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17 これが聖女のやり方
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ロンダリア城内。シリカの寝室。
シリカはクラウスとアリーナと向き合い、笑顔で言い放った。
「ここにある家財を売りましょう」
きょとんとしているクラウスとアリーナ。
二人は顔を見合わせ、そして再びシリカに向き直った。
「こちらにある家財全て、でございますか?」
「そうです。売れば多少は国財の足しになるでしょう」
頷くシリカを前に、再びクラウスたちが目を合わせる。
王妃の寝室には、なぜか無駄に豪華な家具が取り揃えられていた。
もちろん王族の住まう部屋なのだから、高級品があるのは当然だ。
しかし財政が逼迫しているロンダリアでは、それはむしろおかしい。
城内は調度品も娯楽品の類はほぼなく、家具は質素なものがほとんど。
であるのに、なぜかシリカの寝室だけは家財が豪華だった。
もちろん王と王妃だけはせめて王族らしい暮らしをして欲しい、という考えがある可能性もあるのだが。
あまりに突飛な申し出だと、シリカ自身も思っていた。
国家のトップ、王の妻である王妃が、家財を売ろうなどという提案をするなど、通常はあり得ない。
むしろ王妃たる人間がなぜそんなせせこましいことをしなければならない、売ってたまるものかと考える方が自然だろう。
だが、なぜか執事長のクラウスにも、侍女頭のアリーナにも狼狽はなかった。
驚き、ほんの少し困惑しているだけだった。
「もちろん私の所有物ではありませんし、陛下の許可が下りたのなら、ですが」
「かしこまりました。それではそのようにいたします」
「え? よ、よろしいのですか?」
「はい。恐らく陛下もお許しになるでしょうから」
すんなり通ってしまった。
意気込んでいたのに、肩透かしを食らってしまった。
(……な、なんだか思っていた反応と違うわね。てっきり、売るなんてとんでもない! この家具は代々引き継がれて、とかなんとか言われるかと思ったのだけれど)
クラウスだけでなく、アリーナまで納得したように頷いていた。
むしろなぜか少し嬉しそうに、微笑んでいる。
シリカが何事かとじっと見つめると、アリーナは慌てて取り繕うように明後日の方向を見た。
何かありそうだが、藪蛇になりそうな気もする。
「それでは業者に連絡をしておきます。買い換える家具はいかがいたしましょう?」
「予備の家具はないのですか?」
「ありはしますが使用人が使うものばかりなので」
「それで構いません」
「かしこまりました」
クラウスはまるでそう言うのがわかっていたかのように答えた。
(まあ、いいわ。目的は達成できるのだから。他のことには目をつぶりましょう)
公務でも王妃としての勉学でもない。
シリカ自身ができることの第一歩を踏み出せた。
さて、次だ。
●〇●〇●〇●〇
数時間後。
廊下をせっせと掃除しているアリーナが見えた。
ホウキで大雑把にホコリを集めることしかできていない様子だった。
今日のシリカの恰好は、いつも以上に質素だった。
家財を売ると決めた際に、衣装も売ることにしたのだ。
公に出るための衣装と普段着、寝巻、そして動きやすい恰好、それぞれを数着ずつ残しておき、一部は購入する予定だ。
今はかなり動きやすい、厚手のワンピースのようなものを着ている。
シリカは忙しなく働くアリーナのもとへ駆け寄った。
「アリーナ。少しよろしいですか?」
「な、なんでしょう?」
「提案なのですが、私に掃除を手伝わせていただけないですか?」
「て、手伝う!? 王妃様がですか!?」
「ええ、何かおかしいかしら」
小首をかしげるシリカに、アリーナはぶんぶんと首を振る。
「王妃様に掃除なんてしていただくわけにはいきません!」
「なぜ?」
「な、なぜって。王妃様だからです! このようなことはあたしのような侍女や下女がやるべきことですから」
「けれどできてないですよね?」
ちらっと掃除したばかりの場所を見るシリカ。
そこにはまだホコリが残っている。
「うぐっ! そ、それは」
痛いところを突かれたとばかりに、のけぞるアリーナ。
シリカは追撃する。
「まさか、アリーナは手を抜いているのですか?」
「ち、違います! ちゃんとやりたいのですが、手が足りてないので……ううっ、すみません、こんな言い訳するなんて見苦しいですね」
シリカはキラッと目を輝かせると、アリーナの手をぎゅっと握った。
「いいえ、いいえ! そんなことないです! たった一人で掃除、洗濯、お世話までできるはずなんてありません! あなたはよくやってくれています!」
「お、王妃様……」
真剣な表情のシリカに、アリーナは感動したとばかりに目を潤ませた。
さらに熱のこもった高説は続く。
「しかしそれも仕方ないことだと、私もわかっています。我が国には人を余分に雇う余裕がない。城内で働く人間は最低限になってしまう。そのしわ寄せがアリーナにいっているということを。そんな中でアリーナは頑張ってくれています! だから責めるなんてことは決してするつもりはありません!」
「ううっ……そ、そうなんです。一人だと、限界があって……休憩時間もあまりとれず、ご飯も少なくてお腹も空くし、やることも多く、大変で……」
「わかります。アリーナはとても真面目で頑張り屋だということは。ですが努力や根性ややる気だけではできないこともあります。人手が足りてなかったのですからね。けれど唯一、解決する手段がありますよ」
「ほ、本当ですか!? そ、それは一体?」
「ですから私が手伝うのですよ」
シリカが綺麗に笑うと、アリーナが目を白黒させた。
不穏な空気を感じ取ったのだろう。
「ロンダリアのみなさんはお忙しい。老若男女皆さん働いて、日々仕事に追われています。それは陛下でさえも同じ。そんな中、一人だけ暇な人間がいるじゃないですか」
「ひ、暇な人間。そんな人がいるとは……はっ!」
思い当たる節があったのか、アリーナは大きく目を見開いた。
そしてシリカを凝視し、慌てて目をそらした。
「あなたも気づきましたね。そう、私です! 公務も勉学も許されていない王妃! 暇を持て余し、むしろあなたに世話をさせて仕事を増やしている私です!!!」
アリーナが気まずそうに視線を逸らすも、シリカはアリーナの視界に入るように強引に移動する。
ちなみにずっと手は握ったままである。
だからアリーナは決して逃げられない。
「しかも王妃だから、お給金はいらない! 城内に常にいますから、いつでも仕事し放題! 幸い、我が国では城内に立ち入る人間は関係者のみで、外部の人間に見られる可能性は低い! しかも王妃なのでどこにでも気兼ねなく入れますし、周りに気を遣わずに仕事ができるという立場にあります! あなたも私の寝室や、陛下がいらっしゃる執務室や寝室の掃除には気を遣いますね? そういった場所を私が担当すれば一石二鳥! 一挙両得! 適材適所です!!!」
ずいっとアリーナに顔を近づける。
圧力がすごい。
「た、確かにそうですが、陛下がお許しになりませんし」
「公務や勉学以外は自由にしていい、そう陛下はおっしゃいました! つまり公務に入らない仕事はしてもいいということです!」
「そ、そこまで陛下は想定していないのでは」
「想定していようがしていまいが、言った言葉に責任を持つのが王というものです!」
最早、鼻がつきそうなほどにアリーナに顔を近づけるシリカ。
アリーナは汗をだらだらと流し、目をぐるぐる回した。
王妃であるシリカと密着している。
しかもよくわからない圧力を一身に受けている。
必然的に考える能力が失われていった。
「ソ、ソウカモシレマセンネ」
「そうなのです! 大丈夫、何か言われてもあなたに責任はありません。叱られるのは私です。だから安心してください」
こくこくと何度も頷くアリーナに、満足そうにシリカはさらに笑みを強くした。
手を離し、乱れたアリーナの服をぱぱっと整えてあげる。
「確か、あなたの掃除の時間はもうすぐ終わりですね?」
「は、はい。すぐに洗濯をしなければならないので」
「では、あとは私がやっておきましょう。あなたは洗濯をしてください」
「あ、あの、その、王妃様はお掃除の経験は?」
「大丈夫ですよ。家事全般は一通りこなしたことがありますので。聖女の時にお勉強もしましたしね」
「聖女の時……?」
「では。お互いに励みましょう」
「あ、は、はい」
掃除用具を手に、シリカは廊下の端へと移動した。
再び、掃除をし直すのだ。
アリーナは首を傾げながらも立ち去っていった。
一先ずは納得させられた、というか強引に乗り切ったようだ。
「ふう、何とか上手くいってよかったわ!」
シリカは決意を胸に笑みをこぼした。
正直、ワクワクしていた。
今まで何もさせてもらえず、もやもやしていたのだ。
ようやく仕事ができる。
仕事ができるということは、誰かに必要とされるということだ。
そしてそれは国に尽くせるということ。
回り回って陛下であるヴィルヘルムのために働くということでもある。
頭巾を被り、スカートは上げて結んだ。
シリカは表情を引き締める。
「さあ、やるわよ!」
ホウキとチリトリ片手に、シリカは気合を入れた。
シリカはクラウスとアリーナと向き合い、笑顔で言い放った。
「ここにある家財を売りましょう」
きょとんとしているクラウスとアリーナ。
二人は顔を見合わせ、そして再びシリカに向き直った。
「こちらにある家財全て、でございますか?」
「そうです。売れば多少は国財の足しになるでしょう」
頷くシリカを前に、再びクラウスたちが目を合わせる。
王妃の寝室には、なぜか無駄に豪華な家具が取り揃えられていた。
もちろん王族の住まう部屋なのだから、高級品があるのは当然だ。
しかし財政が逼迫しているロンダリアでは、それはむしろおかしい。
城内は調度品も娯楽品の類はほぼなく、家具は質素なものがほとんど。
であるのに、なぜかシリカの寝室だけは家財が豪華だった。
もちろん王と王妃だけはせめて王族らしい暮らしをして欲しい、という考えがある可能性もあるのだが。
あまりに突飛な申し出だと、シリカ自身も思っていた。
国家のトップ、王の妻である王妃が、家財を売ろうなどという提案をするなど、通常はあり得ない。
むしろ王妃たる人間がなぜそんなせせこましいことをしなければならない、売ってたまるものかと考える方が自然だろう。
だが、なぜか執事長のクラウスにも、侍女頭のアリーナにも狼狽はなかった。
驚き、ほんの少し困惑しているだけだった。
「もちろん私の所有物ではありませんし、陛下の許可が下りたのなら、ですが」
「かしこまりました。それではそのようにいたします」
「え? よ、よろしいのですか?」
「はい。恐らく陛下もお許しになるでしょうから」
すんなり通ってしまった。
意気込んでいたのに、肩透かしを食らってしまった。
(……な、なんだか思っていた反応と違うわね。てっきり、売るなんてとんでもない! この家具は代々引き継がれて、とかなんとか言われるかと思ったのだけれど)
クラウスだけでなく、アリーナまで納得したように頷いていた。
むしろなぜか少し嬉しそうに、微笑んでいる。
シリカが何事かとじっと見つめると、アリーナは慌てて取り繕うように明後日の方向を見た。
何かありそうだが、藪蛇になりそうな気もする。
「それでは業者に連絡をしておきます。買い換える家具はいかがいたしましょう?」
「予備の家具はないのですか?」
「ありはしますが使用人が使うものばかりなので」
「それで構いません」
「かしこまりました」
クラウスはまるでそう言うのがわかっていたかのように答えた。
(まあ、いいわ。目的は達成できるのだから。他のことには目をつぶりましょう)
公務でも王妃としての勉学でもない。
シリカ自身ができることの第一歩を踏み出せた。
さて、次だ。
●〇●〇●〇●〇
数時間後。
廊下をせっせと掃除しているアリーナが見えた。
ホウキで大雑把にホコリを集めることしかできていない様子だった。
今日のシリカの恰好は、いつも以上に質素だった。
家財を売ると決めた際に、衣装も売ることにしたのだ。
公に出るための衣装と普段着、寝巻、そして動きやすい恰好、それぞれを数着ずつ残しておき、一部は購入する予定だ。
今はかなり動きやすい、厚手のワンピースのようなものを着ている。
シリカは忙しなく働くアリーナのもとへ駆け寄った。
「アリーナ。少しよろしいですか?」
「な、なんでしょう?」
「提案なのですが、私に掃除を手伝わせていただけないですか?」
「て、手伝う!? 王妃様がですか!?」
「ええ、何かおかしいかしら」
小首をかしげるシリカに、アリーナはぶんぶんと首を振る。
「王妃様に掃除なんてしていただくわけにはいきません!」
「なぜ?」
「な、なぜって。王妃様だからです! このようなことはあたしのような侍女や下女がやるべきことですから」
「けれどできてないですよね?」
ちらっと掃除したばかりの場所を見るシリカ。
そこにはまだホコリが残っている。
「うぐっ! そ、それは」
痛いところを突かれたとばかりに、のけぞるアリーナ。
シリカは追撃する。
「まさか、アリーナは手を抜いているのですか?」
「ち、違います! ちゃんとやりたいのですが、手が足りてないので……ううっ、すみません、こんな言い訳するなんて見苦しいですね」
シリカはキラッと目を輝かせると、アリーナの手をぎゅっと握った。
「いいえ、いいえ! そんなことないです! たった一人で掃除、洗濯、お世話までできるはずなんてありません! あなたはよくやってくれています!」
「お、王妃様……」
真剣な表情のシリカに、アリーナは感動したとばかりに目を潤ませた。
さらに熱のこもった高説は続く。
「しかしそれも仕方ないことだと、私もわかっています。我が国には人を余分に雇う余裕がない。城内で働く人間は最低限になってしまう。そのしわ寄せがアリーナにいっているということを。そんな中でアリーナは頑張ってくれています! だから責めるなんてことは決してするつもりはありません!」
「ううっ……そ、そうなんです。一人だと、限界があって……休憩時間もあまりとれず、ご飯も少なくてお腹も空くし、やることも多く、大変で……」
「わかります。アリーナはとても真面目で頑張り屋だということは。ですが努力や根性ややる気だけではできないこともあります。人手が足りてなかったのですからね。けれど唯一、解決する手段がありますよ」
「ほ、本当ですか!? そ、それは一体?」
「ですから私が手伝うのですよ」
シリカが綺麗に笑うと、アリーナが目を白黒させた。
不穏な空気を感じ取ったのだろう。
「ロンダリアのみなさんはお忙しい。老若男女皆さん働いて、日々仕事に追われています。それは陛下でさえも同じ。そんな中、一人だけ暇な人間がいるじゃないですか」
「ひ、暇な人間。そんな人がいるとは……はっ!」
思い当たる節があったのか、アリーナは大きく目を見開いた。
そしてシリカを凝視し、慌てて目をそらした。
「あなたも気づきましたね。そう、私です! 公務も勉学も許されていない王妃! 暇を持て余し、むしろあなたに世話をさせて仕事を増やしている私です!!!」
アリーナが気まずそうに視線を逸らすも、シリカはアリーナの視界に入るように強引に移動する。
ちなみにずっと手は握ったままである。
だからアリーナは決して逃げられない。
「しかも王妃だから、お給金はいらない! 城内に常にいますから、いつでも仕事し放題! 幸い、我が国では城内に立ち入る人間は関係者のみで、外部の人間に見られる可能性は低い! しかも王妃なのでどこにでも気兼ねなく入れますし、周りに気を遣わずに仕事ができるという立場にあります! あなたも私の寝室や、陛下がいらっしゃる執務室や寝室の掃除には気を遣いますね? そういった場所を私が担当すれば一石二鳥! 一挙両得! 適材適所です!!!」
ずいっとアリーナに顔を近づける。
圧力がすごい。
「た、確かにそうですが、陛下がお許しになりませんし」
「公務や勉学以外は自由にしていい、そう陛下はおっしゃいました! つまり公務に入らない仕事はしてもいいということです!」
「そ、そこまで陛下は想定していないのでは」
「想定していようがしていまいが、言った言葉に責任を持つのが王というものです!」
最早、鼻がつきそうなほどにアリーナに顔を近づけるシリカ。
アリーナは汗をだらだらと流し、目をぐるぐる回した。
王妃であるシリカと密着している。
しかもよくわからない圧力を一身に受けている。
必然的に考える能力が失われていった。
「ソ、ソウカモシレマセンネ」
「そうなのです! 大丈夫、何か言われてもあなたに責任はありません。叱られるのは私です。だから安心してください」
こくこくと何度も頷くアリーナに、満足そうにシリカはさらに笑みを強くした。
手を離し、乱れたアリーナの服をぱぱっと整えてあげる。
「確か、あなたの掃除の時間はもうすぐ終わりですね?」
「は、はい。すぐに洗濯をしなければならないので」
「では、あとは私がやっておきましょう。あなたは洗濯をしてください」
「あ、あの、その、王妃様はお掃除の経験は?」
「大丈夫ですよ。家事全般は一通りこなしたことがありますので。聖女の時にお勉強もしましたしね」
「聖女の時……?」
「では。お互いに励みましょう」
「あ、は、はい」
掃除用具を手に、シリカは廊下の端へと移動した。
再び、掃除をし直すのだ。
アリーナは首を傾げながらも立ち去っていった。
一先ずは納得させられた、というか強引に乗り切ったようだ。
「ふう、何とか上手くいってよかったわ!」
シリカは決意を胸に笑みをこぼした。
正直、ワクワクしていた。
今まで何もさせてもらえず、もやもやしていたのだ。
ようやく仕事ができる。
仕事ができるということは、誰かに必要とされるということだ。
そしてそれは国に尽くせるということ。
回り回って陛下であるヴィルヘルムのために働くということでもある。
頭巾を被り、スカートは上げて結んだ。
シリカは表情を引き締める。
「さあ、やるわよ!」
ホウキとチリトリ片手に、シリカは気合を入れた。
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