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碧の癒し
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「えっ」
そっぽを向いた隆哉が、ゆっくりと瞼を閉じた。
「凄いのは、時任だよ。あいつ、自分が死んでるのもちゃんと知ってて、あんなに苦しいのに、『おのれ』を失わないんだ。生前の心のままで、口に出しては言わないけれど、ずっとあんたに逢えるのを待ってた。あんたがもう一度、あそこに来てくれるのを。――たぶんあんたに逢えた時、今まで通りの自分でいる為に」
「…………」
「って言えば、聞こえはいいんだけどね」
「は?」
チロリと彬を見て嘆息した隆哉に、彬が眉を寄せる。肩を竦めてみせた隆哉は、淡々と言葉を綴った。
「自分が死霊って自覚が、あるんだかないんだか……。そりゃあるんだろうけど、あるにしては陽気過ぎ。霊としては邪道。――俺としては、調子狂う」
ボソボソと最後の言葉を口篭った隆哉に、彬が笑いを洩らす。
「なんだよ、お前。俺にも言ってたじゃねぇか、その台詞」
「厭なコンビだね。あんた達」
呆れ半分の隆哉の口調に、彬が上機嫌で笑う。ハハハッと高く笑い、グイッと親指を突き立てた。
「当然! だって俺らは、『黄金』だぜ」
そっぽを向いた隆哉が、ゆっくりと瞼を閉じた。
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「…………」
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「は?」
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「なんだよ、お前。俺にも言ってたじゃねぇか、その台詞」
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