異世界複利! 【単行本1巻発売中】 ~日利1%で始める追放生活~

蒼き流星ボトムズ

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【降臨17日目】 所持金728万7407円 「奇跡は犯罪ですか?」

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朝起きても、jetの調子が芳しくない。
本人は大丈夫だと主張するが、表情の疲労感が消えない。


『jet、風邪か何かか?
薬、買ってこようか?』


「いや、朝はいつもこんな感じなんだ。
昼過ぎるとマシになるから
少しだけ待ってくれ。」


『わかった。
しんどくなったらすぐに言えよ。』



13歳は茨城のスマホで一緒にアニメを見ている。
こうして見ると年相応の少女である。
今更ながら、一切俺に対して隙を見せなかったコレットの偉大さに感服する。
彼女は戦術として子供っぽさを演出する事はあっても、思考は常に大人であり続けた。
いや、あのヒルダの猛攻を凌ぎきったのだから、そもそもが別格だったのだろう。



昨日買った菓子パンを分け合っていると、不意に外で大きな物音と怒鳴り合う声が聞こえたので、思わず皆で肩を寄せ合う。
ホテルの入り口辺りだろうか?



  「喧嘩?」


  「この辺、多いよ。」



1分程、激しい打撃音が鳴り続けて鎮まる。



『なあ、もう終わったのかな?』


「リン! まだ開けるな!
樹理奈、窓から様子を探れ。
エンジュは念の為、荷物を固めろ!」


  「わかった!」

  「う、うん!」



13歳が窓から真下の入り口を観察するが、怪しい人影は無いという。
jetの指示で全員が靴を履き、荷物を鞄に収めた。



「多分、大丈夫だとは思うけど。
最近、この辺も物騒だからな。
まあ、念の為だ。」


5分ほど息を潜めて様子を伺うが、物音は何も聞こえない。
意を決して窓を大きく開けて真下を覗き込んでみる。



『エモやんさん!』



ホテルの入り口近くの電柱にエモやんがもたれている。
ややグッタリしている様に見える。



「トイチさん!
スミマセン、ちょっと手を貸して下さい!」



エモやん程の男が助力を願ったという事は、かなりダメージを受けている事を意味する。
同時に、周辺の危機が去っているとも言えた。
(彼の性格上、危険地帯に救援を呼ばない/呼べない。)
俺とjetは女達に施錠させてから下に降りた。



『エモやんさん!!
大丈夫ですか!』


「すみません、手を折られました。
至急判断をお願いしたくて、お呼びしました。」


『手!?』


「あの子にヤラれたんです。
トイチさんの女やとは知ってたんですけど。
殺され掛かったんで、蹴り飛ばしてしまいました。」



顔中から苦し気に汗を垂れ流すエモやんが指さす方向を見ると。
…また、オマエか。



鷹見夜色。



壁に叩きつけられたのか、白目を剥いて失神している。




「トイチさんと合流する為にここに来たんですけど。
ホテルを見張ってる人影と鉢合わせて…
スラッパー、いきなりですわ。
2撃目以降は俺も警棒で防げたんですけど。
刃物を取り出す気配があったんで、腹を蹴ってもうて。
急所は外したんですけど。
スイマセン。」



何だ?
みんな鈍器持ってるな。
流行してるのか?



『エモやんさん!
腕、変色してますよ!
ヤバいって!
病院行きましょう!
確か来た道に!』


「いや、トイチさんが警察にマークされてる以上、案件を増やすのは悪手です。
正規の病院は避けさせて下さい。

…幸い。
歌舞伎町には保健証なくても診てくれる医者が居るんです。
下調べしとって正解でしたわ。」


『じゃあ、すぐに行きましょう!』


「あ、いや。
そちらの鷹見さん… でしたよね?
あの動画を作ったって話ですけど…。
どうします?」


『あー、放置したいんですけど。
コイツ、後で絶対騒ぐからなぁ。
連れて行きましょう。』



jetがタクシーを呼んでる間、女2人を退室させて帰らせることにした。
案の定、鷹見を見た瞬間に13歳は嫌悪と恐怖が混じった表情を露骨に浮かべた。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【所持金】

715万1958円
  ↓
714万1958円

※東横キッズ×2に雑費として1万円を贈呈。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「ねえ、ガルパン!」


『ん?』


「また、逢えるよね?」


『ああ、明日にでも顔を出すよ。』



2人を見送ってから、白目を剥いている鷹見を揺すって起こす。
上着が吐瀉物まみれになっており、こちらもダメージが大きそうだ。
失神しながらも鈍器を握り締めており、その殺意の高さに戦慄させられる。


