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31 愚か者たちの挽歌
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聖ファルムス教団特別行政区。
大聖堂、治癒場において今日も聖女ドーリスによる治癒は行われていた。
相も変わらず治癒を待つ信徒の列は途切れる様子はない。
「あ、あの……」
おずおずと口を開いたのは信徒の男性。
寝台に横になっている彼の腹部を、ドーリスは治癒している最中だった。
「う、うるさいですわ! 気が散るで――」
はっとして横を見るドーリス。
そこには聖女補佐官のソフィーや侍女たちが並んでいる。
ソフィーがじろっと睨むとドーリスは頬を引きつらせた。
「――なんでございましょう、信徒?」
「い、いえ、二十分経ちますが……まだ腹痛が収まりませんで」
笑顔のまま額に青筋を立てるドーリス。
治癒している手は淡い光を放ち続けているが、どうやら治癒には不十分のようだった。
「も、もう少しですので、お待ちください」
怒りに手が震えるドーリスを見て、信徒は僅かに怯えていた。
二十分もかけて一人の治癒も終わらないなど、過去類を見ないほどに遅い。
バルトルトの説教もあり、ドーリスはあれ以来多少は真面目になったが、いかんせん努力が足りず、そして素質もないらしい。
結局更に十分かけてようやく治癒を終えた。
「さ、終わりましたわよ!」
「え……あ、ありがとうございました」
信徒の男性は何か言いたげにしていたが、ドーリスが笑顔の威圧をすると背を向けた。
「シリカ様ならこんなことには……」
つい漏らしたのだろう、信徒の男性の言葉をドーリスは聞き逃さなかった。
尻を蹴り上げてやろうかと思ったが、そんなことをしたらバルトルトから何を言われるかわかったものではない。
必死に怒りを抑えると、顔が熱を持つのが分かった。
信徒の男性がいなくなると、余計に怒りがこみあげてくる。
(なぜわたくしがこんなことをしないといけないんですの!)
貴族であり甘やかされて育ってきた彼女に、努力とか奉仕とかそういう言葉は一切ない。
ちやほやされ、楽して贅沢な暮らしができると思ったのに、なぜこんなことになったのか。
(それもこれも全部シリカって女が悪いんですわ! 何かにつけてシリカ様だったら、シリカ様ならって、バカの一つ覚えみたいに言う連中ばっかり! 平民の癖に!!!)
地団太を踏みたくなる気持ちを必死に抑えるドーリス。
全部放棄してやろうかと思わない日はない。
何とか耐えているのは、ユリアン王子の存在が大きかった。
彼と結婚すれば状況は変わるはずだと、淡い期待を願っている。
ともすれば一途だが、ただユリアンがどうにかしてくれると思っているだけの他力本願とも言える。
そんなドーリスの薄っぺらい考えなど、周りの人間が理解していないわけもなく。
ソフィーや侍女たちの視線は以前に比べてより冷たくなっていた。
状況は切迫している。
それなのにドーリスは気づく様子もない。
そしてもう一人、周囲の状況に気づけない愚かな人間がいた。
「ドーリス、会いに来たよ!」
馬鹿王子の見参である。
晴れやかな笑顔でやってきたユリアンに、ドーリスは救いの神ありとばかりに縋るような視線を向けた。
「ああ、ユリアン様!」
二人が合えば、そこは二人の世界。
ユリアンが走り寄り、ドーリスを抱きしめた。
バルトルトの忠告はユリアンに届かなかったようだ。
いや、届いていても彼は事の重大さを理解せず、無視したということだろう。
「今日も大変だったようだ。汚らしい信徒の世話なんて」
「その通りですわ、ユリアン様。けれどわたくし、ユリアン様のために頑張ろうと……」
「おお、可愛いドーリス。なんて健気なんだ」
馬鹿二人の独壇場。
観客は侍女、護衛、ソフィー、信徒。
その総数数百人である。
しかしそんな視線を物ともせず、二人は中身のない言葉を交わし続けた。
●〇●〇●〇●〇
バルトルトの私室にて、部屋の主人は荒れに荒れていた。
「おのれぇっ!!!」
机に積み重なった大量の意見書。
いや最早これは批判書だ。
すでに数千枚にも及んだ書類の数々を前に、バルトルトは怒号を放ち続けた。
「下半身で生きているクズ王子と! 脳みその足らないゴミ虫女があああああっっ!!!」
普段の冷静さは微塵もなく、かんしゃくを起こした子供のように批判書をちぎっては投げ続けた。
最早予断の許されない状態だと言うのに、それさえ気づかない聖女。
血統以外に誇れることは一つもない癖に傲慢で居丈高な王子。
何度、忠告しても聞き入れず、最後の最後には「僕は王太子だぞ! 枢機卿の癖に偉そうに!」と言い放った。
立場を弁えず、ただ生まれだけで押し通す無知蒙昧であった。
聖神教団の権力は圧倒的で、実質聖ファルムス国家を経営しているのは特別行政区の方である。
教皇が病床に臥せっている今は、枢機卿が最高権力者であり、実権を握っているため、実質バルトルトが聖ファルムスを牛耳っているとも言える。
だがそれは全権を握っているということではない。
聖ファルムス国王の嫡子であるユリアンに過度に干渉すれば、それは王政への反逆とみなされる。
もちろんある程度の発言権はあるが、強制力は薄い。
あくまで枢機卿は聖神教団のトップであり、聖ファルムス国の権力を握っているわけではないからだ。
もちろん、手段を選ばなければいかようにもやりようがあった。
しかしユリアンはドーリスの婚約者。
近く二人は婚姻を結び、聖神教団と聖ファルムス国との関係性を濃くし、より聖神教団の権力を強くする目論見があった。
ユリアンを排除すればその作戦はすべて泡と消える。
シリカを強引に追放したのも無駄になってしまう。
馬鹿だから扱いやすいだろうとユリアンとドーリスを繋げたのだが、失敗だったかもしれない。
このままでは聖ファルムス国の権力を握る以前に、聖神教団の評判が失墜する。
礎たる聖女がアレでは……。
結局ドーリスは才能もなく、性格も破綻しており、聖女にまったく向いてなかったのだ。
バルトルトは椅子に座り、頭を抱えた。
「一体どうすればよいのだ……」
そうしていると不意にノックが聞こえた。
入室を促すと入ってきたのは教団員だった。
「ほ、報告いたします!」
「急用でなければ後に……」
「ロ、ロンダリア王国が国名を新生ロンダリア皇国に改名したとのこと! 国王は聖皇帝、王妃は聖皇后と冠すると!」
「……国名を? なぜそんなことを」
「元聖女であるはずのシリカ様が……聖術に目覚めたとのことで」
バルトルトは椅子を蹴りながら立ち上がった。
「なに!? せ、聖術に目覚めた!? シリカは聖印を失ったはずだ!」
「聖印は刻まれ、蒼髪になったとの報告が!」
「馬鹿な! あり得ん! 聖女は大聖堂でのみ力を受け継ぐのだ。ロンダリアでそのような! ただの噂ではないのか!?」
「し、しかし、実際に目にした者が複数人おります! し、しかもシリカ様は、死んだはずのヴィルヘルム王……聖皇帝を生き返らせたと!」
「生き返らせただと!!? それでは……伝説の蘇生聖術【リザレクション】を使ったとそう申すのか!? そんなことがあり得るはずがないだろう!!!!」
憤りながら教団員の肩を掴むバルトルト。
その形相は教団員を震え上がらせるには十分だった。
「ロ、ロンダリアへ潜入していた教団員が間違いないと!! シリカ様が聖女として目覚めたことで、ロンダリアは聖神教団とは別の聖女を奉り、聖ファルムス王国率いる連合国からの脱却を宣言したと!!!」
ロンダリアのような弱小貧国が独立しようがどうでもいいが、シリカが聖女として再覚醒したとあれば話は別だ。
聖女は聖神教団の核となる存在。
それが二人もいるとなれば、聖神教団の格が落ちる。
寄付や、後ろ盾をする国や貴族もロンダリア側へ寝返るかもしれない。
聖女は一人だけでなければならないのだ。
「それが事実ならばまずいことに……いや、これは丁度いい、のか?」
バルトルトは部屋内をうろつきながら思考を巡らせる。
「ドーリスは使い物にならない。だがシリカならば……そうだ。ロンダリアなどという貧国に加え、愚醜王の妻でいるならば、こちらに戻ってくる方が良しとするはず。所詮は孤児上がりの無知な小娘、いかようにも言いくるめられる……。ふふふ、そうだ。聖女として再覚醒したのであれば、好都合。二人の聖女を手に入れれば聖神教団をより盤石にできるというもの。すぐに馬を用意しなさい」
「う、馬でございますか。どちらへ」
「決まっているでしょう。新生ロンダリア皇国とやらにですよ!! はやくしなさい!」
「は、はっ!」
教団員は慌てた様子で部屋を出て行った。
所詮ロンダリア程度の国、聖神教団最高顧問の枢機卿である自分が行けば、抗うことはできないだろう。
早馬を走らせ書状を送る必要もない。
枢機卿自ら出向くのだ。
これ以上の誠意はないだろう。
ならば要求は全て通ると見ていい。
汚らしい平民も使い方によっては価値があるのだ。
だったら高貴な人間が使ってやるが華だ。
追放しなければ聖術に再覚醒しなかったはずなのだから、むしろ感謝してほしいくらいだ。
バルトルトは下卑た笑みを浮かべた。
その顔は、己の考えは間違っていないとそう言い表しているようだった。
大聖堂、治癒場において今日も聖女ドーリスによる治癒は行われていた。
相も変わらず治癒を待つ信徒の列は途切れる様子はない。
「あ、あの……」
おずおずと口を開いたのは信徒の男性。
寝台に横になっている彼の腹部を、ドーリスは治癒している最中だった。
「う、うるさいですわ! 気が散るで――」
はっとして横を見るドーリス。
そこには聖女補佐官のソフィーや侍女たちが並んでいる。
ソフィーがじろっと睨むとドーリスは頬を引きつらせた。
「――なんでございましょう、信徒?」
「い、いえ、二十分経ちますが……まだ腹痛が収まりませんで」
笑顔のまま額に青筋を立てるドーリス。
治癒している手は淡い光を放ち続けているが、どうやら治癒には不十分のようだった。
「も、もう少しですので、お待ちください」
怒りに手が震えるドーリスを見て、信徒は僅かに怯えていた。
二十分もかけて一人の治癒も終わらないなど、過去類を見ないほどに遅い。
バルトルトの説教もあり、ドーリスはあれ以来多少は真面目になったが、いかんせん努力が足りず、そして素質もないらしい。
結局更に十分かけてようやく治癒を終えた。
「さ、終わりましたわよ!」
「え……あ、ありがとうございました」
信徒の男性は何か言いたげにしていたが、ドーリスが笑顔の威圧をすると背を向けた。
「シリカ様ならこんなことには……」
つい漏らしたのだろう、信徒の男性の言葉をドーリスは聞き逃さなかった。
尻を蹴り上げてやろうかと思ったが、そんなことをしたらバルトルトから何を言われるかわかったものではない。
必死に怒りを抑えると、顔が熱を持つのが分かった。
信徒の男性がいなくなると、余計に怒りがこみあげてくる。
(なぜわたくしがこんなことをしないといけないんですの!)
貴族であり甘やかされて育ってきた彼女に、努力とか奉仕とかそういう言葉は一切ない。
ちやほやされ、楽して贅沢な暮らしができると思ったのに、なぜこんなことになったのか。
(それもこれも全部シリカって女が悪いんですわ! 何かにつけてシリカ様だったら、シリカ様ならって、バカの一つ覚えみたいに言う連中ばっかり! 平民の癖に!!!)
地団太を踏みたくなる気持ちを必死に抑えるドーリス。
全部放棄してやろうかと思わない日はない。
何とか耐えているのは、ユリアン王子の存在が大きかった。
彼と結婚すれば状況は変わるはずだと、淡い期待を願っている。
ともすれば一途だが、ただユリアンがどうにかしてくれると思っているだけの他力本願とも言える。
そんなドーリスの薄っぺらい考えなど、周りの人間が理解していないわけもなく。
ソフィーや侍女たちの視線は以前に比べてより冷たくなっていた。
状況は切迫している。
それなのにドーリスは気づく様子もない。
そしてもう一人、周囲の状況に気づけない愚かな人間がいた。
「ドーリス、会いに来たよ!」
馬鹿王子の見参である。
晴れやかな笑顔でやってきたユリアンに、ドーリスは救いの神ありとばかりに縋るような視線を向けた。
「ああ、ユリアン様!」
二人が合えば、そこは二人の世界。
ユリアンが走り寄り、ドーリスを抱きしめた。
バルトルトの忠告はユリアンに届かなかったようだ。
いや、届いていても彼は事の重大さを理解せず、無視したということだろう。
「今日も大変だったようだ。汚らしい信徒の世話なんて」
「その通りですわ、ユリアン様。けれどわたくし、ユリアン様のために頑張ろうと……」
「おお、可愛いドーリス。なんて健気なんだ」
馬鹿二人の独壇場。
観客は侍女、護衛、ソフィー、信徒。
その総数数百人である。
しかしそんな視線を物ともせず、二人は中身のない言葉を交わし続けた。
●〇●〇●〇●〇
バルトルトの私室にて、部屋の主人は荒れに荒れていた。
「おのれぇっ!!!」
机に積み重なった大量の意見書。
いや最早これは批判書だ。
すでに数千枚にも及んだ書類の数々を前に、バルトルトは怒号を放ち続けた。
「下半身で生きているクズ王子と! 脳みその足らないゴミ虫女があああああっっ!!!」
普段の冷静さは微塵もなく、かんしゃくを起こした子供のように批判書をちぎっては投げ続けた。
最早予断の許されない状態だと言うのに、それさえ気づかない聖女。
血統以外に誇れることは一つもない癖に傲慢で居丈高な王子。
何度、忠告しても聞き入れず、最後の最後には「僕は王太子だぞ! 枢機卿の癖に偉そうに!」と言い放った。
