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第四話 薬草探しの大冒険
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冒険者ギルドを出ると、まずは街に住んでいる鳥に聞いて回ったそうだ。
『薬草ってどこにあるの?』
屋根の上に止まっていた小鳥さんに聞くと、
『薬草なら薬草屋で売ってるよ。あっちに葉っぱがたくさん売っているお店があるよ』
『ありがとう、行ってみるね』
教えられたとおりに行くと、
「金がないなら売れないな」
ってお店の人に言われたんだって。
ピーちゃん、買い物するにはお金が必要だよ。
僕でも知ってるよ。
『じゃあ薬草がある場所教えて』
でも、ピーちゃんはタダじゃ帰らなかった。
お店の人に薬草がある場所を聞いた。
行動力凄すぎだよ、ピーちゃん。
「薬草なら近くの森に生えている。適当に何種類か摘んでくれば、一本ぐらいは薬草だろうよ」
『うん、分かった。ありがとう、おじさん』
親切な人で良かったね、ピーちゃん。
お礼を言うとその森を目指して飛んだそうだ。
パタパタ、パタパタ、近くと言ったのにいっぱい飛んだそうだ。
食事一回分ぐらいの時間って言ってたけど、ピーちゃんの一回分が分かんない。
『薬草知らない?』
森に到着したピーちゃんは、森に住む鳥に薬草がある場所を聞いて回った。
そして、黒い羽根が頭とお尻から飛び出した鳥から教えてもらった。
『薬草かどうか知らんが、キツネが怪我した時に白い花を足に塗っておったな』
『その白い花が薬草なの?』
『さあの。キツネに会った時に聞くんじゃな』
『うん、分かった。会ったら聞いてみるね』
なんだかキツネは危なそうだな。ピーちゃんはお礼を言うと白い花を探し始めた。
探してみると意外と白い花はたくさんあったそうだ。
でも、どれが薬草なのか分からなかった。
全部薬草なのか、どれか一種類が薬草なのかも分からない。
そこでピーちゃんはキツネを探すことにしたんだって。
「キツネは危ないから気をつけてね」
と言おうと思ったけど、無事に帰ってきたから大丈夫だったんだね。
ピーちゃんは今度はキツネを探して森の中を飛び回る。
だけど、見つかるのはリスやヘビばかり。
ちょっと木の枝で休憩して、木の実を食べたら酸っぱい木の実。
人生思ったとおりにいかないね、ピーちゃん。
『あっ、キツネだ』
ツイてないピーちゃんだったけど、やっとツキが回ってきたみたいだ。
お父さんも悪いことが続いたら、次は良いことが起こるって言ってた。
木の枝で休んでいると、落ち葉の山からキツネが出てきた。
焼きたてのパンのような小麦色の毛のキツネだ。
キツネは辺りをキョロキョロ警戒すると、上を見上げて、ピーちゃんと目があった。
『やあ、小鳥さん。良い天気だね』
気のいいお爺さんみたいな声で話しかけてきたそうだ。
小鳥を食べるような悪いキツネだと疑った自分が恥ずかしい。
『ねえ、キツネさん。薬草知らない?』
『薬草かい? 薬草なら知ってるよ。薬草がどうかしたのかい?』
『薬草探している。でも、薬草が分からない。知っている人探してる』
『ほぉーそれはツイてたね。私が案内してあげるよ。付いてきなさい』
『うん、ありがとう』
親切なキツネのおかげで薬草が見つかったみたいだね。
ピーちゃんは言われたとおりにキツネの後を付いていった。
トコトコ、パタパタと二人は移動して、キツネが白い花の前で立ち止まった。
『これが薬草だよ。掘り起こすから手伝ってくれないかい?』
『うん、分かった』
キツネに言われて、ピーちゃんは地面に降りると土掘りを始めた。