『鷹見、起きれるか?』


念の為、鈍器を踏みつけて身体を揺する。
この女は上背がある上に妙に喧嘩慣れしていて、正直怖い。
今思えば、こんなキチガイをよく殴れたものである。


「…ガッ。 
ガハッ!  
ゲボオオ、オエエエエエ…」


一瞬、鷹見は刺すような目線でこちらを睨むが、相手が俺だとわかった所為か半分くらい警戒を解いた。
背中をさすってやろうと思ったが、俺が屈もうとした瞬間に背中に手をやったので、慌てて離れた。
なるほど、確かに《刃物を出す気配》というのは存在する。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「いきなり間合いに入られたから追手かと思ったんスよ。」


《オマエ、誰と戦ってるんだよ》というツッコミはさておき。
雑居ビルのマッサージ屋(実質的な闇医者)で鷹見はそう言った。



『腕を折るなんて酷いじゃないか。』



「いや、それくらいタダ者じゃない気配があったんスよ。
実際、向こうも武装してた訳じゃないッスか?」



『西部劇でも、そんな理由で相手を撃たないぞ。』



「で?
結局、あの人はダーリン様の仲間っスか?」



『うん、大切な友達。
頼むから、これ以上危害を加えるなよ。』



「善処するッス。」



エモやんは右腕尺骨不全骨折。
全治1ヶ月とのこと。


「10万でエエよ?」と言われたので素直に払おうとする。


「いや! トイチさんは元本を死守して下さい!
俺が払った方が得です!」


エモやんが慌てて左手1本で財布を開いた。
つくづく器用な男である。


『え、でも。
原因は俺だしさ。』


「原因より元本です!」


『お、おう。』


後藤同様、俺もエモやんを外付けHDDとして丸投げする事を決意。
鷹見が検査をしている間、2人で善後策を練る。


「あの人、どうするんですか?
三田のカノジョさんは御存知なんですか?」


『存在は認識していると思います。
何せ、あの動画ですからね。

俺からは…
まだその話題に触れてません。』


「カノジョさん、怖い方なんですか?」


『後藤さんよりガタイいいです。』


「うっわ、エグ…」


『片手アイアンクローで殺され掛けた事があります。
かなり戦闘的な女なので、謀略でも暴力でも鷹見に遅れを取る事はないと思うのですが。』


「これ予言なんですけど。
トイチさん、2人からボコられて死ぬんちゃいますかね?」


『…実は私も薄々
…はい。』


「鷹見さんと縁を続けるにせよ、そうでないにせよ。
三田のカノジョさんに話通しておくべきやと思いますよ。

俺、トイチさんが握り潰される光景だけは見たくないので。」


『あ、はい。』


「では、善は急げ。」


エモやんはスマホを差し出して来る。


『え?』


「カノジョさんの番号、恐らく渡されてますよね?」


『あ、はい。』


「万が一話がこじれたら…
俺が代わりにアイアンクローを喰らいます!」


『え、いや。
はい。』


エモやん程の逸材を失うのは国家的損失なので、頭の中で色々シナリオを慎重に練り…
勇気を出してコールした。



  「はい。」


相変わらずの0.1秒受電。
流石は宿屋の女将である。


『あ…
トイ…  リン・コリンズです。』


  「リン!?  一体どこから。」


『えっと、えっと。
今、歌舞伎町におりまして。』


  「はい。」


『えっと、えっと。』


  「女ですか?」


『ヒエッ!?
あ、いや、そうではなくてですね。』


  「…鷹見夜色?」


『え!?
何で!?

…あ、はい。
鷹見さんが…  えっと怪我をされておられてですね。
クラスメートとして救護義務があるのではないかなぁ、と。
それで闇医者みたいな所に居て。』


  「…。」


『そ、その。
久し振りにヒルダの声を聞きたくなったから。
友達のスマホ借り…』


  「ええ、この番号は江本昴流ですね。
  把握しております。」


『えッ!?』


  「何か?」


『あ、いえ。
何でもありません。』


  「それで?」


『あ、はい!
それでと申しますと?』


  「帰って早々、妾ですか。
  英雄色を好む、とはよく言ったものですね。」


『あーーー、いえいえ!
ではなくですね!
…えっと、これからどうすればいいかな、と。』


  「ハア(呆れ溜息)
  殿方って本当に卑怯な生き物。」


『あ、それはその。
誠にごめんなさい。』



  「リンはどうしたいのですか?」



『タイミングを見て殺したいんだけど。
動画技術とか凄いから、生きてる間にノウハウを教えて貰っとこうかな、と。』



  「わかりました。
  いつでも処分出来るよう、準備を整えておきます。 
  後、一般回線で刑法に抵触する単語を出さないように。」



『あ、はい。 で、本題なんだけどさ。』



  「…本題?」


『俺、今日から政治面でも動き出すから。』


  「畏まりました。」


『地球でも民生重視を前面に出す。
女性の人権とか児童の保護とか、そんな路線。』


  「…。」


『ロメオ・バルトロの提唱した理念・提案をそのまま具現化してみる。』


  「…。」


『でも、それはオマエらへの当てつけじゃないから。
一言、断っておきたくてさ。』


  「…そうですか。」


『近いうちに顔を出すよ。』


  「…期待せずにお待ちしております。」


(ガチャ)


俺はエモやんにスマホを返す。


『ゴメン、エモやんさん。
貴方の身元、がっちり把握されてる。』


「いや、それは覚悟済みなんですけど。
今の会話はヤバいですよ!」


『え?』


「《え?》、やないですよ。
トイチさん、さっき会話の中で
《地球でも民生重視を前面に出す。》
って仰られたんですよ?

こんなん…
異世界で政治に携わってたって自白しているようなモンじゃないですか!」



『あ。』


「《あ》やないですよ!
トイチさん、警察にも国連にも目ぇ付けられてるんですよ!?
もっと危機感を持って下さい!!」


『あ、はい。』


「それと…
カノジョさん…
ウクライナ人ではなく、異世界人なんですね?」


『え!?』


「いや、会話聞いとったら誰でもわかるでしょ!
《オマエらへの当てつけじゃない》
と仰ったということは、ロメオ・バルトロ氏を異世界で失脚させたか殺害したのが
三田のカノジョさんなんですよね?」


『あ、いや。
えっと、じゃあ事情を説明すると。』


「あきませんよ!!!」


『ヒエッ!』


「…トイチさん。
もっと御自身の置かれてる状況に危機感持って下さい!

俺に秘密を話すのも絶対NGです!!!」


『あ、はい。』


「万が一、俺が捕虜になって拷問されたらどうするんですか?
トイチさんの秘密が暴かれますよ?
困るでしょ? 困りますよね!?」


『あ、はい。
良くないと思います。

…えっと、言い訳するつもりはないのですが。
エモやんさんは既に
私の事情に見当を付けてるのではないかなって思って。』


「いやいや!
分かる訳ないじゃないですか。
俺は【心を読む】スキルなんて持ってませんからね!

せいぜい
《保有資産に対してレベル比例の日利を17時に獲得する能力》
程度の予想しか立ってませんよ!」



…俺より緻密に言語化出来てるじゃん。
もうオマエが異世界行けよ。



「俺も後藤もトイチさんの境遇、殆ど詮索してないでしょ?
これ、当然拷問対策ですよ。」


『あ、いや。
そこまで思い至らず申し訳ありません。』



「兎に角!
異世界関連はもっと慎重になって下さい!
今はネタ扱いやからええんです。

でもね?
ホンマに異世界帰りやって、世間が疑い出したらトイチさん即破滅ですよ?」



『え、あ、はい。』



「いや、考えてもみて下さい。
クラス転移で帰還者はトイチさんだけ。

…こんなん、トイチさんがご友人を殺したか見捨てたかして
抜け駆けで逃げて来た以外の解釈出来ませんよ。

俺の言ってること間違ってますか?」



『あ、はい。
誠に、誠に。』



「泥は全部俺が被ります!
トイチさんは、兎に角ステルス!
ステルス! ステルス!
ええですね?」


『あ、はい。
以後自重します。』


エモやんが目線を切らずに、俺の耳元に口を近づけた。


「タイミングを見てGOサインだけ下さい。
鷹見さんは俺が殺します。
死体の処理も何とかします。
あくまで独断、あくまで俺が勝手にやっただけ。
トイチさんは何も知らなかった。
ええですね?」


『あ、いや!
流石にそれは!!』


「でも彼女が危険なのは理解しておられますよね?
あの人、女子DQN漫画のラスボス張れる格ですよ。」


『わかる。
顔もボコボコ腫れてるし怖いよね!』


「あ、いや。
腫らしたのはトイチさんなんで。
そこはちゃんと自覚しといて下さいね?」


『あ、そうだった。

…私、鷹見が死んでも多分何とも思わないんですけど。
エモやんさんに手を汚して欲しくないんです。
何か、穏便に済ませる方法はないですか…』


「セックスして下さい。」


『は!?
いや、私、エモやんさんに対しては敬意も好意も抱いているのですが…
男色方面は、ちょっと抵抗があると言いますか。』


「いやいや!
俺も抵抗ありますよ!

俺じゃなくて! 
鷹見さんと肉体関係を持って…
まあ、個人的に取り込んで下さい。」


『え!?
駄目駄目駄目!
殺される! 
今度こそ三田に殺される!!』


「…トイチさん。
もう二択ですよ?
殺すか、抱くか。
あの人…
明らかに真ん中が無い人ですよね?
それはわかりますよね?」


『三択目はないですか?』


「トイチさんが鷹見さんに殺されるのが三択目です。」



…ヤバいな、ヒルダに殺される四択目まで見えて来た。



『…やっぱり殺されますか?』



「トイチさん。
もっとちゃんと現実を見て下さい。
あの人、ジェイソンとか切り裂きジャックとか、そういう格ですから!」



『…はい。』



まあ、確かにな。
鷹見を野放しには出来ない。
奴には戦闘力のみならず、【配信】という特技がある。
短期決戦なら【複利】よりも遥かに威力が高い。
何とかしなくちゃな。



「軽い内臓出血らしいッス♪」



病室に入るなり鷹見が嬉しそうに、俺の顔を覗き込んで来る。



『そっか、災難だったな。』



「ウ↑チ↓、殴られ慣れてるんでww
平気っすよw

あ、見ます?」



俺の同意を取らずに、鷹見はその場で服を脱ぎ捨てた。
背中から肩に掛けて大きな和彫の刺青。
それ以上に、全身に痣や傷、火傷が浮かび上がっている。
長期間に渡って酷い虐待を受けていた痕跡だ。



「どう?
セクシーっスかww?

ウ↑チ↓が脱ぐとチ〇ポ勃たなくなる弱者クンばっかりで嫌になるんスよw
まあ、向こうに悪気無いのは理解してるんで、軽くボコる位で許してやってますけどね♪」


『うーん、セクシーっていうか。
カッコよさは感じる。』


「あはははww
アイロン跡の何がカッコイイんスかww
お望みなら幾らでも付けてあげますよ~w?」


『いや、在り方がカッコいいなって感じただけ。
気に障ったなら謝るよ。』


「ふふっ…
ダーリン様って結構女の扱い慣れてます?


