142 / 264
CHAPTER Ⅲ
第141話 北部奪還戦争⑪
しおりを挟む
『兄ちゃん! 無事!?』
オレがへたり込んでいると、通信装置からナナの声が聞こえた。
「あ? あ、ああ! 無事だよ、無事! ナナは大丈夫か?」
『え? 私は無傷に決まってんじゃん。スカイベースにずっと乗って戦ってただけ』
「そ、そうか! 良かった!」
オレはナナが何ともないと知り、さらに力が抜ける気がした。
「ナナさん。お兄さんは魔素切れよ。今そっちに連れていくから誰か治療をお願い」
オレの直ぐ後ろには鏑木が立っており、オレの首を掴んだ。
(え!? 鏑木さん?)
『了解しました。今、集中治癒結界を展開します。兄が苦労を掛けます』
「いいのよ」
鏑木はそう言うとオレを荷物か何かのように持ち上げて運び始めた。
(ちょ、ちょっと! 少し休めば歩けるよ!)
「か、鏑木さん!」
「いいのよ。佐々木くん」
(はあ?)
「さっきはありがとう。私ももう魔素が尽き掛けていて、敵に気付かなかった。先日の戦いのときもそう。あなたに助けられたわ」
鏑木はオレにニコリと笑顔を見せた。
(ほ、惚れてまう!)
『鏑木班長! こちら菅原! 周囲のA級はスカイベースにて殲滅出来そうです!』
「ええ」
『ですが! 千城隊長が苦戦しているようです! S級にやられ掛けていて、今は欄島隊員がS級グールと交戦中!』
「……何故今それを私に?」
『助けに行かないんですか!?』
オレたちはこの会話の間にスカイベースに乗り込んでいる。
既にスロープも格納され、機体に設置してある集中治癒結界に入り、外に出ていた全員が魔素とケガの回復に努めていた。
オレも含め、開拓部隊の初期メンバーがここには揃っている。
鏑木はオレたちの顔をぐるっと見渡してから、背中を向けた。
「行くに決まってるでしょう!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
グールを忍術で痛め付けた後、阿倍野は桐生の前に立ちはだかっていた。グールもまだ完全に死んだわけではないが、もう瀕死という状態だった。
「それで? お前らはなんでグールを集めてるわけ?」
桐生は阿倍野の攻撃を受けたが、まだまだ余裕という顔は崩さない。
「それは教えられませんよ。オレが怒られてしまう」
「うーん、そうか、分かったよ。じゃあ仕方ない」
桐生が怪訝な顔を浮かべた。
「答えないなら実力行使しかないね」
ドン!
阿倍野は魔素を迸らせて桐生を威圧した。
「そ、そんなことをしている場合ですか? それに、あなたにはもうそこまで余力が残っていないでしょう」
桐生は一筋の汗を流しながら阿倍野に警告をした。
「オレのところに来れば、グールを横取りできる。そう判断したんだろ? それも二度も。新トウキョウ都市のギルドマスターとしてそんな舐めた真似はもうさせられないからね。無理もするさ」
阿倍野は全身に力を込めて両手を合わせた。
「答えろ」
阿倍野の目が鋭く光った。
「……仕方ない! 五度天輪!! 三条護符!!」
桐生は言葉の代わりに全身に光の魔方陣を展開した。
「……戦うしかないね」
阿倍野は小さく呟いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
欄島が相対するのは以前にも阿倍野からグールを横取りした際に桐生に立ち会っていた2人だ。
男は黒いスウェットを上下に来て、茶髪の青年。
女はセーラー服を着た若い女性だ。
「あなたたち。もしかしてワイズのメンバーかしら?」
欄島が銃を打ち出す前に、吻野が冷静を保って聞いた。もう魔素が残っていない彼女はここから戦いが始まると圧倒的に不利となる。まずは時間を稼いで少しでも魔素を回復させようとしていた。
吻野はこの2人がかなりの戦力を持っていることは一目で分かっていた。
「そうよ。そこのグールはウチラがあとは面倒見るから。もう帰っていいよ」
「グールをもらうとか、面倒を見るってどういうこと?」
「は? どうでもいいでしょ、そんなこと」
吻野はセーラー服の女の子の発言には、とてつもない怒りを覚えた。いつもなら魔術を連発して返事をするところだが、今はその魔素がない。
「そ、そう。ところで、私は新トウキョウ都市中央部所属の吻野モモ、S+級隊員よ。あなたは?」
「へえ、あんたが……。名前は知ってる。新トウキョウ都市の特級戦力の1人でしょ? その割にはボロボロじゃない」
吻野は激しい怒りを抑えるので精一杯だ。質問に質問で返す無礼さ。自分をあんた呼ばわりする舐めた態度。とてもこれ以上の会話は不可能だと理解した。
「……」
「どうしたの? ウチが聞いてんだけど。耳が遠いの?」
吻野の我慢はついに限界を越えた。
「あなた、私たちの前からグールを奪っていくつもりみたいだけど、そのまま何事もなく帰れると思っているの?」
セーラー服の女の子は可憐な顔に似合わない、凶悪な笑みを浮かべた。
「それ、どういう意味よ?」
「ケガしたく無かったら、グールはここに置いて私たちに頭を下げて帰りなさい。目障りだけど、今なら許してあげてもいいわ」
吻野がそう言った瞬間、女の子は両手を広げた。
「二度天輪!!」
女の子が叫ぶと細い両手と両足に光の魔方陣が取りついた。
「頭、下げさせてみなよ。吻野モモ」
「あれ、吻野? もういいの?」
ここで欄島が割って入ってきた。欄島も吻野が時間稼ぎをしていることは分かっていた。
「ええ。あの態度にはもう我慢できないわ」
吻野はそう言って通信装置を開いた。
「討伐軍に同期した各種携帯結界を緊急射出。あなたたちは千城さんを回収して待機よ」
吻野は後方に近付いて来ていた、スカイベースに指示を飛ばした。
『こちら菅原! 了解!』
ドドドン!!
まだ数百メートル離れているスカイベースより、いくつもの砲弾が打ち出された。
打ち出されたものは、弾丸ではなく討伐軍の隊員にのみ作用するように同期された携帯結界で、治癒、治療、魔素回復、身体能力向上、隊員以外の身体能力低下などの効果がある。
吻野はスカイベースの接近を感知して、その援護を見込みワイズとの戦闘を決意していた。
「あなた、その舐めた態度を後悔させてやるわ」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「S級の反応は消えたのでは? 今の指示はどういうことだ?」
オレたちは集中治癒結界の中で、吻野の指示を聞いていた。
だが、つい先ほどS級グールを倒したとオレたちは感知していたため、何故スカイベースに戻らず援護を要請するのか、セイヤはそれを疑問に思っていた。
「吻野隊員たちの側に知らない反応が2つあるわ。グールじゃない。誰かしら?」
鏑木も感知能力で現在の状況を探っていた。
「……これは、あの時の奴らだ」
「セイ?」
「セイヤ! これは東部遠征のときも来た、あのワイズってやつらだ! こんなところまで来たのか!?」
「何?」
オレの言葉には遊撃部隊も面々も驚いている。さすがにこれだけのメンバーであれば彼らのことも皆知っているようだ。
「ワイズ? あの討伐軍の離脱者の集まりだっていう? ここに何をしに来たんだ?」
御美苗も何故今ここでという疑問を顔に出していた。
「御美苗さん、前のときあの人たちは強いグールを集めていると言っていました。だから多分今回も……」
「確かにそう言っていたな。もしかしてそれでモモと揉めているのか」
セイヤも状況が読めてきたようだ。
「え? 揉めてるって、でも同じ人間ですよね? こんなグールの群れの真ん中でわざわざ人間同士で戦わなくても……」
志布志の言うことは最もだ。オレたちは人間同士で揉めている場合ではない。
「まあ、吻野隊員の判断だ。彼女なら問題ないだろう。まず千城隊長を救出して、我々は残りのグールを討伐しよう」
「ええ、そうね。吻野隊員と欄島隊員がいれば大丈夫ね。まずは千城隊長よ。私が行くわ」
山崎と鏑木がそう話すが、おそらくここにいるメンバーはワイズという組織の強さを知らない。
セイヤやユウナ、アオイは直接彼らを見たが、その強さまでは理解しきってないだろう。
「……あの」
オレはおずおずと声を上げた。
「どうした?」
セイヤがオレを見た。
「オレは前回、このワイズの2人を近くで見ました。だからこの2人の強さは感知で知っています」
「そうなの? それで?」
鏑木が何を言い出したのかと眉を潜めた。
「このままでは、モモさんと欄島さんは負けると思います。援護に行きましょう」
オレがへたり込んでいると、通信装置からナナの声が聞こえた。
「あ? あ、ああ! 無事だよ、無事! ナナは大丈夫か?」
『え? 私は無傷に決まってんじゃん。スカイベースにずっと乗って戦ってただけ』
「そ、そうか! 良かった!」
オレはナナが何ともないと知り、さらに力が抜ける気がした。
「ナナさん。お兄さんは魔素切れよ。今そっちに連れていくから誰か治療をお願い」
オレの直ぐ後ろには鏑木が立っており、オレの首を掴んだ。
(え!? 鏑木さん?)
『了解しました。今、集中治癒結界を展開します。兄が苦労を掛けます』
「いいのよ」
鏑木はそう言うとオレを荷物か何かのように持ち上げて運び始めた。
(ちょ、ちょっと! 少し休めば歩けるよ!)
「か、鏑木さん!」
「いいのよ。佐々木くん」
(はあ?)
「さっきはありがとう。私ももう魔素が尽き掛けていて、敵に気付かなかった。先日の戦いのときもそう。あなたに助けられたわ」
鏑木はオレにニコリと笑顔を見せた。
(ほ、惚れてまう!)
『鏑木班長! こちら菅原! 周囲のA級はスカイベースにて殲滅出来そうです!』
「ええ」
『ですが! 千城隊長が苦戦しているようです! S級にやられ掛けていて、今は欄島隊員がS級グールと交戦中!』
「……何故今それを私に?」
『助けに行かないんですか!?』
オレたちはこの会話の間にスカイベースに乗り込んでいる。
既にスロープも格納され、機体に設置してある集中治癒結界に入り、外に出ていた全員が魔素とケガの回復に努めていた。
オレも含め、開拓部隊の初期メンバーがここには揃っている。
鏑木はオレたちの顔をぐるっと見渡してから、背中を向けた。
「行くに決まってるでしょう!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
グールを忍術で痛め付けた後、阿倍野は桐生の前に立ちはだかっていた。グールもまだ完全に死んだわけではないが、もう瀕死という状態だった。
「それで? お前らはなんでグールを集めてるわけ?」
桐生は阿倍野の攻撃を受けたが、まだまだ余裕という顔は崩さない。
「それは教えられませんよ。オレが怒られてしまう」
「うーん、そうか、分かったよ。じゃあ仕方ない」
桐生が怪訝な顔を浮かべた。
「答えないなら実力行使しかないね」
ドン!
阿倍野は魔素を迸らせて桐生を威圧した。
「そ、そんなことをしている場合ですか? それに、あなたにはもうそこまで余力が残っていないでしょう」
桐生は一筋の汗を流しながら阿倍野に警告をした。
「オレのところに来れば、グールを横取りできる。そう判断したんだろ? それも二度も。新トウキョウ都市のギルドマスターとしてそんな舐めた真似はもうさせられないからね。無理もするさ」
阿倍野は全身に力を込めて両手を合わせた。
「答えろ」
阿倍野の目が鋭く光った。
「……仕方ない! 五度天輪!! 三条護符!!」
桐生は言葉の代わりに全身に光の魔方陣を展開した。
「……戦うしかないね」
阿倍野は小さく呟いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
欄島が相対するのは以前にも阿倍野からグールを横取りした際に桐生に立ち会っていた2人だ。
男は黒いスウェットを上下に来て、茶髪の青年。
女はセーラー服を着た若い女性だ。
「あなたたち。もしかしてワイズのメンバーかしら?」
欄島が銃を打ち出す前に、吻野が冷静を保って聞いた。もう魔素が残っていない彼女はここから戦いが始まると圧倒的に不利となる。まずは時間を稼いで少しでも魔素を回復させようとしていた。
吻野はこの2人がかなりの戦力を持っていることは一目で分かっていた。
「そうよ。そこのグールはウチラがあとは面倒見るから。もう帰っていいよ」
「グールをもらうとか、面倒を見るってどういうこと?」
「は? どうでもいいでしょ、そんなこと」
吻野はセーラー服の女の子の発言には、とてつもない怒りを覚えた。いつもなら魔術を連発して返事をするところだが、今はその魔素がない。
「そ、そう。ところで、私は新トウキョウ都市中央部所属の吻野モモ、S+級隊員よ。あなたは?」
「へえ、あんたが……。名前は知ってる。新トウキョウ都市の特級戦力の1人でしょ? その割にはボロボロじゃない」
吻野は激しい怒りを抑えるので精一杯だ。質問に質問で返す無礼さ。自分をあんた呼ばわりする舐めた態度。とてもこれ以上の会話は不可能だと理解した。
「……」