それで身体が汚れていたんだね。
うんしょ、うんしょ、と二人で頑張って、根っこまで薬草を掘り起こした。
窓枠に置かれている薬草がそれなんだね。
ピーちゃん、頑張ったんだね。
『ありがとう、キツネさん』
『なぁーに、お礼ならその肉で十分だよ!』
『‼︎』
ちょっとピーちゃん。急展開しすぎて頭がついていけない。
お礼を言ったピーちゃんに急にキツネが細い目を見開き、口を開いて襲いかかってきた。
それでパクリと食べられちゃった。油断しすぎだよ、ピーちゃん。
『ひひひひ、すぐには食べないからな』
口の中にいるピーちゃんを、舌でベロベロ舐め回しながらキツネが笑って言った。
僕がピーちゃんなら怖くて、オシッコ漏らしちゃう。
そんな絶体絶命のピーちゃんを助けてくれた人——鳥が現れたんだって。
油断しているキツネを上空から急降下して、その背中を脚の爪で強く掴んだ。
『ぎゃああ! 痛い痛い!』
『やっと巣穴から出てきおったの。ズル賢いお前を釣り出すには小さな小鳥は最適じゃったな。ほら、口から出さんか。もっと痛い目にあいたいのか?』
そう、鳥に脅されて、キツネはピーちゃんを口から出してくれた。
ヨダレだらけで外に出たピーちゃんは、助けてくれた鳥を見たそうだ。
キツネのことを教えてくれた黒い羽根の鳥だった。
『薬草は手に入ったようだな。ワシもキツネを手に入れた。お互いに欲しいものは手に入れた。では、さらばじゃ』
『嫌だぁー助けてぇー!』
そう言うと、泣き喚くキツネを脚で掴んだまま黒い鳥は飛んでいった。
ピーちゃん、今度からは鳥さんの大きさも言ってね。結構大きな黒い鳥だったんだね。
こうして、ピーちゃんはピンチを乗り越えて、無事に薬草を手に入れて帰ってこれた。
♢♢♢
「大変な冒険だったんだね」
『うん、レベルも上がった。ポイント分けて』
頑張ったピーちゃんの頭を指で撫でると、ピーちゃんがそう言ってきた。
『薬草ってどこにあるの?』
屋根の上に止まっていた小鳥さんに聞くと、
『薬草なら薬草屋で売ってるよ。あっちに葉っぱがたくさん売っているお店があるよ』
『ありがとう、行ってみるね』
教えられたとおりに行くと、
「金がないなら売れないな」
ってお店の人に言われたんだって。
ピーちゃん、買い物するにはお金が必要だよ。
僕でも知ってるよ。
『じゃあ薬草がある場所教えて』
でも、ピーちゃんはタダじゃ帰らなかった。
お店の人に薬草がある場所を聞いた。
行動力凄すぎだよ、ピーちゃん。
「薬草なら近くの森に生えている。適当に何種類か摘んでくれば、一本ぐらいは薬草だろうよ」
『うん、分かった。ありがとう、おじさん』
親切な人で良かったね、ピーちゃん。
お礼を言うとその森を目指して飛んだそうだ。
パタパタ、パタパタ、近くと言ったのにいっぱい飛んだそうだ。
食事一回分ぐらいの時間って言ってたけど、ピーちゃんの一回分が分かんない。
『薬草知らない?』
森に到着したピーちゃんは、森に住む鳥に薬草がある場所を聞いて回った。
そして、黒い羽根が頭とお尻から飛び出した鳥から教えてもらった。
『薬草かどうか知らんが、キツネが怪我した時に白い花を足に塗っておったな』
『その白い花が薬草なの?』
『さあの。キツネに会った時に聞くんじゃな』
『うん、分かった。会ったら聞いてみるね』
なんだかキツネは危なそうだな。ピーちゃんはお礼を言うと白い花を探し始めた。
探してみると意外と白い花はたくさんあったそうだ。
でも、どれが薬草なのか分からなかった。
全部薬草なのか、どれか一種類が薬草なのかも分からない。
そこでピーちゃんはキツネを探すことにしたんだって。
