75 / 967
後ろから抱きしめて!
Case2
しおりを挟む
颯茄は一問正解したのが嬉しくて、その場で右に左にステップを踏んで踊り出した。いつまでもかけ声がかからず、時間が無駄に過ぎていきそうだったが、満足した彼女は目を閉じて叫んだ。
「後ろから抱きしめて!」
「イェーイ!」
そして、静寂がやってくると、足早に近づいてきた。さっきとは違ってぶつかるのではないかと言う勢いてやってくる。
(誰?)
腕が巻きついてくる感触を待っていたが、すぐ近くで足音は止み、パシンと後頭部を殴られた。
「痛っ!」
妻のウッキウキ気分はあっという間に消え去った。
「蓮」
「ふんっ!」
幸せいっぱいのチャベルではなく、殺伐をしたものになっていた。
「正解っす!」
頭をさすりながら、颯茄は目をかっと見開いた。勝ったという顔でのそ着込んできた蓮を、彼女はきっと睨み返す。バチバチと火花が散り始めたが、他の旦那たちが忠告した。
「キスは?」
颯茄と蓮は何とも言えない顔になり、気まずそうに視線をそらした。キスをするような気分ではなく、今は喧嘩したいのである。純白の服を二人とも着ているが心がバラバラみたいだった。
「ルールはルールです。きちんと守ってください」
光命が言うと、蓮は気まずそうな顔をしたが、すぐに真顔に戻り、颯茄のあごに手を添えた。しかし、祭司が待ったの声をかけた。
「誓いの言葉を……」
蓮は軽く咳払いをし、あちこち眺めながらなぜか言いづらそうにしていたが、
「いつまでもそばにいてやる、ありがたく思え」
俺さま全開の言葉だったが、妻はなんだか子供みたいに可愛く思えて、素直に頭を下げた。
「はい。お言葉に甘えます」
軽く唇を重ね、一番馴染むキスをした。何とか無事にゲームは終了したが、焉貴が純真無垢でありながら猥褻な雰囲気て言った。
「今のって、お前の作戦だった?」
「……………………」
蓮は何も言わず動きもせず、そのまま立ち尽くした。そして、颯茄と焉貴の声が重なる。
「ノーリアクション、すなわち、予想外」
旦那たちから笑い声が上がった。考えていなかった。妻が浮かれているのがただ気に入らなかっただけなのだ。
「理由を教えてくれっす」
「妻を引っ叩く旦那は、蓮しかいないからです」
みんなからまた笑い生まれた。
「後ろから抱きしめて!」
「イェーイ!」
そして、静寂がやってくると、足早に近づいてきた。さっきとは違ってぶつかるのではないかと言う勢いてやってくる。
(誰?)
腕が巻きついてくる感触を待っていたが、すぐ近くで足音は止み、パシンと後頭部を殴られた。
「痛っ!」
妻のウッキウキ気分はあっという間に消え去った。
「蓮」
「ふんっ!」
幸せいっぱいのチャベルではなく、殺伐をしたものになっていた。
「正解っす!」
頭をさすりながら、颯茄は目をかっと見開いた。勝ったという顔でのそ着込んできた蓮を、彼女はきっと睨み返す。バチバチと火花が散り始めたが、他の旦那たちが忠告した。
「キスは?」
颯茄と蓮は何とも言えない顔になり、気まずそうに視線をそらした。キスをするような気分ではなく、今は喧嘩したいのである。純白の服を二人とも着ているが心がバラバラみたいだった。
「ルールはルールです。きちんと守ってください」
光命が言うと、蓮は気まずそうな顔をしたが、すぐに真顔に戻り、颯茄のあごに手を添えた。しかし、祭司が待ったの声をかけた。
「誓いの言葉を……」
蓮は軽く咳払いをし、あちこち眺めながらなぜか言いづらそうにしていたが、
「いつまでもそばにいてやる、ありがたく思え」
俺さま全開の言葉だったが、妻はなんだか子供みたいに可愛く思えて、素直に頭を下げた。
「はい。お言葉に甘えます」
軽く唇を重ね、一番馴染むキスをした。何とか無事にゲームは終了したが、焉貴が純真無垢でありながら猥褻な雰囲気て言った。
「今のって、お前の作戦だった?」
「……………………」
蓮は何も言わず動きもせず、そのまま立ち尽くした。そして、颯茄と焉貴の声が重なる。
「ノーリアクション、すなわち、予想外」
旦那たちから笑い声が上がった。考えていなかった。妻が浮かれているのがただ気に入らなかっただけなのだ。
「理由を教えてくれっす」
「妻を引っ叩く旦那は、蓮しかいないからです」
みんなからまた笑い生まれた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる