君との空へ【BL要素あり・短編おまけ完結】

Motoki

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白い影

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 のんびりと言う隆哉に、彬がムッと顔を顰め、抗議の声をあげた。

「なんだよそれ! 無責任じゃんッ」

「ん? だって、俺は時任の依憑さえ叶えればいいだけだもん。関係ないよ、大下の友達がどーなったかなんて」

 隆哉の台詞に、彬は目眩を覚える。額に手をあて「やれやれ」と首を振った。

 ――ああ、こいつはこーゆうヤツだっけ。

 今更失望もしないし、別にいいけどさ。

 調子の狂う相手にガリガリと頭をかいた彬は、「まあ、いいか」と諦め半分で一人ごちた。

 なんにしても、今回狙われてるのは俺な訳で、他のヤツに迷惑をかける事もない。一人なら寂しいだろうが、俊介が一緒に逝くなら構わないよな。

 まるで他人事のようだ。無邪気にクスリと笑みを洩らす。

「あっ、でも。痛くないようにしてくれってのは、頼んどくかなぁ」

 頭の後ろで手を組んで薄暗い空を見上げた彬は、ハタッとして両手を下ろした。

「ちょっ……と、待て」

 視線を落とし隆哉の顔を凝視しながら足を進めた彬は、呆然と言葉を口にした。

「俺の、後のヤツはどーなるんだ?」

「え?」
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