『まさか。
俺は単なる非モテだよ。』


「ふーーーーん。
なーんか既婚者オーラ漂ってますけどね。

ダーリン、本当に独身?」


『あ、いや。』


「嘘吐いたら殺しますよ?」


『え? 殺されるの!?』


「それくらい真剣に好きだってことっスよ。
もう一度質問しますね。

YesかNoで答えて下さい。
ダーリン様って、独身っスか?」


『…の、ノー。』


「ふふふ。
随分面白い人生を歩んでおられるようで。

奥さんとはもう逢ってない?」


『あ、うん!
結構離れた所にいるしさ!』


「へえ、異世界で結婚したんだ。」


『!?』


「ああ、図星ですか。
なるほどなるほど。

ふふふふふ。」


『…。』


「じゃあ、地球妻で妥協してあげます♪」


『あ、あの。
…その。』


「…ふーーーん、もう女が居るんだぁ↑
復帰から一月も経ってないのに結構手が早いッスね。

それとも、異世界から女を連れ帰って来たのかなぁ↑?」


『あ、いえ。
じゃなくて、いや、いえ。』


「近いうちに紹介して下さい。」


『え?』


「ウ↑チ↓だって仁義くらいは切りますよ?
大丈夫大丈夫、喧嘩売る相手は選んでますから。
ダーリン様の怯え方、その異世界女はかなり戦闘力あるんじゃないっスか?」


『あ、いや。』


「ふふっ。
近いうちに、ね?」


『…。』


「あー! 今、ウ↑チ↓を殺す方法考えてたでしょww」


『あ、いや!』


「ははは。
最近の電子機器は色々ありますから気を付けて下さいねーww」



駄目だ。
今日の俺、皆に心を読まれてる。

いや、勿論。
ヒルダ・エモやん・鷹見が三者三様にチートキャラであることは理解してるよ?
でも、幾らなんでも読まれ過ぎだろ。




「ダーリン様!
腹減ったーッス。」



『?』


「ダーリン様が何か食わせてくれなきゃ
ウ↑チ↓、暴れちゃうかもですww」



『わかった。
何か食わせるよ。
病院代、どうなるんだ?』


「払い終わりました。
カネ、余ってたんスよ。
どこかの親切な人がドンペリ代払ってくれたんで。」


『聖夜Mk-IIさんに感謝しとけよ。
いや、原価的にはボロ儲けしてるんだろうけどさ。』


「あーあ。
これで歌舞伎町のホスクラ、全出禁ッスよ。
明日から何を励みに生きればいいのやら。

ダーリン様もホスクラ起ち上げて、ウチを姫か女帝にして下さいよ。」



『ホストクラブ。
多分、これから減ると思う。』


「え?」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【所持金】

714万1958円
 ↓
713万1958円

※鷹見夜色に昼食代として1万円を贈呈。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




鷹見はしつこく付き纏っていたが、俺の行き先が新宿署だと察した瞬間にカネだけひったくって姿を消した。


「ちなみに、あの人が漫画のキャラやったら滅茶苦茶好みです。
人気投票に葉書10枚くらい出しますよ。」


『わかります。
問題は実在しちゃってる事なんですよねえ。』


「ええ、命は惜しいです。」



ヒルダや鷹見の様な攻撃性の強い女キャラは、漫画やアニメで絶対に一定数のファンが付く。
俺もどちらかと言えば好みだ。
ただ、実際に暴力を示唆されると恐怖で心身が委縮してしまう。
人間は痛みに勝てる程強くは出来ていないのだ。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



さて、茶番はオシマイ。
大袈裟にリアクションした事で、エモやんの顔は充分に立てた。
あの男は相当聡いので、近いうちに俺の真意を汲み取ってくれるだろう。
鷹見にしたって必要な部品だ。
まだ殺せない。




エモやんとjetを外に伏せて、俺だけが署に入る。
名乗るまでもなく、俺が新宿署に入った瞬間に全員から凝視される。


「トイチ…  
自首する気になったか?」


面識のある刑事に声を掛けられる。


『あ、いえ。
水岡警部に用があって。』


「水岡さんに?
何の用だ?」


『呼び出されただけなので。』


「…成程。
水岡さんの取り調べが余程効いたらしいな。
呼び出しに応じるなんて、少しは素直になったじゃないか。

あの人は俺達ほど甘くはないからな!
舐めた態度は取るんじゃねーぞ!!」


『御忠告、どもです。』



鬼刑事の水岡は署内でも相当恐れられる存在らしかった。
先日は俺に怒りの感情をぶつけていた警官達であるが、俺が『呼び出された』と申告すると、同情的な笑顔を向けて来たのだ。



「トイチ、こっちだ。」


『え? 取調室じゃ?』


「ばーか。
出頭じゃなくて情報提供なんだろ?
じゃあ今日のオマエはお客様だ。
違う?」


『あ、いえ。
そういうものなんですかね。』



てっきり取調室に通されると思ったのだが、今日は小さな応接室?会議室?に通される。
取調室と似たような間取りだが、窓がある事の安心感は大きい。


「あー、ほうじ茶しかないな。
ほら、飲め。」


『あ、頂きます。』


「で?
何の話をしてくれるんだ?
偽札? 異世界? ロシア情勢?」


『えっと。
捜査依頼って、刑事さんが窓口でいいんですかね?』


「捜査?
誰かを告発したい?」


『あ、いや。
俺が東横近辺で寝泊まりしてる事は、この前申し上げましたが。
そこに居る女が、みんな借金持ちなんです。』


「…続けろ。」


『それで、《何で借金してるんだ?》って聞いたら
殆どの女の子がホストクラブって言うんですね。
後、意味はわからないんですけど。
メン… コン?』


「メンコンは、メンズコンカフェの略称だ。
ホストクラブの廉価版ってトコかな。
あくまで俺の私見だが…
ホストが風営法逃れで飲食店の体を取っている営業形態だ。」


『単刀直入にお願いします。
取り締まって頂けませんか?』


「ヤクザがよく使う手口だぞ、それ。
商売敵を逮捕させて、自分だけが甘い汁を吸うっていう。」


『取り締まって頂けませんか?』


「罪状は?」


『風営法違反。
未成年者に飲酒させています。
おまけに重いツケを負わせて未成年者に売春させている。

問題でしょう?』



「問題なのは理解しているよ?

…ただ、そんな店多すぎてなあ。
手が回らんのだ。」



『俺が問題と言っているのは、現状を認識しながら警察機構が機能していない点です。』


「…オマエ、何が言いたい?」


『治安維持業務は警察庁の専売特許である必要はないという事ですよ。
例えば未成年者絡みの事件なら、児童相談所に逮捕権を付与するべきだし。
専門的な分野であれば、金融庁やデジタル庁にも同様の権限を持たせるのが筋です。』


「オイオイオイ。
オマエ、政治家にでもなるつもりか?」


『水岡警部。
雑談は時間の無駄です。

今日は告発をしに来ました。
歌舞伎町1丁目のバーバリアン。
未成年者を用いて未成年者を飲酒させています。
まずは取り締まって頂きたい。』



乱舞達と雑談した時に、《歌舞伎町で一番ヤバいホスクラはどこですか?》と聞くと、皆が当該店舗の名を挙げ、内情を話してくれた。
なので、実験台になって貰う。



「…一応、建前の話を先にする。
刑事告訴は被害者の親族にしか出来ない。
これは告訴の濫用を防ぐ為の措置だ。」



『ええ。』



「次に先程オマエが名を挙げた歌舞伎町1丁目の店舗。
捜査に着手するに値する物証・証言が必要だ。
オマエが客として行った訳じゃないんだろ?」


『証言があります。
えっと、店名で動画検索… というものをして頂いて宜しいですか?
私はスマホ持ってないので。』


「歌舞伎町…  バーバ…
ああ、すぐにhitするな。
店内でシャンパンタワーしてな。

見るか?」


『…このアカウントの持ち主。
どう見ても未成年でしょ?』


「まあ、決めつけは良くないが
一般的にはそう見える風貌だな。」


『私の話はこれで終わりです。
ここからは水岡さんの仕事ですので。』


「なあ、トイチ。
オマエはいつから俺の上官になった?」


『水岡さんが警察に居る間は
容疑者と捜査官以上の関係にはならないんじゃないですか?』


「…。」


『もしも警察庁に適切な捜査を行う能力がないのでしたら…
他の省庁にお願いしに行きます。』


「随分役人慣れしてるなあ。
異世界でもその調子だったのかぁ?」


『はい。』


しばし沈黙。
水岡は無言で俺を睨み続けている。


「…はい?
オマエ、今 はい と言ったか?
意味わかってんの?」


『何か問題ありますか?』


「その証言が事実なら、俺も調書を書き直さなきゃならんし。
当然、受理されないだろう。
冗談抜きで2人で精神病院送りにされるかもな。」


『病室一緒になったら仲良くして下さい。』


「オマエは隔離病棟だよ。
今の段階でもな。」


2人で声を立てずに1秒だけ笑う。


『2週間あれば十分でしょう。』


「…脅迫?」


『さあ。』


「わかった。
何とかしよう。

じゃあ、次はこっちから《お願い》だ。」


『どうぞ。』


「例のピン札。
あの正体を教えろ。」


『…。』


「オイオイオイ。
本題はそっちだろ?
確かに少女売春は事件だ。
俺達警察官にはその現状を正す使命がある。
それを十分に踏まえた上で、だ。

通貨の偽造を取り締まるのは、もっと優先度が高い。
偽札が出回った場合に国家が受けるダメージを鑑みれば当然だよなあ?

