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【降臨85日目】 所持金5億9125万0783円 「パーティーさえ組めれば俺は絶対に勝てるのだ。」
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相変わらず不眠が続いている。
命の危機を感じるレベルで眠れていない。
何なら人生で1番追い詰められている。
原因は至って明白。
「ムニャムニャ。
おい、ウンチ。
トイチに連れてけニャ。」
0時04分。
八甲田の冷え込みに加えて、この糞猫である。
寝ろと言う方が無理がある。
『先生、あれだけ寝る前に確認しましたよね?
私、言いましたよね?
ちゃんとトイレを済ませて下さいって。
ちゃんと言いましたよね?』
「なあウンチ、そんな怖い顔するニャよー。
寝る前はトイチに行く気分じゃなかったんニャよー。」
『ったく、この人は。
便座冷たいから気を付けて下さいね。』
「言われなくても分かっ…
冷たッ!!」
『だから言ったじゃないですか。
今夜は冷えるって。』
「これ明らかに宿のチョイスミスだニャ!
八幡平に戻ろうニャ!
奈々ちゃんコンチネンタルのスイートじゃないと寝れない体質になったニャ!
セレブ空間でグルメ&セックス&ドラぁぁッグゥ!!」
『却下。
当面ここに潜伏します。
目立ちたくないんですよ。』
「いやいや!
目立ちたくニャいにしても!
青森とか終わってんだろ!
オメー、吉幾三知らニャーのか?
青森なんてマジやめとけって!
自殺率ワースト1位ニャぞ?
そもそも県名からして未開感全開ニャ!
なーんで八甲田山ニャ!?
せめて街中に行こうぜ。」
『松村先生。
実は、ちゃんと根拠もあるんです。
青森県は東の南部地方と、西の津軽地方で仲が悪いんですよ。
県庁は間を取って青森市にあるんですけど、そこも含めての中間地点はこの八甲田山なんです。』
「あ、うん。
それをオマエに教えたのが恩師様な?
オマエがドヤ顔で語る知識の9割9分9厘は奈々ちゃんが授業で教えてやった事ニャから。」
『え?
そうでしたっけ?』
「そうニャ!
トイチは恩師ちゃんが育てた!」
『育てて頂いたどうかは兎も角。
排便は便器の中にして下さいよ。
何度も言ってるでしょう?』
「うるせー!
うるせーうるせーうるせー!!
命中率上がって来たんだから文句言うニャ!!
ウンコなんて大体でいいんだよ! 大体で!」
この糞猫が真夜中に大便をする悪癖を持っており、丁度俺の寝入る瞬間に声を掛けて来るのだ。
或いは南極条約の煩雑化に伴い、こういう拷問が発明されたのかも知れない。
「まあまあ、そう怖い顔をするニャよ。
奈々ちゃん、こう見えてベタ惚れなんだぜ?
トイチ、オメーがナンバーワンだ!
愛してるニャ♪」
『…あの、排便しながらキスしようとするのやめて貰えますか?』
「好きニャン♥」
『まずは手洗いをしましょうね。
あ! ちゃんと石鹸を使って!』
「キスおねだりチュッチュ♪
ロマンティックなキスだニャ♥」
『いいから手を洗えぇッ!』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、俺の居る場所は十和田湖と八甲田山の間にある蔦沼。
もう少しすると鮮やかな紅葉が始まり、各地から見物人が訪れるとのこと。
俺達はその畔にある温泉宿に滞在している。
秋口の観光シーズンであるにも関わらず、異常な冷秋かつツキノワグマ出没警報が発令中なので客は少ない。
昨夜の俺が円滑かつ内々に救助されたのは、ひとえに狩猟者達が緊急体制シフトに入っていた事が原因だろう。
毛内翁が以前から猟師仲間に大袈裟に俺を褒めてくれていたおかげで、この女体化with糞猫verでも歓迎してくれた。
救出してくれた猟師達の前で松村が延々と青森の悪口言っていたが、それでも俺の味方をする素振りを見せてくれた。
この旅館も宿泊客としてではなく、【友人としての訪問】という形で泊めて貰っている。
旅館業法における身元確認というプロセスを経ていないので、一般の宿泊施設に泊まった場合に比べて足取りは追いにくい。
コンチネンタルで使ったような偽造身分証は何度も使える手口ではないと、提供者の福田から念を押されているからな。
本当は福田・毛内と個別に談義したいのが、手錠がある為に断念。
仕方なく奥の目立たない部屋で駄猫の世話に謀殺されている。
隣室には福田と駆け付けてくれた寒河江を配置し、緊急時の肉壁とする。
彼らには感謝しているので、昨夜少しだけカネを配った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
5億2237万0783円
↓
5億1237万0783円
↓
5億0237万0783円
↓
4億9237万0783円
※福田魁に世話賃として1000万円を支払い
※寒河江尚元に世話賃として1000万円を支払い
※地元猟友会に遭難救出謝礼として1000万円を支払い
(窓口は毛内敏文)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、早朝4時17分。
「なぁ、トイチ。
起きてる?」
『今まさに寝入る寸前だったのですけどね(怒)』
「暇だし恋バナしよっぜー。
オメーは好きな女のタイプとかあるニャ?」
『あのねえ、私は妻帯者ですよ。
そんな話題に付き合える訳がないでしょう。』
「じゃあ、好きな男のタイプ。」
『先生の知ってる中では後藤さんですね♥』
「うおっ!
切り替え早っ!
コイツ完全にメス化完了しとる!」
『でもあの人って正統派に格好いいでしょ?』
「まあニャ。
有名アスリートって時点で直球ド真ん中ストライクだニャ。」
『先生は?』
「奈々ちゃん自己愛が強すぎて他者が愛せないという悩みがあるニャ。」
『わかります。』
「納得するニャ!」
『自己肯定感無いよりマシでしょ?
どうせ先生って昔からそんな感じだったんすよね?』
「否定はしないニャ。
今、人生を振り返ってるんニャが。
自己愛には勝てたためしがねーニャ。」
『じゃあ人間ではなく、猫的観点では誰が好きなんですか?』
「トイチー♪」
『貴方には鷹見とか荒木が居るでしょ?』
「でもトイチが一番金持ちだニャ!
エサとウンチの面倒見てくれる飼い主様、大好きニャンニャン♪」
『…持ってることを否定はしませんけど。
アイツらの方が一緒に居て楽しいと思いますよ?
私、退屈な人間なんで。』
「安心せい♪
トイチのつまんねー人生を奈々ちゃんが面白くしてやるニャ♪
学校の頃から言ってるニャろ?
笑う門には福来るってニャ♪」
…コイツの所為で笑うに笑えない状況なんだけどな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午前6時59分。
さて、一睡もさせて貰えないまま日が昇った。
旅館の天井を眺めたまま、頭を整理する。
今の俺の状況。
箇条書きに並べてみるか。
・MAX5000億まで貯めた所持金は5億円まで減少。
・警察とヤクザの両方に全国指名手配されている。
・ヒルダ拉致事件までに集めた仲間とは音信不通。
・異常者の松村元担任に手錠拘束されている。
・松村にはスキル詳細を看破されてしまった。
見事なまでにマイナス要素しかない。
特に手元に金が全然無いのが辛い。
レベルが順調に上がっているのはありがたいのだが…
それも松村に見抜かれてしまった以上、手放しでは喜べない。
更に不安要素として、俺のスマホが異世界のポールと繋がってしまった(何故?)というイレギュラーまで発生している。
あのオッサンを責めるつもりはないのが、折角入手した連絡手段が全く使えない現状は辛い。
俺だけがスマホを持ってないハンデ、これが心底痛い。
「なあなあ、トイチー♪
トイチー♪」
『何ですか、先生。』
「奈々ちゃんね?
トイチの為にいいこと考えたニャー♪」
『…また悪だくみですか。』
「ギクッ!
ち、違うニャー!
奈々ちゃん、トイチの為にナイスアイデアを持って来てやったニャ。
この穢れなき瞳を見るニャ、キラキラー♪」
相変わらず我欲を練り固めたような腐った目だ。
「キラキラー♪
お目目キラキラー♪」
『…。』
「ねえねえ、アイデア聞いて♪
アイデア聞いて♪」
『どうぞ。』
「トイチがね?
ずっと手錠生活で可哀想だと思ってたのね?」
『まあ、正直メンタル的にも限界に来てますからね。』
「それでね? それでね?
奈々ちゃん思ったの♪
そろそろトイチ君を自由にしてあげたいなって♪
ねえねえ、手錠の壊し方探ってみニャい?」
松村は自分では善良な笑顔を作っているつもりなのだが、溢れるニャガ味が抑え切れていない。
魂胆はなんだ?
いや、想像はつく。
この女はポケットの膨れをずっと気にしている。
恐らくは俺から盗んだ現金を何とかしたいのだろう。
「でもね? でもね?
奈々ちゃんとトイチは恋人同士な訳じゃない?
だからね? だからね?
1時間くらい自由行動した後は、また手錠したいニャ♪
ね? いいでしょ!
恋人同士だからOKだよニャ?」
…1時間。
銀行に預けるつもりだな。
思い出した。
確かこの女は自宅を大麻工場にしている為、電気代に苦しんでいた。
今も栽培しているかは不明だが、口座には余分に入れておきたいという心理はあるだろう。
また1時間あれば俺の情報をヒルダと鷹見に売りつける事も可能だ。
これ以上、奴らに手の内を見せたくない。
故に松村の拘束を解くのは自殺行為…
…いや、俺にそう思い込ませる為の思考誘導というのもあり得るのか。
本心は拘束の継続を願っている?
この女の言葉を額面通りに受け止めるのは危険だ。
不眠攻撃にしたって、寝落ちさせて熟睡させる事を目的にしているかも知れないしな。
この女は馬鹿のフリを貫けるレベルの策士だ。
決して油断してはならない。
『そうですね。
手錠生活も長引きましたし、福田さんに開錠方法を調べて貰いましょう。』
「それがいいニャンニャン♥
やっとトイチにゆっくりさせてあげられるニャ♪ (ニヤリ)」
松村は嬉しそうにニコニコしている。
故意に目を細めて感情を読ませないようにしているあたり、要所要所で老獪さを見せつけて来る。
ヒルダ・コレット・鷹見とは異なる厄介さである。
…いや、この程度で躓いているようでは、地球政治など夢のまた夢だな。
今は淡々と出来る事を積み重ねてみよう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『という訳で毛内さんにHな御褒美をあげます♥』
「えええええーーーー!!??」
「コイツ身体の使い道覚えたニャ。」
『だってぇ、毛内さんだけ逢えなかったじゃないですかぁ。
リン子、心苦しかったんですぅ、シクシク。』
「あ、いや!?
そんなつもりでは!?」
「キッショ、この喋り方マジでイラつくニャ。」
『えっとぉ♪
まずはお背中でも流させて貰えませんかぁ?』
「え? え? ええ?
本当にやるんですか?
え? え? え?」
「このジジー脳がパニックになってるニャ。
って、一緒に風呂って奈々ちゃんも?」
『いつも頑張ってる毛内さんに、たまにはHな慰労があってもいいじゃないですかぁ♥』
「い、いや。
私はこの歳ですし、猊下のような美人と!
いやいや私如きが…」
「奈々ちゃんの人生で一番驚いているのが
このカマ野郎を美人扱いする馬鹿の存在ニャ。」
『うふふ♥
じゃあ、続きはお風呂場で♥』
「あ、あ、あ
お、お恥ずかしい話なのですが、こういう状況でリードする自信がないです。」
「安心しろニャ。
このキチガイをリードなんて
そもそも無理筋ニャ。」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午前10時26分。
旅館の大浴場が貸し切り状態だったので、フリーダムに使わせて貰った。
後で福田に謝りに行かせよう。
「おい、ジジー大丈夫ニャ?」
「あ、あ。
まだ夢のようです。
リン子様のように若くて美しい方と…
こんな一時を過ごせるなんて。」
『えー、私なんか大したことないですよぉ♥』
「騙されるなよ、ジジー。
それにしてもコイツ。
図々しく自分を美人枠に入れてるニャ。」
「私、女性との縁が薄い人生でして。
学生時代も全然モテませんでしたし…
結婚した嫁にはすぐ逃げられてしまいましたし…
なので、こういう体験を想定すらしておりませんでした。」
『それ周りの子に見る目が無かったんですよぉ♥
敏文さんカッコいいじゃないですか♥
身体もガッチリしてて素敵ですぅ♪』
「なあジジー、これ典型的な色仕掛けニャぞ?
オマエ冷静になれよ。」
「感動しました!!
私、リン子様の為なら何でもします!!」
『うふふ、気持ちは嬉しいですけどぉ♥
敏文さんが幸福に過ごして下さる事がぁ♥
リン子の幸せかな♪』
「トイチー、先生は哀しいぞー。
こんな見え透いたハニトラをよぉ。
仕掛けるように育てた覚えはねーニャ。」
「リン子様!
私は銃しか取り柄のない老骨ですが!
今日から私自身がリン子様の銃弾で御座います!」
『えー、無理しちゃ駄目ですよぉ。
敏文さんが平穏に暮らす事だけがリン子の願いですぅ♥』
「うっわ、世界一安い鉄砲玉getしとる!
おいジジー、オメーの人生それでいいニャか?」
「やります!!!
リン子様の敵を撃ちます!!!」
『うふふ。
私ぃ、敏文さんが捕まるのだけはイヤですよ♥』
「おいジジー。
騙されるなよー。
コイツ、ただのカマホモだぞ?
風呂場で一発抜いた位で人生棒に振るニャよ。」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午前11時19分。
どうやらヒメマスが十和田湖の名物らしい。
その刺身・天麩羅と酒が運び込まれたので、松村と形式的に杯を鳴らす。
『さて、心残りだった毛内さんへの正式挨拶も終わって、ホッとしました。』
「なあ、オメー。」
『さっきから何ですか?』
「パトロン役が直接ハニトラするってズルくニャいか?
明らかにルール違反ニャガよね?」
『歴史を紐解けばそういう権力者は幾らでも居ますよ。
ローマの皇帝にヘリオガバルスって男色皇帝が居て馬鹿にされてるんですけど、彼にも多少はそういうポリティカルな計算があったと思うんです。』
「…ドヤ顔で語ってる所申し訳ニャいんだけど。
それ奈々ちゃんが授業中に言った事だから。」
『そうでしたっけ?』
「オメーの知識・思考・行動原理の99%は奈々ちゃんの仕込みニャ。」
『えー、幾ら担任だからって99%は言い過ぎでしょ。
何でもかんでも自分の影響って言うのは思い上がりですよ。』
「うん、だからさっきのケツマンの使い方にはオリジナリティ認めてるってニャよ。
っていうか、奈々ちゃんもまさかこんな形で3Pするとは予想してなかったニャ。
あー、カメラ回してりゃAV1本撮れたのに、勿体ニャいことしたニャ。」
『ねえAVとかやめませんか?
女の子は物じゃないんですぅ。』
「あ、いや。
ここまで露骨に性を売り物にする奴に言われても…
大体、オメーの性自認はどっちニャんだよ。」
『その場その場で得をする方ですぅ♥』
「オメーってケツマン野郎の中でも一番の屑だニャ。」
そういう下らない話をして時間を潰していると、山形で拾った寒河江が地酒を持って挨拶に来たので歓待する。
俺が光戦士に宣伝させた岡山ジュース動画がバズっているらしく、地方勢が羨ましがっているとのこと。
安全が確保された後にPR動画に出演する事を約束させられた。
ニュースのダイジェスト集や大量の化粧品・下着を差し入れてくれたので、この男も俺に賭けてくれるらしい。
俺が謝礼を払おうとすると松村が「謝礼は17時以降に払うニャ!」と制止する。
新手の妨害行為と思ったが、得意気にウインクして来た辺り、この女なりに俺に助力しているつもりらしい。
「なあ、トイチ。」
『何ですか?』
「オメーみたいに身体を使って男に取り入る淫売がいるから、女全体が迷惑するんニャぞ?」
『味方してくれる人にはついつい労いたくなるじゃないですか。』
「いやいや、まずは奈々ちゃんを労えよ。
オメーの恋人にして相棒なんだからよ。」
『すみません、相棒枠は埋まってるんですよ。』
「じゃあ肉棒枠寄越せニャ。」
『残念ながらその相棒が肉棒枠も押さえちゃってるんです。』
「マジかー。
欲で凝り固まったような奴だニャ。」
繭子もコイツにだけは言われたくないだろうな。
まあ、あの女もあの女で大概なんだが。
「なあなあ。
それじゃあ、身の回りの世話をしてやんよ。
オメーが奈々ちゃんのウンコの面倒を見る。
奈々ちゃんがオメーの…
部屋掃除くらいならしてやるニャ!」
『すみませーん。
私、掃除屋の息子と懇意なんですよ。』
「ぐぬぬ、大恩ある恩師様を仲間外れにしおってからに。」
『え?
松村さん仲間だったんですか?』
「さっきオメーの3Pハニトラに付き合ってやったばかりニャ!」
『どうせ先生は好き者だからいいじゃないですか。
減るものじゃあるまいし。』
「で、出たー!!
淫売が仲間を増やす時の殺し文句!
《減るものじゃあるまいし。》
言う分には便利ニャけど、いざ自分が言われると一番腹が立つ台詞ニャ!!」
しばらく松村の【どっちがビッチか論争】に付き合う。
学びの乏しい無為の時間であった。
この時点で午前11時54分。
時間の進みがあまりに遅い事に激しく絶望する。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『ねえ、先生。』
「何ニャ?」
『やっぱり先生って時間系のスキル使いなんじゃないですか?』
「まーた突拍子の無い発言をする。
オメー、いい加減に現実と妄想の区別を付けろニャ。」
『先生と話してると異常に時間経過が遅いんです。
貴方ひょっとして私にスキル攻撃を仕掛けてませんか?』
「あのニャあトイチ。
女が時間を操作する能力を持ってたら、絶対にお肌の若返りに使うぞ。」
『そんなもんすかねえ。』
「オメーみたいなケツマンパチモンカマホモ野郎には分からないかも知れニャいが…
女なら絶対に奈々ちゃんの意見に賛同するニャ。」
『確かに、先生もトシですしね。』
「ばばばばばばバッキャロー!!!
奈々ちゃんはまだ若いわ!!!」
『あはは♪
確かに若作り頑張ってて偉いですねぇw』
「うっきゃー!!!!!!
トイチィーーーーー!!
テメー、そこに直れぇぇッ!!!!」
発狂した松村が殴りかかって来たので、頑張って殴り返すが、スペック差を覆すには至らず一方的に殴り倒される。
絶望的なのは、ヒルダ・鷹見・木下は明らかに松村以上の身体能力を保有している点だ。
たかが松村(コイツはコイツで独自のヤバさがあるが。)に勝てないようじゃ、あのバケモノ達に抗い得ない。
「ニャッハッハwww
トイチ如きが奈々ちゃんに勝とうなんて100万光年早いニャ!」
『がはっ、ごほっ。』
「おう負け犬トイチ。
さっきの発言を撤回しろニャ。」
『さっきの?』
「オメー、さっき言うに事欠いて、奈々ちゃんをBBA扱いしたニャ!!
ギルティ!! ギルティ!! ギルギルギルギルギルティ!!!!」
『あのねえ先生。
世界はこれだけ不平等ですけど、時間だけは万人に平等なんですよ。
そんなに老いが怖いなら、1日1日を有意義に生きましょうよ。』
「あ、ドヤ顔で語ってるとこ悪いけど。
それ奈々ちゃんが1年の時のオメーにした説教まんまだから。」
『そうでしたっけ?』
「伊達に恩師ってねえニャ。
まあいい、取り敢えず奈々ちゃんは若い!」
『言うのは勝手ですけどね。』
「なあトイチ。」
『何すか?』
「オメー、金持ちなんだから奈々ちゃんに永遠の命を献上しろや。」
『えー、先生なんかが永遠に生きちゃうんですか?
潔く30で死にましょうよ。』
「バッキャロー!!
それだと2か月後に死ぬニャ!!
あ、オメー誕プレちゃんと寄越せよ。
でも歳の話をしたら殺す。」
『年齢に触れずにどうやって誕生日を祝えと…』
チラリと時計を見ると12時09分。
一向に針は進まない。
参ったな。
最初はジョークで言ってた事だが、本当に時間系の攻撃を受けてるんじゃないだろうか?
ヒルダに拉致られた時でも、時計の針は正確に動いていたぞ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午後になって、俺が資料集めを頼んでいた寒河江が新聞の切り抜きやダイジェスト動画を持って再参した。
彼の解説に耳を傾けながら頭を整理していると、すぐに15時を回っていた。
あまりの時間の進みの早さに驚き松村を見ると涎を取らして寝息を立てている。
やはりこの女が黙っていれば時間は正常に流れるのだ。
松村の心底幸せそうな寝顔が視界に入り、込み上げる不快感を抑えるのに苦労する。
まあいい、貴重なボーナスタイムを有意義に使おう。
俺は松村の睡眠を再度確認すると、指示をメモに書き記して無言で福田に渡す。
福田→羽黒衆→久我→江本という伝言ゲームが機能すると信じてナムナム祈っておく。
福田がアイコンタクトで「いつまで手錠を続ける?」と聞いて来るが、首を横に振る。
手錠を解いた瞬間にこの女は鷹見かヒルダに俺のスキル情報を売りに行くだろう。
それだけは避けたい。
「おはニャー♪」
『おはようございます。』
「あっと言う間に17時♪
御褒美タイムの到来ニャ!」
『貴方にとってはあっと言うまでも…
私にとっては永劫地獄でした。』
「でも奈々ちゃん、トイチと一緒に居るのは楽しいニャ。
快眠快便快性、お口が3つとも満足ニャ♥」
『それは何よりです。
じゃあ、今日は一旦布団の上に出しますので、下がって。』
「はーい♪」
『おカネ盗まないで下さいね。』
「ギクッ!
な、なんの事かニャ~?
