異世界複利! 【単行本1巻発売中】 ~日利1%で始める追放生活~

蒼き流星ボトムズ

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【転移80日目】 所持金163兆4687億7337万ウェン 「日常に腐り殺される事の次くらいには悲惨である。」

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ヴェルヌの名著に「八十日間世界一周」というものがある。
小学生の頃に児童版を中学生になってから岩波版を夢中になって読んだ。

未読の方に要約すると、英国の大富豪が全財産を賭けて(旅費と賭け金に半々)地球の一周に挑む冒険小説である。

大富豪氏は金銭的な利益は殆ど得られなかったものの生涯の伴侶を得た。
逆に俺は無一文から大富豪になり──   …あの母娘から未来永劫離れられないのだろうか。

同じ80日というタイムスパンでも、色々なバリエーションあるようなぁって話。



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カネ持ちになったら何でも好きな物を買える、と思っていた。
実際なってみて理解した事が、《買える》と悟った瞬間に興味が薄れるな。
そもそも売り手からやって来るので、あまり能動的な購買意欲も沸かない。

兎に角、官僚が御用聞きにやって来る。
そして最初に俺の要望を汲み取ろうとしてくれる。
ささやかな願いであれば、大抵は無償で叶えてくれる。
こちらが何か言う前に先回りして配慮してくれる。

例えばバリアフリー予算。
明らかに過大な予算が割り振られ、あちこちの公的施設が改修され始めている。
これなどは明らかに俺に対する忖度だろう。
無論、こちらからは何も申し出ていない。


普通、商取引とは支払ったカネの対価が引き渡されるものだが、今の俺くらいになると。
《カネを持っている》という状態に対して対価が発生している。
上手く言語化出来ないが、本当にそうなっているのだ。



『コレットは何か欲しい物あるか?』



「お母さんの次は私かな。」



『わかった。』



「今日はゆっくりしようよ♪」



『…わかった。』



アポがこの後あると明らかに知っていてコレットは発言している。
母親の薫陶が行き届いているな。
万事において目標設定がシビアだ。


恐らく周囲がそう取り計らったのだろう。
俺の体調が思わしくなかったので治安局との面談を延期した、という事になった。
寝室を出た俺が申し訳なさそうな表情を浮かべると、これも周囲が上手く詫び状や粗品を贈って丸く収めてしまった。

午後に治安局長のオルグレン氏が再訪するも、まるで自分の不手際で面談時間がずれたような態度を取って来る。
官僚というのはそれが仕事なのだろうが、つくづく頭が下がる。
俺のこの恐縮が彼に伝わってくれる事だけを切に願う。


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「どうです?
権力の椅子の座り心地は?」


『車椅子と変わりませんね。
無いと今の生活を維持できませんが、早くリハビリを終えて立ち上がりたい。』


「リンは上手くやってる方だと思いますよ。」


『色々な要素がブレーキを掛けていてくれているんじゃないでしょうか?
例えば俺が自由都市人では無い事、と言うよりこの世界の人間ですらないこと。
何より障害があって身動きが取れないこと。』


「でも、リハビリは順調なんでしょう?」


『芋虫が蛇になったくらいの変化です。』


「そのうち龍になりますよ。」



こちらの世界でも龍は王者の象徴である。
故に、ドナルドのこの発言にはそちらの示唆も込められている。

カネと言う名のチップを一番保有しているのは俺である。
もう周囲の関心は、俺がこのチップを何に換えるかしかない。

いや、誤魔化すのはやめよう。
昨日ウェーバー局長からも示唆されたではないか。

もう権力以外ないのだ。
俺のチップは溜まり過ぎた。
何らかの公権力に換えざるを得ない。
それをしなければ、周囲のストレスは高まり続ける。


「王でも皇帝でも何でも良いのです。
兎に角、適切な地位に就いて頂かないと…」


何人かの役人からはハッキリとそう明言された。
そう。
もう自由都市は完全に帝国を切っている。
少なくともチェルネンコ帝室の統治能力も正当性も信じていない。


『君主制は…、産業の維持発展を阻害するのではないでしょうか?』


俺がそういうと、この国の官僚達は物凄く嬉しそうな表情になる。
意識してそう振舞っている所為もあるが、俺は神輿として担ぎ易い。
政財界にとって非常に都合の良いカネ持ちだからである。



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ドナルドとカインが俺を連れだしてくれた。
特に用事があった訳ではなく、気分転換の機会を作ってくれたようである。
政治やビジネスの話には一切触れず、馬車でそこら辺をゆっくり流してくれた。


「リン、脚が治ったら。
のんびり旅行でも行ってみる?
どこも治安は最悪になってしまったけど。」


そう、帝国・首長国が内戦中。
王国が絶賛崩壊中なのだ。
自由都市、それも首都のソドムタウンの中にいると解りにくいが、世界は洒落にならない状態になっている。
旅行などという雰囲気ではない。


