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蒼い約束
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「厄介だな」と顔に書いた彬が、秀行を見つめる。その視線から顔を背けた秀行は、「そんな目で見てやるなよ」と心の中で呟いた。
――彼女を『姫に似てる』と言ったのは、俺なんだから。
「なぁ、それじゃ駄目なのか? ファンタジー感覚であったとしても、俺を護ろうとしてくれてるんだろ? 俺はそれでも充分嬉しく思うよ。それだけじゃ、駄目なのか?」
拳を握った秀行に、彬が目を剥く。少し震える声で、鋭く忠告した。
「お前、解って言ってんのか? それはこれから一生、彼女と『共に生きる覚悟』があって言ってる言葉なのかよ? 途中で『やっぱ嫌だ』じゃ、すまねぇんだぜ」
「えっ?」
「人を守護する霊っていうのはね、その人を『導き諭し護る』霊の事だよ。ある程度の『格』がないとそれは難しい。護る人間から何の見返りも期待しない、という事でもあるから。でも彼女は違う。――解るよね? 彼女の霊を傍に置くという事は、彼女の事もあんたが護ってやらなきゃならないという事だ、勇者のように。
都合のいい時だけ『護ってほしい』じゃ駄目だ。ちゃんといつも彼女が傍にいる事を自覚してあげないと。あんたが死ぬその瞬間までね。傍に置くなら、彼女を守護霊としてじゃなく『一緒に成仏する相手』として傍に置いてあげるんだ。それが出来ないなら、無理にでも今すぐ成仏させた方がいい」
――彼女を『姫に似てる』と言ったのは、俺なんだから。
「なぁ、それじゃ駄目なのか? ファンタジー感覚であったとしても、俺を護ろうとしてくれてるんだろ? 俺はそれでも充分嬉しく思うよ。それだけじゃ、駄目なのか?」
拳を握った秀行に、彬が目を剥く。少し震える声で、鋭く忠告した。
「お前、解って言ってんのか? それはこれから一生、彼女と『共に生きる覚悟』があって言ってる言葉なのかよ? 途中で『やっぱ嫌だ』じゃ、すまねぇんだぜ」
「えっ?」
「人を守護する霊っていうのはね、その人を『導き諭し護る』霊の事だよ。ある程度の『格』がないとそれは難しい。護る人間から何の見返りも期待しない、という事でもあるから。でも彼女は違う。――解るよね? 彼女の霊を傍に置くという事は、彼女の事もあんたが護ってやらなきゃならないという事だ、勇者のように。
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