「どうしたの? ウチが聞いてんだけど。耳が遠いの?」
吻野の我慢はついに限界を越えた。
「あなた、私たちの前からグールを奪っていくつもりみたいだけど、そのまま何事もなく帰れると思っているの?」
セーラー服の女の子は可憐な顔に似合わない、凶悪な笑みを浮かべた。
「それ、どういう意味よ?」
「ケガしたく無かったら、グールはここに置いて私たちに頭を下げて帰りなさい。目障りだけど、今なら許してあげてもいいわ」
吻野がそう言った瞬間、女の子は両手を広げた。
「二度天輪!!」
女の子が叫ぶと細い両手と両足に光の魔方陣が取りついた。
「頭、下げさせてみなよ。吻野モモ」
「あれ、吻野? もういいの?」
ここで欄島が割って入ってきた。欄島も吻野が時間稼ぎをしていることは分かっていた。
「ええ。あの態度にはもう我慢できないわ」
吻野はそう言って通信装置を開いた。
「討伐軍に同期した各種携帯結界を緊急射出。あなたたちは千城さんを回収して待機よ」
吻野は後方に近付いて来ていた、スカイベースに指示を飛ばした。
『こちら菅原! 了解!』
ドドドン!!
まだ数百メートル離れているスカイベースより、いくつもの砲弾が打ち出された。
打ち出されたものは、弾丸ではなく討伐軍の隊員にのみ作用するように同期された携帯結界で、治癒、治療、魔素回復、身体能力向上、隊員以外の身体能力低下などの効果がある。
吻野はスカイベースの接近を感知して、その援護を見込みワイズとの戦闘を決意していた。
「あなた、その舐めた態度を後悔させてやるわ」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「S級の反応は消えたのでは? 今の指示はどういうことだ?」
オレたちは集中治癒結界の中で、吻野の指示を聞いていた。
だが、つい先ほどS級グールを倒したとオレたちは感知していたため、何故スカイベースに戻らず援護を要請するのか、セイヤはそれを疑問に思っていた。
「吻野隊員たちの側に知らない反応が2つあるわ。グールじゃない。誰かしら?」
鏑木も感知能力で現在の状況を探っていた。
「……これは、あの時の奴らだ」
「セイ?」
「セイヤ! これは東部遠征のときも来た、あのワイズってやつらだ! こんなところまで来たのか!?」
「何?」
オレの言葉には遊撃部隊も面々も驚いている。さすがにこれだけのメンバーであれば彼らのことも皆知っているようだ。
「ワイズ? あの討伐軍の離脱者の集まりだっていう? ここに何をしに来たんだ?」
御美苗も何故今ここでという疑問を顔に出していた。
「御美苗さん、前のときあの人たちは強いグールを集めていると言っていました。だから多分今回も……」
「確かにそう言っていたな。もしかしてそれでモモと揉めているのか」
セイヤも状況が読めてきたようだ。
「え? 揉めてるって、でも同じ人間ですよね? こんなグールの群れの真ん中でわざわざ人間同士で戦わなくても……」
志布志の言うことは最もだ。オレたちは人間同士で揉めている場合ではない。
「まあ、吻野隊員の判断だ。彼女なら問題ないだろう。まず千城隊長を救出して、我々は残りのグールを討伐しよう」
「ええ、そうね。吻野隊員と欄島隊員がいれば大丈夫ね。まずは千城隊長よ。私が行くわ」
山崎と鏑木がそう話すが、おそらくここにいるメンバーはワイズという組織の強さを知らない。
セイヤやユウナ、アオイは直接彼らを見たが、その強さまでは理解しきってないだろう。
「……あの」
オレはおずおずと声を上げた。
「どうした?」
セイヤがオレを見た。
「オレは前回、このワイズの2人を近くで見ました。だからこの2人の強さは感知で知っています」
「そうなの? それで?」
鏑木が何を言い出したのかと眉を潜めた。
「このままでは、モモさんと欄島さんは負けると思います。援護に行きましょう」
0
あなたにおすすめの小説
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる