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【転移6日目】 所持金47万6960ウェン 「1人位の粛正は誤差の範囲だ。」
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早朝10時、頬の痛みで目が醒める。
二度寝したかったのだが、顔の痺れが気になったので寝床を出る。
『ステータスオープン…。』
昨日確認しそびれていた分を取り戻さなければ。
==========================
【名前】
遠市厘
【職業】
自称コンサルタント
【ステータス】
《LV》 2
《HP》 (2/3)
《MP》 (1/1)
《腕力》 1
《速度》 1
《器用》 1
《魔力》 1
《知性》 2
《精神》 1
《幸運》 1
《経験》 25
※次のレベルまで残り5ポイント。
【スキル】
「複利」
※日利2%
【所持金】
455696ウェン
==========================
うーむ。
この鉄貨が1ウェン玉か。
見るからに安っぽいな。
ほぼ流通していないと聞いたが…
場所を取る分、端数は邪魔だな。
いや、それよりも経験値だ。
確か、《※次のレベルまで残り20ポイント。》って表記されてなかったか?
今は残り5ポイントに迫っている。
あのホーンラビットがデカかったから、通常の5ポイントではなく15ポイントが手に入ったのだろうか?
レベル3が見えて来たな。
日利3%まで行けたら、俺は加速度的に成功に近づく…
もう一度、ホーンラビット狩に行こう。
そして日利を3%まで引き上げたら、ニコニコ金融でもう少し金を回してみるつもりだ。
==========================
「君、昨日は災難だったな。」
出勤したての福相の受付オジサンに話し掛けられる。
『いえ、ご迷惑をお掛けしました。』
「農業地区から報告が来たよ。
君の駆除したのは、付近のホーンラビットのリーダー個体だったらしい。」
『え、はい。
まあ、結構大きかったですしね。』
「いや、間違いなく今期の最大記録だよ。
多分、後で金一封が貰える筈だ。」
『ありがとうございます。
素直に嬉しいです。』
俺は農協のみんなと雑談しているうちに、アランから貰った討伐チップを思い出す。
「おお! これで君も1人前の男だ!
実績ある戦士だ!!」
側にいた老人が大袈裟に褒めてくれる。
悪い気はしない。
「初討伐おめでとう!
さあ、報酬を支払うよ!」
==========================
【所持金】
455696ウェン
↓
459696ウェン
※4000ウェン討伐報酬受取
==========================
いや、結構気分いいな。
配当と違って、自分の成果の手応えがある。
「君が昨日ソロで倒したホーンラビットだけどな?
あれは特別個体判定して貰えるかも知れないから討伐チップは一旦保留させてくれ。
判定次第で報酬額が全然変わって来るからね。」
『あ、はい。
ありがとうございます。』
「とにかく、今日は一旦休憩しなさい。
怪我が癒えない状態で無茶をしても、ロクな結果が出ないからね。」
『そうですね。
少し街をブラブラしてみます。』
確かに、今の精神状態で狩猟なんかできる訳ないよな。
俺って雑魚だから、狩られる側の立ち位置だし、身の程を弁えて行こう。
==========================
腹が減ったので農協横の食堂で休憩。
豚骨スープっぽい雰囲気のリゾットを注文し、傷跡が開かないように口をすぼめて食べる。
どうやら、ここは農協の直営店らしく《産地直送コーナー》があったので、干し肉や干し芋の相場をチェックする。
ん?
乾燥イワシ!?
おお、一応魚介もあるんだな。
それにしても、こんな小さな袋で1000ウェンもするということは、やっぱりここら辺は内陸なんだな。
カルシウム補給も兼ねて買っておくか。
==========================
【所持金】
459696ウェン
↓
458696ウェン
※乾燥イワシを1000ウェンで購入
==========================
その後、街をブラブラして武器屋で炸裂弾を見せて貰う。
期待していたのだが、なんか新聞紙をペタペタとボール状にしたようなものだった。
『これで5000ウェンかぁ…』
思わず漏れた声を店主に聞きとがめられ怒られる。
「おい! オマエ、今ボッタクリって言っただろう!!」
『あ、いえ!
そ、そんな事はないですよ。』
まあ、ぶっちゃけ、ボッタクリにしか見えない。
小学生が図工の授業で作った様な、そんなチャチさがある。
実物を見るまで、炸裂弾でホーンラビットを狩るつもりだったのだが…
気が変わった。
こんなのに命は預けられんわな。
「オマエみたいな若造には解らんかも知れんが、モノはいいんだぞ!!
炸裂弾は材料に上質火薬を0.5グラムも使うんだよ!!
高くなって当然だろ!!
ほぼほぼ原価だぞ!!」
『あ、いえ。
別に文句がある訳じゃ…』
「オマエの目が《ボッタクリ》って言ってんだよ!」
『あ、いや。』
参ったなぁ。
繰り返すようだが、実際ボッタクリにしか見えないんだもんなぁ。
大体、こんなもん本当に実戦で使えるのか?
「むッ! 今、オマエ!
《現場で通用するのか?》
って思っただろう!!」
…店主、心を読まないで下さいよ。
それとも俺が表情に出し過ぎていたのか?
『あ、いえ。
ホーンラビットの退治に使える道具は無いかな、と。』
「…ウチの炸裂弾を使えば、イチコロだよ。
ただ、原価割れはするだろうけどな。
勅命報酬込みで2000ウェンだったか?」
『ええ。
ただ、こっちは数匹倒せればそれで構わないので。
あまり原価は考えてません。』
「なら、群れに投げ入れるだけでいい。
10匹中3匹が即死して、5匹が昏倒するイメージで間違いない。
人間に向けて投げるなよ?
喧嘩に悪用すれば、問答無用で縛り首だからな。」
話していると冷静になったのか、店を出る頃には色々な裏話を聞かせてくれる位には親しくしてくれるようになった。
「これは宮殿に勤務する甥から聞いた極秘情報だが…
召喚された転移者が1人粛正されたらしいぞ。」
なるほど。
これは極秘情報だな。
もっとも、粛正された1人が俺を指すのか、それ以外を指すのかで情報の重要性は変わって来るんだけどさ。
まあ、数十人居るんだから…
1人位の粛正は誤差の範囲だ。
==========================
慣れた環境でゆっくり養生したかったので、胡桃亭に戻る。
他の宿屋も覗いてみたのだが、どこも売春婦の客引きが激しくゆっくりと中を覗く事が出来なかった。
酷いものになると、経営陣と見られるヤクザがあからさまに前面に出ている宿すらあった。
消去法で胡桃亭しかない。
「いらっしゃ… お客さん!?」
俺の顔を見た瞬間、女将さんが悲鳴を挙げる。
そっか、そりゃそうだよな。
顔の傷は例え浅手でも目立つ。
『ごめんね、驚かせて。
また泊めて貰っていいかな?』
「ええ、是非。
トイチさんはしばらく泊まられるものだと漠然と思っていたから…
娘なんか屋台街を探して回っていたのよ。」
『すみません、一声掛けるべきでした。
お詫びも兼ねて前払いで5日分払います。
10000ウェンでいいですか?
小銭余ってるので、こちらも置いてきます。
食材費の足しにでもして下さい。』
==========================
【所持金】
458696ウェン
↓
448000ウェン
※5日分宿泊費として10696ウェン支払い。
==========================
『後、農協でイワシ買ったんですけど
女将さんも食べます?
この辺じゃ料理に使うんですか?』
「魚介は滅多に使わないけど
戻してカルパッチョにしたり。
舞茸と一緒にリゾットに入れたり…」
『おお!
舞茸大好物です!!』
「じゃあ、メニューに加えますね。」
『あ、農業地区で香草を貰ったんですけど!』
勇んで袋を開けるが、香草にも薬草にも俺の血がべったりと染み込んでいた。
「本当に大丈夫なんですか!?」
『あ、いえ。
一応手当はして貰ったので。』
「無茶なさらないで下さいね!」
俺は女将さんの話を程よく打ち切り、いつもの角部屋に案内して貰った。
軽く荷物の整理をして、小休止。
包帯を巻きなおしていたら、ノックの音がする。
『はい?』
「…。」
俺が目を上げると娘さんが何か言いたそうな表情でこちらをチラチラ見ている。
確かに子供に心配させたのは悪かったな。
『ごめん、次からはちゃんと連絡するよ。』
「あぶないことは、しちゃイヤ。」
それだけ言うと俺の返事も聞かずに階段を駆け下りてしまう。
君の訴えが解らんでもないけどさぁ。
男がまともに食って行こうと思ったら、多少のリスクは負わざるを得ないんだよ。
ましてや、こんな右も左もわからない異世界だしさ。
==========================
《危ないことはやめろ》、と言われたばかりだが、ニコニコ金融に顔を出す。
「トイチ・リンか。」
『ダグラスさん。
今日もカネって借りれますか?』
「そんなに気を遣わんでいいぞ?
どうせ借りた直後に返すつもりなんだろうが…
ウチは損をしないからな。」
『でもダグラスさんの仕事は増えてしまいます。』
「おいおいおい。
俺は固定給で働いてるんだ。
ボスからすれば、業務時間内は働いて当然だし
それだけカネを効率的に回せる相手とコネが出来るのは
こちらにとってもありがたい話なんだぜ?」
『そう言って頂けると助かりますが。』
「別にトイチ・リンは損をしてないんだろう?」
『貸して頂ければ…
利益は出せます。』
「じゃあ、何も問題はない。
これは単なるwinwinのビジネスだ。
堂々と借りて行けばいいさ。」
『…100万ウェンの借り入れを希望します。』
「了承する。
それでは前回同様、水晶球に手を置いてくれ。
口頭説明は前回したから…
利率表、渡しておこうか?」
『あ、はい!
頂戴します。』
==========================
【所持金】
448000ウェン
↓
1448000ウェン
※ニコニコ金融から100万ウェン借り入れ。
==========================
よし。
今日は2%を体感するぞ。
時間を調整して来店したから、もうすぐ配当タイムだ。
俺は屋台街の前をブラブラと散策して時間を潰す。
《2万8960ウェンの配当が支払われました。》
…感慨ひとしおだな。
利息が中習い職人の日当を越えて稼いでしまった。
3万弱なら、それこそ親方クラスの手取りか…
==========================
【所持金】
1448000ウェン
↓
1476960ウェン
※2万8960ウェンの配当受取
==========================
勿論、その足でダグラスさんの元に向かう。
あまり意味のないパフォーマンスだが、一応30分程のインターバルは空けている。
例によって彼は、何を考えているかわからない目で俺を見ていた。
==========================
【所持金】
1476960ウェン
↓
476960ウェン
※ニコニコ金融に100万ウェンを返済
==========================
『ありがとうございました。』
「…新参者がホーンラビットの特別個体を狩ったそうだ。」
『え、ええ。』
「王都の労働者は俺も含めて、農業地区の依頼は中々請けない。
割に合わないからな。」
『確かに移動するだけで、結構時間取られますものね。』
「俺なんかは実家が農家だから…
本来は農協の討伐依頼を率先して請けなきゃいけないんだがな。」
『…。』
「若いのに仕事を請けてくれる奴には感謝の念が自然に沸く。」
『…。』
「ありがとう。
これからも農村に目を向けてくれると嬉しい。」
そう言ってダグラスさんは静かに頭を下げた。
まあ、正直害獣駆除が俺に向かない事は理解してしまったのだが…
それでも目は向ける事にしよう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【名前】
遠市厘
【職業】
自称コンサルタント
【ステータス】
《LV》 2
《HP》 (3/3)
《MP》 (1/1)
《腕力》 1
《速度》 1
《器用》 1
《魔力》 1
《知性》 2
《精神》 1
《幸運》 1
《経験》 25
※次のレベルまで残り5ポイント。
【スキル】
「複利」
※日利2%
【所持金】
47万6960ウェン
二度寝したかったのだが、顔の痺れが気になったので寝床を出る。
『ステータスオープン…。』
昨日確認しそびれていた分を取り戻さなければ。
==========================
【名前】
遠市厘
【職業】
自称コンサルタント
【ステータス】
《LV》 2
《HP》 (2/3)
《MP》 (1/1)
《腕力》 1
《速度》 1
《器用》 1
《魔力》 1
《知性》 2
《精神》 1
《幸運》 1
《経験》 25
※次のレベルまで残り5ポイント。
【スキル】
「複利」
※日利2%
【所持金】
455696ウェン
==========================
うーむ。
この鉄貨が1ウェン玉か。
見るからに安っぽいな。
ほぼ流通していないと聞いたが…
場所を取る分、端数は邪魔だな。
いや、それよりも経験値だ。
確か、《※次のレベルまで残り20ポイント。》って表記されてなかったか?
今は残り5ポイントに迫っている。
あのホーンラビットがデカかったから、通常の5ポイントではなく15ポイントが手に入ったのだろうか?
レベル3が見えて来たな。
日利3%まで行けたら、俺は加速度的に成功に近づく…
もう一度、ホーンラビット狩に行こう。
そして日利を3%まで引き上げたら、ニコニコ金融でもう少し金を回してみるつもりだ。
==========================
「君、昨日は災難だったな。」
出勤したての福相の受付オジサンに話し掛けられる。
『いえ、ご迷惑をお掛けしました。』
「農業地区から報告が来たよ。
君の駆除したのは、付近のホーンラビットのリーダー個体だったらしい。」
『え、はい。
まあ、結構大きかったですしね。』
「いや、間違いなく今期の最大記録だよ。
多分、後で金一封が貰える筈だ。」
『ありがとうございます。
素直に嬉しいです。』
俺は農協のみんなと雑談しているうちに、アランから貰った討伐チップを思い出す。
「おお! これで君も1人前の男だ!
実績ある戦士だ!!」
側にいた老人が大袈裟に褒めてくれる。
悪い気はしない。
「初討伐おめでとう!
さあ、報酬を支払うよ!」
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【所持金】
455696ウェン
↓
459696ウェン
※4000ウェン討伐報酬受取
==========================
いや、結構気分いいな。
配当と違って、自分の成果の手応えがある。
「君が昨日ソロで倒したホーンラビットだけどな?
あれは特別個体判定して貰えるかも知れないから討伐チップは一旦保留させてくれ。
判定次第で報酬額が全然変わって来るからね。」
『あ、はい。
ありがとうございます。』
「とにかく、今日は一旦休憩しなさい。
怪我が癒えない状態で無茶をしても、ロクな結果が出ないからね。」
『そうですね。
少し街をブラブラしてみます。』
確かに、今の精神状態で狩猟なんかできる訳ないよな。
俺って雑魚だから、狩られる側の立ち位置だし、身の程を弁えて行こう。
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腹が減ったので農協横の食堂で休憩。
豚骨スープっぽい雰囲気のリゾットを注文し、傷跡が開かないように口をすぼめて食べる。
どうやら、ここは農協の直営店らしく《産地直送コーナー》があったので、干し肉や干し芋の相場をチェックする。
ん?
乾燥イワシ!?
おお、一応魚介もあるんだな。
それにしても、こんな小さな袋で1000ウェンもするということは、やっぱりここら辺は内陸なんだな。
カルシウム補給も兼ねて買っておくか。
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【所持金】
459696ウェン
↓
458696ウェン
※乾燥イワシを1000ウェンで購入
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その後、街をブラブラして武器屋で炸裂弾を見せて貰う。
期待していたのだが、なんか新聞紙をペタペタとボール状にしたようなものだった。
『これで5000ウェンかぁ…』
思わず漏れた声を店主に聞きとがめられ怒られる。
「おい! オマエ、今ボッタクリって言っただろう!!」
『あ、いえ!
そ、そんな事はないですよ。』
まあ、ぶっちゃけ、ボッタクリにしか見えない。
小学生が図工の授業で作った様な、そんなチャチさがある。
実物を見るまで、炸裂弾でホーンラビットを狩るつもりだったのだが…
気が変わった。
こんなのに命は預けられんわな。
「オマエみたいな若造には解らんかも知れんが、モノはいいんだぞ!!
炸裂弾は材料に上質火薬を0.5グラムも使うんだよ!!
高くなって当然だろ!!
