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【降臨87日目】 所持金7億0922万0783円 「やはり俺が正さねばならない。」
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車内の揺れが収まった。
八甲田山を抜けて青森平野に入ったらしい。
ふと目を上げると、俺達が乗る毛内のエルグランドは広い夜景に向かって直進していた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【遠市パーティー結成】
パーティー名 「なし」
遠市・コリンズ・リン子・厘 (逃亡者)
福田魁 (中古車屋)
毛内敏文 (猟師)
寒河江尚元 (タクシー運転手)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
眠れない俺は腕を組んだまま、頭の中で何度も計算して唇を噛む。
…全然カネが足りない。
異世界から地球に帰還してもうすぐ3か月が経つ。
にも関わらず手元には6億しかない。
この金額では国内政治はおろか自治体レベルの行政にも入り込めないだろう。
何故だ? 何故複利が通用しない?
こっちは毎日2割強カネを増やす超絶チートだぞ?
いや金額は問題では無いのだ。
これほどのチートを持ちながら、社会に対して足掛かりを全く作れていないことを嘆いている。
それどころか、日本中に俺の手配書が貼られて、拡散された俺の動画は全世界の笑いものになっている現状である。
しかも集めた仲間達とも連絡が取れなくなってしまった。
…やはり詰んでいるのではないだろうか?
おかしい、どこで間違えた?
焦りを必死で噛み殺す。
いや、悲観は止せ。
弱気になれば勝ち運を逃すだけだ。
よし、頭を切り替えろ!
ポジティブ要素だ!
まずはポジティブ要素を羅列して勝ち筋を模索しよう。
まず1つ目。
日利を23%まで引き上げた。
経験上、ここまで来ればレベルアップペースも急加速する。
仮に原資がこのまま増えなかったとしても、毎日1億円以上のキャッシュが手に入る計算だ。
続いて2つ目。
全く想定外だったが、日本全国を満遍なく回れている。
これは非常にポジティブ。
積み上げて来た人的財産こそが、後に力の源泉となることを俺は本能で知っている。
加えて、スマホを手に入れた。
皆にとっては下らない事かも知れないが、俺にとっては最重要だ。
連絡さえ自在に取れれば、俺は勝ち確なのだから。
問題はこのスマホがポールにしか繋がらない事なんだよな。
異世界と繋がる秘密アイテムなんて最高にレアなんだが…
肝心のポールが追い詰められてるっぽくて、まだちゃんと話せてないんだよな。
四天王やソドムタウンがどうなったかも聞けてないし。
相変わらず困ったオッサンだ。
ああ、それと。
糞猫を追い払うのに成功したのは素晴らしい成果だ。
温存しておきたかった古屋というカードを早々に切らされてしまったのは癪だが、背に腹は代えられない。
後は何とかして実刑を確定させるだけだが、そればかりは司法当局に期待するしかないな。
その過程で俺の情報は売られるに決まってるので、潜伏方法も抜本的に変えた方が良いだろう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
街灯が増えて来たという事は市街地に入ったのだろう。
山道走行に辟易していたので、思わず安堵の溜息がこぼれる。
隣に座っていた福田が窓の外を眺めたまま話し掛けてきた。
「それで。
勝ち筋とやらは思いついたんか?」
『思いつけそうな人間に丸投げします。』
「ほう、気ん利いた答えばい。」
『今の私が為すべきは、身の安全を確保する事だけですからね。』
「感心感心。
100点満点の答えだ。
キサンの旗に皆が集うとは極めて妥当ばい。
平チャンも留置所で喜ぶことやろう。」
福田曰く、平原の実刑はまず免れないだろうとのこと。
喧嘩相手の1人の容体が病室で急変し意識不明重体となったらしい。
このまま死んでしまったら傷害致死罪。
あの男は前科も多いし、もうシャバには出て来れないかも知れないな。
「俺達んごたる前科者が起こした傷害致死なら懲役10年コースかな。
正当防衛が認められたら7年位には短縮しそうやけど。
アイツ、俺より心証悪かけん。」
『福田さん。
喧嘩相手の治療費を代わりに払って貰っていいですか?』
「うむ、勝手に死なれたっちゃ困るしな。」
『ええ、何とか傷害罪くらいで収まれば…』
「傷害だけなら、今回んケースやと懲役4年前後かな。
ただ、相手に中途半端に障害が残ったら、民事で賠償請求さるるぞ?」
『その場合、私が負担します。
喧嘩相手の治療、多少おカネが掛かっても構わないので、最高の医療を受けさせて下さい。』
「わかった。
まずは探りば入れてみる。」
俺の希望としては平原に執行猶予が付いて、松村が一発実刑になることなのだが…
残念ながら逆になるだろう。
粗暴犯は印象悪いからなぁ…
でも何とかして平原に執行猶予付けてやりたいなぁ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「リン子様、到着しました。」
不意にハンドルを握っている毛内翁から声を掛けられる。
『えっと、暗くて見えないのですが…
もう青森市内ですか?』
「はい。
青森港です。
このままフェリーで函館に渡ります。」
『…また一歩東京から離れますね。』
「…地理的にはそうなのですが。
青森に居るよりも復帰の目はあると思います。
リン子様だって十和田湖を眺め暮らしていても仕方ないでしょう?」
『…あそこも悪くない場所ではありましたが。』
「御存知の通り田舎は閉鎖社会です。
あのまま滞在を続けていれば、いずれは誰かに正体を悟られ通報されていた事でしょう。」
『…確かに。』
『僻地に1カ所滞在は悪手です。
その点、初秋の北海道は観光客も多いですし、余所者に対する関心も乏しいです。」
それが、彼らが北上を選んだ理由。
本州から離れるのは極めて不本意ではあるが、納得せざるを得ない。
十和田湖近辺は相当狭いコミュニティに見えたし、松村があれだけ騒いだ以上、当然周囲の印象に残ってしまったことだろう。
鷹見は仙台中心に俺を探しているフシがあったし、あのまま東北をウロチョロするのは自殺行為だ。
「兎に角、田舎は駄目です!」
田舎者の毛内翁が言うのだから駄目なのだろう。
素直に従おう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
深夜1時45分の津軽海峡フェリーターミナル。
函館行きのブルールミナス号は2時30分に出航するとのこと。
乗り場には既に多くの貨物トラックが並んでいた。
その光景を見て内心気が重くなる。
この北上は戦略に基づいていた西国遠征と全く性質が異なるからである。
あの頃とは異なり今の俺は敗走している。
義経が死んだ岩手は既に通り過ぎた。
そしてこの船は、榎本武揚一党が逃れた函館を目指す。
日本史上、函館より北に逃れた勢力が存在しない事を鑑みれば、まさしく北海道こそは最後の逃げ場なのである。
『別に船室までスイートを取って頂かなくても大丈夫でしたのに。』
「一般船室が個室じゃなくて雑魚寝区画なんですよ。
そんな所にリン子様をお連れする訳には行きません。」
成程、毛内翁の言い分も尤もである。
時間が中途半端で眠れなかったので、備え付けのTVで情報収集。
ウクライナ戦争の激化やら、その余波での物価高騰やら、金融破綻やらロクなニュースがない。
あ、英国の金融破綻は日本にそこまでの影響ないってキャスターが言ってる。
じゃあ、まあいっか。
『寒河江さん。
山形の見所って何があります?』
「やめましょうよ、リン子さん。
今から北海道に行くんだから山形なんかの話をしても仕方ないですよ。」
『…ふむ。
毛内さん、青森の名所は?』
「いえいえ!
今から我々は天下の北海道に上陸するんですよ!
青森の話題なんて畏れ多い!」
…なんか、コイツらの攻略法が見えて来た気がする。
『まあまあ、ここはまだ青森の領海ですから。
青森情報を教えて下さいよ。』
「いやあ、何もない県ですよ?
平均寿命ワースト記録を更新し続けている短命県!
他にも!
がん死亡率20年連続ワーストワン!
水道料金が日本一高いのも青森です!
そんな悲惨な県なので若者の転出超過率ワーストワン!
そりゃあ逃げますよ!
地元に残っているのか自分でも不思議なくらいですもの!
そんな最下層県が更に津軽と南部で対立しているのですから。
救いはゼロです!」
『悲しいですねえ。 (ナデナデポンポン)』
寒河江がニコニコしながら挙手。
「山形だって負けてはいませんよー。
県民一人当たりのしょう油消費量、ラーメン店舗数、ラーメン外食費用が全国トップです!
我々、ラーメンばっかり食ってますからねw
みんな身体壊すの早いんです。
おかげでガン患者数は日本一!
あっはっは。」
『ラーメンばっかりは身体に悪そうですねぇ。 (ナデナデポンポン)』
その後、寒河江と毛内の自虐合戦がエスカレート。
如何に東北地方が生き辛いかを切々と語り始める。
西日本ではこんな事は無かったので、北国の大変さを感じとる。
(四国人も貧乏自慢は多かったが、彼らは語り口が明るかった。)
深夜に暗い話をしても気が滅入るだけなので、『何でもいいから面白い話を聞かせろ。』と話題を軌道修正させる。
試行錯誤の後、彼らが無難に猥談を始めたのでベッドに身体を横たえて船体の揺れを楽しんだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
早朝6時10分。
北海道上陸。
港の風は刺すように冷たい。
明らかに大洗の浜風より何段階かキツい。
俺と同様に敗走して来た榎本一党もこの風に吹かれたのだろうか。
彼らと違って兵力を持たない俺は耐え難い不安に押し潰されそうになる。
「トイチ。
なんかメシでん食うか?」
福田が普段聞かないような明るい声色を出したという事は、俺の表情はそれほどに暗かったのだろう。
函館港の付近で開かれていた朝市に連れて行ってくれた。
(活気のある場所に行って元気を分けて貰え、という意図らしい。)
そこで大盛ウニ丼と刺し身盛り合わせを男4人でガツガツ食った。
財布は開かせて貰えなかった。
「リン子様。
宿までは高速道路を使いますが、函館で観光をして行きますか?
皆さん五稜郭に行かれるようですが。」
『いえ、私も境遇は弁えております。
真っ直ぐ宿に向かって頂けますと幸いです。』
「承知致しました。」
承知したと言いつつ毛内翁がモジモジしているので、観光の許可を出す。
運転込みで車を提供してくれてるのは毛内翁だからね。
そりゃあ俺だって可能な限り便宜を図るよ。
ヒルダに捕獲された場合、この3人は真っ先に殺されるだろうしな。
エルグランドは五稜郭前の駐車場に停まる。
朝なのでそこまで人は居ない。
俺は車の中でに留まったままだが、毛内翁や福田は五稜郭の写真だけ撮りに外出する。
「リン子様は、やはり異世界に行かれたのですか?」
車内で2人きりになった途端に寒河江に尋ねられた。
そりゃあね、俺の名前で検索したら検索候補に《異世界》も出て来るからね。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【遠市厘サジェストベスト10】
1位 「遠市厘 評判」
2位 「遠市厘 ホモ」
3位 「遠市厘 DV」
4位 「遠市厘 現在」
5位 「遠市厘 異世界」
6位 「遠市厘 トランプ」
7位 「遠市厘 ルナルナ」
8位 「遠市厘 脱税」
9位 「遠市厘 不細工」
10位 「遠市厘 迷惑動画」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『ええ、僅か4カ月の滞在ですが。』
「ではもしかしてポールソン氏は…」
『異世界の同僚です。
気の良い男ですよ。』
「そうですか。
最初、お目に掛かった時からリン子様は只物ではないと感じておりましたが…」
『私は凡人です。
あの猫オバサンは非凡ですけど。』
その台詞を聞いた途端に寒河江は必死で笑いを堪える。
松村は存在だけで笑いが取れるからズルいよな。
「松村さんは人間なんですよね?」
『…一応、遺伝子的には地球人だと思うんですけど。
昔はもう少しマシだったんですけどねえ。』
「ふふっ、あの人が教壇に立っている姿が想像つきません。」
『授業自体は濃密でしたよ。
意識して生徒への情報量を増やそうとしてましたね。』
「あの人、リン子様の事を相当気に入っておられましたね。」
『そうなんですかね。
一方的にイジメられただけですよ(笑)』
「ツンデレですよ、ツンデレ。
リン子様の世代にとっては古い言葉かも知れませんが、昔はああいう人外+ツンデレヒロインが流行していたんです。」
『あはは。
じゃあ、アレは寒河江さんに差し上げます。』
「ははは。
いやはや私如きでは(笑)」
まあなあ。
漫画やアニメの登場人物なら、あの糞猫にも愛嬌を感じてしまうのかも知れないが、実在するとかなり迷惑な女だからな。
少なくとも俺は賞金を懸けられた上に鉄パイプでボコられてカネを盗まれてウンコを拭かされてる。
誰か親切な人が殺処分してくれると助かるのだが。
その後、寒河江と異世界談義で盛り上がる。
五稜郭撮影から帰って来た2人は上機嫌で寒河江との話を見守っていた。
職業柄なのだろう、彼が気にしていたのは異世界における御者・馬丁の地位。
正直に『低かった』と答えると寂しそうな顔をしていた。
毛内翁が遠慮がちに異世界におけるマタギの社会的地位について尋ねて来たので、これも正直に回答する。
山民と呼ばれて相当差別的な扱いを受けている、と。
毛内は何も答えず無言で天を仰いでしまった。
ポールソンハーレムに居た山民のお姉さんと少し話をしただけだが、差別やイジメが酷いらしいからな。
『あくまで私の観測範囲ですが、猟師や清掃員などの世の中に必要な仕事をしている者が蔑まれ、官僚や貴族などの税金泥棒が威張り散らしていました。』
「地球も異世界も大して変わりませんなあ。」
『それを是正する為に帰って来たのです。』
「是正、ですか?
猟師が金持ちになれる世の中にしてくれるとか?」
『産業構造的にインフラ従事者は金持ちになれません。
必要不可欠だからこそ、待遇が抑制されてしまうのです。
特に害獣駆除は農村諸産業の更に副次的な位置付けなので、過小評価されがちです。』
「そうですかあ。
言語化されると妙に納得してしまいます。」
『ただ、金銭の効力が薄れた社会では生活力のある方の発言力は高まります。
私が狙うのはその辺りですかね。』
「生活力、ですか?」
『毛内さんは以前仰っていたじゃないですか。
山菜を採って山菜御飯を作る事が多いと。
後、車のタイヤを自力でスタッドレスに交換するとも。』
「え!?
そ、そんなのが生活力?
お言葉ですが、誰でも出来ることですよ。」
『うーーーん。
でも私は出来ませんしねえ。』
「それはリン子様が都会の人だからです。
やってみれば誰でも出来ますよ。」
『多分、私は出来ないかな。
私だけじゃなくて、多くの都会人は窮地に追い込まれた所で何も出来ないんじゃないかな。』
「そんなものですかねえ。
私にとっては山も雪も日常の一部なので、イマイチ実感が沸かないです。」
車は函館市内をぐるっと回りながら、補給の為に途中で見つけたショッピングセンターに入る。
【ポールスター】なるモール名だったので、あっちのポールを思い出してついつい笑みが零れる。
『こうして車外を眺めると、やっぱり星にちなむ店名が多いですね。』
「ええ、五稜郭がシンボルの街ですからね。
あ、進路からは逸れますが向こうは四稜郭ですね。」
『四稜郭?』
「函館戦争時に築城されたらしいですよ。」
『…高速に乗る前に、そこを通って貰っていいですか?』
通り道に近かったので寄って貰う。
函館市内で降車する予定はなかったが、四稜郭なる防御陣地跡を実際に検分した。
五稜郭の後背をカバーする為に緊急築城されたとの事だが、殆ど使われる事のないまま放棄されたらしい。
現在でも稜堡が綺麗に再現されていたが、名所としてマイナーである所為か観光客らしき人影は見当たらなかった。
犬の散歩をしている近隣住民達を数名見かけたのみである。
「どぎゃんした?
こぎゃん史跡に興味あっとか?」
『福田さん。
北海道に極秘に人を呼ぶ場合、待ち合わせは4.5稜郭を指定して下さい。』
「中間地点に物件ば確保するちゅう意味か?」
『いえ、詳細は任せます。
私は西国でも、何カ所か仲間しか分からない地点を共有してるんです。
四国なら【真ん中で集合】とかね。
第三者に分かりにくい符丁であれば何でも構わないので、北海道では【4.5】の符丁を使える場所を確保して下さい。
不動産の購入をせずとも、分かりやすい場所を見つけて欲しいです。
予算は出します。』
「わかった。
キサンば宿に送り届けた後、取り掛かる。
…使うんか、実際?」
『さあ、四稜郭と同じ命運を辿るんじゃないでしょうか?
ただ、こういう備えを複数持っていれば、どれかが機能します。』
「ふふふ。
平チャンが言いよった通りや。
キサンは総大将に向いとる。
わかった、備えん一つとして俺も励もう。」
何がおかしいのか、福田は上機嫌で身体を揺すっている。
自分がリーダー向きで無い事はこれまでに思い知らされ続けているが、周囲が喜んでくれるなら幸いだ。
エルグランドは四稜郭からすぐ近くの赤川ICから北海道縦貫自動車道に乗り北上する。
俺はしばらく車窓を眺めていたが、北海道は街と街の間隔が長く景色は単調だり、嫌でも眠たくなる。
疲れが溜まっていたのか、いつの間にか眠りについていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『何故、こんなにガイジンが居るのですか?』
目を覚ました俺の第一声がそれ。
北海道も景気が悪いと聞いていたが、妙に賑わっている。
俺の問いには真顔で毛内翁が答える。
「お目覚めですかリン子様。
それは、ここがニセコだからです。」
『ああ、なんか聞いた事あります。
スキーで有名なんでしたっけ?』
「いえ、リン子様!
有名などという次元ではありません!
ニセコは世界一のスキーリゾート地なのです!
全世界からセレブが集まってるんですよ!」
『流石に世界一は大袈裟なのでは?
スイスとかカナダとか、他にも色々あるでしょう?』
「いやいや、トレンドってあるじゃないですか!
今、それがニセコなんですよ!
今やこの街はスキーの聖地!
南へ行くならニューカレドニア!
北に行くならニセコなんですよ!
ザギンにシースーの感覚なのです!」
『お、おう。
そうなんですね。』
田舎者って無駄にブランドに詳しいよな。
「だから外国人が多いのです。
香港資本・マレーシア資本・シンガポール資本も本腰を入れてますしね。」
『ああ、そういう南国のアジア人なら北海道は過ごし易そうですね。
同じ黄色人種の国だし、カナダに行くより飛行時間も短くて済むし。』
「ええ、仰る通りです。
北日本でリン子様が身を隠すとすれば、ニセコが一番無難かと思ったのです。」
なるほど。
周囲を見渡すと中国系?の裕福そうな一家が談笑しながら歩いている。
道の反対側のグループはトゥドゥンらしき物を被ってる女性がいるからマレーシア系かな?
そうかと思えばレストランに入っていくカップルは西欧系だろうか…
国籍まではわからないが、ヒルダの様な背乗り異世界人とは違う本物のガイジンだった。
『ああ、確かにこの雰囲気なら私でも紛れ込めそうです。』
「今回、抑えたヴィラは英国系資本が開発した区画にあります。
インターナショナルスクールまで開校しておりますし、相当本気ですよ。」
『へー。』
その資金、本国に投下する気はさらさらないんだろうね。
一般の庶民は際限ない物価高騰に地獄の苦しみを味わってると聞いたけどね。
「あ、もうここら辺ですね。
ほら、看板は英語ばっかりでしょ。」
先日まで八甲田に居た俺としてはかなりの賑わいに見えるのだが、これでも秋のニセコはオフシーズンらしい。
…この立地ならカネさえあれば当面潜伏は可能か。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
皆が用意してくれたヴィラ。
富裕層向けの物件だけあって、作りは悪くない。
リビングからは蝦夷富士の異名を取る羊蹄山の全景が見える。
6つのベッドルームに7つのバスルーム。
インド系や中国系などの一族で動く習慣のある民族から好評の貸別荘とのこと。
当然、俺が仲間をここに再集結させても差し支えないように、というのがチョイス理由だ。
隣の別荘の門前で談笑してた北欧系(?)グループは全9名。
向かいのダイニングバーに入っていたインド系(?)のグループは最低でも11名確認出来た。
つまり、ここでは皆が大人数で動いているので俺が数十人を集めても目立ちにくいと考えられる。
『皆さん、色々考えて下さってありがとうございます。
一席設けるという訳ではないのですが、何か美味しい物を御馳走させて下さい。』
「17時以降で!」
すかさず毛内翁が指摘するので笑って頷く。
ジェットバス付の主寝室が3階だったので、有無を言わさず俺はそこに割り振られた。
正直、階段を昇るのが億劫だったので、1階のメイドルームを希望したのだが、即座に却下されてしまう。
却下理由は極めてシンプル。
長期戦になって使用人が必要になった場合、相手が気を遣うから。
17時まで風呂を浴びて時間を潰す。
身体を洗いながら、肌艶の良さを感じる。
あまり動かない生活だから皮膚が疲れないのだろうか?
繭子に指摘された通り妙にモチモチしてきた。
ひょっとして女の恰好をしているから、女性ホルモンが分泌されてるとか?
いやいや、幾らなんでもそんな荒唐無稽な話はあるまいよ。
皆が風呂を浴び終わったので、別荘内を探検。
バルコニーにBBQグリルがあったので、明日はビールでも飲みながら肉を焼こうという話で盛り上がる。
カネの保管場所に関しては迷ったのだが、外窓のない和室があったので和室の押し入れに隠す事に決めた。
『あ、じゃあ皆さんそろそろ。』
「おお、もう17時か。
早かねぇ。
どぎゃんする?
俺ら部屋から出とこうか?」
『いえ、ここで分配してしまいたいので。』
やはり大金に対しての気後れがあるのか、福田の様な傲岸な男でも自然に膝を正していた。
和室という事もあり、日本的な金銭観を思い出すのかも知れない。
《1億3829万円の配当が支払われました。》
俺が射出した紙幣を4人で集めて手早く数える。
泥棒が居ないだけでこうも作業が円滑に進むのかと改めて驚く。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
6億0124万0783円
↓
7億3953万0783円
↓
7億2953万0783円
↓
7億1953万0783円
↓
7億0953万0783円
※配当1億3829万円を取得
※福田魁に日給1000万円を支給
※寒河江尚元に日給1000万円を支給
※毛内敏文に日給1000万円を支給
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「リン子様、お気持ちは大変ありがたいのですが…
日給1000万という話は流石に初耳です。」
『たまにはいいじゃないですか。
寒河江さんは山形からわざわざ来てくれた訳ですし。』
「…こんなに貰ったら。
二度とタクシー運転なんて出来なくなってしまいます。」
『うふふ。
先日も申し上げましたが、人類全員に10億円ずつ配りますから。』
「…多分、世界が滅びますよ、それ。」
『確かにシステムはリセットされると思います。
でも魅力や能力のある人は普通に生存しますから、それは滅亡に該当しません。
単なる再構築です。』
「…うーーーん。
私、生き残れるかなあ。
リセットされたら、実家の里芋栽培手伝う羽目になりそう。
農家が嫌いだから二種免取ったんですけどねえ。」
その後、男4人でカネの無くなった世界のifを考えて楽しむ。
結局、美男美女やDQNだけが幅を利かす時代になるという無難な予想で落ち着いた。
『不細工な陰キャを救済する為にはどうすればいいんですかね?』
「さあ、俺は根暗は軽蔑しとるけん考ゆる気も湧かん。」
『そこを何とか考えて下さいよ。
DQN代表の福田さんならアイデア持ってるでしょ?』
「昔、平チャンとそぎゃん話したことあるばってん。
薩摩式ん郷中教育が一番よかよ?
男は全員平等に農奴兼戦列歩兵にして命ある限り無限チェスト。
女は教育と自我を完全禁止して産む機械として男に分配。」
『それ、単に社会の貧困化なんじゃないですか?』
「やけん、答えはもう薩摩人共が出しとるたい。
男も女も全員貧しゅう不幸になれば、そら平等たい。
薩摩式共産主義こそが絶対平等!」
そんな野蛮手法は毛沢東やスターリンでも難色を示すだろう。
『夢がないなあ。
男も女も全員豊かで幸せになる方法を考えてくれませんか?』
「女は他人の不幸が好いとるけんな。
アイツら皆が幸せそうにしとったら病むぞ?」
『…難しいものですねぇ。』
そんな下らない話をしながら、近所の高級すき焼き割烹に。
(東京でミシュランの星を取っている老舗の支店らしい。)
ようやく金持ちが高級リゾートを好む理由が分かった。
自分達の入れる店が徒歩圏内に沢山あるという安心感が堪らないのだろう。
通りにはイタリアのファッションブランドも無造作に出店しており、バカンス中の家族が楽し気に買い物を満喫していた。
木を隠すなら森に、なら金持ちが隠れるなら高級リゾートにという事だな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
7億0953万0783円
↓
7億0922万0783円
※食事代としてすき焼き割烹に31万円を支払い
[内訳]
ワインと日本酒のペアリングすき焼きコース50000円×4
折りウニ北方四島100グラム20000円×4
すき焼肉追加3000円×10
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ソドムタウンでも思った事だが、金持ちは好きで高級店ばかりに行っている訳ではない。
消去法的に高ランク店にしか行けないのである。
隣席の家族は恐らくは英国系。
(服の配色やらユニオンジャックのワンポイントやらでそう思った。)
一家で日本酒を満喫しているようだ。
俺達が店を出る時にすれ違ったのは恐らく台湾系の一家。
(台湾人は眼鏡のデザインで見分けることが出来る。)
ヴィラまで帰る最中に豪州人の視察団(?)っぽい連中を見かける。
かなり下火になったようだが、ガイジンの投資旅行は今でも多いらしい。
やはりカネは有る所にはあるのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「トイチ。
早速実験するぞ?」
夕食が終わって帰るなり福田と毛内翁が車を出す準備を始めていた。
『え?
実験と言いますと?』
「舎弟にメールば送ったんや。
《海峡ば渡った。
用があるなら4.5で。》
江本にそう伝えさせた。」
なるほど。
それでこの2人は頑なに酒を飲まなかったのか。
酒好きの彼らが飲まない事を不思議に思っていたが、そういう算段か。
『え?
それだけのヒントで江本さんを呼ぶんですか?』
「キサンが言い出したことばい。」
『まあ、言い出しっぺは私ですけど。
そんなの分からないでしょう。』
「江本なら何とかするやろう。
俺もGoogleマップ見ながら五稜郭と四稜郭ん厳密な中間地点に向かうわ。」
『いやいや、そんなアバウトな。』
「丁度な?
中間地点に【ラッキースター】って屋号んリサイクルショップがあるたい。」
『え?え?』
「そこで待つわ。」
『いやいやいや、そんな適当な。』
「ばってんキサンが俺でんそうするやろ?
星形要塞ん中間点に星に纏わる屋号ん店がある訳じゃなか?」
『まあ、他に手段が無ければ消去法的にそうしますけど。』
「こらな。
俺ん運試しでもある。
平チャンも言いよったばってん、キサンが強運ん星に護られとるごつ見ゆるけんな。
いや強運ば越えた天祐て言うたっちゃ過言でんなか。
賭けたっちゃよかばってん、俺は4.5稜郭で江本と会ゆるぞ?」
『はあ、まあ。
福田さんがそこまで仰るのでしたら。』
俺に天佑?
理解不能である。
そもそも、そんなに運が良ければ母親に捨てられてないだろう。
父を若死にさせてしまったのが天佑?
何の孝行も出来ず仕舞いだったんだぞ?
女共にフルボコにされて日本中を逃げ回る羽目になるのが天佑?
馬鹿々々しい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
4.5案は寒河江も聞かされていたらしく、彼も江本と落ち合える事を確信していた。
『仮にそうなったとしても、私のアイデアが優れているのではないですよ。
単に福田さんや江本さんが優秀なだけです。』
「なら、両名を引き当てたリン子様の天祐ですよ。」
『ああ言えばこう言うんだから。
福田さんは平原というクラスメートの父親に紹介して貰っただけですし。
江本さんは後藤なる友人が推挙してくれただけです。』
「…平原氏にしても後藤氏にしても、自分が切れる最高のカードを貴女に託したんですよ。」
『ああ、それはありますね。
一番仲の良い友人を引き合わせてくれました。』
なるほど。
天佑を認めるつもりはないが、俺は人に恵まれた。
人に還元していかなきゃな。
「それで背中を流して下さるんですか!?」
『いや、天佑を還元しようと思いまして。
毛内さんや江本さんにだけHなご褒美というのは不公平でしょう?』
「いや!
そりゃあ、最初お目に掛かった時から素敵な女性だとは思ってましたけど。」
『くすくす。
私と松村、どっちが好みですか?』
「正直に言いますね?
最初の0.1秒は松村さんに目を奪われました。」
『うふふ、それで?』
「すぐに猫耳とニャガニャガ口調が視界に入って…
《うっわ、この人変なキャラ付けしてる。》
って思いましたね。
それで、かなり失礼な感想なんですけど。
《これなら隣の子の方がマシだよな。》
と思いました!」
『あはは、正直で宜しい❤』
そりゃあね。
俺も最初は松村に惹かれたからね。
気持ちはわかるよ。
美人は得だよな。
カネが無くなった世界でも、あの女が優遇されるかと思うと気が重くなる。
ホント、世の中不公平だよなあ…
どうやったら平等な社会が作れるのだろう。
誰もが生まれに差を感じずに、社会のリソースを公平に享受出来る社会。
わからない。
いや、これが愚問だとは理解はしているんだよ。
それでも、俺は万民が公平に愛される完全平等社会を築きたい。
どうやれば全人類が等しく愛され、幸福に暮らせる?
そもそも天佑神助とやらが存在するのであれば、全人民に公平に恩寵が注がれるべきだろう。
それがどうだ。
異世界でも地球でも恩寵は一部の特権階級が独占し、持たざる者は苦しい生活を強いられていた。
これっておかしくないか?
根本から構造が矛盾してるんじゃないか?
こんな世界は間違っている。
…そうだ、どう考えてもおかしい。
やはり俺が正さねばならない。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【名前】
遠市・コリンズ・リン子・厘
【職業】
便所紙
ホステス
パチンコ台
神聖教団 大主教
東横キッズ
詐欺師
【称号】
淫売
賞金首
【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)
《LV》 23
《HP》 ポールよりはマシ
《MP》 気分スッキリ♪
《力》 メスガキ
《速度》 神出鬼没
《器用》 ライジング・カード!
《魔力》 悪の王器
《知性》 奸佞邪智
《精神》 絶対悪
《幸運》 天佑
《経験》 8208万1645
本日取得 0
本日利息 1534万8600
次のレベルまでの必要経験値180万4425
※レベル24到達まで合計8388万6070ポイント必要
※キョンの経験値を1と断定
※イノシシの経験値を40と断定
※うり坊(イノシシの幼獣)の経験値を成獣並みと断定
※クジラの経験値を13000と断定
※経験値計算は全て仮説
【スキル】
「複利」
※日利23%
下4桁切り上げ
【所持金】
7億0922万0783円
170万BTC (下4桁切り上げ)
↓
210万BTC
69万XRP (下4桁切り上げ)
↓
85万XRP
69万SOL (下4桁切り上げ)
↓
85万SOL
※ユーロ・ポンド・ルーブル・バーツ・ペソ・ドルも保有。
※ユーロ・ポンド・ルーブル・ドルの保管権を孝文・j・Gに付与。
※仮想通貨の運用権を孝文・j・Gに付与。
※米国債・タイバーツ・フィリピンペソの保管権を児玉繭子に付与。
【残り寿命】
114万8500日 (下4桁切り上げ)
↓
141万8500日
【所持品】
Maison Margiela ショルダーバッグ 白
Archi Diorリング ホワイトゴールド×ダイヤモンド
ティファニー ビクトリア グラジュエイテッド ネックレス
【約束】
〇古屋正興 「異世界に飛ばして欲しい。」
飯田清麿 「結婚式へ出席して欲しい。」
〇 「同年代の友達を作って欲しい。」
『100倍デーの開催!』
× 「一般回線で異世界の話をするな。」
『世襲政権の誕生阻止。』
〇後藤響 「今度居酒屋に付き合って下さい(但しワリカン)」
「大阪を滅ぼさないで下さい!!!」
「空飛ぶ車を運転します!」
江本昴流 「後藤響を護って下さい。」
『遠市王朝の建国阻止。』
×弓長真姫 「二度と女性を殴らないこと!」
× 「女性を大切にして!」
〇寺之庄煕規 「今度都内でメシでも行きましょう。」
×森芙美香 「我ら三人、生まれ(拒否)」
×中矢遼介 「ホストになったら遼介派に加入してよ。」
「今度、焼肉でも行こうぜ!」
〇藤田勇作 『日当3万円。』
〇堀田源 「トイレコインの使い方を皆に教えておいて。」
〇山田典弘 「一緒にイケてる動画を撮ろう。」
〇 「お土産を郵送してくれ。」
「月刊東京の編集長に就任する。」
楢崎龍虎 「いつかまた、上で会おう!」
×警視庁有志一同 「オマエだけは絶対に逃さん!」
「オマエだけは絶対に守る!」
×国連人権委員会 「全ての女性が安全で健(以下略)」
〇安宅一冬 「浅草寺周辺を一緒に散策しましょう。」
水岡一郎 「タックスヘイブンの利用・移住をしないこと。」
×平原猛人 「殺す。」
「鹿児島旅行に一緒に行く。」
「一緒にかすうどんを食べる」
車坂聖夜Mk-II 「世界中の皆が笑顔で暮らせる、優しい世界を築く」
×今井透 「原油価格の引き下げたのんます。」
「小麦価格の引き下げをお願いします」
〇荒木鉄男 「伊藤教諭の墓参りに行く。」
鈴木翔 「配信に出演して。」
×遠藤恭平 「ハーレム製造装置を下さい。」
〇 『子ども食堂を起ち上げます。』
「紙幣焼却によりインフレを阻止する。」
〇田名部淳 「全財産を預けさせて下さい!」
「共に地獄に堕ちましょう。」
三橋真也 「実は配信者になりたいので相談に乗って下さい。」
〇DJ斬馬 『音楽を絡めたイベントを開催する際、日当10万で雇用します。』
金本宇宙 「異世界に飛ばして欲しい。」
金本聖衣 「同上。」
金本七感 「17歳メインヒロインなので旦那との復縁を手伝って。」
〇天空院翔真 「ポンジ勝負で再戦しろ!」
「再戦するまで勝手に死ぬな。」
〇小牧某 「我が国の防諜機関への予算配分をお願いします。」
阿閉圭祐 「日本国の赤化防止を希望します。」
〇坊門万太郎 「天空院写真集を献納します!」
宋鳳国 「全人類救済計画に協力します!」
堀内信彦 『和牛盗難事件を解決します。』
〇内閣国際連絡局 『予算1000億円の確保します』
〇毛内敏文 『青森に行きます!』
神聖LB血盟団 「我々の意志を尊重する者が必ずや遠市厘を抹殺するだろう。」
Top Girls 「招待ホモ枠の仲間として色々便宜を図ってあげマース♥」
〇大西竜志 「知り得る限り全ての犯罪者情報の提供。」
『貴方の遺族に篤く報います。』
坂東信弘 「四国内でのイベント協力」
国重辰馬 「四国内でのイベント協力」
涌嶋武彦 「畜産業界の総力を挙げて遠市派議員を衆議院に最低10名押し込みます!」
斑鳩太郎 『処刑免除を保証します。』
志倉しぃ 「カッコいいホモの人を紹介して下さい。」
〇孝文・j・G 「英国大使館パーティーにて利息支払い」
「永遠の忠誠と信仰を(以下略)」
〇グランツ(英) 「perape-ra!!!!!!!!」
E・ギャロ 「農政助言」
「王都で星を見る。」
福永史奈 「出産すれば1億円支給」
野上絵麻 「以下同文」
桂川風香 「以下同文」
久能木瀬里奈 「ジャンジャンバリバリ!!」
児玉繭子 「ウチの旦那に色目を使うな。」
「アメリカ経済を破綻させないように努力する。」
古河槐 「jetの救済をお願い。」
カミーラ・B 「perape-ra♪」
故バーゼル卿 「perape-ra!」
〇有村拓我 「福田魁との連絡を取る。」
×福田魁 「男らしゅうせー!」
金本光戦士 「どんな危機からも必ず救い絶対に守る。」
古河槐 「シンママで産む」
◎木下樹理奈 「一緒に住ませて」
×松村奈々 「二度と靴は舐めないにゃ♥」
〇 「仲間を売るから私は許して♥」
× 「ウンコは便器の中にするニャ♪」
「未来永劫ずっと一緒♥
ずっとずっとずっとずーーと×∞
厘を守ってあげるね♥」
◎鷹見夜色 「ウ↑チ↓を護って。」
〇 「カノジョさんに挨拶させて。」
〇 「責任をもって養ってくれるんスよね?」
×ヒルダ・コリンズ 「芋羊羹…。」
「王国の酒…。」
「表参道のスイーツ…。」
× 「ポン酢で寿司を喰いに行く。」
土佐の局 「生まれた子が男子であればリイチ。
女子であればリコと命名する。」
八甲田山を抜けて青森平野に入ったらしい。
ふと目を上げると、俺達が乗る毛内のエルグランドは広い夜景に向かって直進していた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【遠市パーティー結成】
パーティー名 「なし」
遠市・コリンズ・リン子・厘 (逃亡者)
福田魁 (中古車屋)
毛内敏文 (猟師)
寒河江尚元 (タクシー運転手)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
眠れない俺は腕を組んだまま、頭の中で何度も計算して唇を噛む。
…全然カネが足りない。
異世界から地球に帰還してもうすぐ3か月が経つ。
にも関わらず手元には6億しかない。
この金額では国内政治はおろか自治体レベルの行政にも入り込めないだろう。
何故だ? 何故複利が通用しない?