立場を弁えず、ただ生まれだけで押し通す無知蒙昧であった。
聖神教団の権力は圧倒的で、実質聖ファルムス国家を経営しているのは特別行政区の方である。
教皇が病床に臥せっている今は、枢機卿が最高権力者であり、実権を握っているため、実質バルトルトが聖ファルムスを牛耳っているとも言える。
だがそれは全権を握っているということではない。
聖ファルムス国王の嫡子であるユリアンに過度に干渉すれば、それは王政への反逆とみなされる。
もちろんある程度の発言権はあるが、強制力は薄い。
あくまで枢機卿は聖神教団のトップであり、聖ファルムス国の権力を握っているわけではないからだ。
もちろん、手段を選ばなければいかようにもやりようがあった。
しかしユリアンはドーリスの婚約者。
近く二人は婚姻を結び、聖神教団と聖ファルムス国との関係性を濃くし、より聖神教団の権力を強くする目論見があった。
ユリアンを排除すればその作戦はすべて泡と消える。
シリカを強引に追放したのも無駄になってしまう。
馬鹿だから扱いやすいだろうとユリアンとドーリスを繋げたのだが、失敗だったかもしれない。
このままでは聖ファルムス国の権力を握る以前に、聖神教団の評判が失墜する。
礎たる聖女がアレでは……。
結局ドーリスは才能もなく、性格も破綻しており、聖女にまったく向いてなかったのだ。
バルトルトは椅子に座り、頭を抱えた。
「一体どうすればよいのだ……」
そうしていると不意にノックが聞こえた。
入室を促すと入ってきたのは教団員だった。
「ほ、報告いたします!」
「急用でなければ後に……」
「ロ、ロンダリア王国が国名を新生ロンダリア皇国に改名したとのこと! 国王は聖皇帝、王妃は聖皇后と冠すると!」
「……国名を? なぜそんなことを」
「元聖女であるはずのシリカ様が……聖術に目覚めたとのことで」
バルトルトは椅子を蹴りながら立ち上がった。
「なに!? せ、聖術に目覚めた!? シリカは聖印を失ったはずだ!」
「聖印は刻まれ、蒼髪になったとの報告が!」
「馬鹿な! あり得ん! 聖女は大聖堂でのみ力を受け継ぐのだ。ロンダリアでそのような! ただの噂ではないのか!?」
「し、しかし、実際に目にした者が複数人おります! し、しかもシリカ様は、死んだはずのヴィルヘルム王……聖皇帝を生き返らせたと!」
「生き返らせただと!!? それでは……伝説の蘇生聖術【リザレクション】を使ったとそう申すのか!? そんなことがあり得るはずがないだろう!!!!」
憤りながら教団員の肩を掴むバルトルト。
その形相は教団員を震え上がらせるには十分だった。
「ロ、ロンダリアへ潜入していた教団員が間違いないと!! シリカ様が聖女として目覚めたことで、ロンダリアは聖神教団とは別の聖女を奉り、聖ファルムス王国率いる連合国からの脱却を宣言したと!!!」
ロンダリアのような弱小貧国が独立しようがどうでもいいが、シリカが聖女として再覚醒したとあれば話は別だ。
聖女は聖神教団の核となる存在。
それが二人もいるとなれば、聖神教団の格が落ちる。
寄付や、後ろ盾をする国や貴族もロンダリア側へ寝返るかもしれない。
聖女は一人だけでなければならないのだ。
「それが事実ならばまずいことに……いや、これは丁度いい、のか?」
バルトルトは部屋内をうろつきながら思考を巡らせる。
「ドーリスは使い物にならない。だがシリカならば……そうだ。ロンダリアなどという貧国に加え、愚醜王の妻でいるならば、こちらに戻ってくる方が良しとするはず。所詮は孤児上がりの無知な小娘、いかようにも言いくるめられる……。ふふふ、そうだ。聖女として再覚醒したのであれば、好都合。二人の聖女を手に入れれば聖神教団をより盤石にできるというもの。すぐに馬を用意しなさい」
「う、馬でございますか。どちらへ」
「決まっているでしょう。新生ロンダリア皇国とやらにですよ!! はやくしなさい!」
「は、はっ!」
教団員は慌てた様子で部屋を出て行った。
所詮ロンダリア程度の国、聖神教団最高顧問の枢機卿である自分が行けば、抗うことはできないだろう。
早馬を走らせ書状を送る必要もない。
枢機卿自ら出向くのだ。
これ以上の誠意はないだろう。
ならば要求は全て通ると見ていい。
汚らしい平民も使い方によっては価値があるのだ。
だったら高貴な人間が使ってやるが華だ。
追放しなければ聖術に再覚醒しなかったはずなのだから、むしろ感謝してほしいくらいだ。
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