてくれたからに他なりません。無論、代々の領主らも領民のために身も心も砕いて生活を守ろうとしてきたからこそ領民も僕らを貴族として掲げてくれるのです」
ムイロの言葉に傍らのイレーナも心なしか誇らしげであった。ああ、二人は心の底から信頼し合っているのだな、とフィンは感じ入った。
「実のところ貴族というものは別段偉くはないんですよ。貴族だとか領主だとかは所詮は社会を形成する構造の一つでしかないんです。ともすれば歴史が証明するように貴族が貴族としての役務に応えられないのであればいともたやすく取り除かれます。最近の話だとテルワイエ領で、重い税と労働とを課し続けていた貴族が一揆を起こされ、国王陛下が仲裁に入るに至り、当時の領主が強制的に代替わりさせられたのがまだ記憶に新しいね」
聞いたことがある。王都で学会後の立食パーティーで立ち聞きした話であったが、そのときには「領民を御しきれなかった貴族の恥さらし」という文脈で語られていたが……。確かに領民の側に不平不満があり、しかも領主への信頼や期待が尽きたとき領民は一丸になって自らの生活を守るための行動も起こそうというものだ。
「オルティアの民らは常に僕のことを貴族だと敬って接してくれる。オルティアの生まれであることを幸いだと言ってくれる。オルティアの生活を幸福だと言ってくれる。今日みたいに魔獣がいつなんどき現れるかもわからない土地の生活であっても折れず挫けず屈せずに。それはきっと今に至るまでの貴族と領民の間で築いてきた信頼関係によるものに相違ありません」
信頼、という言葉に図らずも師の顔が浮かんだ。いついかなる場面でも一個人としての意思を尊重しようとしてくれるあの人を思えばこそ、どのようなことにも懸命に取り組める自分がいるのだと改めて自覚する。
思えば、魔獣を何匹も屠りながら心にあったのは師の無事を請う願いであった。
「僕は彼らの信任に応え、代々受け継いできた父祖らの信頼を守り、彼らが掲げ誇りにするに相応しい貴族であり続けなくてはなりません。そしてその信頼関係を次代に継いでいくことためにこの身を賭していかねばならないのです。いや、僕はそういった存在でありたいと望んでいるんです」
ムイロの表情は気が付けば笑顔ではなく精悍なものとなっており、強い覚悟を確かめるような面持ちになっていた。その目は真っすぐにフィンのことを見つめている。フィンはこの青年の言葉の中から道標を得て、自分の血肉にしないではいられなくなった。
胸の奥が熱くなる。体の芯の部分が火を噴くようであった。
フィンは槍に預けていた重心を取り戻し、両の足でまっすぐに立って見せた。
「君の方が余程立派に立っているじゃないか。僕なんて、ほら。こうしてイレーナに魔力を分けてもらっていないともう誤魔化せないくらいに足が笑ってしまっていてね。ははは」
ムイロがイレーナと繋いでいる手を掲げて見せる。言われてみてみるとイレーナからムイロに向かって魔力が流れ込んでいるのが確認できる。
「皆が僕を支えてくれているから僕は立っていられるんだ。僕はご先祖様が脈々と受け継いできたものをお借りしているに過ぎなくて、それを次代に引き継ぐことこそが僕の成すべきことなんだと、僕はそう思っているんだ」
和らいだムイロの表情はいかにも満ち足りているように見えた。傍らに立つイレーナも深く頷いている。
フィンは自分の思い違いに考え至る。ムイロ様は自分と一つしか年が違わないのにどうして重責を負ってなお立ち続けられるのかと不思議で仕方なかったがそうではなく、その後背に存在する者達によって立っていられるのだという。
フィンの心中にはただ一人、師の姿が浮かんでいた。もはや気力だけで立っているばかりの足に鞭を入れる。できるなら駆けだしたい気持ちでいっぱいだった。
「ムイロ様、ありがとうございます。ようやくなにか見えた思いです」
手を胸に当て、最も深い礼をする。ドロシーを師と掲げるからには礼節を決してたがえてはならないと強い思いがあった。どれほどの疲労があっても師の誇れる振る舞いをと思えば何も苦しくなかった。
「こちらこそありがとう。君の働きに深い感謝を」
背筋を伸ばし胸を張り、恐れのない歩みで公民館へとフィンは向かった。早く師の顔が見たかった。
誰かのため、誰かによるという生き方、その眩しさと力強さとをフィンは全身に感じていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる