異世界複利! 【単行本1巻発売中】 ~日利1%で始める追放生活~

蒼き流星ボトムズ

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【降臨76日目】 所持金1億6187万5803円 「いやだなあ、私達の仲じゃないですか。」

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時計を見ると既に日付が変わっていた。
豚共は上機嫌で眠っており、逆に若い13歳コンビはスマホでアニメを観ながら雑談に興じていた。


『2人共、もう眠ろよ。
お肌に悪いぞ。』


「えー、歌舞伎町ならこれから盛り上がる時間じゃん。」


『あそこは不健全な街。
もっと健全に生きろよ。』


「…女に抱かれてる奴に言われても。」


それな。
繭子が見た目に寄らずしつこいんだよ。


「繭子さんってカッコいいイメージあったけど、男には卑屈に媚びますね。
ちょっと幻滅しました。」


「ヘソから下くらいは自由にさせてよ。
アンタらも大人になったら分かるようになるわ。」


「あははは(笑)
今のセリフ、オバサンみたーい(笑)」


「オメーラもすぐにBBAになるんだよ!」


「「キャハハハ!」」


繭子は余程俺の隣が気に入ったのか、ずーっとしがみついている。


「ねえ、繭子さーん。
散々そのチ●ポ使ったでしょ。
次はアタシらの番にしてよ。」


「えー、ここ私の物件だし。
まだ足りないし。」


「高齢出産は大変だって言うよ~。」


「魂はJKだわ!」


「その言い回しが年寄りくさーい(笑)」


「繭子さんは旦那さん居るじゃん。
やっぱりリンの方がいいの?」


「リン子はねぇ。
昼は相棒、夜は肉棒。
絶妙に使い勝手いいのよ。」


「キャハハ!」


「上手いこと言ってるつもりかよー(笑)」


そのうち、繭子と木下でどちらが俺の相棒に相応しいかという議論になり、やがて更なる下ネタに発展したのを見届けてから寝落ちした。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



『で?
昨日の話、まだ続いてたのか?』


「ハッキリ言うね。
アタシが1番リンの相棒に相応しい。」


『誰が1番とかやめようよ。
皆でお手々繋いで同時ゴール路線でいいじゃん。』


「男の人ってそういう女々しい考え方好きだよね。
生きてて楽しい?」


『楽しむ為に生きる予定は無いなあ。』


「あー、そこら辺が致命的にアタシとは違うわ。
やっぱ人生は勝ってマウント取る事を楽しまなきゃ。」


『繭子さんにも言ったけど程々にね。
競ってもいいけど争うのは禁止。』


「はーい。」


ここは霞ヶ浦の淵。
湖面が少しだけ内側に入り込んでいて周囲からは死角になっている。
昨日に続いて本日もビリ。
木下曰く「有害な外来種を駆除してるのよ。」との事だが、誰がどう見ても俺達の方が有害かつ外来だろう。
連日魚が浮けば絶対に騒動になるよな。
ヒルダが霞ヶ関で無双しているのに、俺は霞ヶ浦でコソコソ。
この対比が器の程を示していて切ないよね。


「ほら、何をブツブツ言ってるの。
リンのレベリングやるよ!」


『あ、はい。』


「ちゃんとゴム手袋付けて、ヘマしないようにね!」


『はいはい。』


「はいは一回!」


『はーい。』


「はいは伸ばさない!」


『はい♥』


「媚びた返事は禁止!」


…どうしろと。


「エンジュも見ててね。
ひょっとすると効果ないかもだけど。」


「アニメとかゲームとかじゃステータスって一般的だよね。
昨日見た番組もそんなだったし。」


「ひょっとしたらステータスを認識できなきゃ、レベルは上がらないのかも知れない。
その辺はアタシにも謎。」


「それなのよ。
生き物殺して強くなれるんだったら、漁師さんとか魚屋さんは人類最強になっちゃうでしょ。
後、シロアリ退治の人とか。」


「おっ!
エンジュ、良いことを言った!
シロアリ退治は使えるかも!」


「樹理奈もすっかりゲーム脳になったね(笑)
この画面いいなあ、人生捗りそう。」


「HPが減ってくると少し焦るけどね。
激辛系とか食べれなくなったし。」


「え!? 嘘!?
あれってダメージあるの?」


「激辛ラーメンを完食したらHPが2下がる。
ちな普通のラーメンだと変化なし。」


「今度から激辛やめとくわ。
まあ、どう考えても身体には悪いだろうからね。」


「ちなみにヘルシー系はMP回復効果あるよ。
煮豆とか、ヒジキとか。
アタシが嫌いな不味い食べ物ほど身体に良い。」


「うえー、最悪。
アタシ、煮豆とかホント駄目なのよね。
でも、まあ身体には良さ気だけどさ。」


13歳組の雑談を聞き流しながら、ひたすら電流を湖に流し込む俺。
殺生は極めて順調だが、恐らくは複数の法律に抵触している。
樹理奈曰く、《殺生こそが経験である》と認識する事で経験値は得られるらしい。
逆に漠然と殺しても意味はない、とのこと。
暴論にも聞こえるが、現に異世界にはレベリングの概念があり、地球にはない。
ステータスを可視可能な唯一の地球人である樹理奈が言うのなら、案外そういうものかも知れない。



「リン、レベル上がりそう?」


『わかんない。
でも、魚がプカプカ浮いて来た。』


「おっ、この浮き方はいいペースだよ。
今日はアタリの場所を選んだね。」


『なあ、樹理奈。
今、そっちに大きな魚が打ち上げられてるんだけど、殺しちゃマズい魚なんじゃないか?』


「えーっとね、ちょっと画像検索するね。
エンジュ、わかる?」


「ハクレンでしょ。
中国から輸入された鯉。」


『経験値多いのかな?』


「経験値って殺害難易度に比例するからね。
大きい魚や早い魚は、体感多い気がする。
毒を持った生き物が1番経験値効率いいね。」


『へー。
あっちのハクレン。
結構デカいよな?
エンジュ、何cmくらいありそう?』


「いや、滅茶苦茶大きいよ。
1メートルはあるんじゃない?」


『え?  マジで?』


「後でこっち来てみな。
あ! もう一匹流れ着いた!
ひょっとして、この辺にハクレンが固まってたのかも!」


1時間程頑張った所為か湖面は既に地獄絵図である。
見渡す限りに魚の腹が浮いており、騒動に発展する事必至であった。

結局、エンジュの提案でビリは中止。
俺達は朝靄に紛れて、早々に帰宅した。



『あれは多分ニュースになっちゃうな。』


「レベル上がれば全てヨシ!」


『否定出来ないのが難しいところなんだよな。』


樹理奈は正しい。
所詮、人生なんてスペックに左右されるのだから、多少揉めてもレベリングを進めた方が結局は好転するのだ。

隣ではエンジュが握力計や算数アプリを駆使して自身のスペックを数値化している。
本人は努力嫌いを公言していたが、やはり希望があれば意欲が湧くらしい。

俺は2人に江本のレベリング譚を伝え、彼に限っては握力・球速が微増した話を伝える。
無論、高校野球のヒーローであった江本と、運動経験の無いエンジュでは条件は当然異なるだろう。
そもそも初期値からして個人差が大きいからな。
それでも、エンジュは自身の人生に一縷の希望を見出したようである。
少なくとも母の愛人に怯える日々より、遥かに建設的だと思う。


