異世界複利! 【単行本1巻発売中】 ~日利1%で始める追放生活~

蒼き流星ボトムズ

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【降臨91日目】 所持金13億3024万2783円 「足を引っ張る馬鹿さえ居なければもはや勝利は盤石なのだ!」

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「リン子お嬢様、おはようございます。」


『おはよう、石賀。
今日の朝食は何かしら?』


「はい、本日のメニューは
【北海道小麦のフォカッチャ】
【十勝産玉葱の濃厚ポタージュ】
【猿梨のジュース】
【訓子府町(くんねっぷ)の蜂蜜】
【ハスカップジャムのヨーグルト】
で御座います。」


『あら、美味しそうね。
早速頂くわ。
石賀も一緒に食べましょう。』


「お気遣いありがとうございます。
リン子お嬢様。」


正直、俺はガツガツと肉を貪れれば何でもいいのだが、今はエルデフリダをトレースしている訳だし言動を愚直になぞろう。
あのオバサンは言葉のキツさで損をしていたので、俺はマイルドを心掛ける。
まあ、光堕ちエルデフリダとでも言った所かな。


「…おい、お嬢。」


『あら、福田も早いのね。』


「俺はいつも早う目が覚めとる。
キサンこそ、いつも遅か印象やったが。」


『うふふ、早起きは淑女の嗜みですわ。
身支度も女としてのお仕事のうちですの。』


「…そうか。」


本心からそう思っている訳ではないが、あのオバサンがそんな話をしていたからな。
俺も偽装の為に、行動ルーチンを変えていくしかあるまい。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

【リン子パーティー行動予定表】

「リン子」  :挨拶回り
「寒河江尚元」:斥候
「江本昴流」 :撤収作業
「毛内敏文」 :撤収作業
「福田魁」  :護衛
「石賀一博」 :近侍

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「挨拶?」


福田が怪訝そうな顔をする。


『ワタクシにだって付き合いはありますわ。
ニセコで出来たお友達にお別れ位言いたいじゃない。』


「ああ、あんガイジンのことか?」


『駄目ですの?』


「うんにゃ、キサンほど計算高か女が必要と感じたんなら、メリットはあるとじゃろう。」


『うふふ、酷い仰りよう❤』


まあ、実際。
洋服とか全然足りてないからな。
今は皆と揃いのウィンタースポーツウェアを着用している。
ここがオフシーズンとは言えスキーリゾートだからギリギリ看過されているのだが、このお嬢様言葉でスポーツウェアを着ていたら目立ってしまう。
なので、ここで会った母娘に服の相談をするのだ。
女って他に使い道もないしな。


『ごきげんよう、お二方♪』


「あらあ!
今日は綺麗じゃない!
真面目にレディボーイを極める気になったの?
賛成!
アナタ素質あるわよ!」


『あらあらうふふ♪
お二人の薫陶の賜物ですわ。
今日はお姉様方にお願いがあって参りましたの♥』


俺はコイツらから服を買いとるつもりだったのだが、カネは受け取って貰えなかった。
コンドミニアムに泊まっていた遊び仲間を紹介され、皆でジャグジーで歌いながらスリーサイズを測りあって遊ぶ。
マリファナの吸い方を教わりながら、俺でも着れる服を譲って貰った。


『こんなに頂いてばかりで申し訳がありませんわ。』


「perapera♪」


「じゃあ、オトコを寄越せだってさ。」


皆で爆笑。


『ワタクシの使用人で良ければ、好きに使ってよろしくてよ。』


福田と石賀を入室させ服を脱がせて、笑いものにする。
特に福田の彫り物は好評で、皆が写メを撮りたがった。
勿論、全員が東洋人とのセックスに興味があった訳ではないが、そういう遊びを期待して来日したリンダなる馬鹿娘がテンションを上げたことにより乱交っぽい流れになった。
福田と石賀が別室で楽しんでいる間、俺はアリッサなる小娘から体型が崩れないランジェリー選びを教わる。
こっちが嫌がっているのにも関わらず、趣味の悪いブレスレッドを無理矢理渡してきたり滅茶苦茶だが、親切ではあった。


『何から何までゴメンなさいね。』


「perapera♪」


表情からして《私にも男を回しなさいよ》とでも言ってそうな卑しさだったので、小気味なウインクで同意。
言葉が通じないので、丸めたストッキングを互いの股間にぶつけ合って友情を確認した。
大いに笑い合ったのでインバウンド政策には貢献出来たと思う。
知らんけど。

数時間の狂騒だったが、案外名残を惜しんでくれる。
俺もやや物哀しい気分になり、別れ際にアリッサの胸に縋って泣いてしまった。
ガイジン共が頭を優しく撫でてくれる。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


13時50分。
斥候の寒河江が戻って来たのでニセコを立つ。
車内で福田と石賀が経験したマリファナセックスが羨望されていたので、場を納めることにした。


『アナタ達、お黙りなさい!
あの程度の女なら幾らでも見繕って差し上げます。
ワタクシも含めて好きにして構わないから、一々品位を下げないで頂戴!』


一堂から感嘆の声が上がる。
エルデフリダ化した俺は、何故か女を男にアテンドするコツを悟った。

かつてあれだけ思い悩んだのが嘘のように、女を物として分配する道筋が見えてしまった。
…いや、違うな。
物としてカウントしてやらない、というのが失礼だったのだ。
まず相手を分配価値のある物だと認めた上で、まるで人間に接するかのように対等に扱ってやる。
我々女はそれ位の配慮を求めているのではないだろうか?


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


Twitterのタイムラインを見ていれば解る事だが、札幌には鷹見の息が掛かったヤクザが多い。
その証拠に松村発案の【トイチを捕まえて君も大金持ちだニャ♪】なる企画tweetをすすきのに棲息している怖いお兄さん達がRTしまくっている。
結構本腰を入れて俺を探しているらしく、すすきののヤクザ・反社勢が風俗店やナイトクラブを度々襲撃してチェックしているようだった。
トイチ狩りの参加者達は行方不明者保護を大義名分に好き放題しているとのこと。
なので、ニセコから苫小牧の進軍路は札幌を経由せず、ホロホロ山と支笏湖の間を縫うルートを選定した。

14時40分。
運転していた毛内翁の疲れが溜まっているように見えたので、支笏湖の船着場跡に停車して休憩させる。
隠れた観光スポットらしいが、一帯にヒグマ警報が出されている所為か全くの無人だった。


『江本、毛内が調合した毒は持ってますのね?』


「はい。
後部座席に、毒を塗り込んだ独鈷を積んでます。
このアイヌ秘伝の矢毒、文献通りならヒグマも殺せる筈なんですが。」


山伏の法具に独鈷なる短棒があるのだが両端が研ぎ澄まされており、どうみても凶器である。
以前会った時も、明らかに殺傷力の高そうな錫杖や山刀を所持していたので、修験道に纏わる歴史や哲学は何となく察しがついている。
俺が彼らを買うのは、まさしくそこなのだ。


『今、戦えば殺せますか?』


「ええ、まあ、俺やったらヒグマでも人間でも不自由はせえへんと思いますよ。
死体の隠蔽だけ手伝ってくれると助かりますけど。」


『頼もしいですわ。
オマエはよくやってくれています。
次の手柄首にはプリキュアの服装を纏ったHな恩賞で報いましょう。』


「おお!
あ、やばい。
これ以上、脳が破壊されたら任務に支障をきたします。」


『あらあらうふふ。』


いや、脳が破壊されるのはこちらも同様である。
俺としても江本が便利過ぎて癖になる。
万事において器用過ぎるのだ。
しかも物腰が柔らかい癖に暴力に躊躇が一切ないのも頼もしい。
もう仕事は全部コイツにやらせてもいいんじゃないかな。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「リン子お嬢様、お時間宜しいでしょうか?」


『あら、どうしたの寒河江。
そんなに難しそうな顔をして。』


「実はですね。
ジミー・ブラウン宰相から提供されたライトノベルに、出版依頼が届いてます。」


『出版?
ポールソンが書いた、あの気色の悪い妄想のことかしら?』


「ええ、【本当は最強だったボク、無敵パワーで無尽蔵ハーレム!9999人のヒロインと共に綴るラブラブ建国日誌】の件です。
あの後、ずっと日間ランキング1位だった所為でしょう。
それも2位に圧倒的大差をつけて、今もブックマーク数が伸び続ています!」


『???
ふーーん。
寒河江もあまり無理をしないようにね。』


「あ、いえ。
ChatGPTに翻訳・推敲させたものを機械的に投下し続けているだけなので、負担は殆どありません。」


『あんな文章の何が宜しいのかしら?
ワタクシ、殿方の考えることはさっぱり理解出来ませんわ。』


「リン子お嬢様がご不審に思うのも仕方ないと思います。
ただ、男の目から見ると人気にも納得出来るんです。」


『そうですの?』


「ええ、ポールソン氏の物語はどれもワンパターンです。
やってる事は全て同じです。
【男性的魅力を暴力という形で発露して周囲の異性を獲得する】
純粋にそれだけをパターンを変えて繰り返しているだけなんです。
俗に言う【最強チートハーレム】ですね。」


『はあ。』


「いや、わかりますよ。
女性から見たらアホらしく映ってしまうことは理解出来るんです!
でもね?
私みたいにパッとしない人生を歩んできたオッサンからすれば、やっぱり痛快なんですよ。
喧嘩で勝って美女にモテる。
男はそれ以外を欲していないんです!」


『いや、流石にそれだけというのは…』


「お恥ずかしながら本当なんです。
だから、それに純粋特化したポールソン氏の著作は非モテ層から絶大な支持を得てます。
通話した時も思ったんですけど、あの人は絶対陰キャですよね?」


『ええ、モンスター模型オタクで学生時代はクラスの女子全員からキモがられていたと伺ってますわ。』


「あ、わかる。
そんな雰囲気してましたもの。
でもね、そういう迫害を受けて来た真のオタクの方だからこそ、あの妙に生々しい描写が出来るのでしょう。
だって異常なんですよ、異世界の壁を越えAI翻訳のフィルターを通しても、圧倒的非モテオーラが残ってるんですから。
そこらのファッション陰キャとは格が違いますって。」


どうやら陰キャの気色悪さというのはオーラロードすらも越えるらしい。
そりゃあ、あのオッサンのスクールカーストはさぞかし低くかっただろうな。


「出版の話に戻りますね。
コミカライズ込みでの打診なのですが、どうします?」


『はあ、別に。
ブラウン宰相の許可は既に頂いてますし、後は寒河江に任せますが。
何か問題でも?』


「いや、コミカライズの条件なんですけど。
先方の指定する漫画家を起用すること込みのオファーなんです。」


『はあ。』


「その漫画家というのがですね…
ちょっとリン子お嬢様には申し上げにくいのですが、過激な成人漫画家というか。
絵は上手いのですけど、過度に女性の身体をデフォルメした絵柄で何度か炎上している人物でして…
【太陽の牙どらぐなー】ってPNなんですけど、聞いたことありませんか?」


『いえ、ワタクシそういう方面に疎いので。
その炎上のアカウント、見せて下さる?』


「あ、はい。
この様なものをお嬢様の目に触れさせて良いのか判断に苦しみますが。
どうぞ。」


『きゃっ!』


そこには女性を性の捌け口のみの目線で描写した、下劣極まりない最低のポルノが並んでいた。
男は普段こんな目で我々を見ているのだろうか?
おぞましいの一語に尽きる。


「申し訳ございません!
お目汚しでした!!
この様にですね、数字は持っているクリエイターなのですが、異世界ひいてはポールソン氏の名誉を傷つけるのではないかと危惧しておりまして。」


『…大体わかりました。
まあいいでしょう。
異世界は兎も角、ポールソンの名誉などこれ以上下がる余地はありませんし。
寒河江は商業的にはこちらの路線が好ましいと判断しているのですね?』