ほぼほぼ原価だぞ!!」
『あ、いえ。
別に文句がある訳じゃ…』
「オマエの目が《ボッタクリ》って言ってんだよ!」
『あ、いや。』
参ったなぁ。
繰り返すようだが、実際ボッタクリにしか見えないんだもんなぁ。
大体、こんなもん本当に実戦で使えるのか?
「むッ! 今、オマエ!
《現場で通用するのか?》
って思っただろう!!」
…店主、心を読まないで下さいよ。
それとも俺が表情に出し過ぎていたのか?
『あ、いえ。
ホーンラビットの退治に使える道具は無いかな、と。』
「…ウチの炸裂弾を使えば、イチコロだよ。
ただ、原価割れはするだろうけどな。
勅命報酬込みで2000ウェンだったか?」
『ええ。
ただ、こっちは数匹倒せればそれで構わないので。
あまり原価は考えてません。』
「なら、群れに投げ入れるだけでいい。
10匹中3匹が即死して、5匹が昏倒するイメージで間違いない。
人間に向けて投げるなよ?
喧嘩に悪用すれば、問答無用で縛り首だからな。」
話していると冷静になったのか、店を出る頃には色々な裏話を聞かせてくれる位には親しくしてくれるようになった。
「これは宮殿に勤務する甥から聞いた極秘情報だが…
召喚された転移者が1人粛正されたらしいぞ。」
なるほど。
これは極秘情報だな。
もっとも、粛正された1人が俺を指すのか、それ以外を指すのかで情報の重要性は変わって来るんだけどさ。
まあ、数十人居るんだから…
1人位の粛正は誤差の範囲だ。
==========================
慣れた環境でゆっくり養生したかったので、胡桃亭に戻る。
他の宿屋も覗いてみたのだが、どこも売春婦の客引きが激しくゆっくりと中を覗く事が出来なかった。
酷いものになると、経営陣と見られるヤクザがあからさまに前面に出ている宿すらあった。
消去法で胡桃亭しかない。
「いらっしゃ… お客さん!?」
俺の顔を見た瞬間、女将さんが悲鳴を挙げる。
そっか、そりゃそうだよな。
顔の傷は例え浅手でも目立つ。
『ごめんね、驚かせて。
また泊めて貰っていいかな?』
「ええ、是非。
トイチさんはしばらく泊まられるものだと漠然と思っていたから…
娘なんか屋台街を探して回っていたのよ。」
『すみません、一声掛けるべきでした。
お詫びも兼ねて前払いで5日分払います。
10000ウェンでいいですか?
小銭余ってるので、こちらも置いてきます。
食材費の足しにでもして下さい。』
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【所持金】
458696ウェン
↓
448000ウェン
※5日分宿泊費として10696ウェン支払い。
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『後、農協でイワシ買ったんですけど
女将さんも食べます?
この辺じゃ料理に使うんですか?』
「魚介は滅多に使わないけど
戻してカルパッチョにしたり。
舞茸と一緒にリゾットに入れたり…」
『おお!
舞茸大好物です!!』
「じゃあ、メニューに加えますね。」
『あ、農業地区で香草を貰ったんですけど!』
勇んで袋を開けるが、香草にも薬草にも俺の血がべったりと染み込んでいた。
「本当に大丈夫なんですか!?」
『あ、いえ。
一応手当はして貰ったので。』
「無茶なさらないで下さいね!」
俺は女将さんの話を程よく打ち切り、いつもの角部屋に案内して貰った。
軽く荷物の整理をして、小休止。
包帯を巻きなおしていたら、ノックの音がする。
『はい?』
「…。」
俺が目を上げると娘さんが何か言いたそうな表情でこちらをチラチラ見ている。
確かに子供に心配させたのは悪かったな。
『ごめん、次からはちゃんと連絡するよ。』
「あぶないことは、しちゃイヤ。」
それだけ言うと俺の返事も聞かずに階段を駆け下りてしまう。
君の訴えが解らんでもないけどさぁ。
男がまともに食って行こうと思ったら、多少のリスクは負わざるを得ないんだよ。
ましてや、こんな右も左もわからない異世界だしさ。
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《危ないことはやめろ》、と言われたばかりだが、ニコニコ金融に顔を出す。
「トイチ・リンか。」
『ダグラスさん。
今日もカネって借りれますか?』
「そんなに気を遣わんでいいぞ?