「測定が終わったらエンジュもレベリングしようよ。
昨日今日で魚が浮き過ぎたから、場所は変えた方が無難かもだけど。」


「握力が1番変化分かりやすいかも。」


「今、どれくらい?」


「いつ測っても27キロ。
左は25。
昨日もそうだった。」


「オッケー。
じゃあ27を越えれば、アンタにもレベル法則が適用されるって証明だね。」


「あーあ、どこかに能力を数値化してくれるサービスってないかなあ。」


『…学校。』


「学校以外で!」


素直に学校行けって。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



豚共が目を覚まし、ノソノソと起きて来て、当然の権利の様な顔でゴソゴソと俺の身体をまさぐる。


「ふぁあ、腹減ったぁ。」


「寝起きのチ●ポが必要ね。」


「ジャンジャンバリバリー!」


「よっこらセックス。」


『みなさん、おはようございます。』


「ねぇ、リン子。
アンタ、昨日あれだけヤッたのに朝から散歩?
やっぱり男の子ねぇ。
オトコはタフなのが1番だわ。」


『少し歩いただけですよ。
今日は何を食べたいですか?』


「肉ー!」


「寿司ー!」


「バーリ!」


「酒ー!」


豚共がメニューを巡って醜悪な論争を始めたので、繭子が居酒屋を提案して場を収めた。
朝は通勤車で混んでいるので、風呂を済ませてから遠出する事に流れで決まる。


『絵麻さん。
風呂くらい一人にさせて下さいよ。』


「背中流してあげようと思ったんだよ。」


『でも本当は?』


「チ●ポ♪チ●ポ♪」


『フリーダム過ぎでしょ。』


「いいじゃない。
スローライフって感じがしてさ。
最近の若い子は、そういう漫画好きだって聞いたよ。
FIRE願望強いらしいじゃん。」


『FIREは憧れてましたね。』


「じゃあ、のんびり楽しもうよ。
今なんかリン子にとっちゃハーレムじゃん。」


そりゃあ、俺のスキルは元来長期戦向けなんだけどさ。
ヒルダが神速だからな。
俺がトロトロしてたら、あの女がトイチ王朝を勝手に開闢してしまうんだよね。
(俺の知らない所でもう創始されている可能性すらある。)
それが俺にスローライフが許されない理由である。
さっさと権力基盤を整えて、世襲を排した社会制度を整えなきゃな。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


大洗。
極めてマズい。
俺の悪名と同名のアニメの聖地だからだ。
ここで俺達が何か問題を起こせば《ガルパンがガルパン聖地でやらかした》と目撃者から茶化された発信がなされるだろう。
つまりヒルダや鷹見に捕捉される。
本来、ここには来るべきではなかったが、利点もある。
リゾート地なので、人を迎える設備が整っているのだ。

到着したのは、大洗を一望出来る高台の貸別荘。
繭子に言わせれば、悪くはないチョイスであるらしい。
レンタル名義も夜逃げ屋特有の手法で脱法偽装したので、この物件は江蘇省在住の李軍雀氏一家がレンタルしている事になっている。
(ちなみに李家は千葉舘山で豪遊中。)


「リン子ぉ!
好き! 好き 好きぃ!」


『風香さん、落ち着いて下さいよ。』


「女は高い買い物に心を揺さぶられる生き物なんだよぉ!」


『人によるんじゃないですか?』


「そんな事はない!
屋外ジャグジー!
ミストサウナ!
サンルーフ!
大型BBQ台!
ワインセラー!
あばばばばばば!」


『言いたい事は分かります。
私も生まれが貧しいので。』


「アタシ一生リンの側に居るぅ!」


『えー。
一生ですかぁ。』


「しゅきぃ!
義実家に絶対カネは返さない!」


『いやいや返しましょうよ。
私が払っておくんで、旦那さんのお口座だけ教えて下さい。』


「ああっ!
しゅきぃっ!
義実家への借りを返してくれるリン子しゅきぃ!」


『じゃあ、旦那さんへ迷惑を掛けた金額を教えて下さい。
幾らか上乗せして返還しておきます。』


「しゅきぃ!
リン子の為ならなんでもしゅるぅ!」


『はいはい。
期待しないで待ってますよ。』


…13歳組への教育上悪いからやめて欲しいよな。
まあ、コイツらはドライにBBAチームから距離を置いてるからいいんだけどさ。


『エンジュはどう?
こういう場所、苦痛じゃない?』


「うーん。
贅沢に慣れちゃうのは怖いかな。
リンから離れられなくなっちゃいそう。」


『確かに。
俺も親に似たような事言われた事あるよ。
贅沢は覚えちゃいけないって。』


「でもまあ。
今は甘えさせて。
リンや樹理奈が色々気を遣ってくれて助かってるから。」


『レベリングするの?
ステータス分からなければ、難しいと思うけど。』


「…する!
樹里菜がくれたチャンスだから、少しでも確率があるならモノにしたい。」


『そうだな、能力があるに越した事ないよ。』


「アタシの母親バカだから。
中卒だし。
男を見る目が無いのよ。
甘い言葉を、すぐに真に受けて…
アタシはあんな風にはなっちゃいけない。」


『クレバーに生きないと、だよな。』


「リンやjetもだよ。
もっと自分の為に生きなきゃ駄目。」


『俺はいいからjetを気遣ってやってくれ。』


「それ、jetも言ってたよ。
《俺はいいからリンの力になってやってくれ》って。
いつも言ってた。」


『そっか。
早く借りを返さなきゃだな。』


東横も鷹見の弾圧が激しいらしいしな。
早く力を付けて戻らなければな。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