「キツネは危ないから気をつけてね」
と言おうと思ったけど、無事に帰ってきたから大丈夫だったんだね。
ピーちゃんは今度はキツネを探して森の中を飛び回る。
だけど、見つかるのはリスやヘビばかり。
ちょっと木の枝で休憩して、木の実を食べたら酸っぱい木の実。
人生思ったとおりにいかないね、ピーちゃん。
『あっ、キツネだ』
ツイてないピーちゃんだったけど、やっとツキが回ってきたみたいだ。
お父さんも悪いことが続いたら、次は良いことが起こるって言ってた。
木の枝で休んでいると、落ち葉の山からキツネが出てきた。
焼きたてのパンのような小麦色の毛のキツネだ。
キツネは辺りをキョロキョロ警戒すると、上を見上げて、ピーちゃんと目があった。
『やあ、小鳥さん。良い天気だね』
気のいいお爺さんみたいな声で話しかけてきたそうだ。
小鳥を食べるような悪いキツネだと疑った自分が恥ずかしい。
『ねえ、キツネさん。薬草知らない?』
『薬草かい? 薬草なら知ってるよ。薬草がどうかしたのかい?』
『薬草探している。でも、薬草が分からない。知っている人探してる』
『ほぉーそれはツイてたね。私が案内してあげるよ。付いてきなさい』
『うん、ありがとう』
親切なキツネのおかげで薬草が見つかったみたいだね。
ピーちゃんは言われたとおりにキツネの後を付いていった。
トコトコ、パタパタと二人は移動して、キツネが白い花の前で立ち止まった。
『これが薬草だよ。掘り起こすから手伝ってくれないかい?』
『うん、分かった』
キツネに言われて、ピーちゃんは地面に降りると土掘りを始めた。
それで身体が汚れていたんだね。
うんしょ、うんしょ、と二人で頑張って、根っこまで薬草を掘り起こした。
窓枠に置かれている薬草がそれなんだね。
ピーちゃん、頑張ったんだね。
『ありがとう、キツネさん』
『なぁーに、お礼ならその肉で十分だよ!』
『‼︎』
ちょっとピーちゃん。急展開しすぎて頭がついていけない。
お礼を言ったピーちゃんに急にキツネが細い目を見開き、口を開いて襲いかかってきた。
それでパクリと食べられちゃった。油断しすぎだよ、ピーちゃん。
『ひひひひ、すぐには食べないからな』
口の中にいるピーちゃんを、舌でベロベロ舐め回しながらキツネが笑って言った。
僕がピーちゃんなら怖くて、オシッコ漏らしちゃう。
そんな絶体絶命のピーちゃんを助けてくれた人——鳥が現れたんだって。
油断しているキツネを上空から急降下して、その背中を脚の爪で強く掴んだ。
『ぎゃああ! 痛い痛い!』
『やっと巣穴から出てきおったの。ズル賢いお前を釣り出すには小さな小鳥は最適じゃったな。ほら、口から出さんか。もっと痛い目にあいたいのか?』
そう、鳥に脅されて、キツネはピーちゃんを口から出してくれた。
ヨダレだらけで外に出たピーちゃんは、助けてくれた鳥を見たそうだ。
キツネのことを教えてくれた黒い羽根の鳥だった。
『薬草は手に入ったようだな。ワシもキツネを手に入れた。お互いに欲しいものは手に入れた。では、さらばじゃ』
『嫌だぁー助けてぇー!』
そう言うと、泣き喚くキツネを脚で掴んだまま黒い鳥は飛んでいった。
ピーちゃん、今度からは鳥さんの大きさも言ってね。結構大きな黒い鳥だったんだね。
こうして、ピーちゃんはピンチを乗り越えて、無事に薬草を手に入れて帰ってこれた。
♢♢♢
「大変な冒険だったんだね」
『うん、レベルも上がった。ポイント分けて』
頑張ったピーちゃんの頭を指で撫でると、ピーちゃんがそう言ってきた。
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