こっちは毎日2割強カネを増やす超絶チートだぞ?
いや金額は問題では無いのだ。
これほどのチートを持ちながら、社会に対して足掛かりを全く作れていないことを嘆いている。
それどころか、日本中に俺の手配書が貼られて、拡散された俺の動画は全世界の笑いものになっている現状である。
しかも集めた仲間達とも連絡が取れなくなってしまった。
…やはり詰んでいるのではないだろうか?
おかしい、どこで間違えた?
焦りを必死で噛み殺す。
いや、悲観は止せ。
弱気になれば勝ち運を逃すだけだ。
よし、頭を切り替えろ!
ポジティブ要素だ!
まずはポジティブ要素を羅列して勝ち筋を模索しよう。
まず1つ目。
日利を23%まで引き上げた。
経験上、ここまで来ればレベルアップペースも急加速する。
仮に原資がこのまま増えなかったとしても、毎日1億円以上のキャッシュが手に入る計算だ。
続いて2つ目。
全く想定外だったが、日本全国を満遍なく回れている。
これは非常にポジティブ。
積み上げて来た人的財産こそが、後に力の源泉となることを俺は本能で知っている。
加えて、スマホを手に入れた。
皆にとっては下らない事かも知れないが、俺にとっては最重要だ。
連絡さえ自在に取れれば、俺は勝ち確なのだから。
問題はこのスマホがポールにしか繋がらない事なんだよな。
異世界と繋がる秘密アイテムなんて最高にレアなんだが…
肝心のポールが追い詰められてるっぽくて、まだちゃんと話せてないんだよな。
四天王やソドムタウンがどうなったかも聞けてないし。
相変わらず困ったオッサンだ。
ああ、それと。
糞猫を追い払うのに成功したのは素晴らしい成果だ。
温存しておきたかった古屋というカードを早々に切らされてしまったのは癪だが、背に腹は代えられない。
後は何とかして実刑を確定させるだけだが、そればかりは司法当局に期待するしかないな。
その過程で俺の情報は売られるに決まってるので、潜伏方法も抜本的に変えた方が良いだろう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
街灯が増えて来たという事は市街地に入ったのだろう。
山道走行に辟易していたので、思わず安堵の溜息がこぼれる。
隣に座っていた福田が窓の外を眺めたまま話し掛けてきた。
「それで。
勝ち筋とやらは思いついたんか?」
『思いつけそうな人間に丸投げします。』
「ほう、気ん利いた答えばい。」
『今の私が為すべきは、身の安全を確保する事だけですからね。』
「感心感心。
100点満点の答えだ。
キサンの旗に皆が集うとは極めて妥当ばい。
平チャンも留置所で喜ぶことやろう。」
福田曰く、平原の実刑はまず免れないだろうとのこと。
喧嘩相手の1人の容体が病室で急変し意識不明重体となったらしい。
このまま死んでしまったら傷害致死罪。
あの男は前科も多いし、もうシャバには出て来れないかも知れないな。
「俺達んごたる前科者が起こした傷害致死なら懲役10年コースかな。
正当防衛が認められたら7年位には短縮しそうやけど。
アイツ、俺より心証悪かけん。」
『福田さん。
喧嘩相手の治療費を代わりに払って貰っていいですか?』
「うむ、勝手に死なれたっちゃ困るしな。」
『ええ、何とか傷害罪くらいで収まれば…』
「傷害だけなら、今回んケースやと懲役4年前後かな。
ただ、相手に中途半端に障害が残ったら、民事で賠償請求さるるぞ?」
『その場合、私が負担します。
喧嘩相手の治療、多少おカネが掛かっても構わないので、最高の医療を受けさせて下さい。』
「わかった。
まずは探りば入れてみる。」
俺の希望としては平原に執行猶予が付いて、松村が一発実刑になることなのだが…
残念ながら逆になるだろう。
粗暴犯は印象悪いからなぁ…
でも何とかして平原に執行猶予付けてやりたいなぁ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「リン子様、到着しました。」
不意にハンドルを握っている毛内翁から声を掛けられる。
『えっと、暗くて見えないのですが…
もう青森市内ですか?』
「はい。
青森港です。
このままフェリーで函館に渡ります。」
『…また一歩東京から離れますね。』
「…地理的にはそうなのですが。
青森に居るよりも復帰の目はあると思います。
リン子様だって十和田湖を眺め暮らしていても仕方ないでしょう?」
『…あそこも悪くない場所ではありましたが。』
「御存知の通り田舎は閉鎖社会です。
あのまま滞在を続けていれば、いずれは誰かに正体を悟られ通報されていた事でしょう。」
『…確かに。』
『僻地に1カ所滞在は悪手です。
その点、初秋の北海道は観光客も多いですし、余所者に対する関心も乏しいです。」
それが、彼らが北上を選んだ理由。
本州から離れるのは極めて不本意ではあるが、納得せざるを得ない。
十和田湖近辺は相当狭いコミュニティに見えたし、松村があれだけ騒いだ以上、当然周囲の印象に残ってしまったことだろう。
鷹見は仙台中心に俺を探しているフシがあったし、あのまま東北をウロチョロするのは自殺行為だ。
「兎に角、田舎は駄目です!」
田舎者の毛内翁が言うのだから駄目なのだろう。
素直に従おう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
深夜1時45分の津軽海峡フェリーターミナル。
函館行きのブルールミナス号は2時30分に出航するとのこと。
乗り場には既に多くの貨物トラックが並んでいた。
その光景を見て内心気が重くなる。
この北上は戦略に基づいていた西国遠征と全く性質が異なるからである。
あの頃とは異なり今の俺は敗走している。
義経が死んだ岩手は既に通り過ぎた。
そしてこの船は、榎本武揚一党が逃れた函館を目指す。
日本史上、函館より北に逃れた勢力が存在しない事を鑑みれば、まさしく北海道こそは最後の逃げ場なのである。
『別に船室までスイートを取って頂かなくても大丈夫でしたのに。』
「一般船室が個室じゃなくて雑魚寝区画なんですよ。
そんな所にリン子様をお連れする訳には行きません。」
成程、毛内翁の言い分も尤もである。
時間が中途半端で眠れなかったので、備え付けのTVで情報収集。
ウクライナ戦争の激化やら、その余波での物価高騰やら、金融破綻やらロクなニュースがない。
あ、英国の金融破綻は日本にそこまでの影響ないってキャスターが言ってる。
じゃあ、まあいっか。
『寒河江さん。
山形の見所って何があります?』
「やめましょうよ、リン子さん。
今から北海道に行くんだから山形なんかの話をしても仕方ないですよ。」
『…ふむ。
毛内さん、青森の名所は?』
「いえいえ!
今から我々は天下の北海道に上陸するんですよ!
青森の話題なんて畏れ多い!」
…なんか、コイツらの攻略法が見えて来た気がする。
『まあまあ、ここはまだ青森の領海ですから。
青森情報を教えて下さいよ。』
「いやあ、何もない県ですよ?
平均寿命ワースト記録を更新し続けている短命県!
他にも!
がん死亡率20年連続ワーストワン!
水道料金が日本一高いのも青森です!
そんな悲惨な県なので若者の転出超過率ワーストワン!
そりゃあ逃げますよ!
地元に残っているのか自分でも不思議なくらいですもの!
そんな最下層県が更に津軽と南部で対立しているのですから。
救いはゼロです!」
『悲しいですねえ。 (ナデナデポンポン)』
寒河江がニコニコしながら挙手。
「山形だって負けてはいませんよー。
県民一人当たりのしょう油消費量、ラーメン店舗数、ラーメン外食費用が全国トップです!
我々、ラーメンばっかり食ってますからねw
みんな身体壊すの早いんです。
おかげでガン患者数は日本一!
あっはっは。」
『ラーメンばっかりは身体に悪そうですねぇ。 (ナデナデポンポン)』
その後、寒河江と毛内の自虐合戦がエスカレート。
如何に東北地方が生き辛いかを切々と語り始める。
西日本ではこんな事は無かったので、北国の大変さを感じとる。
(四国人も貧乏自慢は多かったが、彼らは語り口が明るかった。)
深夜に暗い話をしても気が滅入るだけなので、『何でもいいから面白い話を聞かせろ。』と話題を軌道修正させる。
試行錯誤の後、彼らが無難に猥談を始めたのでベッドに身体を横たえて船体の揺れを楽しんだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
早朝6時10分。
北海道上陸。
港の風は刺すように冷たい。
明らかに大洗の浜風より何段階かキツい。
俺と同様に敗走して来た榎本一党もこの風に吹かれたのだろうか。
彼らと違って兵力を持たない俺は耐え難い不安に押し潰されそうになる。
「トイチ。
なんかメシでん食うか?」
福田が普段聞かないような明るい声色を出したという事は、俺の表情はそれほどに暗かったのだろう。
函館港の付近で開かれていた朝市に連れて行ってくれた。
(活気のある場所に行って元気を分けて貰え、という意図らしい。)
そこで大盛ウニ丼と刺し身盛り合わせを男4人でガツガツ食った。
財布は開かせて貰えなかった。
「リン子様。
宿までは高速道路を使いますが、函館で観光をして行きますか?
皆さん五稜郭に行かれるようですが。」
『いえ、私も境遇は弁えております。
真っ直ぐ宿に向かって頂けますと幸いです。』
「承知致しました。」
承知したと言いつつ毛内翁がモジモジしているので、観光の許可を出す。
運転込みで車を提供してくれてるのは毛内翁だからね。
そりゃあ俺だって可能な限り便宜を図るよ。
ヒルダに捕獲された場合、この3人は真っ先に殺されるだろうしな。
エルグランドは五稜郭前の駐車場に停まる。
朝なのでそこまで人は居ない。
俺は車の中でに留まったままだが、毛内翁や福田は五稜郭の写真だけ撮りに外出する。
「リン子様は、やはり異世界に行かれたのですか?」
車内で2人きりになった途端に寒河江に尋ねられた。
そりゃあね、俺の名前で検索したら検索候補に《異世界》も出て来るからね。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【遠市厘サジェストベスト10】
1位 「遠市厘 評判」
2位 「遠市厘 ホモ」
3位 「遠市厘 DV」
4位 「遠市厘 現在」
5位 「遠市厘 異世界」
6位 「遠市厘 トランプ」
7位 「遠市厘 ルナルナ」
8位 「遠市厘 脱税」
9位 「遠市厘 不細工」
10位 「遠市厘 迷惑動画」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『ええ、僅か4カ月の滞在ですが。』
「ではもしかしてポールソン氏は…」
『異世界の同僚です。
気の良い男ですよ。』
「そうですか。
最初、お目に掛かった時からリン子様は只物ではないと感じておりましたが…」
『私は凡人です。
あの猫オバサンは非凡ですけど。』
その台詞を聞いた途端に寒河江は必死で笑いを堪える。
松村は存在だけで笑いが取れるからズルいよな。
「松村さんは人間なんですよね?」
『…一応、遺伝子的には地球人だと思うんですけど。
昔はもう少しマシだったんですけどねえ。』
「ふふっ、あの人が教壇に立っている姿が想像つきません。」
『授業自体は濃密でしたよ。
意識して生徒への情報量を増やそうとしてましたね。』
「あの人、リン子様の事を相当気に入っておられましたね。」
『そうなんですかね。
一方的にイジメられただけですよ(笑)』
「ツンデレですよ、ツンデレ。
リン子様の世代にとっては古い言葉かも知れませんが、昔はああいう人外+ツンデレヒロインが流行していたんです。」
『あはは。
じゃあ、アレは寒河江さんに差し上げます。』
「ははは。
いやはや私如きでは(笑)」
まあなあ。
漫画やアニメの登場人物なら、あの糞猫にも愛嬌を感じてしまうのかも知れないが、実在するとかなり迷惑な女だからな。
少なくとも俺は賞金を懸けられた上に鉄パイプでボコられてカネを盗まれてウンコを拭かされてる。
誰か親切な人が殺処分してくれると助かるのだが。
その後、寒河江と異世界談義で盛り上がる。
五稜郭撮影から帰って来た2人は上機嫌で寒河江との話を見守っていた。
職業柄なのだろう、彼が気にしていたのは異世界における御者・馬丁の地位。
正直に『低かった』と答えると寂しそうな顔をしていた。
毛内翁が遠慮がちに異世界におけるマタギの社会的地位について尋ねて来たので、これも正直に回答する。
山民と呼ばれて相当差別的な扱いを受けている、と。
毛内は何も答えず無言で天を仰いでしまった。
ポールソンハーレムに居た山民のお姉さんと少し話をしただけだが、差別やイジメが酷いらしいからな。
『あくまで私の観測範囲ですが、猟師や清掃員などの世の中に必要な仕事をしている者が蔑まれ、官僚や貴族などの税金泥棒が威張り散らしていました。』
「地球も異世界も大して変わりませんなあ。」
『それを是正する為に帰って来たのです。』
「是正、ですか?
猟師が金持ちになれる世の中にしてくれるとか?」
『産業構造的にインフラ従事者は金持ちになれません。
必要不可欠だからこそ、待遇が抑制されてしまうのです。
特に害獣駆除は農村諸産業の更に副次的な位置付けなので、過小評価されがちです。』
「そうですかあ。
言語化されると妙に納得してしまいます。」
『ただ、金銭の効力が薄れた社会では生活力のある方の発言力は高まります。
私が狙うのはその辺りですかね。』
「生活力、ですか?」
『毛内さんは以前仰っていたじゃないですか。
山菜を採って山菜御飯を作る事が多いと。
後、車のタイヤを自力でスタッドレスに交換するとも。』
「え!?
そ、そんなのが生活力?
お言葉ですが、誰でも出来ることですよ。」
『うーーーん。
でも私は出来ませんしねえ。』
「それはリン子様が都会の人だからです。
やってみれば誰でも出来ますよ。」
『多分、私は出来ないかな。
私だけじゃなくて、多くの都会人は窮地に追い込まれた所で何も出来ないんじゃないかな。』
「そんなものですかねえ。
私にとっては山も雪も日常の一部なので、イマイチ実感が沸かないです。」
車は函館市内をぐるっと回りながら、補給の為に途中で見つけたショッピングセンターに入る。
【ポールスター】なるモール名だったので、あっちのポールを思い出してついつい笑みが零れる。
『こうして車外を眺めると、やっぱり星にちなむ店名が多いですね。』
「ええ、五稜郭がシンボルの街ですからね。
あ、進路からは逸れますが向こうは四稜郭ですね。」
『四稜郭?』
「函館戦争時に築城されたらしいですよ。」
『…高速に乗る前に、そこを通って貰っていいですか?』
通り道に近かったので寄って貰う。
函館市内で降車する予定はなかったが、四稜郭なる防御陣地跡を実際に検分した。
五稜郭の後背をカバーする為に緊急築城されたとの事だが、殆ど使われる事のないまま放棄されたらしい。
現在でも稜堡が綺麗に再現されていたが、名所としてマイナーである所為か観光客らしき人影は見当たらなかった。
犬の散歩をしている近隣住民達を数名見かけたのみである。
「どぎゃんした?
こぎゃん史跡に興味あっとか?」
『福田さん。
北海道に極秘に人を呼ぶ場合、待ち合わせは4.5稜郭を指定して下さい。』
「中間地点に物件ば確保するちゅう意味か?」
『いえ、詳細は任せます。
私は西国でも、何カ所か仲間しか分からない地点を共有してるんです。
四国なら【真ん中で集合】とかね。
第三者に分かりにくい符丁であれば何でも構わないので、北海道では【4.5】の符丁を使える場所を確保して下さい。
不動産の購入をせずとも、分かりやすい場所を見つけて欲しいです。
予算は出します。』
「わかった。
キサンば宿に送り届けた後、取り掛かる。
…使うんか、実際?」
『さあ、四稜郭と同じ命運を辿るんじゃないでしょうか?
ただ、こういう備えを複数持っていれば、どれかが機能します。』
「ふふふ。
平チャンが言いよった通りや。
キサンは総大将に向いとる。
わかった、備えん一つとして俺も励もう。」
何がおかしいのか、福田は上機嫌で身体を揺すっている。
自分がリーダー向きで無い事はこれまでに思い知らされ続けているが、周囲が喜んでくれるなら幸いだ。
エルグランドは四稜郭からすぐ近くの赤川ICから北海道縦貫自動車道に乗り北上する。
俺はしばらく車窓を眺めていたが、北海道は街と街の間隔が長く景色は単調だり、嫌でも眠たくなる。
疲れが溜まっていたのか、いつの間にか眠りについていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『何故、こんなにガイジンが居るのですか?』
目を覚ました俺の第一声がそれ。
北海道も景気が悪いと聞いていたが、妙に賑わっている。
俺の問いには真顔で毛内翁が答える。
「お目覚めですかリン子様。
それは、ここがニセコだからです。」
『ああ、なんか聞いた事あります。
スキーで有名なんでしたっけ?』
「いえ、リン子様!
有名などという次元ではありません!
ニセコは世界一のスキーリゾート地なのです!
全世界からセレブが集まってるんですよ!」
『流石に世界一は大袈裟なのでは?
スイスとかカナダとか、他にも色々あるでしょう?』
「いやいや、トレンドってあるじゃないですか!
今、それがニセコなんですよ!
今やこの街はスキーの聖地!
南へ行くならニューカレドニア!
北に行くならニセコなんですよ!
ザギンにシースーの感覚なのです!」
『お、おう。
そうなんですね。』
田舎者って無駄にブランドに詳しいよな。
「だから外国人が多いのです。
香港資本・マレーシア資本・シンガポール資本も本腰を入れてますしね。」
『ああ、そういう南国のアジア人なら北海道は過ごし易そうですね。
同じ黄色人種の国だし、カナダに行くより飛行時間も短くて済むし。』
「ええ、仰る通りです。
北日本でリン子様が身を隠すとすれば、ニセコが一番無難かと思ったのです。」
なるほど。
周囲を見渡すと中国系?の裕福そうな一家が談笑しながら歩いている。
道の反対側のグループはトゥドゥンらしき物を被ってる女性がいるからマレーシア系かな?
そうかと思えばレストランに入っていくカップルは西欧系だろうか…
国籍まではわからないが、ヒルダの様な背乗り異世界人とは違う本物のガイジンだった。
『ああ、確かにこの雰囲気なら私でも紛れ込めそうです。』
「今回、抑えたヴィラは英国系資本が開発した区画にあります。
インターナショナルスクールまで開校しておりますし、相当本気ですよ。」
『へー。』
その資金、本国に投下する気はさらさらないんだろうね。
一般の庶民は際限ない物価高騰に地獄の苦しみを味わってると聞いたけどね。
「あ、もうここら辺ですね。
ほら、看板は英語ばっかりでしょ。」
先日まで八甲田に居た俺としてはかなりの賑わいに見えるのだが、これでも秋のニセコはオフシーズンらしい。
…この立地ならカネさえあれば当面潜伏は可能か。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
皆が用意してくれたヴィラ。
富裕層向けの物件だけあって、作りは悪くない。
リビングからは蝦夷富士の異名を取る羊蹄山の全景が見える。
6つのベッドルームに7つのバスルーム。
インド系や中国系などの一族で動く習慣のある民族から好評の貸別荘とのこと。
当然、俺が仲間をここに再集結させても差し支えないように、というのがチョイス理由だ。
隣の別荘の門前で談笑してた北欧系(?)グループは全9名。
向かいのダイニングバーに入っていたインド系(?)のグループは最低でも11名確認出来た。
つまり、ここでは皆が大人数で動いているので俺が数十人を集めても目立ちにくいと考えられる。
『皆さん、色々考えて下さってありがとうございます。
一席設けるという訳ではないのですが、何か美味しい物を御馳走させて下さい。』
「17時以降で!」
すかさず毛内翁が指摘するので笑って頷く。
ジェットバス付の主寝室が3階だったので、有無を言わさず俺はそこに割り振られた。
正直、階段を昇るのが億劫だったので、1階のメイドルームを希望したのだが、即座に却下されてしまう。
却下理由は極めてシンプル。
長期戦になって使用人が必要になった場合、相手が気を遣うから。
17時まで風呂を浴びて時間を潰す。
身体を洗いながら、肌艶の良さを感じる。
あまり動かない生活だから皮膚が疲れないのだろうか?
繭子に指摘された通り妙にモチモチしてきた。
ひょっとして女の恰好をしているから、女性ホルモンが分泌されてるとか?
いやいや、幾らなんでもそんな荒唐無稽な話はあるまいよ。
皆が風呂を浴び終わったので、別荘内を探検。
バルコニーにBBQグリルがあったので、明日はビールでも飲みながら肉を焼こうという話で盛り上がる。
カネの保管場所に関しては迷ったのだが、外窓のない和室があったので和室の押し入れに隠す事に決めた。
『あ、じゃあ皆さんそろそろ。』
「おお、もう17時か。
早かねぇ。
どぎゃんする?
俺ら部屋から出とこうか?」
『いえ、ここで分配してしまいたいので。』
やはり大金に対しての気後れがあるのか、福田の様な傲岸な男でも自然に膝を正していた。
和室という事もあり、日本的な金銭観を思い出すのかも知れない。
《1億3829万円の配当が支払われました。》
俺が射出した紙幣を4人で集めて手早く数える。
泥棒が居ないだけでこうも作業が円滑に進むのかと改めて驚く。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
6億0124万0783円
↓
7億3953万0783円
↓
7億2953万0783円
↓
7億1953万0783円
↓
7億0953万0783円
※配当1億3829万円を取得
※福田魁に日給1000万円を支給
※寒河江尚元に日給1000万円を支給
※毛内敏文に日給1000万円を支給
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「リン子様、お気持ちは大変ありがたいのですが…
日給1000万という話は流石に初耳です。」
『たまにはいいじゃないですか。
寒河江さんは山形からわざわざ来てくれた訳ですし。』
「…こんなに貰ったら。
二度とタクシー運転なんて出来なくなってしまいます。」
『うふふ。
先日も申し上げましたが、人類全員に10億円ずつ配りますから。』
「…多分、世界が滅びますよ、それ。」
『確かにシステムはリセットされると思います。
でも魅力や能力のある人は普通に生存しますから、それは滅亡に該当しません。
単なる再構築です。』
「…うーーーん。
私、生き残れるかなあ。
リセットされたら、実家の里芋栽培手伝う羽目になりそう。
農家が嫌いだから二種免取ったんですけどねえ。」
その後、男4人でカネの無くなった世界のifを考えて楽しむ。
結局、美男美女やDQNだけが幅を利かす時代になるという無難な予想で落ち着いた。
『不細工な陰キャを救済する為にはどうすればいいんですかね?』
「さあ、俺は根暗は軽蔑しとるけん考ゆる気も湧かん。」
『そこを何とか考えて下さいよ。
DQN代表の福田さんならアイデア持ってるでしょ?』
「昔、平チャンとそぎゃん話したことあるばってん。
薩摩式ん郷中教育が一番よかよ?
男は全員平等に農奴兼戦列歩兵にして命ある限り無限チェスト。
女は教育と自我を完全禁止して産む機械として男に分配。」
『それ、単に社会の貧困化なんじゃないですか?』
「やけん、答えはもう薩摩人共が出しとるたい。
男も女も全員貧しゅう不幸になれば、そら平等たい。
薩摩式共産主義こそが絶対平等!」
そんな野蛮手法は毛沢東やスターリンでも難色を示すだろう。
『夢がないなあ。
男も女も全員豊かで幸せになる方法を考えてくれませんか?』
「女は他人の不幸が好いとるけんな。
アイツら皆が幸せそうにしとったら病むぞ?」
『…難しいものですねぇ。』
そんな下らない話をしながら、近所の高級すき焼き割烹に。
(東京でミシュランの星を取っている老舗の支店らしい。)
ようやく金持ちが高級リゾートを好む理由が分かった。
自分達の入れる店が徒歩圏内に沢山あるという安心感が堪らないのだろう。
通りにはイタリアのファッションブランドも無造作に出店しており、バカンス中の家族が楽し気に買い物を満喫していた。
木を隠すなら森に、なら金持ちが隠れるなら高級リゾートにという事だな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
7億0953万0783円
↓
7億0922万0783円
※食事代としてすき焼き割烹に31万円を支払い
[内訳]
ワインと日本酒のペアリングすき焼きコース50000円×4
折りウニ北方四島100グラム20000円×4
すき焼肉追加3000円×10
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ソドムタウンでも思った事だが、金持ちは好きで高級店ばかりに行っている訳ではない。
消去法的に高ランク店にしか行けないのである。
隣席の家族は恐らくは英国系。
(服の配色やらユニオンジャックのワンポイントやらでそう思った。)
一家で日本酒を満喫しているようだ。
俺達が店を出る時にすれ違ったのは恐らく台湾系の一家。
(台湾人は眼鏡のデザインで見分けることが出来る。)
ヴィラまで帰る最中に豪州人の視察団(?)っぽい連中を見かける。
かなり下火になったようだが、ガイジンの投資旅行は今でも多いらしい。
やはりカネは有る所にはあるのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「トイチ。
早速実験するぞ?」
夕食が終わって帰るなり福田と毛内翁が車を出す準備を始めていた。
『え?