『いいですねえ。
ドナルドは世界のあちこちに行ってたんでしょう。
面白い街があれば教えて下さいよ。』


「首長国なんか、つい先年まで旅行先として大人気だったんだよ。
温泉やグルメが有名だし、美人も多いしね。」


『あ、楽しそう。
俺、頑張って脚を治しますから3人で行ってみましょうよ。』



「いいねえ。
じゃあリハビリの御褒美はそれにしよう。」


「首長国には色々な種類の温泉があってね。
岩塩温泉に、オリーブ油温泉、薬効温泉に、スライム温泉なんてものもある。」


『うわあ
スライム温泉なんて入れるんですか?
え?
それどんなのですか?』


「ははは。
行ってのお楽しみに取っておきましょう。」


『ふふふ。
そうですね、是非近いうちに!』



…無理だろう。
首長国側は《散発的な農民一揆》と強弁しているが、全土を覆う民衆大蜂起に発展している。
帝国四諸侯からも領土は奪回出来ていない。
もう、あそこは国としての体を取れていない。


「リン! カイン!
約束です。
私達3人で世界中を旅をしましょう!
平和な土地ばかりを遊び歩いて、満喫するんです!」


「素晴らしいねえ。
何もかも忘れて、当てもなくフラフラ遊び回ろう!
先々の女達と恋に堕ちるのも悪くないな!」


『はい!!!』




…夢は。
叶わないから美しい。
いや届かない理想を、人は夢と呼ぶのだろう。


《ンディッド・スペシャルアンバサダー信徒》当が支払われました。》


まだ何も持たず、ただ足掻いている頃。
大金持ちになる事が俺の夢だった。
決して届かなかったからこそ、その夢はどこまでも甘美で蠱惑的だった。


今の俺は、全てを捨てて足掻く事でも夢見ているのだろうか?
そうだとしたら笑えない寓話である。


カネ、女、権力。
あれだけ欲した筈の全てが、檻の様に俺から自由を奪ってしまった。



『ねえ、御二方。
男の夢って何なんでしょうねえ?』



カインとドナルドは顔を見合わせてから悪戯っぽく笑う。



「「その道の専門家に聞きに行こう!」」



==========================



「だーかーらー。
子供の頃から散々言ってるじゃん!
ドニー兄貴になんか100万回以上語ったよ?

男の目指すべき夢はハーレム!!

これ一択なんだって。」



『おお、断言しますね。
っていうかドナルドさんってドニーって呼ばれてたんですね。』



「子供の頃のあだ名なので恥ずかしいです。」



「ドニー、ドニー♪」



「やめて、この歳のオッサンがそう呼び合ってると本当に恥ずかしいから。」



それにしてもポールはブレないな。
ハーレムメンバーもブツクサ言いながらも忠実に見えるし。



「リン君。
もっとやりたい事やらなきゃ駄目だよ~。
君、何か願望はないの?」



『が、願望ですか?
少し家族から離れてゆっくりしたいですね。
後、役人の応対が毎日続くのは正直辛いです。
悪い人では無いんですけど、息が詰まるというか…』



「あー、違う違う。
それってやりたくない事でしょ?

そうじゃなくて、リン君がしたいこと。」



『…元の世界に帰りたいです。』



「あ、それ以外で。
友達がいなくなっちゃうのは寂しいからさ。

帰る前にやっておきたい事はある?」



『うーん、労働者賃金を適切な所まで上げてみたいです。』



「…だよね。
リン君を見てると、それ結構本音だよね。

まあいいや。
じゃあ、まずはその夢を叶えてみよう!」


『いや!
これが結構難しいんですよ。
賃金を上げすぎると、今度は人手不足が起こるし
企業は人手不足による減益をリストラや物価引き上げで凌ごうとするし。

色々考えれば考える程、底なし沼にハマって行くんです。』



「ふーん、じゃあ日当を幾ら位に設定したいの?」


『そ、そりゃあ重労働している人達が1日1万ウェン以下で働かされてるのはおかしいと思います。

そ、そうですね、最低15000ウェン。
いや! 2万ウェンくらいの価値がある仕事をしてますよ!』


「OK。
じゃあ、まずはその夢から叶えようよ。」


『ど、どうやって?
産業局の方とも相談したのですが
最低賃金の引き上げには財界全体で足並みを揃える必要あってですね。
どうも先に港湾区内の特別労働基準法を修正しなければならないんです。
関連法案を同時に…』


「あのさあ。
リン君は難しく考えすぎ。
多分責任感が強いせいなのかなあ。
誰かを助ける事で、誰かに損をさせまいとし過ぎ。
まあ、カネ持ちになったのが君みたいな人で、みんな助かってるんだけどね。」


『…そうでしょうか。』



「ねえドニー。
リン君は港湾区の会社って何個くらい買えるの?」



「多分、全部。
例え今買えなくても、来週には買い占め可能。」



「じゃあリン君。
まずは会社一個買ってみな。
それで払いたい額の給料払ってみようよ。
先の事は、それから考えればいいじゃん。

賃上げを続けたいと思えば続ければいいし。
飽きて女遊びをしたくなれば、俺と一緒にナンパして遊ぼうよ。」



『そんなモンでいいんですかね。』



「いいも悪いもないよ。
でも貯金抱えて死ぬ奴よりは健全だと思うよ。
俺にやりたい事を聞かれて、リン君はすぐに賃上げって言っただろう?
それって君の中で最初に成し遂げるべきことなんだよ。」



たまにはいい事言うオッサンだな。

いや、違うな。
この人の言動はこれまで一貫している。
俺がその中の良い部分を汲み取ってこれなかっただけだ。



「リン、マッケンジー港湾整備って会社がこの辺りでは一番大きい。
私の父親と懇意にしていたこともあって面識もある。
一度、話をしてみる?
多分、実現出来るよ。」



俺はキーン家のメッセンジャーに頼んで、マッケンジー会長へのアポをお願いする。
用件を上手く要約出来なかったので、ポールの勧めで想いをそのまま手紙に書いた。
自分でも子供っぽい行動をしていると思う。
だが、少しスッキリした。

本当は父さんが生きている間に、こういうアクションが取りたかった。
当然手も届かなかったし、その手をどこに伸ばせば良いかすら知らなかった。
だが今は、教導し補佐してくれる友達が周囲にいる。

簡単な事だ。
まずは周囲に相談し助けを求めればいいのだ。
地球に居た頃は、そんな簡単な事もわからなかった。
カネ持ちかそうでないかはあまり問題ではない。
俺は自らを社会から…  それこそ追放してしまっていたのである。



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バーを閉めてハーレムメンバーを休憩させてから、俺達4人は安物のソファーに寝転びながらとりとめのない話をした。

本当に下らない話である。
女の胸のサイズとか、一番そそるコスチュームとか、そういうどうでもいい話題だ。



もうすぐ日付が変わる頃になって、メッセンジャーがノックをする。


「?
マッケンジー会長がもう返事をくれたのかな?
あの人、今は別荘に居る筈だからこんなに遅くはならないと思うんだけど。」





招き入れてみると、メッセンジャーはドナルド家の者ではなく連邦人であった。
何度か見た事のある顔である。



「国境が破られました!」



開口一番それである。
ミュラーめ、遂に攻め込んだか。



『侵攻はしないと約束したじゃないですか。』



「いえ、違います!
首長国側から難民が一斉に雪崩込んできたのです。
数が数ですので食い止める事も難しく。」



『難民?』



「彼らは、連邦への移住かミュラー領への編入を希望しております。」



『ミュラー卿は何と?』



「移住は拒否しました。
我が国にはキャパはありませんし、そもそも彼らは他民族ですから。
大体、肥沃な地に住む彼らが、荒れ地に住む我が国への移民を希望すること自体がおかしな話です。」


要は税率の問題である。
幾ら肥沃でも、高い年貢率で収穫を奪われてしまったらな…
いや首長国の年貢率は本来そこまで不当では無いのだ。
ただ、ミュラーが三公七民というダンピング政治を行っている。
それが全ての元凶だ。



連邦・首長国の両政府は困り切っている。
貧しい連邦には移民を受け入れる余裕はないし、首長国に至っては帝国からの侵略戦争を仕掛けられている最中に連邦とまで戦端を開く訳には行かない。
何より百姓が逃散してしまったら収穫が出来なくなる。



『それで…
どうして俺が?』


「いえ。
両国政府と国民が、コリンズ閣下を指名しておりますので。」



『いやいや。
揉め事の仲裁なんてしたことないし。
そもそも俺は両国の敵である王国から来た人間だよ?』


「いえ!
閣下の中立的な立ち位置が望まれているのです。
それに武力行使を好まないと噂になっておりますし。」



連邦大使が中立とは思えないが、これまでの言動からそう取られているのだろう。
少なくとも連邦閣僚である事を殆ど前面に出して来なかった。



『そもそも仲裁って何をすればいい訳?』



「いや、まずは現地に来て頂けない事には何とも…」





そう言われた瞬間。
本当に不謹慎なのだが。


《やっと解放された》、との思いが脳裏をよぎった。


労働者賃金云々というのは、社会人としての俺の望みに過ぎず、一個の人間の俺はこの息苦しい生活に心底嫌気が指していたのである。


そもそも顔を出す義理はない。
だが、ここから抜け出す口実にはなってくれる。

この世から戦争が無くならない理由がわかったよ。
日常からの逃避先が他に存在しないから、みんな泣く泣く嬉々として戦争に参加するのだ。


戦争は悲惨である。
日常に腐り殺される事の次くらいには悲惨である。
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