異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。

長尾 隆生

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異世界ソロ暮らし・未回収伏線や裏設定 1

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 書籍版の最終巻が発売されて少し経ちますが、未だに新しくブックマークをしてくれる新規様がたくさんいらっしゃってくれることは嬉しい限りです。

 書籍版は残念ながら四巻打ち切りということで、まだまだ書きたかったことや明かしていない設定がかなり多く、読者様の中にもモヤっとしたものが残ってる人も多いと思うので、そのあたりの回答をしていこうかなと思ってます。

 もしコミカライズのお話でもあれば、コミカライズ版の方で色々とそのあたりを回収してもらえたかもしれませんが、現状コミカライズの可能性はほぼ皆無だと思うので、もうカイちゃってもいいかなと。

 とくに常に暗躍していたイグルナウスについては、正体など気になっている人が多いのではないかと。

 イグルな臼は、実はこの物語の裏主人公なのですが、彼がなぜ各国を巡って封印されている竜族(ドラゴン)の封印を解いて回っているのか、彼の目的は何だったのかについては結局ほとんど描けずに終わってしまいました。

 
 というわけで、書籍版を読んでいただいた愛すべき読者様のモヤモヤを晴らすべく、答えられる範囲ですべてお話しようということで始めさせていただきます。




1・竜族(ドラゴン)の名前の意味

・竜族の名前とこの世界での通称

黒竜=ネグル(通称:イグルナウス)
赤竜=ロシュ(通称:焔竜)
青竜=アルバーストル(通称:翠竜)
緑竜=ヴェルデ
黄竜=ガルベン
紫竜=ヴィオレト
白竜=アルブ

ルーマニア語でそれぞれの色を表しています。


もし書籍が続いていればヴェルデやガルベン、ヴィオレトも出てくる予定でした。
ちなみにアルブについては別枠で、物語にかなり深い影響を及ぼしているそんざいとして描かれるはずでした。

やっぱり黒竜と白竜というのは好対照であり別格なので。


2・竜族の正体

 竜族と魔物たちは、タクミたちの住む世界とは別の世界の住民と生物です。


3・なぜ別世界の住民や生き物がこの世界に現れたのか

 世界同士の衝突に巻き込まれたからです。
 世界同士の衝突については、自作の『エルフの山田さん』を参照してください……というのもアレなので簡単に説明します。

 私の書く物語の世界を通称Nスペースとします。
 Nスペースにはシャボン玉のように様々な世界が浮かんでいまして、それぞれの世界は『世界樹』という軛(くびき)によって固定されているのですが、多数の世界の中にはその軛となる世界樹を失ってしまった世界が存在します。
 その世界たちは軛を失ったことでNスペースをふらふらと彷徨うことになります。

 そしてその彷徨っている世界が別の世界と衝突することで偶発的な異世界転移が起こります。
 竜族と、彼らの世界の生き物たちはその事故に巻き込まれました。

 その昔、突然あの世界にはもともといなかったはずの魔物が現れた理由はそれが原因です。


4・世界樹が失われた世界はどうなるか

 ほとんどの世界において、世界樹は『魔素』を生み出します。
 魔素は魔法の源になるだけでなく、魔素を勝てにした生き物も生み出します。
 しかし世界樹が何らかの原因で失われた場合、世界中の魔素は消費されるだけになるのでそんどん減っていくわけです。
 やがて、それまで普通に使えていた魔法が使えなくなり、魔素をエネルギーにしていた生き物は絶滅。
 
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