繭子曰く、土浦から大洗に移動したのは幾つかの意味があるらしい。
1つは俺がシンパを集める時に土浦のシェアハウスでは手狭過ぎる事。
2つは今朝のビリビリ事件から距離を取る事。
そして何より3つ目はメンバーの精神的ストレス緩和。
割と仲の良いチームだと思うが、あの狭いシェアハウスに8人は窮屈過ぎるからだ。
俺・繭子・史奈・絵麻・瀬里奈・風香・槐・樹理奈。
育ちの悪い8人が同居してストレスが溜まらない訳がない。
大抵、逃亡生活はこういう窮屈さから破綻する。
故に繭子は目先を変えた。
実際問題、豪邸って居心地がいいから引き籠る事が苦にならないんだよな。


例えば、13歳組は到着するなり小部屋で寝入ってしまった。
どれだけ気丈に見えても、今までの苛酷な生活環境は心を摩耗させていたのだろう。
豚共も最初ははしゃいでいたが、巨大なソファーに身体を沈めて微睡み始めている。
俺が備え付けのハーブティを並べると、皆が少しだけ口を付けて背筋を伸ばして目を閉じてしまった。
気持ちはわかる。
安堵に優る睡眠薬など存在しない。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「ただいまー。」


『ああ、繭子さんお帰りなさい。』


「リンは寝ないの?」


『シャワーだけ浴びさせて貰いました。
広いお風呂場って気持ちいいですよね。』


「満足してくれて何よりだわ。
ここ金持ち用物件だから、リフレッシュ効果は高いわよ。」


『夜逃げ屋ってボロアパートを転々としている印象ありました。』


「顧客の半分以上は結構なキャッシュ持っているよ?
そもそもカネのない奴の逃走なんて誰も助けてくれないしね。」


『ああ、言われてみれば。』


そう言いながらも古河槐を匿っている繭子には義侠心があるのだろう。
きっとこの女の強さは得にならない事を平然と行える酔狂さに起因している。


「さて、その酔狂ついで。」


『はい。』


「さっき樹理奈と私のどっちが役に立つかの話してたでしょ?」


『まだその話続いてたんですか。』


「続くよー。
人生って終わりなき自己の証明作業だからね。」


『まあ、否定はしませんけど。』


「本当はメスガキの前でプレゼンしたかったんだけど。
あの2人寝ちゃった?」


『ええ、昨日も夜更かししてましたし。
何より、変則的な生活がかなり続いてましたからね。
疲れも溜まってたんでしょう。』


きっとそういう気性なのだろうが、樹理奈はHPが3割くらいにまで減っても動じず無茶をする。
アイツ絶対貯金とか出来ない性格だよな。


「もうすぐ17時ということで、私の策を見て貰いまーす。
リン子を一番上手く使えるのが私だって証明しまーす。」


俺に強く抱き着きながら繭子が媚びたような照れたような表情を見せる。
最初逢った時はクールな印象があったのだが、今は女丸出しの態度を隠しもしない。


「じゃーん♪
これを見よ♪」


『…これは外国のおカネ?

あ!』


「へっへっへー♪
最初にリン子の能力を見てから、ずっと試したかったのだ♪」


繭子がテーブルの上に広げたのは、世界中の様々な国の通貨。
それも最低額通貨ばかりだという。


「ポンド、ユーロは別で運用してるとは言ってたじゃない?」


『昨日からドルの実験を始めました。
後、ルーブルも不本意ながら運用してますが、これは関係者の合意が取れ次第処分します。』


「なので、今アンタが持ってない通貨を用意してみた。」


『色々考えますね。』


「確認しておくね?
ポンド・ユーロ・ルーブル・ドル以外の通貨はフリー。
即ち空き枠でしよ?」


『そうなりますね。
今、繭子さんが言語化するまで、そういう観点では運用してませんでしたけど。』


「マジ?
じゃあ、この時点で私は有用性を示せた訳よね?」


『平然と禁じ手使って来て怖いと思う反面。
使える女だとは思いました。』


「へへへ。
それ最高の褒め言葉よ。
アンタ、意地でも女を戦力扱いしないタイプだから。」


『…否定はしません。』


「じゃあ、開封の儀と行こうか。
買ったのは水戸市内のコインショップ。
商品名は《世界の通貨コレクション》さ。」


『…流石ですね。
如何に自分が横着だったか思い知らされます。』


「リン子も見ときな。
テンション上がるよ。」


『あ、はい。』


なるほど。
机の上には様々な国の通貨が並べられている。
確かに繭子のアプローチは賢いよな。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「…スゥ。
全通貨紹介です。


大テュルク帝国は生きていた!!
更なる研鑚を積み殺人通貨が甦った!!!
底かと思ったら無限に下がる奇跡の通貨!!!
トルコリラだァ――――!