どうせ借りた直後に返すつもりなんだろうが…
ウチは損をしないからな。」
『でもダグラスさんの仕事は増えてしまいます。』
「おいおいおい。
俺は固定給で働いてるんだ。
ボスからすれば、業務時間内は働いて当然だし
それだけカネを効率的に回せる相手とコネが出来るのは
こちらにとってもありがたい話なんだぜ?」
『そう言って頂けると助かりますが。』
「別にトイチ・リンは損をしてないんだろう?」
『貸して頂ければ…
利益は出せます。』
「じゃあ、何も問題はない。
これは単なるwinwinのビジネスだ。
堂々と借りて行けばいいさ。」
『…100万ウェンの借り入れを希望します。』
「了承する。
それでは前回同様、水晶球に手を置いてくれ。
口頭説明は前回したから…
利率表、渡しておこうか?」
『あ、はい!
頂戴します。』
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【所持金】
448000ウェン
↓
1448000ウェン
※ニコニコ金融から100万ウェン借り入れ。
==========================
よし。
今日は2%を体感するぞ。
時間を調整して来店したから、もうすぐ配当タイムだ。
俺は屋台街の前をブラブラと散策して時間を潰す。
《2万8960ウェンの配当が支払われました。》
…感慨ひとしおだな。
利息が中習い職人の日当を越えて稼いでしまった。
3万弱なら、それこそ親方クラスの手取りか…
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【所持金】
1448000ウェン
↓
1476960ウェン
※2万8960ウェンの配当受取
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勿論、その足でダグラスさんの元に向かう。
あまり意味のないパフォーマンスだが、一応30分程のインターバルは空けている。
例によって彼は、何を考えているかわからない目で俺を見ていた。
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【所持金】
1476960ウェン
↓
476960ウェン
※ニコニコ金融に100万ウェンを返済
==========================
『ありがとうございました。』
「…新参者がホーンラビットの特別個体を狩ったそうだ。」
『え、ええ。』
「王都の労働者は俺も含めて、農業地区の依頼は中々請けない。
割に合わないからな。」
『確かに移動するだけで、結構時間取られますものね。』
「俺なんかは実家が農家だから…
本来は農協の討伐依頼を率先して請けなきゃいけないんだがな。」
『…。』
「若いのに仕事を請けてくれる奴には感謝の念が自然に沸く。」
『…。』
「ありがとう。
これからも農村に目を向けてくれると嬉しい。」
そう言ってダグラスさんは静かに頭を下げた。
まあ、正直害獣駆除が俺に向かない事は理解してしまったのだが…
それでも目は向ける事にしよう。
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【名前】
遠市厘
【職業】
自称コンサルタント
【ステータス】
《LV》 2
《HP》 (3/3)
《MP》 (1/1)
《腕力》 1
《速度》 1
《器用》 1
《魔力》 1
《知性》 2
《精神》 1
《幸運》 1
《経験》 25
※次のレベルまで残り5ポイント。
【スキル】
「複利」
※日利2%
【所持金】
47万6960ウェン
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しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
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久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
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小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
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神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
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そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」
銀塊 メウ
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書道が大好き(強制)なごくごく普通の
一般高校生真田蒼字、しかし実際は家の
関係で、幽霊や妖怪を倒す陰陽師的な仕事
を裏でしていた。ある日のこと学校を
出たら目の前は薄暗い檻の中なんじゃ
こりゃーと思っていると、女神(駄)が
現れ異世界に転移されていた。魔王を
倒してほしんですか?いえ違います。
失敗しちゃった。テヘ!ふざけんな!
さっさと元の世界に帰せ‼
これは運悪く異世界に飛ばされた青年が
仲間のリル、レイチェルと楽しくほのぼの
と商売をして暮らしているところで、
様々な事件に巻き込まれながらも、この
世界に来て手に入れたスキル『書道神級』
の力で無双し敵をバッタバッタと倒し
解決していく中で、魔王と勇者達の戦いに
巻き込まれ時にはカッコよく(モテる)、
時には面白く敵を倒して(笑える)いつの
間にか世界を救う話です。
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