実験と言いますと?』
「舎弟にメールば送ったんや。
《海峡ば渡った。
用があるなら4.5で。》
江本にそう伝えさせた。」
なるほど。
それでこの2人は頑なに酒を飲まなかったのか。
酒好きの彼らが飲まない事を不思議に思っていたが、そういう算段か。
『え?
それだけのヒントで江本さんを呼ぶんですか?』
「キサンが言い出したことばい。」
『まあ、言い出しっぺは私ですけど。
そんなの分からないでしょう。』
「江本なら何とかするやろう。
俺もGoogleマップ見ながら五稜郭と四稜郭ん厳密な中間地点に向かうわ。」
『いやいや、そんなアバウトな。』
「丁度な?
中間地点に【ラッキースター】って屋号んリサイクルショップがあるたい。」
『え?え?』
「そこで待つわ。」
『いやいやいや、そんな適当な。』
「ばってんキサンが俺でんそうするやろ?
星形要塞ん中間点に星に纏わる屋号ん店がある訳じゃなか?」
『まあ、他に手段が無ければ消去法的にそうしますけど。』
「こらな。
俺ん運試しでもある。
平チャンも言いよったばってん、キサンが強運ん星に護られとるごつ見ゆるけんな。
いや強運ば越えた天祐て言うたっちゃ過言でんなか。
賭けたっちゃよかばってん、俺は4.5稜郭で江本と会ゆるぞ?」
『はあ、まあ。
福田さんがそこまで仰るのでしたら。』
俺に天佑?
理解不能である。
そもそも、そんなに運が良ければ母親に捨てられてないだろう。
父を若死にさせてしまったのが天佑?
何の孝行も出来ず仕舞いだったんだぞ?
女共にフルボコにされて日本中を逃げ回る羽目になるのが天佑?
馬鹿々々しい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
4.5案は寒河江も聞かされていたらしく、彼も江本と落ち合える事を確信していた。
『仮にそうなったとしても、私のアイデアが優れているのではないですよ。
単に福田さんや江本さんが優秀なだけです。』
「なら、両名を引き当てたリン子様の天祐ですよ。」
『ああ言えばこう言うんだから。
福田さんは平原というクラスメートの父親に紹介して貰っただけですし。
江本さんは後藤なる友人が推挙してくれただけです。』
「…平原氏にしても後藤氏にしても、自分が切れる最高のカードを貴女に託したんですよ。」
『ああ、それはありますね。
一番仲の良い友人を引き合わせてくれました。』
なるほど。
天佑を認めるつもりはないが、俺は人に恵まれた。
人に還元していかなきゃな。
「それで背中を流して下さるんですか!?」
『いや、天佑を還元しようと思いまして。
毛内さんや江本さんにだけHなご褒美というのは不公平でしょう?』
「いや!
そりゃあ、最初お目に掛かった時から素敵な女性だとは思ってましたけど。」
『くすくす。
私と松村、どっちが好みですか?』
「正直に言いますね?
最初の0.1秒は松村さんに目を奪われました。」
『うふふ、それで?』
「すぐに猫耳とニャガニャガ口調が視界に入って…
《うっわ、この人変なキャラ付けしてる。》
って思いましたね。
それで、かなり失礼な感想なんですけど。
《これなら隣の子の方がマシだよな。》
と思いました!」
『あはは、正直で宜しい❤』
そりゃあね。
俺も最初は松村に惹かれたからね。
気持ちはわかるよ。
美人は得だよな。
カネが無くなった世界でも、あの女が優遇されるかと思うと気が重くなる。
ホント、世の中不公平だよなあ…
どうやったら平等な社会が作れるのだろう。
誰もが生まれに差を感じずに、社会のリソースを公平に享受出来る社会。
わからない。
いや、これが愚問だとは理解はしているんだよ。
それでも、俺は万民が公平に愛される完全平等社会を築きたい。
どうやれば全人類が等しく愛され、幸福に暮らせる?
そもそも天佑神助とやらが存在するのであれば、全人民に公平に恩寵が注がれるべきだろう。
それがどうだ。
異世界でも地球でも恩寵は一部の特権階級が独占し、持たざる者は苦しい生活を強いられていた。
これっておかしくないか?
根本から構造が矛盾してるんじゃないか?
こんな世界は間違っている。
…そうだ、どう考えてもおかしい。
やはり俺が正さねばならない。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【名前】
遠市・コリンズ・リン子・厘
【職業】
便所紙
ホステス
パチンコ台
神聖教団 大主教
東横キッズ
詐欺師
【称号】
淫売
賞金首
【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)
《LV》 23
《HP》 ポールよりはマシ
《MP》 気分スッキリ♪
《力》 メスガキ
《速度》 神出鬼没
《器用》 ライジング・カード!
《魔力》 悪の王器
《知性》 奸佞邪智
《精神》 絶対悪
《幸運》 天佑
《経験》 8208万1645
本日取得 0
本日利息 1534万8600
次のレベルまでの必要経験値180万4425
※レベル24到達まで合計8388万6070ポイント必要
※キョンの経験値を1と断定
※イノシシの経験値を40と断定
※うり坊(イノシシの幼獣)の経験値を成獣並みと断定
※クジラの経験値を13000と断定
※経験値計算は全て仮説
【スキル】
「複利」
※日利23%
下4桁切り上げ
【所持金】
7億0922万0783円
170万BTC (下4桁切り上げ)
↓
210万BTC
69万XRP (下4桁切り上げ)
↓
85万XRP
69万SOL (下4桁切り上げ)
↓
85万SOL
※ユーロ・ポンド・ルーブル・バーツ・ペソ・ドルも保有。
※ユーロ・ポンド・ルーブル・ドルの保管権を孝文・j・Gに付与。
※仮想通貨の運用権を孝文・j・Gに付与。
※米国債・タイバーツ・フィリピンペソの保管権を児玉繭子に付与。
【残り寿命】
114万8500日 (下4桁切り上げ)
↓
141万8500日
【所持品】
Maison Margiela ショルダーバッグ 白
Archi Diorリング ホワイトゴールド×ダイヤモンド
ティファニー ビクトリア グラジュエイテッド ネックレス
【約束】
〇古屋正興 「異世界に飛ばして欲しい。」
飯田清麿 「結婚式へ出席して欲しい。」
〇 「同年代の友達を作って欲しい。」
『100倍デーの開催!』
× 「一般回線で異世界の話をするな。」
『世襲政権の誕生阻止。』
〇後藤響 「今度居酒屋に付き合って下さい(但しワリカン)」
「大阪を滅ぼさないで下さい!!!」
「空飛ぶ車を運転します!」
江本昴流 「後藤響を護って下さい。」
『遠市王朝の建国阻止。』
×弓長真姫 「二度と女性を殴らないこと!」
× 「女性を大切にして!」
〇寺之庄煕規 「今度都内でメシでも行きましょう。」
×森芙美香 「我ら三人、生まれ(拒否)」
×中矢遼介 「ホストになったら遼介派に加入してよ。」
「今度、焼肉でも行こうぜ!」
〇藤田勇作 『日当3万円。』
〇堀田源 「トイレコインの使い方を皆に教えておいて。」
〇山田典弘 「一緒にイケてる動画を撮ろう。」
〇 「お土産を郵送してくれ。」
「月刊東京の編集長に就任する。」
楢崎龍虎 「いつかまた、上で会おう!」
×警視庁有志一同 「オマエだけは絶対に逃さん!」
「オマエだけは絶対に守る!」
×国連人権委員会 「全ての女性が安全で健(以下略)」
〇安宅一冬 「浅草寺周辺を一緒に散策しましょう。」
水岡一郎 「タックスヘイブンの利用・移住をしないこと。」
×平原猛人 「殺す。」
「鹿児島旅行に一緒に行く。」
「一緒にかすうどんを食べる」
車坂聖夜Mk-II 「世界中の皆が笑顔で暮らせる、優しい世界を築く」
×今井透 「原油価格の引き下げたのんます。」
「小麦価格の引き下げをお願いします」
〇荒木鉄男 「伊藤教諭の墓参りに行く。」
鈴木翔 「配信に出演して。」
×遠藤恭平 「ハーレム製造装置を下さい。」
〇 『子ども食堂を起ち上げます。』
「紙幣焼却によりインフレを阻止する。」
〇田名部淳 「全財産を預けさせて下さい!」
「共に地獄に堕ちましょう。」
三橋真也 「実は配信者になりたいので相談に乗って下さい。」
〇DJ斬馬 『音楽を絡めたイベントを開催する際、日当10万で雇用します。』
金本宇宙 「異世界に飛ばして欲しい。」
金本聖衣 「同上。」
金本七感 「17歳メインヒロインなので旦那との復縁を手伝って。」
〇天空院翔真 「ポンジ勝負で再戦しろ!」
「再戦するまで勝手に死ぬな。」
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巻き込まれ時にはカッコよく(モテる)、
時には面白く敵を倒して(笑える)いつの
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