…トイチ。
ピン札の話、しようぜ?」


『聴取には応じます。
ただ、貴方に話しても無駄なので財務省の人間を紹介して貰えませんか?』


「末端の警官風情には話せないってか?」


『管轄内の少女売春も取り締まれない癖に日本全体を語るって
おこがましいにも程があるでしょう?』


「…あのピン札の出所を教えろ。」


『…天が俺に授けました。』


「出所を教えろ。」


『同じセリフを2度も言わせないで下さいよ。』


「それはこっちの台詞なんだがな。
ピン札の出所を隠蔽する以上、今後もオマエに嫌疑を掛け続けなくてはならない。」


『勝手に疑えばいいんじゃないですか?』


「安心しろ。
仕事だから疑っているだけだ。
俺個人はオマエを信頼している。
もっとも、俺が警察官である以上、私的にオマエと接触する事はあり得ないがな。」


『…きっと、神明は公私の間に存在するのでしょうね。』


「かもな。」


『…さて、時間だ。』


「?
まだ、俺の話は終わってないぞ。
オマエが札の出所を隠している以上は!」


『ここに居るのが貴方と私だけである幸運に感謝します。』



《21万3959円の配当が支払われました。》



17時なので利息が支払われる。
当然だろう?
厳格でなければ、金融ではないからな。
そこが異世界であれ地球であれ警察署内であれ、きっちり支払われるよ。


「…。」
『…。』


「どんな手品だ?」


『天の恩寵。』


「仕組みを教えろ。」


『神様にでも聞いて下さいよ。』


落ちたカネを挟んで、ただお互いの目を見つめ合う。
今思えば、一瞬の出来事だったが…
まるで時間が停まったような長さに感じた。


「拾え。」


『ねえ警部。
それって私に所有権があると…』


「拾え。」


俺は黙ってカネを集めて机の上に並べた。


『どうぞ。
御検分下さい。』


「警察官には事件性の無い金銭に手を触れる権限がない。」


『…。』


「前後の状況から鑑みて、このカネの所有権は明らかにオマエにある。
そして盗品ではない事は明白。
俺には触れる権限がない。」


『水岡さん。
奇跡は犯罪ですか?』


「犯罪だよ。
オマエが一番わかっている筈だ。」


『そうですか。』


「オマエ、その奇跡で権力を買うつもりか?」


『いいえ。
権力が自己防衛の為に私に魂を売り渡すのです。』


「見て来たように言うんだな。」


『ええ。
見ました。』


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【所持金】

713万1958円
  ↓
734万5917円

※配当21万3959円を取得


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


その後、2人で取り留めのない雑談をした。
当然、それは水岡なりのプロファイリングだったのだろうが、俺は楽しいと感じた。


「トイチ。
1個謎なんだけど?」


『はい。』


「オマエ、非凡な癖に随分公権力寄りだよな。」


『そうでしょうか?』


「普通、稼げる奴はリベラリストになって…
官憲を嘲笑する側に回るんだけどな。」


『きっと。
そういう連中が嫌いだから水岡さんの所に来たんじゃないでしょうか。』


「あっそ。」


そんな遣り取りがあって、会議室を出た。
特に見送りはなかった。


新宿署のロビーで何人かの刑事に
「妙な真似したら、また水岡警部に絞って貰うからな。」
と絡まれる。
以前とは違って口調が冗談交じりであったのは、多少のハロー効果も含まれているのかも知れない。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


新宿署を出て歌舞伎町までの帰路。
jetとエモやんが合流してくれる。


『鷹見は?』


「寿司屋。
ガリの食べつくしチャレンジしてる。」


『え!?』


「ほら、アイツの配信。
あ、コイツ醤油瓶を直接ペロペロしてやがる!」



  「どもー♪
  同接増えて来たので、改めて自己紹介♥
  ルナルナ@貫通済、でーすww

  えー、本日はですね!
  わー国が世界に誇る寿司文化www
  そのPRの為に!
  醤油の旨さを!
  ウ↑チ↓がぁ♡
  全世界の皆様にお届けしておりまーすw
  
  おいコリア勢!
  寿司女ってネーミングは雅に欠けるから!
  もうちょっと可愛い名称募集でーす♥
  もしも気にいったら、イルべにヌード画像アップしまーすww

  はーい、哺乳瓶みたいに!
  チューチュー♪

  ギャハハハハハ!!!
  離乳食に最適ですねえ♡」



『うっわ。
最低だな。
こんなん営業妨害じゃねーか。』


「こんな配信が人気出るんだから世も末だよ。」


『まったくだ。』



  「え? カネならありますよ!
  何せ、ルナルナ@貫通済にはラブラブな彼ピッピ♥が居ますから。
  今日も10Kくれたんですよー♪
  《これで何か喰って来い》って無造作に!
  いやー、惚れ直しましたね♪
  やっぱりねー、男の格は財布の開き方でハッキリしますわ。
  彼ピッピ♥はねえ、男らしい! 昭和ww
  
  え?  ほら、前にカップル配信したでしょ♥
  遠市厘♪  ウチの彼ピッピ♥の名前でーす。
  後で中学の卒アル晒しまーすwww

  いや、マジマジ!  結構純愛ッスよ。
  最初《チー牛野郎》って思ってたのはホントですけど。
  今は《チー猛牛》位にランクアップしてますね。

  じゃあ、ダーリン様への愛を証明する為に! 
  わー国のインバウンド政策に寄与する為に!
  
  醤油一気飲みしまーすwww
  ソイソースソイソースww

  我が最愛のマイラヴ、遠市厘様に捧げまーす!

  あ、そーーーーーーれ!!!」



「うおっ
マジかよ。
コイツ、リンの本名出しやがった。」


『…そう来たか。』


「どうする?」


『今の俺には状況を楽しむしか出来ないなあ。
カネが余ったら、この回転寿司屋に賠償するわ。』


「ここ上場企業だから、損害額ぱねーぞ。
絶対株価下がるわ。」


『こういう陰湿なテロ行為ってマジで厳罰化するべきだよな。』


メンバー全員とjet双方の許可を取った上で、jetをネグラのスイートルームに案内する。


「うわああ。
すげえ広い。」


『俺も最初ビビった。』


「そこで雑魚寝してるのが、ワチャワチャ感あっていいな。」


『そこに着目するとは流石だな。』


「何?
リンはこれからずっとホテル暮らし?」


『いや、広場でストゼロ啜ってるんじゃない?』


「ははは、オマエww
すっかり界隈民だなw
東横キッズだよ。」


『あ、それ。
ちょっと嬉しい。』


「これからも東横に居るの?」


『いや、周りの雑用を片付けたら…
jetが教えてくれた名古屋のドン横やら、大阪のグリ下にも顔を出してみるわ。』


「フットワークの軽い事でw」


『やりたい事が多くてさ。
欲張りなだけだよ。』


幸いjetは皆と面識があったので、すんなり場に馴染む。
皆でカーペットの上に仰向けに寝そべって、これまでの話をした。
俺と水岡の会話も皆に報告する。
スキルを見せた事に関しては誰も非難しなかったが、肯定もされなかった。