ぴろぴー♪(すっとぼけ口笛)」
目を閉じてこの半年の軌跡を振り返る。
そう、この女以外に盗みを働いた者は居ない。
これだけの大金を扱いながら、皆が誠実に俺に向き合ってくれた。
俺は人に恵まれたのだ…
『…感謝しなければな。』
「えへへ~♪
照れるニャー。
それほどでもあるニャガよ♪」
『…。』
「ん?
トイチ?
トイチどうした?
顔が怖いニャガよ?」
結局、仕事って人だよな。
有能で誠実な者を仲間に出来れば自分の力量以上のパフォーマンスを産み出せるし、そうかと思えば泥棒が1人居るだけで全ての計画が狂ったりもする。
…今はパーティーを無事な形で再結集させる事だけ考えよう。
うん、そうだな。
パーティーさえ組めれば俺は絶対に勝てるのだ。
《1億1325万円の配当が支払われました。》
「トイチー♪
やっぱりオメーはすげーニャ♥」
『…先生、喜ぶフリをしておカネを盗むのやめましょうね?』
「好きィ!
私、トイチ君の事がずっと好きだった!」
『…先生、愛を打ち明けるフリをしておカネを盗むのはやめましょうね?』
「ニャンニャン♪
奈々ちゃん可愛い猫ニャンニャン♥」
『…先生、急に歌いながらおカネを盗むのはやめましょうね?』
それにしても、ようやく配当金が1億円を越えたか…
先が長いよな、まったく。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
4億9237万0783円
↓
5億9155万0783円
※配当9918万円の回収に成功 (松村奈々の口内及びポケットに謎の膨らみ)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
前言撤回。
1億への道は長いな。
『先生。
紙を食べると身体に悪いですよ。』
「モガー♪ モガー♪」
『元とは言え教職者なんですから…
もう少し他人様の模範となる行動を心掛けましょうよ。』
「モガガー!
モガモガ!」
『はいはい。
こっちが一段落してからトイレにお付き合いしますね。』
頭の中で何度も計算する。
間違いない、この感触レベルが上がったな。
23レベル、即ち日利23%だ。
ようやく見れる数字になって来た。
問題は俺より遥かに数字に強い松村も今日の配当率変化には気付いているということ。
…そうか!
口いっぱいにお札を頬張っているのは、俺に表情を読ませないようにか。
この女もあの手この手で攻めて来るよな…
『…。』
「モガモガ♥」
『…。』
「モガモガ♪」
松村の服を見ると札束がはみ出して、ポケットが完全に潰れてしまっている。
この女の狙いはなんだろう?
案外、コミカルさを利用したヘイトコントロールなのかもな。
気まぐれ半分なのだが、さっき寒河江が資料を持って来てくれた時のリュックを渡してやることにした。
『…どうぞ、私は使わないので。』
「モガモガ。 (ニヤリ)」
さてと。
今日も実りの無い1日だったな。
強いて言えば、毛内翁に正式挨拶を出来たこと、レベルが23に上がったこと。
「ぺっぺっ♪
っぷはぁ、窒息死するかと思ったニャン♥」
『先生、いつ死んでくれるんですか?』
「ばっかオメー!
奈々ちゃんはオメーと添い遂げるんだよ。
言っとくけど、オメーより先には絶対死なねーからニャ。
オメーとは未来永劫ニコニコニコイチだからニャ♥」
『参ったなー。
先生の死に顔を確認してからじゃないと私もオチオチ死ねないんですけどね。』
「恩師の死を願う不孝者ニャ!!」
そんな風に、俺と恩師がワチャワチャしながらしばらく掴み合いをする。
派手に動いたら腹が減ったので、寒河江が差し入れてくれた山形名物ベタチョコを貪った。
食べ終わってから恒例のウンコタイム。
どういう気まぐれか、松村が俺の尻を拭きたがる。
キショいので拒絶したのだが、教え子の遠慮と受け取ったのか、ニコニコと押しつけがましい笑顔で無理やり尻を拭かれた。
文字通りの下手糞だった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『ちょっと先生!!』
「ん?
何ニャ?」
『まだ17時39分ですよ!!!!』
「お、おう。
だからニャに?」
『カネの射出から私の体感時間で5時間は経過していました!
どうして全然時間が経ってないんですか!!!』
「え? え?
何で奈々ちゃんが怒られてるの?」
『貴方と居ると時間の経過が異常に遅いんですよ!
物理の授業でも、こんなに苦痛では無かったですよ!』
「オメー、数字弱いからなぁ。
山本さんも言ってたなぁ。
オマエみたいな低能に高等数学はやらせない方がいいってさ。」
『え?
山本さんって数学の山本先生?』
「職員室で席が近かったから、オメーの愚痴で盛り上がったニャ。」
『え?
先生って生徒の悪口言ってるんですか?』
「糞客の愚痴を言うのは労働者の権利ニャ。」
『マジっすかー。
山本先生、私には【人間頑張れば何だって出来る】って励ましてくれてたのに。
ショックっすわー。』
「あ、見込みのないアホにはそう言えって文科省のマニュアルにあるんだよ。
低能のカスには適当に夢を見せるのが一番無難だからニャ。
まあ、オメーレベルの低能には精神論でお茶を濁す以外出来ねーんだよ。
山本さんも他の生徒には具体的な数学的指導をしてたみたいだけどニャ。」
『…ああ、一瞬想い出に浸ってしまいました。』
「現在17時40分18秒。」
『全然時間経ってねえ!』
「八つ当たりするニャよ。」
『…仮に先生が無罪だとしても、何者かのスキル攻撃の可能性が濃厚です!』
「で、でたー。
陰キャ特有の厨二病妄想ゥー。
やはりラノベは有害!
焚書坑厨すべしニャ!」
『先生、ラノベを目の敵にしてましたもんね。』
「だってキショいもん。
渡辺にも言ったけど、アレは弱者男性量産装置だもん。」
『あ、思い出した!
渡辺君が嘆いてましたよ!
授業中先生に没収されたラノベを返して貰えないって!』
「いや、授業中にラノベ読むなや。
どう考えてもアイツが悪いニャ。」
『彼、ラノベが生き甲斐だったんですよ。
せめて墓前に供えてやって下さい。』
「生徒からの没収品をメルカリで売って喰う焼肉は旨いニャ♪」
『うっわ、ひでえ。
やはり文科省には捌きの鉄槌を下さねば。』
その後も、松村が【キショい生徒ランキング】なるものを爆笑しながら発表する。
誰かの悪口を言ってる時の松村は少女漫画のヒロインみたいに目がキラキラしてた。
「女子でウザいのは曽田達かなー。
ブスの分際でイキリ過ぎ。
あの顔で自分を一軍判定出来る神経が噴飯ものニャ。
後、奈々ちゃんが学生だったら工藤(姉)とか和田は100%敵になってたニャ。
なあ、聞いてる?」
『聞こえてますよ。
先生って悪口を言う時が一番輝いてますね。』
「えへへ、よせやい♪」
『いや、褒めてないです。』
「え?」
『え?』
…17時49分03秒。
時間、全然流れねーじゃねーか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
進展があったのは17時59分07秒のことである。
(それまでの10分04秒の間に糞猫にイッキ飲み強要されて殴り合いしてキスをした。)
部屋に福田魁が飛び込んで来たのだ。
「トイチ!
オマエん味方が到着したげなぞ!
江本が派遣してくれたげな!」
『よっし!
流石は江本クン❤
後でいっぱいHなご褒美してあげますぅ!!!』
うむ。
スペックはあの男が一番高いからな。
リトル日本代表・甲子園出場投手にして、なんJ流行語大賞受賞、インドの経済紙「One India」の表紙を飾り、アンダースローを5分で習得した烏天狗仮面!!
信じていたよエモやん!!
やっぱり江本がナンバーワン!!!
それでこそ我が参謀!!
さあ、どんな援軍を送ってくれたんだ!?
「ジャンジャンバリバリ―❤」
…はい、江本の参謀職は解任で。
やっぱり登板日にレスバするようなピッチャーにマウンドは任せられないわ。
Hなこともしてあげない。
「ジャンジャン❤」
『せ、瀬里奈さんご無沙汰してます。』
「何このBBAキッショニャ。」
「バリバリ―❤」
『ふむふむ、他のメンバーは全員無事と。』
「なあなあトイチー。
キチガイは殴っていい法律作ろうぜー。
今、この場で奈々ちゃんが可決してやるニャ♪
痛ぇ!!!
オメー、いきなり恩師様を殴るとは何事ニャ!」
「ジャジャン、バリバリッジャン♪」
『なるほど。
私が苦境にあるのを見かねて援軍に来てくれたんですね。』
「なあトイチー。
このキチガイBBAは何ニャンだよ?
浮気かー? 浮気かー?
奈々ちゃんという恋人がいながら浮気か?
あのなー、浮気するんニャらさあ。
せめて健常者としてくれニャ―。」
「ジャーーーン❤ (chu♪)」
『え?
援軍は口実で本当は私と逢いたかっただけ?
参ったなー。』
「おいキチガイ!
さっきからジャンバリってキショいんだよ!
キャラ付けのつもりニャのか!!
滑ってるニャガぞ!!」
「ジャンジャンバリバリーーー!!!!」
「ニャガーーーーー!!!
ニャガーーーー!!!!」
『まあまあ、2人とも落ち着いて。
早めに対消滅して欲しいので親睦を深めておいて下さい。』
「ジャンジャンバリバリーーー!!!!」
「ニャガーーーーー!!!
ニャガーーーー!!!!」
瀬里奈と松村が突然始めた殴り合いに巻き込まれながらも仲裁を試みる。
流れ弾を数十発被弾。
どうも俺ばかり殴られると思ったら、いつの間にか2人で意気投合して俺をボコって遊んでやがった。
「ジャンジャン❤ (殴打音)」
「ニャガニャガ❤ (殴打音)」
『テメーら落ち着け!!!』
「バリバリー❤ (殴打音)」
「ニャンニャガ❤ (殴打音)」
『もうカネやらねーぞ!!!!』
「ジャ!? (停止音)」
「ニャガ!? (停止音)」
カネの話をした途端に2人は愛想笑いを浮かべながら俺に媚びて来る。
上手くは言えないが、コイツラの取扱説明書が僅かに埋まった気がした。
それにしても今日はダメージが多い日だ。
異世界でもここまでの被弾数はなかったぞ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
1時間後。
俺達は十和田市内のパチンコ屋に居た。
「ジャンジャンバリバリーー❤」
「ニャガーーニャガーーニャガーー♪」
パチンコ屋の椅子に座ったのは生まれて初めてだが、臭いし五月蠅いしで微塵程の生産性もない空間だった。
弓長真姫の言う通りである。
「オレノナヲイッテミロー
オレノナヲイッテミロー」
「奪いとれニャ!
今は悪魔がほほえむ時代ニャんだ!!」
好きでもないパチンコ屋でタバコの煙と強い光と音に襲われ、両脇はキチガイ2名に挟まれている。
何これ、新手の拷問か?
ちゃんと南極条約で禁止しとけよ。
「オレハウソガキレーナンダ
オレハウソガキレーナンダ」
「勝てばいいんニャ!
なに使おうが勝ち残ニャゃあ!!」
操作法が分からないながらパチンコを打ってみるのだが、そもそもルールが理解出来ない。
面白いか否か以前に、これが何を意味していてどんな仕組みのゲームなのかが頭に入ってこない。
周囲を見渡すと如何にも社会の下澄みみたいな連中がパチンコを楽しんでいた。
一喜一憂していると言う事は、彼らでもルールは把握できているのだろう。
俺の知能はアイツら以下なのかと絶望的な気分になる。
「ジャンジャン?」
「ニャガーン?」
『いや、何でもありません。
私には理解出来ないようです。』
「バリバリ❤」
「ニャガニャガ❤」
『ははは、慰めてくれてありがとうございます。』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
5億9155万0783円
↓
5億9125万0783円
※軍資金として30万円を投入
[狙い台]
P真・北斗無双 第3章 ジャギの逆襲/サミー
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「バリバリーーーー!!!」
『あ、瀬里奈さん勝ったんですか?
おめでとうございます。』
「ジャバジャバジャバアアアアアア!!!!」
『うん。
でも絶対人生トータルで大負けしてますよね、』
「おーい、トイチ―。
この店絶対遠隔やってるニャ。
ちょっと店長殴って来るニャ。」
『あ、先生負けたんですか?
ご愁傷様です。』
「奈々ちゃんのカネが不正で飲み込まれたニャ!!」
『いえ、この遊戯費用は私が出したものです。』
その後、十和田市内の個室居酒屋で遅めの夕飯。
2人はバラ焼きなる名物料理をアホみたいに食べていた。
「ジャンジャン♪」
「ニャガニャガ♪」
専門用語が多いので分からなかったが、好きなパチンコ台の話題で盛り上がっているようだ。
オマエらさぞかし人生楽しいんだろうな。
コイツらはアホみたいに食って、アホみたいに飲んで、しっかりと排泄もした。
松村への尻拭きを羨ましがった瀬里奈に強請られたので、ついでに拭いてやる。
「ジャンジャンバリバリーーー❤」
『喜んで下さって光栄ですが、排泄しながらのキスはお控え下さい。』
「ジャアアアアアア❤」
『うん、まずは手を洗いましょう。』
「あーーん、もう!
トイチは奈々ちゃんのトイチなの!
泥棒しちゃ嫌ニャ!!」
「ジャーバッバッバwww」
「ニャガ――――ッシュ!!!!」
『はい、2人ともトイレでは静かにしましょうね。』
頃合いと見たのか離れた場所で茶漬けを啜っていた福田が帰還を促した。
払うと言ったのに会計も済ませてくれていた。
この男の義理堅さをあの2人にも見習わせたいものである。
『あー、今日も無意味な1日だった。』
「ジャンジャン❤」
『え?
仲間が増えたからいいじゃない、って?』
「バリバリ―♪」
『えー?
瀬里奈さんが俺とパーティーを組むんですか!?』
「ジャン❤」
『いやー、ははは。
何と言いましょうか。
まあ、今は仲間が居ない状態ではあるんですけど。』
「オイ、トイチー!!
仲間ならもう奈々ちゃんが居るニャ!」
『えー、貴方はぶっちゃけ敵そのものなんですけど。』
「ザケンナー!!
奈々ちゃんは既にオメーのパーティーメンバーだニャ!!」
『えー、マジっすか。
てっきり疫病神に憑りつかれたのかと。』
「ジャンジャンバリバリ―❤」
「おう、宜しく頼むニャ相棒♪」
「ジャージャッジャw」
「ニャーガッガッガww」
『あの?
話の展開について行けてないんですけど。』
「ジャンバリ?」
「え?
パーティー名?」
「バーリ♪」
「そうだニャあ。
奈々ちゃん達トイチの女だから…
リンリンハーレムに決めたニャ!!」
「ジャンジャンバリバリ―♪」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【遠市パーティー結成】
パーティー名 「リンリンハーレム」
遠市・コリンズ・リン子・厘 (逃亡者)
久能木瀬里奈 (パチンカス)
松村奈々 (猫耳獣人枠)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
…やれやれ、1人でやらせてくれれば俺は楽に勝てるんだがな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【名前】
遠市・コリンズ・リン子・厘
【職業】
便所紙
ホステス
パチンコ台
神聖教団 大主教
東横キッズ
詐欺師
【称号】
淫売
賞金首
【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)
《LV》 23
《HP》 死の彷徨 (時間系攻撃被弾中)
《MP》 死の彷徨 (時間系攻撃被弾中)
《力》 メスガキ
《速度》 神出鬼没
《器用》 ライジング・カード!
《魔力》 悪の王器
《知性》 奸佞邪智
《精神》 絶対悪
《幸運》 的盧
《経験》 5425万4508
本日取得 0
本日利息 978万3600
次のレベルまでの必要経験値2963万1562
※レベル24到達まで合計8388万6070ポイント必要
※キョンの経験値を1と断定
※イノシシの経験値を40と断定
※うり坊(イノシシの幼獣)の経験値を成獣並みと断定
※クジラの経験値を13000と断定
※経験値計算は全て仮説
【スキル】
「複利」
※日利23%
下4桁切り上げ
【所持金】
5億9125万0783円
112万BTC (下4桁切り上げ)
↓
138万BTC
47万XRP (下4桁切り上げ)
↓
56万XRP
47万SOL (下4桁切り上げ)
↓
56万SOL
※ユーロ・ポンド・ルーブル・バーツ・ペソ・ドルも保有。
※ユーロ・ポンド・ルーブル・ドルの保管権を孝文・j・Gに付与。
※仮想通貨の運用権を孝文・j・Gに付与。
※米国債・タイバーツ・フィリピンペソの保管権を児玉繭子に付与。
【残り寿命】
76万7500日 (下4桁切り上げ)
↓
93万7500日
↓
93万4500日 (松村奈々に3000日吸い取られる)
【所持品】
Maison Margiela ショルダーバッグ 白
Archi Diorリング ホワイトゴールド×ダイヤモンド
ティファニー ビクトリア グラジュエイテッド ネックレス
【約束】
古屋正興 「異世界に飛ばして欲しい。」
飯田清麿 「結婚式へ出席して欲しい。」
〇 「同年代の友達を作って欲しい。」
『100倍デーの開催!』
× 「一般回線で異世界の話をするな。」
『世襲政権の誕生阻止。』
〇後藤響 「今度居酒屋に付き合って下さい(但しワリカン)」
「大阪を滅ぼさないで下さい!!!」
「空飛ぶ車を運転します!」
江本昴流 「後藤響を護って下さい。」
『遠市王朝の建国阻止。』
×弓長真姫 「二度と女性を殴らないこと!」
× 「女性を大切にして!」
〇寺之庄煕規 「今度都内でメシでも行きましょう。」
×森芙美香 「我ら三人、生まれ(拒否)」
×中矢遼介 「ホストになったら遼介派に加入してよ。」
「今度、焼肉でも行こうぜ!」
〇藤田勇作 『日当3万円。』
〇堀田源 「トイレコインの使い方を皆に教えておいて。」
〇山田典弘 「一緒にイケてる動画を撮ろう。」
〇 「お土産を郵送してくれ。」
「月刊東京の編集長に就任する。」
楢崎龍虎 「いつかまた、上で会おう!」
×警視庁有志一同 「オマエだけは絶対に逃さん!」
「オマエだけは絶対に守る!」
×国連人権委員会 「全ての女性が安全で健(以下略)」
〇安宅一冬 「浅草寺周辺を一緒に散策しましょう。」
水岡一郎 「タックスヘイブンの利用・移住をしないこと。」
×平原猛人 「殺す。」
「鹿児島旅行に一緒に行く。」
「一緒にかすうどんを食べる」
車坂聖夜Mk-II 「世界中の皆が笑顔で暮らせる、優しい世界を築く」
×今井透 「原油価格の引き下げたのんます。」
「小麦価格の引き下げをお願いします」
〇荒木鉄男 「伊藤教諭の墓参りに行く。」
鈴木翔 「配信に出演して。」
×遠藤恭平 「ハーレム製造装置を下さい。」
〇 『子ども食堂を起ち上げます。』
「紙幣焼却によりインフレを阻止する。」
〇田名部淳 「全財産を預けさせて下さい!」
「共に地獄に堕ちましょう。」
三橋真也 「実は配信者になりたいので相談に乗って下さい。」
〇DJ斬馬 『音楽を絡めたイベントを開催する際、日当10万で雇用します。』
金本宇宙 「異世界に飛ばして欲しい。」
金本聖衣 「同上。」
金本七感 「17歳メインヒロインなので旦那との復縁を手伝って。」
〇天空院翔真 「ポンジ勝負で再戦しろ!」
「再戦するまで勝手に死ぬな。」
〇小牧某 「我が国の防諜機関への予算配分をお願いします。」
阿閉圭祐 「日本国の赤化防止を希望します。」
〇坊門万太郎 「天空院写真集を献納します!」
宋鳳国 「全人類救済計画に協力します!」
堀内信彦 『和牛盗難事件を解決します。』
〇内閣国際連絡局 『予算1000億円の確保します』
〇毛内敏文 『青森に行きます!』
神聖LB血盟団 「我々の意志を尊重する者が必ずや遠市厘を抹殺するだろう。」
Top Girls 「招待ホモ枠の仲間として色々便宜を図ってあげマース♥」
〇大西竜志 「知り得る限り全ての犯罪者情報の提供。」
『貴方の遺族に篤く報います。』
坂東信弘 「四国内でのイベント協力」
国重辰馬 「四国内でのイベント協力」
涌嶋武彦 「畜産業界の総力を挙げて遠市派議員を衆議院に最低10名押し込みます!」
斑鳩太郎 『処刑免除を保証します。』
志倉しぃ 「カッコいいホモの人を紹介して下さい。」
〇孝文・j・G 「英国大使館パーティーにて利息支払い」
「永遠の忠誠と信仰を(以下略)」
〇グランツ(英) 「perape-ra!!!!!!!!」
E・ギャロ 「農政助言」
「王都で星を見る。」
福永史奈 「出産すれば1億円支給」
野上絵麻 「以下同文」
桂川風香 「以下同文」
久能木瀬里奈 「ジャンジャンバリバリ!!」
児玉繭子 「ウチの旦那に色目を使うな。」
「アメリカ経済を破綻させないように努力する。」
古河槐 「jetの救済をお願い。」
カミーラ・B 「perape-ra♪」
故バーゼル卿 「perape-ra!」
〇有村拓我 「福田魁との連絡を取る。」
×福田魁 「男らしゅうせー!」
金本光戦士 「どんな危機からも必ず救い絶対に守る。」
古河槐 「シンママで産む」
◎木下樹理奈 「一緒に住ませて」
×松村奈々 「二度と靴は舐めないにゃ♥」
〇 「仲間を売るから私は許して♥」
× 「ウンコは便器の中にするニャ♪」
「未来永劫ずっと一緒♥
ずっとずっとずっとずーーと×∞
厘を守ってあげるね♥」
◎鷹見夜色 「ウ↑チ↓を護って。」
〇 「カノジョさんに挨拶させて。」
〇 「責任をもって養ってくれるんスよね?」
×ヒルダ・コリンズ 「芋羊羹…。」
「王国の酒…。」
「表参道のスイーツ…。」
× 「ポン酢で寿司を喰いに行く。」
土佐の局 「生まれた子が男子であればリイチ。
女子であればリコと命名する。」
命の危機を感じるレベルで眠れていない。
何なら人生で1番追い詰められている。
原因は至って明白。
「ムニャムニャ。
おい、ウンチ。
トイチに連れてけニャ。」
0時04分。
八甲田の冷え込みに加えて、この糞猫である。
寝ろと言う方が無理がある。
『先生、あれだけ寝る前に確認しましたよね?
私、言いましたよね?
ちゃんとトイレを済ませて下さいって。
ちゃんと言いましたよね?』
「なあウンチ、そんな怖い顔するニャよー。
寝る前はトイチに行く気分じゃなかったんニャよー。」
『ったく、この人は。
便座冷たいから気を付けて下さいね。』
「言われなくても分かっ…
冷たッ!!」
『だから言ったじゃないですか。
今夜は冷えるって。』
「これ明らかに宿のチョイスミスだニャ!
八幡平に戻ろうニャ!
奈々ちゃんコンチネンタルのスイートじゃないと寝れない体質になったニャ!
セレブ空間でグルメ&セックス&ドラぁぁッグゥ!!」
『却下。
当面ここに潜伏します。
目立ちたくないんですよ。』
「いやいや!
目立ちたくニャいにしても!
青森とか終わってんだろ!
オメー、吉幾三知らニャーのか?
青森なんてマジやめとけって!
自殺率ワースト1位ニャぞ?
そもそも県名からして未開感全開ニャ!
なーんで八甲田山ニャ!?
せめて街中に行こうぜ。」
『松村先生。
実は、ちゃんと根拠もあるんです。
青森県は東の南部地方と、西の津軽地方で仲が悪いんですよ。
県庁は間を取って青森市にあるんですけど、そこも含めての中間地点はこの八甲田山なんです。』
「あ、うん。
それをオマエに教えたのが恩師様な?
オマエがドヤ顔で語る知識の9割9分9厘は奈々ちゃんが授業で教えてやった事ニャから。」
『え?
そうでしたっけ?』
「そうニャ!
トイチは恩師ちゃんが育てた!」
『育てて頂いたどうかは兎も角。
排便は便器の中にして下さいよ。
何度も言ってるでしょう?』
「うるせー!
うるせーうるせーうるせー!!
命中率上がって来たんだから文句言うニャ!!
ウンコなんて大体でいいんだよ! 大体で!」
この糞猫が真夜中に大便をする悪癖を持っており、丁度俺の寝入る瞬間に声を掛けて来るのだ。
或いは南極条約の煩雑化に伴い、こういう拷問が発明されたのかも知れない。
「まあまあ、そう怖い顔をするニャよ。
奈々ちゃん、こう見えてベタ惚れなんだぜ?
トイチ、オメーがナンバーワンだ!
愛してるニャ♪」
『…あの、排便しながらキスしようとするのやめて貰えますか?』
「好きニャン♥」
『まずは手洗いをしましょうね。
あ! ちゃんと石鹸を使って!』
「キスおねだりチュッチュ♪
ロマンティックなキスだニャ♥」
『いいから手を洗えぇッ!』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、俺の居る場所は十和田湖と八甲田山の間にある蔦沼。
もう少しすると鮮やかな紅葉が始まり、各地から見物人が訪れるとのこと。
俺達はその畔にある温泉宿に滞在している。
秋口の観光シーズンであるにも関わらず、異常な冷秋かつツキノワグマ出没警報が発令中なので客は少ない。
昨夜の俺が円滑かつ内々に救助されたのは、ひとえに狩猟者達が緊急体制シフトに入っていた事が原因だろう。
毛内翁が以前から猟師仲間に大袈裟に俺を褒めてくれていたおかげで、この女体化with糞猫verでも歓迎してくれた。
救出してくれた猟師達の前で松村が延々と青森の悪口言っていたが、それでも俺の味方をする素振りを見せてくれた。
この旅館も宿泊客としてではなく、【友人としての訪問】という形で泊めて貰っている。
旅館業法における身元確認というプロセスを経ていないので、一般の宿泊施設に泊まった場合に比べて足取りは追いにくい。
コンチネンタルで使ったような偽造身分証は何度も使える手口ではないと、提供者の福田から念を押されているからな。
本当は福田・毛内と個別に談義したいのが、手錠がある為に断念。
仕方なく奥の目立たない部屋で駄猫の世話に謀殺されている。
隣室には福田と駆け付けてくれた寒河江を配置し、緊急時の肉壁とする。
彼らには感謝しているので、昨夜少しだけカネを配った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
5億2237万0783円
↓
5億1237万0783円
↓
5億0237万0783円
↓
4億9237万0783円
※福田魁に世話賃として1000万円を支払い
※寒河江尚元に世話賃として1000万円を支払い
※地元猟友会に遭難救出謝礼として1000万円を支払い
(窓口は毛内敏文)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、早朝4時17分。
「なぁ、トイチ。
起きてる?」
『今まさに寝入る寸前だったのですけどね(怒)』
「暇だし恋バナしよっぜー。
オメーは好きな女のタイプとかあるニャ?」
『あのねえ、私は妻帯者ですよ。
そんな話題に付き合える訳がないでしょう。』
「じゃあ、好きな男のタイプ。」
『先生の知ってる中では後藤さんですね♥』
「うおっ!
切り替え早っ!
コイツ完全にメス化完了しとる!」
『でもあの人って正統派に格好いいでしょ?』
「まあニャ。
有名アスリートって時点で直球ド真ん中ストライクだニャ。」
『先生は?』
「奈々ちゃん自己愛が強すぎて他者が愛せないという悩みがあるニャ。」
『わかります。』
「納得するニャ!」
『自己肯定感無いよりマシでしょ?
どうせ先生って昔からそんな感じだったんすよね?』
「否定はしないニャ。
今、人生を振り返ってるんニャが。
自己愛には勝てたためしがねーニャ。」
『じゃあ人間ではなく、猫的観点では誰が好きなんですか?』
「トイチー♪」
『貴方には鷹見とか荒木が居るでしょ?』
「でもトイチが一番金持ちだニャ!
エサとウンチの面倒見てくれる飼い主様、大好きニャンニャン♪」
『…持ってることを否定はしませんけど。
アイツらの方が一緒に居て楽しいと思いますよ?
私、退屈な人間なんで。』
「安心せい♪
トイチのつまんねー人生を奈々ちゃんが面白くしてやるニャ♪
学校の頃から言ってるニャろ?
笑う門には福来るってニャ♪」
…コイツの所為で笑うに笑えない状況なんだけどな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午前6時59分。
さて、一睡もさせて貰えないまま日が昇った。
旅館の天井を眺めたまま、頭を整理する。
今の俺の状況。
箇条書きに並べてみるか。
・MAX5000億まで貯めた所持金は5億円まで減少。
・警察とヤクザの両方に全国指名手配されている。
・ヒルダ拉致事件までに集めた仲間とは音信不通。
・異常者の松村元担任に手錠拘束されている。
・松村にはスキル詳細を看破されてしまった。
見事なまでにマイナス要素しかない。
特に手元に金が全然無いのが辛い。
レベルが順調に上がっているのはありがたいのだが…
それも松村に見抜かれてしまった以上、手放しでは喜べない。
更に不安要素として、俺のスマホが異世界のポールと繋がってしまった(何故?)というイレギュラーまで発生している。
あのオッサンを責めるつもりはないのが、折角入手した連絡手段が全く使えない現状は辛い。
俺だけがスマホを持ってないハンデ、これが心底痛い。
「なあなあ、トイチー♪
トイチー♪」
『何ですか、先生。』
「奈々ちゃんね?
トイチの為にいいこと考えたニャー♪」
『…また悪だくみですか。』
「ギクッ!
ち、違うニャー!
奈々ちゃん、トイチの為にナイスアイデアを持って来てやったニャ。
この穢れなき瞳を見るニャ、キラキラー♪」
相変わらず我欲を練り固めたような腐った目だ。
「キラキラー♪
お目目キラキラー♪」
『…。』
「ねえねえ、アイデア聞いて♪
アイデア聞いて♪」
『どうぞ。』
「トイチがね?
ずっと手錠生活で可哀想だと思ってたのね?」
『まあ、正直メンタル的にも限界に来てますからね。』
「それでね? それでね?
奈々ちゃん思ったの♪
そろそろトイチ君を自由にしてあげたいなって♪
ねえねえ、手錠の壊し方探ってみニャい?」
松村は自分では善良な笑顔を作っているつもりなのだが、溢れるニャガ味が抑え切れていない。
魂胆はなんだ?
いや、想像はつく。
この女はポケットの膨れをずっと気にしている。
恐らくは俺から盗んだ現金を何とかしたいのだろう。
「でもね? でもね?
奈々ちゃんとトイチは恋人同士な訳じゃない?
だからね? だからね?
1時間くらい自由行動した後は、また手錠したいニャ♪
ね? いいでしょ!
恋人同士だからOKだよニャ?」
…1時間。
銀行に預けるつもりだな。
思い出した。
確かこの女は自宅を大麻工場にしている為、電気代に苦しんでいた。
今も栽培しているかは不明だが、口座には余分に入れておきたいという心理はあるだろう。
また1時間あれば俺の情報をヒルダと鷹見に売りつける事も可能だ。
これ以上、奴らに手の内を見せたくない。
故に松村の拘束を解くのは自殺行為…
…いや、俺にそう思い込ませる為の思考誘導というのもあり得るのか。
本心は拘束の継続を願っている?
この女の言葉を額面通りに受け止めるのは危険だ。
不眠攻撃にしたって、寝落ちさせて熟睡させる事を目的にしているかも知れないしな。
この女は馬鹿のフリを貫けるレベルの策士だ。
決して油断してはならない。
『そうですね。
手錠生活も長引きましたし、福田さんに開錠方法を調べて貰いましょう。』
「それがいいニャンニャン♥
やっとトイチにゆっくりさせてあげられるニャ♪ (ニヤリ)」
松村は嬉しそうにニコニコしている。
故意に目を細めて感情を読ませないようにしているあたり、要所要所で老獪さを見せつけて来る。
ヒルダ・コレット・鷹見とは異なる厄介さである。
…いや、この程度で躓いているようでは、地球政治など夢のまた夢だな。
今は淡々と出来る事を積み重ねてみよう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『という訳で毛内さんにHな御褒美をあげます♥』
「えええええーーーー!!??」
「コイツ身体の使い道覚えたニャ。」
『だってぇ、毛内さんだけ逢えなかったじゃないですかぁ。
リン子、心苦しかったんですぅ、シクシク。』
「あ、いや!?
そんなつもりでは!?」
「キッショ、この喋り方マジでイラつくニャ。」
『えっとぉ♪
まずはお背中でも流させて貰えませんかぁ?』
「え? え? ええ?
本当にやるんですか?
え? え? え?」
「このジジー脳がパニックになってるニャ。
って、一緒に風呂って奈々ちゃんも?」
『いつも頑張ってる毛内さんに、たまにはHな慰労があってもいいじゃないですかぁ♥』
「い、いや。
私はこの歳ですし、猊下のような美人と!
いやいや私如きが…」
「奈々ちゃんの人生で一番驚いているのが
このカマ野郎を美人扱いする馬鹿の存在ニャ。」
『うふふ♥
じゃあ、続きはお風呂場で♥』
「あ、あ、あ
お、お恥ずかしい話なのですが、こういう状況でリードする自信がないです。」
「安心しろニャ。
このキチガイをリードなんて
そもそも無理筋ニャ。」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午前10時26分。
旅館の大浴場が貸し切り状態だったので、フリーダムに使わせて貰った。
後で福田に謝りに行かせよう。
「おい、ジジー大丈夫ニャ?」
「あ、あ。
まだ夢のようです。
リン子様のように若くて美しい方と…
こんな一時を過ごせるなんて。」
『えー、私なんか大したことないですよぉ♥』
「騙されるなよ、ジジー。
それにしてもコイツ。
図々しく自分を美人枠に入れてるニャ。」
「私、女性との縁が薄い人生でして。
学生時代も全然モテませんでしたし…
結婚した嫁にはすぐ逃げられてしまいましたし…
なので、こういう体験を想定すらしておりませんでした。」
『それ周りの子に見る目が無かったんですよぉ♥
敏文さんカッコいいじゃないですか♥
身体もガッチリしてて素敵ですぅ♪』
「なあジジー、これ典型的な色仕掛けニャぞ?
オマエ冷静になれよ。」
「感動しました!!
私、リン子様の為なら何でもします!!」
『うふふ、気持ちは嬉しいですけどぉ♥
敏文さんが幸福に過ごして下さる事がぁ♥
リン子の幸せかな♪』
「トイチー、先生は哀しいぞー。
こんな見え透いたハニトラをよぉ。
仕掛けるように育てた覚えはねーニャ。」
「リン子様!
私は銃しか取り柄のない老骨ですが!
今日から私自身がリン子様の銃弾で御座います!」
『えー、無理しちゃ駄目ですよぉ。
敏文さんが平穏に暮らす事だけがリン子の願いですぅ♥』
「うっわ、世界一安い鉄砲玉getしとる!
おいジジー、オメーの人生それでいいニャか?」
「やります!!!
リン子様の敵を撃ちます!!!」
『うふふ。
私ぃ、敏文さんが捕まるのだけはイヤですよ♥』
「おいジジー。
騙されるなよー。
コイツ、ただのカマホモだぞ?
風呂場で一発抜いた位で人生棒に振るニャよ。」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午前11時19分。
どうやらヒメマスが十和田湖の名物らしい。
その刺身・天麩羅と酒が運び込まれたので、松村と形式的に杯を鳴らす。
『さて、心残りだった毛内さんへの正式挨拶も終わって、ホッとしました。』
「なあ、オメー。」
『さっきから何ですか?』
「パトロン役が直接ハニトラするってズルくニャいか?
明らかにルール違反ニャガよね?」
『歴史を紐解けばそういう権力者は幾らでも居ますよ。
ローマの皇帝にヘリオガバルスって男色皇帝が居て馬鹿にされてるんですけど、彼にも多少はそういうポリティカルな計算があったと思うんです。』
「…ドヤ顔で語ってる所申し訳ニャいんだけど。
それ奈々ちゃんが授業中に言った事だから。」
『そうでしたっけ?』
「オメーの知識・思考・行動原理の99%は奈々ちゃんの仕込みニャ。」
『えー、幾ら担任だからって99%は言い過ぎでしょ。
何でもかんでも自分の影響って言うのは思い上がりですよ。』
「うん、だからさっきのケツマンの使い方にはオリジナリティ認めてるってニャよ。
っていうか、奈々ちゃんもまさかこんな形で3Pするとは予想してなかったニャ。
あー、カメラ回してりゃAV1本撮れたのに、勿体ニャいことしたニャ。」
『ねえAVとかやめませんか?
女の子は物じゃないんですぅ。』
「あ、いや。
ここまで露骨に性を売り物にする奴に言われても…
大体、オメーの性自認はどっちニャんだよ。」
『その場その場で得をする方ですぅ♥』
「オメーってケツマン野郎の中でも一番の屑だニャ。」
そういう下らない話をして時間を潰していると、山形で拾った寒河江が地酒を持って挨拶に来たので歓待する。
俺が光戦士に宣伝させた岡山ジュース動画がバズっているらしく、地方勢が羨ましがっているとのこと。
安全が確保された後にPR動画に出演する事を約束させられた。
ニュースのダイジェスト集や大量の化粧品・下着を差し入れてくれたので、この男も俺に賭けてくれるらしい。
俺が謝礼を払おうとすると松村が「謝礼は17時以降に払うニャ!」と制止する。
新手の妨害行為と思ったが、得意気にウインクして来た辺り、この女なりに俺に助力しているつもりらしい。
「なあ、トイチ。」
『何ですか?』
「オメーみたいに身体を使って男に取り入る淫売がいるから、女全体が迷惑するんニャぞ?」
『味方してくれる人にはついつい労いたくなるじゃないですか。』
「いやいや、まずは奈々ちゃんを労えよ。
オメーの恋人にして相棒なんだからよ。」
『すみません、相棒枠は埋まってるんですよ。』
「じゃあ肉棒枠寄越せニャ。」
『残念ながらその相棒が肉棒枠も押さえちゃってるんです。』
「マジかー。
欲で凝り固まったような奴だニャ。」
繭子もコイツにだけは言われたくないだろうな。
まあ、あの女もあの女で大概なんだが。
「なあなあ。
それじゃあ、身の回りの世話をしてやんよ。
オメーが奈々ちゃんのウンコの面倒を見る。
奈々ちゃんがオメーの…
部屋掃除くらいならしてやるニャ!」
『すみませーん。
私、掃除屋の息子と懇意なんですよ。』
「ぐぬぬ、大恩ある恩師様を仲間外れにしおってからに。」
『え?
松村さん仲間だったんですか?』
「さっきオメーの3Pハニトラに付き合ってやったばかりニャ!」
『どうせ先生は好き者だからいいじゃないですか。
減るものじゃあるまいし。』
「で、出たー!!
淫売が仲間を増やす時の殺し文句!
《減るものじゃあるまいし。》
言う分には便利ニャけど、いざ自分が言われると一番腹が立つ台詞ニャ!!」
しばらく松村の【どっちがビッチか論争】に付き合う。
学びの乏しい無為の時間であった。
この時点で午前11時54分。
時間の進みがあまりに遅い事に激しく絶望する。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『ねえ、先生。』
「何ニャ?」
『やっぱり先生って時間系のスキル使いなんじゃないですか?』
「まーた突拍子の無い発言をする。
オメー、いい加減に現実と妄想の区別を付けろニャ。」
『先生と話してると異常に時間経過が遅いんです。
貴方ひょっとして私にスキル攻撃を仕掛けてませんか?』
「あのニャあトイチ。
女が時間を操作する能力を持ってたら、絶対にお肌の若返りに使うぞ。」
『そんなもんすかねえ。』
「オメーみたいなケツマンパチモンカマホモ野郎には分からないかも知れニャいが…
女なら絶対に奈々ちゃんの意見に賛同するニャ。」
『確かに、先生もトシですしね。』
「ばばばばばばバッキャロー!!!
奈々ちゃんはまだ若いわ!!!」
『あはは♪
確かに若作り頑張ってて偉いですねぇw』
「うっきゃー!!!!!!
トイチィーーーーー!!
テメー、そこに直れぇぇッ!!!!」
発狂した松村が殴りかかって来たので、頑張って殴り返すが、スペック差を覆すには至らず一方的に殴り倒される。
絶望的なのは、ヒルダ・鷹見・木下は明らかに松村以上の身体能力を保有している点だ。
たかが松村(コイツはコイツで独自のヤバさがあるが。)に勝てないようじゃ、あのバケモノ達に抗い得ない。
「ニャッハッハwww
トイチ如きが奈々ちゃんに勝とうなんて100万光年早いニャ!」
『がはっ、ごほっ。』
「おう負け犬トイチ。
さっきの発言を撤回しろニャ。」
『さっきの?』
「オメー、さっき言うに事欠いて、奈々ちゃんをBBA扱いしたニャ!!
ギルティ!! ギルティ!! ギルギルギルギルギルティ!!!!」
『あのねえ先生。
世界はこれだけ不平等ですけど、時間だけは万人に平等なんですよ。
そんなに老いが怖いなら、1日1日を有意義に生きましょうよ。』
「あ、ドヤ顔で語ってるとこ悪いけど。
それ奈々ちゃんが1年の時のオメーにした説教まんまだから。」
『そうでしたっけ?』
「伊達に恩師ってねえニャ。
まあいい、取り敢えず奈々ちゃんは若い!」
『言うのは勝手ですけどね。』
「なあトイチ。」
『何すか?』
「オメー、金持ちなんだから奈々ちゃんに永遠の命を献上しろや。」
『えー、先生なんかが永遠に生きちゃうんですか?
潔く30で死にましょうよ。』
「バッキャロー!!
それだと2か月後に死ぬニャ!!
あ、オメー誕プレちゃんと寄越せよ。
でも歳の話をしたら殺す。」
『年齢に触れずにどうやって誕生日を祝えと…』
チラリと時計を見ると12時09分。
一向に針は進まない。
参ったな。
最初はジョークで言ってた事だが、本当に時間系の攻撃を受けてるんじゃないだろうか?
ヒルダに拉致られた時でも、時計の針は正確に動いていたぞ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午後になって、俺が資料集めを頼んでいた寒河江が新聞の切り抜きやダイジェスト動画を持って再参した。
彼の解説に耳を傾けながら頭を整理していると、すぐに15時を回っていた。
あまりの時間の進みの早さに驚き松村を見ると涎を取らして寝息を立てている。
やはりこの女が黙っていれば時間は正常に流れるのだ。
松村の心底幸せそうな寝顔が視界に入り、込み上げる不快感を抑えるのに苦労する。
まあいい、貴重なボーナスタイムを有意義に使おう。
俺は松村の睡眠を再度確認すると、指示をメモに書き記して無言で福田に渡す。
福田→羽黒衆→久我→江本という伝言ゲームが機能すると信じてナムナム祈っておく。
福田がアイコンタクトで「いつまで手錠を続ける?」と聞いて来るが、首を横に振る。
手錠を解いた瞬間にこの女は鷹見かヒルダに俺のスキル情報を売りに行くだろう。
それだけは避けたい。
「おはニャー♪」
『おはようございます。』
「あっと言う間に17時♪
御褒美タイムの到来ニャ!」
『貴方にとってはあっと言うまでも…
私にとっては永劫地獄でした。』
「でも奈々ちゃん、トイチと一緒に居るのは楽しいニャ。
快眠快便快性、お口が3つとも満足ニャ♥」
『それは何よりです。
じゃあ、今日は一旦布団の上に出しますので、下がって。』
「はーい♪」
『おカネ盗まないで下さいね。』
「ギクッ!
な、なんの事かニャ~?
ぴろぴー♪(すっとぼけ口笛)」
目を閉じてこの半年の軌跡を振り返る。
そう、この女以外に盗みを働いた者は居ない。
これだけの大金を扱いながら、皆が誠実に俺に向き合ってくれた。
俺は人に恵まれたのだ…
『…感謝しなければな。』
「えへへ~♪
照れるニャー。
それほどでもあるニャガよ♪」
『…。』
「ん?
トイチ?
トイチどうした?
顔が怖いニャガよ?」
結局、仕事って人だよな。
有能で誠実な者を仲間に出来れば自分の力量以上のパフォーマンスを産み出せるし、そうかと思えば泥棒が1人居るだけで全ての計画が狂ったりもする。
…今はパーティーを無事な形で再結集させる事だけ考えよう。
うん、そうだな。
パーティーさえ組めれば俺は絶対に勝てるのだ。
《1億1325万円の配当が支払われました。》
「トイチー♪
やっぱりオメーはすげーニャ♥」
『…先生、喜ぶフリをしておカネを盗むのやめましょうね?』
「好きィ!
私、トイチ君の事がずっと好きだった!」
『…先生、愛を打ち明けるフリをしておカネを盗むのはやめましょうね?』
「ニャンニャン♪
奈々ちゃん可愛い猫ニャンニャン♥」
『…先生、急に歌いながらおカネを盗むのはやめましょうね?』
それにしても、ようやく配当金が1億円を越えたか…
先が長いよな、まったく。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
4億9237万0783円
↓
5億9155万0783円
※配当9918万円の回収に成功 (松村奈々の口内及びポケットに謎の膨らみ)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
前言撤回。
1億への道は長いな。
『先生。
紙を食べると身体に悪いですよ。』
「モガー♪ モガー♪」
『元とは言え教職者なんですから…
もう少し他人様の模範となる行動を心掛けましょうよ。』
「モガガー!
モガモガ!」
『はいはい。
こっちが一段落してからトイレにお付き合いしますね。』
頭の中で何度も計算する。
間違いない、この感触レベルが上がったな。
23レベル、即ち日利23%だ。
ようやく見れる数字になって来た。
問題は俺より遥かに数字に強い松村も今日の配当率変化には気付いているということ。
…そうか!
口いっぱいにお札を頬張っているのは、俺に表情を読ませないようにか。
この女もあの手この手で攻めて来るよな…
『…。』
「モガモガ♥」
『…。』
「モガモガ♪」
松村の服を見ると札束がはみ出して、ポケットが完全に潰れてしまっている。
この女の狙いはなんだろう?
案外、コミカルさを利用したヘイトコントロールなのかもな。
気まぐれ半分なのだが、さっき寒河江が資料を持って来てくれた時のリュックを渡してやることにした。
『…どうぞ、私は使わないので。』
「モガモガ。 (ニヤリ)」
さてと。
今日も実りの無い1日だったな。
強いて言えば、毛内翁に正式挨拶を出来たこと、レベルが23に上がったこと。
「ぺっぺっ♪
っぷはぁ、窒息死するかと思ったニャン♥」
『先生、いつ死んでくれるんですか?』
「ばっかオメー!
奈々ちゃんはオメーと添い遂げるんだよ。
言っとくけど、オメーより先には絶対死なねーからニャ。
オメーとは未来永劫ニコニコニコイチだからニャ♥」
『参ったなー。
先生の死に顔を確認してからじゃないと私もオチオチ死ねないんですけどね。』
「恩師の死を願う不孝者ニャ!!」
そんな風に、俺と恩師がワチャワチャしながらしばらく掴み合いをする。
派手に動いたら腹が減ったので、寒河江が差し入れてくれた山形名物ベタチョコを貪った。
食べ終わってから恒例のウンコタイム。
どういう気まぐれか、松村が俺の尻を拭きたがる。
キショいので拒絶したのだが、教え子の遠慮と受け取ったのか、ニコニコと押しつけがましい笑顔で無理やり尻を拭かれた。
文字通りの下手糞だった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『ちょっと先生!!』
「ん?
何ニャ?」
『まだ17時39分ですよ!!!!』
「お、おう。
だからニャに?」
『カネの射出から私の体感時間で5時間は経過していました!
どうして全然時間が経ってないんですか!!!』
「え? え?
何で奈々ちゃんが怒られてるの?」
『貴方と居ると時間の経過が異常に遅いんですよ!
物理の授業でも、こんなに苦痛では無かったですよ!』
「オメー、数字弱いからなぁ。
山本さんも言ってたなぁ。
オマエみたいな低能に高等数学はやらせない方がいいってさ。」
『え?
山本さんって数学の山本先生?』
「職員室で席が近かったから、オメーの愚痴で盛り上がったニャ。」
『え?
先生って生徒の悪口言ってるんですか?』
「糞客の愚痴を言うのは労働者の権利ニャ。」
『マジっすかー。
山本先生、私には【人間頑張れば何だって出来る】って励ましてくれてたのに。
ショックっすわー。』
「あ、見込みのないアホにはそう言えって文科省のマニュアルにあるんだよ。
低能のカスには適当に夢を見せるのが一番無難だからニャ。
まあ、オメーレベルの低能には精神論でお茶を濁す以外出来ねーんだよ。
山本さんも他の生徒には具体的な数学的指導をしてたみたいだけどニャ。」
『…ああ、一瞬想い出に浸ってしまいました。』
「現在17時40分18秒。」
『全然時間経ってねえ!』
「八つ当たりするニャよ。」
『…仮に先生が無罪だとしても、何者かのスキル攻撃の可能性が濃厚です!』
「で、でたー。
陰キャ特有の厨二病妄想ゥー。
やはりラノベは有害!
焚書坑厨すべしニャ!」
『先生、ラノベを目の敵にしてましたもんね。』
「だってキショいもん。
渡辺にも言ったけど、アレは弱者男性量産装置だもん。」
『あ、思い出した!
渡辺君が嘆いてましたよ!
授業中先生に没収されたラノベを返して貰えないって!』
「いや、授業中にラノベ読むなや。
どう考えてもアイツが悪いニャ。」
『彼、ラノベが生き甲斐だったんですよ。
せめて墓前に供えてやって下さい。』
「生徒からの没収品をメルカリで売って喰う焼肉は旨いニャ♪」
『うっわ、ひでえ。
やはり文科省には捌きの鉄槌を下さねば。』
その後も、松村が【キショい生徒ランキング】なるものを爆笑しながら発表する。
誰かの悪口を言ってる時の松村は少女漫画のヒロインみたいに目がキラキラしてた。
「女子でウザいのは曽田達かなー。
ブスの分際でイキリ過ぎ。
あの顔で自分を一軍判定出来る神経が噴飯ものニャ。
後、奈々ちゃんが学生だったら工藤(姉)とか和田は100%敵になってたニャ。
なあ、聞いてる?」
『聞こえてますよ。
先生って悪口を言う時が一番輝いてますね。』
「えへへ、よせやい♪」
『いや、褒めてないです。』
「え?」
『え?』
…17時49分03秒。
時間、全然流れねーじゃねーか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
進展があったのは17時59分07秒のことである。
(それまでの10分04秒の間に糞猫にイッキ飲み強要されて殴り合いしてキスをした。)
部屋に福田魁が飛び込んで来たのだ。
「トイチ!
オマエん味方が到着したげなぞ!
江本が派遣してくれたげな!」
『よっし!
流石は江本クン❤
後でいっぱいHなご褒美してあげますぅ!!!』
うむ。
スペックはあの男が一番高いからな。
リトル日本代表・甲子園出場投手にして、なんJ流行語大賞受賞、インドの経済紙「One India」の表紙を飾り、アンダースローを5分で習得した烏天狗仮面!!
信じていたよエモやん!!
やっぱり江本がナンバーワン!!!
それでこそ我が参謀!!
さあ、どんな援軍を送ってくれたんだ!?
「ジャンジャンバリバリ―❤」
…はい、江本の参謀職は解任で。
やっぱり登板日にレスバするようなピッチャーにマウンドは任せられないわ。
Hなこともしてあげない。
「ジャンジャン❤」
『せ、瀬里奈さんご無沙汰してます。』
「何このBBAキッショニャ。」
「バリバリ―❤」
『ふむふむ、他のメンバーは全員無事と。』
「なあなあトイチー。
キチガイは殴っていい法律作ろうぜー。
今、この場で奈々ちゃんが可決してやるニャ♪
痛ぇ!!!
オメー、いきなり恩師様を殴るとは何事ニャ!」
「ジャジャン、バリバリッジャン♪」
『なるほど。
私が苦境にあるのを見かねて援軍に来てくれたんですね。』
「なあトイチー。
このキチガイBBAは何ニャンだよ?
浮気かー? 浮気かー?
奈々ちゃんという恋人がいながら浮気か?
あのなー、浮気するんニャらさあ。
せめて健常者としてくれニャ―。」
「ジャーーーン❤ (chu♪)」
『え?
援軍は口実で本当は私と逢いたかっただけ?
参ったなー。』
「おいキチガイ!
さっきからジャンバリってキショいんだよ!
キャラ付けのつもりニャのか!!
滑ってるニャガぞ!!」
「ジャンジャンバリバリーーー!!!!」
「ニャガーーーーー!!!
ニャガーーーー!!!!」
『まあまあ、2人とも落ち着いて。
早めに対消滅して欲しいので親睦を深めておいて下さい。』
「ジャンジャンバリバリーーー!!!!」
「ニャガーーーーー!!!
ニャガーーーー!!!!」
瀬里奈と松村が突然始めた殴り合いに巻き込まれながらも仲裁を試みる。
流れ弾を数十発被弾。
どうも俺ばかり殴られると思ったら、いつの間にか2人で意気投合して俺をボコって遊んでやがった。
「ジャンジャン❤ (殴打音)」
「ニャガニャガ❤ (殴打音)」
『テメーら落ち着け!!!』
「バリバリー❤ (殴打音)」
「ニャンニャガ❤ (殴打音)」
『もうカネやらねーぞ!!!!』
「ジャ!? (停止音)」
「ニャガ!? (停止音)」
カネの話をした途端に2人は愛想笑いを浮かべながら俺に媚びて来る。
上手くは言えないが、コイツラの取扱説明書が僅かに埋まった気がした。
それにしても今日はダメージが多い日だ。
異世界でもここまでの被弾数はなかったぞ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
1時間後。
俺達は十和田市内のパチンコ屋に居た。
「ジャンジャンバリバリーー❤」
「ニャガーーニャガーーニャガーー♪」
パチンコ屋の椅子に座ったのは生まれて初めてだが、臭いし五月蠅いしで微塵程の生産性もない空間だった。
弓長真姫の言う通りである。
「オレノナヲイッテミロー
オレノナヲイッテミロー」
「奪いとれニャ!
今は悪魔がほほえむ時代ニャんだ!!」
好きでもないパチンコ屋でタバコの煙と強い光と音に襲われ、両脇はキチガイ2名に挟まれている。
何これ、新手の拷問か?
ちゃんと南極条約で禁止しとけよ。
「オレハウソガキレーナンダ
オレハウソガキレーナンダ」
「勝てばいいんニャ!