「はい!
なろう小説自体が、欲望充足の為の消耗品です。
それに特化したポールソン氏の文体と太陽の牙どらぐなー氏の扇情的な絵柄。
数字は取れると判断致しました!」


『承知しました。
よきにはからうように。
あと、取り乱してしまってごめんなさいね。』


「いえ!
私の配慮不足です!」


ポールソンの著作に関しては寒河江を責任者とすることに決めた。
但し、地球・異世界の著作権法を擦り合わせながら、過剰な商業主義に陥らないことを条件とする。
収益に関しては寒河江の自由裁量とし、資産に回そうが経費として費やそうが俺は関知しない。
そんな所である。
まあ、ぶっちゃけどうでも良い。
異世界には十分義理を果たし終わってるし、この異世界スマホ以外で彼らと関わることもないだろうしな。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


15時55分。
身体を休めていた毛内翁が静かに身を起こした。


「2時の方向にヒグマを発見。」


日頃は自信なさげな老人なのだが、獲物を見つけた瞬間に狩人の眼光に切り替わる。
江本のレベリング補助を命じてから、この老人は見事に本領を発揮してくれているのだ。
怖いと思う反面、男性的魅力を感じた。


『すみません。
ワタクシには見えませんわ。』


そう言い終わるより先に、江本が窓からハイエースの真上に上っていた。


『ちょ、江も…』


「徐行!」


低く押し殺した声を聞いた石賀がゆっくりアクセルを緩める。
俺が車窓に気を取られている間に毛内翁は素早く独鈷の入った鞄を江本に渡し終わっていた。
福田が周辺警戒、寒河江が後続車両の有無を確認。
俺以外の全員が一個の戦闘生物のように動いた。


「着弾!」


俺が状況を把握しようと左右を見ていると、江本がそう叫んだ。
石賀が完全に車を止め、寒河江が後続車両への警戒の為に車外に飛び出す。


「前方クリア!」


石賀の声。


「後方よし!」


寒河江の声。


「3発目着弾ッ!」


いつの間にか山中に駆け上がっていた江本の叫び声が聞こえる。
別の大きな箱を抱えた福田が中継に入った。


「あの分量ですと、ヒグマは3分人間なら5秒で殺せます。」


そう囁いてから毛内翁も車外に出て木々の間を瞬時に駆け上がる。
寒河江はスマホを望遠鏡代わりに後続車が来ないかを監視し続け、石賀は同様のやり方で対向車を監視。
幸い、通行が途切れたタイミングらしく車は通らない。


「回収完了!」


数分後、江本が戻る。


「痕跡消去よし!」


続いて毛内翁が車内にそう宣言したので、何事もなかったように再始動。
江本のレベリングをチーム目標と定めたのは俺だが、実際にここまで積極的に動いてくれると感謝しかない。


『江本、お疲れ様。
さっきのアナタ、勇ましくて素敵でしたわよ。』


「すみません、リン子お嬢様。
急に天井に上ったから驚きはったでしょ?」


『それが殿方の仕事なのですから、ワタクシは邪魔にならないことだけを心掛けますわ。』


「ただ、さっきのでレベルは上がりました。
強引なことした甲斐はあったということですわ。」


『あら、そうなんですの?』


「前にお嬢様が言ってはりましたやん。
異世界スマホのオーラが見えない限り、向こうには行けないって。」


『ええ、申し上げましたわ。』


「今の俺にはお嬢様のスマホに纏わりついている黒っぽい影が見えるんです。
あ、今ぶわっと影が動いた。」


『あら、本当に見えてますのね。
よく、この短期間で努力して下さいました。』


「そらあ、オーラロードとやらを渡るのは俺ですからね。
爆散したくないですし、レベリングにも熱が入りますよ。」


『木下からの情報ですが、魚をビリで殺してもレベリングは可能ですわよ。』


「ああ、そうやったんですか。
もっと早めに教えてくれたら支笏湖に毒撒いて俺が最強になってましたのに。」


『ごめんさない。
ワタクシも色々あったから、あの子のことを忘れておりましたの。
今度、お洋服でも買ってあげなくちゃ。』


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


16時35分。


「申し訳御座いません、リン子お嬢様。
17時までにオートキャンプへ到着するのは困難です。」


『いえ、オマエ達はよくやってくれてます。
本日の射出作業は車内で行いますので、人目に付かない場所に車両を進めなさい。』


「畏まりました、お嬢様。
この先に登山道がありますので、その入り口に停車します。」


その1分くらい後に停車。
樽前山なる火山への登山道入り口らしい。
俺は無言でハイエースの後部で座禅を組み時を待つ。


《2億7605万円の配当が支払われました。》


皆にカネを拾わせている間、スカートの皺を伸ばす。
フリルに紙幣が挟まって気持ち悪い。
俺のスキルを運用するならパンツルックが好ましいのだが、それだと全体のコーディネートが崩れてしまう。
お化粧の雰囲気も変えなくてはならないし、当面はロングスカート一択とするしかない。


『寒河江、計算は終わりまして?』


「はい、間違い御座いません。
本日は25%の配当率となっておりました!」


『あらあら、江本だけなくワタクシまでレベルアップしたみたいですわね。』


「おめでとうございます、リン子お嬢様!」


『おほほ、オマエ達のお陰ですわ。』


ふむ、ようやく25レベルか。
地球に帰ってから随分とスローペースの戦いを強いられるな。
まあ良い、征服計画全体から見れば誤差の範囲だ。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

【所持金】

11億0419万2783円
  ↓
13億8024万2783円
  ↓
13億3024万2783円

※配当2億7605万円を取得
※各員に日当として1000万円ずつを支給

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


18時12分。
苫小牧郊外のオートキャンプ場に到着。
寒河江が抑えた3棟のログハウスの中央に入城し、入り口はハイエースで塞がせる。
荷解きを終えた後、皆をリビングに集めて、ここを数日の拠点とする事を宣言した。


「それでは、リン子お嬢様。
私と毛内さんは車両の手配を始めます。」


『よしなに。
寒河江も空いた時間で遊んで構いませんからね。』


「お嬢。
江本君は羽黒衆との連絡に専念させるぞ?
あの子ばっかりに色々やらせたら可哀想だからな。」


『うふふ、福田もお優しいことで。』


「リン子お嬢様。
それでは私は食事の準備に取り掛かります。」


『石賀もちゃんと休憩なさいね。』


「お気遣いありがとうございます。」


3棟の中央を俺の寝所とする。
カネやメンバーは左右に保管し、俺のベッド前には姿見だけを置かせた。

アリッサ達に貰ったお洋服の試着をしなければならないからな。
白人の彼女達と黄色人種の俺では同じ服を着ても、肌とのコントラストが大きく変わってくる。
最近色白になったと皆から言われるが、人種的特徴が変わるほどのものではない。
特に鮮明な服を着た時の首元のラインの印象が彼女達の着こなしとは全然違っていて頭を抱えた。
俺の幼い顔立ちでファンデーションをこれ以上塗るのは滑稽なのだ。


服に臭いが付くのが嫌なので、フルーツや乳製品だけを持って来るように石賀に命じて、シャワーを浴びる。


さて、俺が出来ることは残っていない。
移動も生活もパーティーメンバーに任せると決めた。
敦賀航路をとるのか、名古屋航路をとるのかの判断も含めて全て彼らに委ねる。
俺は淡々とカネを出しギリギリまで気配を殺すのみだ。


「リン子様。
羽黒の連中には俺から報酬を払ってますけど、それで大丈夫ですね?」


『あら江本、お疲れ様。
ごめんなさいね、オマエにばかり色々と押し付けて。』


「いえ、退屈せずに済みます。」


『うふふ、ありがと。
出羽三山にもいずれ正式に挨拶に伺うと伝えておいて。』


「あ、いや、あそこは女人禁制なんで。」


『あらあら、ごめんなさいね。
じゃあ寄進と安堵状のみに留めておくわ。』


「ええ。
アイツらも喜ぶと思います。」


『彼らの資金は足りてますの? 
ワタクシからも出しましょうか?』


「いや、会う度に金地金を手掴みで渡してますんで、俺もアイツらも総額までは把握しとらんのです。」


『あらあら。』


「ほら、金の値段って乱高下してるやないですか。
一々計算もしとられんですし、面倒なんで円換算やめたんです。」


『あらまあ、そうなの?』


「ええ、世界的なニュースになってますよ。
暗号通貨が洒落にならない高騰してますから。
金価格もモロに影響されるんですわ。」


『あらあ。』


「聞いて下さいよ。
何者かがビットコインを独占してることが判明したんです!
明らかにそいつが予想マイニング量を越えるペースで不正取得しとります!
今やマーケットは疑心暗鬼!
噂が出るたびにビットコイン価格が殺人的な乱高下なんです!
それに連動して他の暗号通貨銘柄もエグい変動して、毎日全世界で大量の自殺者が出てます。
東京でも中央線にアホが飛び込みまくって、ダイヤ滅茶苦茶になってますよ。」


暗号通貨?
俺が持ってるのは確か仮想通貨だから関係ないな。


『あらあら、大変ですわね。
一刻も早い事態の沈静化を願っておりますわ。』


「俺はアメリカが怪しいと思っています。
バイデン政権の暗号通貨に対するスタンスが急に変わりましたからね。
ドル防衛の為にアイツらがビットコインを強引に集めとるんちゃいますかね!」


『あらあ、ワタクシ怖ぁい。』


「ええ、怖いですよ。
アイツら、既存の資本主義システムを守る為ならどんなエグい手でも平気で使いますからね。」


うむ、やはり資本主義は駄目だな。
今、江本が教えてくれたビットコイン騒動一つとってもそうだ。
独占資本を打倒しない限り、世界は閉塞したままだ。
やはり、俺が人類の未来を守らなくてはならないな。


その後、江本とベッドに寝転び好きなプリキュアを聞き出そうとする。
赤面して中々教えてくれないのが面白い。
まあ、俺もこの男も本来はこういう馬鹿話で盛り上がる年齢だからな。
たまには全てを忘れてのんびりするさ。


寒河江から連絡があり、キャンピングカーの候補写真が送られて来る。
福田にも相談し、大型2台・小型1台でキャラバンを組む事に決まった。
毛内翁のハイエースは青森ナンバーが目立つので、ここで売却して行って貰う。
後の判断は皆に任せる。
俺は経費は幾らでも出すとのみ布告。

眠くなったので、ベッドの上でプロポーション維持の為のなんちゃってヨガ。
食事を運んで来た石賀に出立まで一歩もログハウスから出ない事を宣言する。
当たり前だろう。
変装しているとは言え、俺は賞金首なのだから。
逆に言えば、目立ちさえしなければ指数関数的に強化される俺の優位性は増していく。
25と言う区切りの良いレベルに到達したことで自信が湧いて来た。
今は余念を持つまい。
深く静かに潜航するのみ。

俺の決意を聞いた江本も力強く頷き、潜伏方針に賛同する。
ガイジンだらけだったニセコと異なり、この苫小牧では周囲は殆ど日本人だ。
俺の指名手配を知っている人間が多くても不思議ではないし、日本語話者が多い分【大魔王】だの【リン】だの【コリンズ】だの【トイチ】だのの些細な呼び掛けを聞かれる事が致命傷となる。
不安要素はそれくらい。
そう、足を引っ張る馬鹿さえ居なければもはや勝利は盤石なのだ!





ドッガぁぁあアーーーンッ!!!!




突然の轟音はログハウスの屋根と壁を砕いた。
木片が辺り一帯に飛び散り、外側を通っていた通行人が驚いた表情でこちらを覗き込んでいる。


「アタシ、参上ッス!!」


現れたのは、ずんぐりとした少女。
容貌は極めて魁偉。
額から僅かに血が流れているが、気にする様子もない。

出現時の衝撃波で壁に叩きつけられた俺は苦悶の吐息を漏らしているだが、少女は気遣う素振りも見せずに俺に向かって叫んだ。


「スンマセーーン!!
【大魔王】の【リン】・【コリンズ】さんに会いに来たんスけど、見かけませんでしたかぁーーーッ!!
あ! こっちでは【トイチ】って呼んだ方がいいのか!!」


きっと育ちが悪いのだろう。
配慮の欠片もないトーンだった。


『…あの、ワタクシが大魔王です。』


「はぁッ!?
なんだぁ、テメー。
こっちが田舎者だと思って嘘吐くんじゃねー!
ぶっ殺すぞ!!
アタシはちゃんと会ったことあるんだよ!!
大魔王はなあ!
アスペで陰キャなヒョロガリ足萎え野郎なんだよ!」


俺と会ったことがある?
胸倉を掴まれながら、必死に記憶の糸を辿る。
異世界人はみんな紳士的だったからな、こんな声量調整も出来ない野蛮人は…

野蛮人という単語で何故か思い出す。
そう、俺のバラ撒き政策をポールソンbarが何度か手伝ってくれた。
その時の客引きの少女がえらくバカでかい声で群衆整理してくれて助かった記憶がある。
確か名を…


『レニーさんですわよね?
確か山岳地帯出身の。』


「え!?」


レニーは目を丸くして数秒硬直してから、無礼にも俺の髪を無造作に掴んで引き寄せ、匂いをかぎ始める。


「クンクン、クンクン。

うおー!!本当だー!!
大魔王様!! 
なーんで女になってるんスかー!!」


『れ、レニーさん。
ワタクシ、潜伏作戦中ですの。
少し声を落として下さる。』


「うおー!! うおー!!
わっかりましたぁッ!!
アタシも声を潜めるっス!!

あ!
赴任報告忘れてたぁ!!

(軍靴カチーンッ)

自分は魔王軍先遣隊囚人部隊所属ッ!
レニー・アリルヴァルギャ受刑囚3等兵であります!

(敬礼シャキーンッ!)」


とりあえず、キャンプ場の管理人さんに滅茶苦茶怒られたので、レニーと共に平身低頭して弁償を約束した。
キャンプ場内の全員がその様子を楽しそうに見物していた。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【名前】

遠市・コリンズ・リン子・厘


【職業】

お嬢様

便所紙
ホステス
パチンコ台
神聖教団 大主教
東横キッズ
詐欺師


【称号】

淫売
賞金首


【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)

《LV》 25
《HP》 壁にめり込みましたわ
《MP》 本名を大声で呼ばれてしまいましたわ
《力》  深窓の令嬢
《速度》 神出鬼没
《器用》 変幻自在(♀限定)
《魔力》 悪の王器
《知性》 脳味噌エルデフリダ
《精神》 絶対悪
《幸運》 天佑

《経験》 1億9249万3566

本日取得  0
本日利息 3725万6819

次のレベルまでの必要経験値1億4305万0744

※レベル26到達まで合計3億3554万4310ポイント必要
※キョンの経験値を1と断定
※イノシシの経験値を40と断定
※うり坊(イノシシの幼獣)の経験値を成獣並みと断定
※クジラの経験値を13000と断定
※経験値計算は全て仮説



【スキル】

「複利」 

※日利25%
下4桁切り上げ 



【所持金】

13億3024万2783円


387万BTC  (下4桁切り上げ)
  ↓
484万BTC


164万XRP (下4桁切り上げ)
 ↓
205万XRP


164万SOL (下4桁切り上げ)
 ↓
205万SOL


※ユーロ・ポンド・ルーブル・バーツ・ペソ・ドルも保有。
※ユーロ・ポンド・ルーブル・ドルの保管権を孝文・j・Gに付与。
※仮想通貨の運用権を孝文・j・Gに付与。
※米国債・タイバーツ・フィリピンペソの保管権を児玉繭子に付与。


【残り寿命】

272万8500日 (下4桁切り上げ)
  ↓
341万8500日 



【所持品】

Maison Margiela ショルダーバッグ 白
Archi Diorリング ホワイトゴールド×ダイヤモンド
ティファニー ビクトリア  グラジュエイテッド ネックレス
カルティエ Juste un Clou ブレスレット


【約束】

〇古屋正興     「異世界に飛ばして欲しい。」
 飯田清麿     「結婚式へ出席して欲しい。」
〇         「同年代の友達を作って欲しい。」
          『100倍デーの開催!』
×         「一般回線で異世界の話をするな。」
          『世襲政権の誕生阻止。』
〇後藤響      「今度居酒屋に付き合って下さい(但しワリカン)」
          「大阪を滅ぼさないで下さい!!!」
          「空飛ぶ車を運転します!」
 江本昴流     「後藤響を護って下さい。」
          『遠市王朝の建国阻止。』
×弓長真姫     「二度と女性を殴らないこと!」
×         「女性を大切にして!」   
〇寺之庄煕規    「今度都内でメシでも行きましょう。」
×森芙美香     「我ら三人、生まれ(拒否)」
×中矢遼介     「ホストになったら遼介派に加入してよ。」
          「今度、焼肉でも行こうぜ!」
〇藤田勇作     『日当3万円。』
〇堀田源      「トイレコインの使い方を皆に教えておいて。」
〇山田典弘     「一緒にイケてる動画を撮ろう。」
〇         「お土産を郵送してくれ。」
          「月刊東京の編集長に就任する。」
 楢崎龍虎     「いつかまた、上で会おう!」
×警視庁有志一同  「オマエだけは絶対に逃さん!」
          「オマエだけは絶対に守る!」
×国連人権委員会  「全ての女性が安全で健(以下略)」
〇安宅一冬     「浅草寺周辺を一緒に散策しましょう。」
 水岡一郎     「タックスヘイブンの利用・移住をしないこと。」
×平原猛人     「殺す。」
          「鹿児島旅行に一緒に行く。」
          「一緒にかすうどんを食べる」
 車坂聖夜Mk-II   「世界中の皆が笑顔で暮らせる、優しい世界を築く」
×今井透      「原油価格の引き下げたのんます。」
          「小麦価格の引き下げをお願いします」
〇荒木鉄男     「伊藤教諭の墓参りに行く。」
 鈴木翔      「配信に出演して。」 
×遠藤恭平     「ハーレム製造装置を下さい。」
〇         『子ども食堂を起ち上げます。』
          「紙幣焼却によりインフレを阻止する。」
〇田名部淳     「全財産を預けさせて下さい!」
          「共に地獄に堕ちましょう。」
 三橋真也     「実は配信者になりたいので相談に乗って下さい。」 
〇DJ斬馬      『音楽を絡めたイベントを開催する際、日当10万で雇用します。』
 金本宇宙     「異世界に飛ばして欲しい。」
 金本聖衣     「同上。」
 金本七感     「17歳メインヒロインなので旦那との復縁を手伝って。」
〇天空院翔真    「ポンジ勝負で再戦しろ!」
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〇内閣国際連絡局  『予算1000億円の確保します』
〇毛内敏文     『青森に行きます!』
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 Top Girls     「招待ホモ枠の仲間として色々便宜を図ってあげマース♥」
〇大西竜志     「知り得る限り全ての犯罪者情報の提供。」
          『貴方の遺族に篤く報います。』
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 桂川風香     「以下同文」
 久能木瀬里奈   「ジャンジャンバリバリ!!」
 児玉繭子     「ウチの旦那に色目を使うな。」
          「アメリカ経済を破綻させないように努力する。」
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 カミーラ・B   「perape-ra♪」
 故バーゼル卿   「perape-ra!」
〇有村拓我     「福田魁との連絡を取る。」
×福田魁      「男らしゅうせー!」 



 金本光戦士    「どんな危機からも必ず救い絶対に守る。」


 古河槐      「シンママで産む」


◎木下樹理奈    「一緒に住ませて」


×松村奈々     「二度と靴は舐めないにゃ♥」
〇         「仲間を売るから私は許して♥」
×         「ウンコは便器の中にするニャ♪」
          「未来永劫ずっと一緒♥
          ずっとずっとずっとずーーと×∞
          厘を守ってあげるね♥」


◎鷹見夜色     「ウ↑チ↓を護って。」
〇         「カノジョさんに挨拶させて。」
〇         「責任をもって養ってくれるんスよね?」


×ヒルダ・コリンズ 「芋羊羹…。」
          「王国の酒…。」
          「表参道のスイーツ…。」 
×         「ポン酢で寿司を喰いに行く。」


 土佐の局     「生まれた子が男子であればリイチ。
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