政策金利はこの通貨が完成させた!!
ハゲタカファンドの切り札!! 
年利10%メキシコ・ペソだ!!!


発行次第、デフォルトしまくってやる!!
インフレ通貨代表 アルゼンチンペソだァッ!!!


真のインフレを知らしめたい!!
ベネズエラ・ボリバルだァ!!!


タイ王国からは!
バーツの下位通貨、サタンが入場だ!
25サタン(約0.75円)の日利に注目ぅ!


インフレ対策は完璧だ!! 
ジンバブエ!! 100兆ドル!!


実体の無い投機が許せないから金融鎖国をしてるのだ!!
本気の規制を見せてやる! マレーシア・リンギット!!


使いたいからここまで刷ったッ 真贋一切不明!!
自称世界最強通貨!! 中国元!!


経済の本場は今やブラジルにある!!
アルゼンチンとの合同通貨を創設するぞ!!
ブラジル・レアルだァッ!!!


高ぁい!!
説明不要!
クウェート・ディナルだぁ!!


原油価格こそが経済指標の代名詞だ!!
まさかアラムコを上場させて来るとはッッ!
サウジアラビア・リアル!!


自販機を試しに日本へ来たッ!!
直径26.5mm! 重量7.5g! 韓国500ウォン!!


今の香港に自由はないッッ!!
香港ドルッ!!


地中海7000年の歴史が今ベールを脱ぐ!
2年に1回デフォルトしてるぞ、ギリシアドラクマ!


革命の理念はどーしたッ 自国通貨への夢は未だ消えずッ!!
原始も電子も思いのまま! カンボジア・リエルだ!!


特に理由はないッ 基軸通貨が強いのは当たりまえ!!
FRBには内緒だ!! USドル!!


闇経済で磨いた実戦トレード!!
ASEANのデンジャラス・カレンシー ミャンマーチャットだ!!


マネロンだったらこの国を外せない!! 
超A級通貨 ケイマン諸島ドルだ!!!


高額紙幣こそが脱税の温床だ!!
まさか4時間で電撃無効化するとは!
インド・ルピー!!


購買力は高くて当たり前!
1/4紙幣を発行せざるを得ない程だぞ!
オマーン・リアルだぁ!


経済対策は完璧だ!!
朝鮮民主主義人民共和国 ウォン!!


マネーロンダリングはすでに我々が完成している!!
永世中立国スイスフランだァ――――!!!!


ギャングと共に歴史の彼方に消えるのか!
エルサルバドル・コロンだあ!!


失われた30年が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ 経済大国ッッ
我々は貴方様を待っておりましたッッッ
昭和天皇御在位60年記念10万円金貨の登場だ――――――――ッ」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


児玉繭子は講談口調で通貨を並べて行く。
冗談めかした解説だが、この女の知識量とウィットに感服させられる。


『はぇえ。』


「驚いた?
世界にはいっぱいおカネがあるのよ。」


『いや、仲間内でそういう話題になった事もあるんですけど。
まさかこれだけの種類を持って来る人が居るとは思わないじゃないですか。』


「全種類を同時に増やした方が効率良いよ?」


『うーーーん。
どうかな。
例えば日本円であれば…
国内で大量に持っていても脱税以上の罪には問われないと思います。』


「うん。」


『でも、アフリカや南米の通貨を大量に保有していたら、それだけで要らぬ疑義が生じると思うんです。
恐らくは全通貨を増やせるとは確信しているんですよ。
でも、円以外を所有するのは私にとってはリスクです。
特に東側諸国の通貨は政治的に危険かな。
元とかルーブルとかを何トンも隠し持っていたら、西側からも東側からも敵認定されちゃいますよ。』


「なるほど。
アンタも結構考えてるのね。」


『まあ、仲間を守らなきゃですから。』


「バーツ・フィリピンペソ・ウォンだけ預けさせてくれない?」


『その3か国である論拠は?』


「私が東南アジアに人を逃がすルートを持ってる。
フィリピンのマカティ市にコンドミニアムもあるしね。
後、プサンの反社でウォンを円に換えてくれるグループと付き合いがある。
闇レートだけど、割と後腐れなくウォンを買ってくれる。」


『反社は却下で。』


…鷹見や木下でお腹いっぱいだからな。


「…りょーかい。
相棒の意見は聞き入れるわ。」


相棒になったつもりはないが、バディとして見た場合の繭子が相当優秀な事は認める。
この女は俺には無い創意を持っており、それが故に戦略の幅が広い。
俺との相性云々は置いておくにしても、俺の能力との相性は良いのだろう。


結局。
議論の末にタイバーツとフィリピンペソのみ預かってやる事にした。
但し、両国に対しては後日謝罪と補償を行う。

いや、待てよ。
それだと英国にも頭を下げる必要が出て来るのか…
癪だな。

繭子はスイスフランやクウェートディナルを預けたがったが、回答を保留。
土地勘すら無い国の通貨をチートで増やすのは大き過ぎるリスクであるからだ。
御在位の金貨は論外。不敬にも程がある。


『そもそもね?
大量のディナルが発生したとして、国内換金は目立ち過ぎません?』


「いや、高額外貨に関しては日本に来てるガイジンを挟むから。」


『挟むと言ってもですよ?
彼らだって出国の際にチェックを受けます。』


「ところがねー。
何事も例外があるんだわ。」


『?』


「例えば外交官特権。
例えばプライベートジェット。」


『…。』


「おお、怖い怖い。
やっぱりアンタは生粋のオスね。
今、凄い表情してるよ?」


『…不透明な取引については後々規制する予定です。
特に、国境を跨いだ資本移動について。
私はかなり厳しい対応を取ると決めておりました。』


資本家の越境がどれだけ悪質か。
王都からソドムタウンに亡命した俺が誰よりも知っている。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【所持金】


1億2489万5803円
  ↓
1億3489万5803円


※児玉繭子から1000万円預かり。



25サタン(100サタンで1バーツ)

※タイ王国の最低単位通貨
日本円に換算すると1円弱。



1センダボ(100センダボで1ペソ)

※フィリピン共和国の最低単位通貨。
日本円に換算すると0.02円前後


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「ペソで払い出されるよね?
ペソで払い出されるよね?」


『なーんで、そんなに欲深いかな。』


「世の人はアンタ程余裕ないのよ!」


『1000万円持ってるじゃないですか。』


「このカネは表に出せないカネなの!」


『私をマネロン道具にするのやめて欲しいなあ。』


「大丈夫!
衣食足りれば礼節も備わるから!」


『どうかなあ…』


「ちょ! リン子!
後2分しかない!」


『はいはい。
じゃあ、散らからない場所に移動しますね。
ベッドの隙間に転がり込み易いので、そこだけ注意して下さい。』


「うおー! うおー!」


『年齢相応に落ち着きましょうよぉ。』


「魂はJK!!」


『女の人って、精神年齢そこらでストップしますよね。』


「老化もストップしちくりー!」


『摂理に従いましょうよ。
あ、複利、来る!』


《2698万円の配当が支払われました。》


「うおー! うおー!」


『繭子さんって意外に可愛いですよね。』


「それは男視点での発言?
それとも女視点?」


『ですからぁ。
私の性自認は男のみですって。』


「ホントかよー。
ところで私の可愛いペソちゃんはどこ?

ッ!!!!?????」


『どうしました?』


「1万バーツ!!!!!
1万ペソーーー!!!!!
しゃああ!!  しゃああああ!!!」


『このスキルの法則、未だによくわからないですぅ。』


「何?
アンタ、そんなに凄いスキル持ってる癖に把握出来てないの?」


『なーんか曖昧なんですよねー。
よく分からないまま、勝手におカネだけが増えていくみたいな。』


「うおー、コイツはガチの資本家だわ。」


『まあ、異世界でも大富豪階級はそんな感じでした。
資産総額までは把握出来てないみたいな。
いつの間にか自分もそうなっちゃいましたねえ。』


「ねえ、リン子。」


『あ、はい。』


「好き!!!」


『うおっ!
びっくりした。』


「好き好き好き好き!!!
しゅきいい!!!!」


『落ち着いて下さい。
旦那さんに悪いでしょう。』


「アホ!
児玉秀峰でも絶対手放すなって言うわ!」


『でしょうねえ。』


世の中の大抵の人間はカネが好きだ。
だからカネを無造作に増やせる俺は好かれやすい。

…父さん。
どうして貴方は俺を大抵の部類に育ててくれなかったのですか?



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【所持金】


1億3489万5803円
  ↓
1億6187万5803円


※配当2698万円を取得


1万バーツ (4万円前後)
1万ペソ  (2万5千円前後)



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



『繭子さん。
バーツとペソを受け取って貰わなきゃ困りますよ。
後、妙に皺の多いこの1000万も。』


「…ねえ。
カネってアンタに預けっぱなしの方が得なんじゃない?」


『何を以て得とするかは謎なんですけど。
私の元本が増えれば払い出し額も比例して増大します。』


「じゃあ、みんなアンタに預けっぱなしにするんじゃない?」


『地球でも異世界でも、大抵の人はそうしたがりますね。』


「私も全財産を!」


『ところが資本は奪われるリスクを孕んでいるのです。
現に私もヒルダ派の襲撃で5000億円以上奪われちゃいましたからね。』


「そっか。
そりゃあそうだ。
富むという事はそれだけ標的にされる確率も上がる。」


『なので。
富って単に貯金額が増えるだけじゃ意味はなくて。
安全確保とワンセットである必要があるんですよ。』


「何?
軍隊でも作るつもり?」


『いやあ、私兵団編成のプロと張り合うつもりはないです。
仮に軍隊を結成した所で私に指揮能力がありませんから。』


「そう?
向いてそうに見えるけど?」


『宇宙一向いてる女に痛い目に遭わされたばかりですからね。
流石に身の程は弁えますよ。

なのでぇ。
私なりのアプローチをとってみます。』


「?」


『今からお姉さん達を集めて下さい。』



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



『はい、メス豚の皆さんおはようございますぅ。』



  「おはよー、夜だけど。」


  「腹へったー。」


  「ジャンジャンバリバリー!」


  「ねー、今何時ぃー?」


『時間が惜しいので単刀直入に聞きますねぇ。』


  「「「はーい。」」」


  「バーリ。」


『私は性自認が男なのでよくわからないのですが。
そんなにイケメンとセックスしたいものですか?』


  「「「したい!!!」」」


  「ジャバ!!!」


『でも、さっき私の身体を散々弄びましたよね?』


  「リン子を抱くのは最高!
  でもそれはそれとして、イケメンに抱かれたいの!!
  アンタも女ならわかるでしょ!?」


『いやー、私は男なんでちょっと理解不能ですねえ。
そもそも女性って性欲はあるんですか?』


  「デダマー!!!!」


『なるほど、一理あるかも知れませんね。』


  「瀬里奈さんの言う通りだよ!
  旦那以外の男とさあ!  
  濃厚セックス込みの熱い恋をしたいんだよお!」


『…それは不貞行為なのでは?』


  「裁判で負け終わったから何してもええんじゃああ!!!」


『なるほど。
斬新な視点ですね。

まあいいや。
皆さんは江本君やゴールドバーグ社長を気に入っていたみたいですけど。
彼らとセックスしてみたいですか?』


  「いや、あのレベルのガチαオスならこっちが金払ってもいいよ。
  旦那の財布から抜いてこなきゃ!」


『あのねえ。
今は未成年者も同居中なんですから。
もうちょっと手本となるような言動を心掛けましょうよ。』


  「うるせー!!!!
  女は勝手に女になる生き物なんだよ!
  大体、アイツら既に更生の必要がない程に女だわ!」


『…やれやれ、名言ですね。』



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



前からずっと実験してみたかった手法を今夜試す。
丁度、実験台が両種類とも手元にある訳だしな。


『どうもー。
急に呼び出して申し訳ありません。』


  「リン子様。
  今日もお綺麗です。」


『うふふ。
孝文さんはお上手ですねぇ♥』


  「お、俺も…
  トイチさんはどんどん可愛くなってると思います。」


『きゃはっ。
昴流クン、そんな目で私を見てたんですかぁ♪』


2人が思ったより緊張していたので、手を引っ張ってリビングに招く。


  「あ、あの今日は?」


  「報告は後の方がいいですか?」


『あはっ♪
2人共真面目なんだからぁ。
駄目ですよぉ、根を詰め過ぎちゃ♪
ちゃんと息抜きもしなくちゃ♥』


  「え? 息抜き?」


  「あ、はい。  いえ、はい。」


2人をリビングに連れ込んだ瞬間、豚共が歓声を挙げる。
まあ、コイツらイケメンだからな。
(しかもスポーツが得意なイケメンだ。)
女が喜ぶのも当然か。


  「え? リン子様? え? え?」


  「ちょ、トイチさん?」


『お2人にはいつも助けて貰ってますからぁ♪
今日は慰労会ですぅ。

それにぃ。
えっちな御褒美をあげるって言ったじゃないですかぁ♪』



  「え?え?え?」


  「いや! あの!」


まあね。
俺は異性関係本当に疎いんだけど。
ここは遊び好きの経産婦の溜まり場だからね。
そいつらに任せたら、何とかするだろう。

絵麻や瀬里奈は中学校に上がる前から男遊びをしていたらしいからな。
なんでも昔はコギャル(?)というものが流行っていたそうだ。

タテマエは宅飲み会。
所詮は乱交パーティーなのだが、友人同士の集まりという体にする。

ずっと、この手を試してみたかったのだが、意外に難しかった。
何せ西国行脚の頃は完全に男所帯だったからな。
メンバーに女を支給しようと思えば買うしかなかったし、娼婦をあてがわれて喜ぶような人間は寧ろ少数派だった。
(大西ですら途中で飽きていたしな。)

ヒルダや鷹見に頼めば何とかしてくれたのだろうが、そもそもとして俺が女をあてがう理由が女共からの切り崩し対策だったのだ。
故に自力で女を供給する手段はずっと模索していた。
まさか自分自身が雌化することまでは想定出来ていなかったのだが、俺は当然勝つ為なら全てのカードを切る。


『孝文さぁん♪
楽しんでくれてますか?』


  「あ、いや!
  私はこういう場は不慣れでして。」


『うふふ、まあまあ。
たまには頭を空っぽにして気分転換しましょうよ。』


  「いやあ、参りました…」


『たまには悪くないでしょ?』


  「ここまで気を遣って頂けるとは思わず。」


『くすくす。
深く考えないでいいですよ。
身内のレクリエーションですから♪』


少し酒が回って来た孝文を風香と史奈がノリノリで風呂に連れて行く。
さっき中を見たが、《豪華な風呂って絶対そういう目的で設計されてるよな》と月並みな感想を抱いた。
まあ、楽しそうで何よりである。


『昴流クン♥
楽しんでくれてますかぁ?』


  「いやあ、はは。
  実は禁欲生活が続いてたんで。
  まさかこんなサプライズを用意して下さるとは。」


『いやだなぁ。
私達の仲じゃないですか。
気持ち良かったですか?』


  「え、ええ。
  凄く新鮮というか、ここまでして貰っていいのかなと。」


『くすくす。
じゃあ、後で私のお部屋に行きましょうか?』


  「え!?」


『2階の一番奥。
私の個室です♪
気が向いたらどうぞ♥』


  「え!? え!? え!?」


『うふふふ♪』


そんな会話をしていると、メスガキコンビがドタドタと入室して来て、一瞬で場に馴染む。
当然の様な顔で酒瓶と男〇器をノータイムで頬張る。
改めて東横封鎖の必要性を痛感した。



  「ねえ、リン子ぉ。」


『何ですか、絵麻さん?』


  「アンタ最高だわ。
  ここまで遊ばせてくれたのは人生初だわ。」


『どういたしまして。』


  「本当にサイコー!!
  子供の頃にさあ! 親にさあ!
  枚方パークに連れてって貰った日より遊ばせて貰ったわ!」


『お互い親孝行したいものですね。』


  「いや、アタシはしないけどさ。
  兎に角、リン子は最高の男だよおお!!!
  もうアタシ、アンタ無しじゃ生きられないよお!!!」


『いやだなあ。
私達の仲じゃないですか。』


資本に勝つ方法をずっと考え続けて来た。
そんな俺が辿り着いた結論。
通貨誕生以前に行われていた分配手法の行使。
俺が遠市王朝を打倒し得る唯一の手段。
きっと、文明の原形はこうして生まれたのだろう。

なので、この現代の延長としての未来を否定する俺は…
原始の作法で戦いに挑むのだ。
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