なに使おうが勝ち残ニャゃあ!!」
操作法が分からないながらパチンコを打ってみるのだが、そもそもルールが理解出来ない。
面白いか否か以前に、これが何を意味していてどんな仕組みのゲームなのかが頭に入ってこない。
周囲を見渡すと如何にも社会の下澄みみたいな連中がパチンコを楽しんでいた。
一喜一憂していると言う事は、彼らでもルールは把握できているのだろう。
俺の知能はアイツら以下なのかと絶望的な気分になる。
「ジャンジャン?」
「ニャガーン?」
『いや、何でもありません。
私には理解出来ないようです。』
「バリバリ❤」
「ニャガニャガ❤」
『ははは、慰めてくれてありがとうございます。』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
5億9155万0783円
↓
5億9125万0783円
※軍資金として30万円を投入
[狙い台]
P真・北斗無双 第3章 ジャギの逆襲/サミー
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「バリバリーーーー!!!」
『あ、瀬里奈さん勝ったんですか?
おめでとうございます。』
「ジャバジャバジャバアアアアアア!!!!」
『うん。
でも絶対人生トータルで大負けしてますよね、』
「おーい、トイチ―。
この店絶対遠隔やってるニャ。
ちょっと店長殴って来るニャ。」
『あ、先生負けたんですか?
ご愁傷様です。』
「奈々ちゃんのカネが不正で飲み込まれたニャ!!」
『いえ、この遊戯費用は私が出したものです。』
その後、十和田市内の個室居酒屋で遅めの夕飯。
2人はバラ焼きなる名物料理をアホみたいに食べていた。
「ジャンジャン♪」
「ニャガニャガ♪」
専門用語が多いので分からなかったが、好きなパチンコ台の話題で盛り上がっているようだ。
オマエらさぞかし人生楽しいんだろうな。
コイツらはアホみたいに食って、アホみたいに飲んで、しっかりと排泄もした。
松村への尻拭きを羨ましがった瀬里奈に強請られたので、ついでに拭いてやる。
「ジャンジャンバリバリーーー❤」
『喜んで下さって光栄ですが、排泄しながらのキスはお控え下さい。』
「ジャアアアアアア❤」
『うん、まずは手を洗いましょう。』
「あーーん、もう!
トイチは奈々ちゃんのトイチなの!
泥棒しちゃ嫌ニャ!!」
「ジャーバッバッバwww」
「ニャガ――――ッシュ!!!!」
『はい、2人ともトイレでは静かにしましょうね。』
頃合いと見たのか離れた場所で茶漬けを啜っていた福田が帰還を促した。
払うと言ったのに会計も済ませてくれていた。
この男の義理堅さをあの2人にも見習わせたいものである。
『あー、今日も無意味な1日だった。』
「ジャンジャン❤」
『え?
仲間が増えたからいいじゃない、って?』
「バリバリ―♪」
『えー?
瀬里奈さんが俺とパーティーを組むんですか!?』
「ジャン❤」
『いやー、ははは。
何と言いましょうか。
まあ、今は仲間が居ない状態ではあるんですけど。』
「オイ、トイチー!!
仲間ならもう奈々ちゃんが居るニャ!」
『えー、貴方はぶっちゃけ敵そのものなんですけど。』
「ザケンナー!!
奈々ちゃんは既にオメーのパーティーメンバーだニャ!!」
『えー、マジっすか。
てっきり疫病神に憑りつかれたのかと。』
「ジャンジャンバリバリ―❤」
「おう、宜しく頼むニャ相棒♪」
「ジャージャッジャw」
「ニャーガッガッガww」
『あの?
話の展開について行けてないんですけど。』
「ジャンバリ?」
「え?
パーティー名?」
「バーリ♪」
「そうだニャあ。
奈々ちゃん達トイチの女だから…
リンリンハーレムに決めたニャ!!」
「ジャンジャンバリバリ―♪」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【遠市パーティー結成】
パーティー名 「リンリンハーレム」
遠市・コリンズ・リン子・厘 (逃亡者)
久能木瀬里奈 (パチンカス)
松村奈々 (猫耳獣人枠)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
…やれやれ、1人でやらせてくれれば俺は楽に勝てるんだがな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【名前】
遠市・コリンズ・リン子・厘
【職業】
便所紙
ホステス
パチンコ台
神聖教団 大主教
東横キッズ
詐欺師
【称号】
淫売
賞金首
【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)
《LV》 23
《HP》 死の彷徨 (時間系攻撃被弾中)
《MP》 死の彷徨 (時間系攻撃被弾中)
《力》 メスガキ
《速度》 神出鬼没
《器用》 ライジング・カード!
《魔力》 悪の王器
《知性》 奸佞邪智
《精神》 絶対悪
《幸運》 的盧
《経験》 5425万4508
本日取得 0
本日利息 978万3600
次のレベルまでの必要経験値2963万1562
※レベル24到達まで合計8388万6070ポイント必要
※キョンの経験値を1と断定
※イノシシの経験値を40と断定
※うり坊(イノシシの幼獣)の経験値を成獣並みと断定
※クジラの経験値を13000と断定
※経験値計算は全て仮説
【スキル】
「複利」
※日利23%
下4桁切り上げ
【所持金】
5億9125万0783円
112万BTC (下4桁切り上げ)
↓
138万BTC
47万XRP (下4桁切り上げ)
↓
56万XRP
47万SOL (下4桁切り上げ)
↓
56万SOL
※ユーロ・ポンド・ルーブル・バーツ・ペソ・ドルも保有。
※ユーロ・ポンド・ルーブル・ドルの保管権を孝文・j・Gに付与。
※仮想通貨の運用権を孝文・j・Gに付与。
※米国債・タイバーツ・フィリピンペソの保管権を児玉繭子に付与。
【残り寿命】
76万7500日 (下4桁切り上げ)
↓
93万7500日
↓
93万4500日 (松村奈々に3000日吸い取られる)
【所持品】
Maison Margiela ショルダーバッグ 白
Archi Diorリング ホワイトゴールド×ダイヤモンド
ティファニー ビクトリア グラジュエイテッド ネックレス
【約束】
古屋正興 「異世界に飛ばして欲しい。」
飯田清麿 「結婚式へ出席して欲しい。」
〇 「同年代の友達を作って欲しい。」
『100倍デーの開催!』
× 「一般回線で異世界の話をするな。」
『世襲政権の誕生阻止。』
〇後藤響 「今度居酒屋に付き合って下さい(但しワリカン)」
「大阪を滅ぼさないで下さい!!!」
「空飛ぶ車を運転します!」
江本昴流 「後藤響を護って下さい。」
『遠市王朝の建国阻止。』
×弓長真姫 「二度と女性を殴らないこと!」
× 「女性を大切にして!」
〇寺之庄煕規 「今度都内でメシでも行きましょう。」
×森芙美香 「我ら三人、生まれ(拒否)」
×中矢遼介 「ホストになったら遼介派に加入してよ。」
「今度、焼肉でも行こうぜ!」
〇藤田勇作 『日当3万円。』
〇堀田源 「トイレコインの使い方を皆に教えておいて。」
〇山田典弘 「一緒にイケてる動画を撮ろう。」
〇 「お土産を郵送してくれ。」
「月刊東京の編集長に就任する。」
楢崎龍虎 「いつかまた、上で会おう!」
×警視庁有志一同 「オマエだけは絶対に逃さん!」
「オマエだけは絶対に守る!」
×国連人権委員会 「全ての女性が安全で健(以下略)」
〇安宅一冬 「浅草寺周辺を一緒に散策しましょう。」
水岡一郎 「タックスヘイブンの利用・移住をしないこと。」
×平原猛人 「殺す。」
「鹿児島旅行に一緒に行く。」
「一緒にかすうどんを食べる」
車坂聖夜Mk-II 「世界中の皆が笑顔で暮らせる、優しい世界を築く」
×今井透 「原油価格の引き下げたのんます。」
「小麦価格の引き下げをお願いします」
〇荒木鉄男 「伊藤教諭の墓参りに行く。」
鈴木翔 「配信に出演して。」
×遠藤恭平 「ハーレム製造装置を下さい。」
〇 『子ども食堂を起ち上げます。』
「紙幣焼却によりインフレを阻止する。」
〇田名部淳 「全財産を預けさせて下さい!」
「共に地獄に堕ちましょう。」
三橋真也 「実は配信者になりたいので相談に乗って下さい。」
〇DJ斬馬 『音楽を絡めたイベントを開催する際、日当10万で雇用します。』
金本宇宙 「異世界に飛ばして欲しい。」
金本聖衣 「同上。」
金本七感 「17歳メインヒロインなので旦那との復縁を手伝って。」
〇天空院翔真 「ポンジ勝負で再戦しろ!」
「再戦するまで勝手に死ぬな。」
〇小牧某 「我が国の防諜機関への予算配分をお願いします。」
阿閉圭祐 「日本国の赤化防止を希望します。」
〇坊門万太郎 「天空院写真集を献納します!」
宋鳳国 「全人類救済計画に協力します!」
堀内信彦 『和牛盗難事件を解決します。』
〇内閣国際連絡局 『予算1000億円の確保します』
〇毛内敏文 『青森に行きます!』
神聖LB血盟団 「我々の意志を尊重する者が必ずや遠市厘を抹殺するだろう。」
Top Girls 「招待ホモ枠の仲間として色々便宜を図ってあげマース♥」
〇大西竜志 「知り得る限り全ての犯罪者情報の提供。」
『貴方の遺族に篤く報います。』
坂東信弘 「四国内でのイベント協力」
国重辰馬 「四国内でのイベント協力」
涌嶋武彦 「畜産業界の総力を挙げて遠市派議員を衆議院に最低10名押し込みます!」
斑鳩太郎 『処刑免除を保証します。』
志倉しぃ 「カッコいいホモの人を紹介して下さい。」
〇孝文・j・G 「英国大使館パーティーにて利息支払い」
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〇グランツ(英) 「perape-ra!!!!!!!!」
E・ギャロ 「農政助言」
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福永史奈 「出産すれば1億円支給」
野上絵麻 「以下同文」
桂川風香 「以下同文」
久能木瀬里奈 「ジャンジャンバリバリ!!」
児玉繭子 「ウチの旦那に色目を使うな。」
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古河槐 「jetの救済をお願い。」
カミーラ・B 「perape-ra♪」
故バーゼル卿 「perape-ra!」
〇有村拓我 「福田魁との連絡を取る。」
×福田魁 「男らしゅうせー!」
金本光戦士 「どんな危機からも必ず救い絶対に守る。」
古河槐 「シンママで産む」
◎木下樹理奈 「一緒に住ませて」
×松村奈々 「二度と靴は舐めないにゃ♥」
〇 「仲間を売るから私は許して♥」
× 「ウンコは便器の中にするニャ♪」
「未来永劫ずっと一緒♥
ずっとずっとずっとずーーと×∞
厘を守ってあげるね♥」
◎鷹見夜色 「ウ↑チ↓を護って。」
〇 「カノジョさんに挨拶させて。」
〇 「責任をもって養ってくれるんスよね?」
×ヒルダ・コリンズ 「芋羊羹…。」
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土佐の局 「生まれた子が男子であればリイチ。
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