『どのみち…
話が大きくなれば、官公庁との連絡役が必要になって来るんです。
その連絡役の人選を先方が決めるか、こちらから指名するかで、話の主導権は全然変わってきます。
なので…
あー、理想は引き抜きなんですけど…
水岡に唾を付けてきました。』


これは異世界で散々学んだこと。
省庁が一番嫌がるのは、こちらが連絡役を指名することだった。
その当時扱っていた金額が金額だけに、連絡役は必ず省庁内で高い役職を授けられ…
そしてコリンズ家の意だけを汲んで動くシンパに成り下がった。
汚職とかそういうニュアンスではない。
官僚組織がタックスイーターである以上、巨大資本に対してそういう対処を強いられてしまうのである。


「リン君は、政治家になるの?」


『代議士にはなりません。
但し、俺の代弁をする者は自然に増えて行くと思います。』


まあ、そういう腐った構造を破壊するのが俺の目的なのだが。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


皆でゴロゴロしているうちに、jetの体調不良は栄養不足が原因だという話題になったので、野菜たっぷりのチャンポン麺を皆で喰いに行く事にした。

広場に溜まっている連中を誘って、皆でチャンポンを啜る。
茨城が「餃子を食べたい」と恥ずかしそうに強請ってきたので、腹がはちきれるまで餃子を喰った。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

【所持金】

734万5917円
  ↓
728万7407円

※歌舞伎町内の中華食堂で5万8510円を支出。


チャンポン麺    17人前  1150円×17=1万9550円
餃子        30人前  680円×30=2万0400円
ウーロン茶     17杯   580円×17=9860円
ウーロン茶おかわり 15杯   580円×15=8700円


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


《人間の脳は薄情で忘れっぽい欠陥品である。
何せその記憶力は胃袋に大きく劣るのだから。》


畏友ポール・ポールソンが、その師からBBQ技術と共に教わった人間の仕組みである。






◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




【名前】

遠市 †まぢ闇† 厘



【職業】

東横キッズ
詐欺師
自称コンサルタント
祈り手



【称号】

GIRLS und PUNCHER



【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)

《LV》  3
《HP》 疲れやすい
《MP》 ずっと悪だくみ可能
《力》  女と小動物なら殴れる
《速度》 小走り不可
《器用》 使えない先輩
《魔力》 ?
《知性》 悪魔
《精神》 女しか殴れない屑
《幸運》 的盧

《経験》 30 (仮定)

※キョンの経験値を1と仮定
※ロードキルの有効性確認済



【スキル】

「複利」 

※日利3%

新札・新貨幣しか支払われない可能性高し、要検証。



【所持金】

所持金728万7407円

※但し警視庁が用意した旧札100万円は封印、タイミングを見て破棄するものとする。



【所持品】

jet病みパーカー
エモやんシャツ
エモやんデニム
エモやんシューズ
エモやんリュック
エモやんアンダーシャツ 
寺之庄コインケース
奇跡箱          
コンサル看板 



【約束】

 古屋正興     「異世界に飛ばして欲しい。」
 飯田清麿     「結婚式へ出席して欲しい。」
〇         「同年代の友達を作って欲しい。」
          「100倍デーの開催!」
〇後藤響      「今度居酒屋に付き合って下さい(但しワリカン)」
          「大阪を滅ぼさないで下さい!!!」
 江本昴流     「後藤響を護って下さい。」
×弓長真姫     「二度と女性を殴らないこと!」
×         「女性を大切にして!」   
〇寺之庄煕規    「今度都内でメシでも行きましょう。」
×森芙美香     「我ら三人、生まれ(拒否)」
×中矢遼介     「ホストになったら遼介派に加入してよ。」
          「今度、焼肉でも行こうぜ!」
〇堀田源      「トイレコインの使い方を皆に教えておいて。」
〇山田典弘     「一緒にイケてる動画を撮ろう。」
 楢崎龍虎     「いつかまた、上で会おう!」
 警視庁有志一同  「オマエだけは絶対に逃さん!」
×国連人権委員会  「全ての女性が安全で健(以下略)」
〇安宅一冬     「浅草寺周辺を一緒に散策しましょう。」
 水岡一郎     「タックスヘイブンの利用・移住をしないこと。」
 平原猛人     「殺す。」
 車坂聖夜Mk-II   「世界中の皆が笑顔で暮らせる、優しい世界を築く」


 木下樹理奈    「一緒に住ませて」

 鷹見夜色     
〇         「ウ↑チ↓を護って。」
          「カノジョさんに挨拶させて。」

 ヒルダ・コリンズ 
×         「芋羊羹…。」
          「王国の酒…。」
          「表参道のスイーツ…。」 








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