3 / 33
ミストルティン
しおりを挟む
その日の謁見は沈鬱な空気のまま終わった。
それどころか直前まで俺に対して柔和な表情だった王はあからさまに不機嫌になり。
周囲の人々からはわざと聞こえる様に『無能』だのなんだのと陰口をたたかれた。
「無能なのは確かだけど呼び出したのはお前らだろうに」
俺にしてみれば一方的に異世界に召喚され、無能のレッテルを貼られ。
退出間際には壇上の王様から『役立たずは要らん』とまで吐き捨てるように言われた。
「役立たずで悪かったな」
思わずそう言い返しそうになるのをぐっと堪え謁見の間を後にしたが。
その後に部屋まで俺を案内してくれたメイドも、あからさまに嫌々ながらといった空気を出していて心底この国が嫌になってしまった。
「俺が一体何をしたって言うんだよ」
一人、宛がわれた部屋で毒づきながら、すっかり冷たくなっていたコンビニ弁当をかっ込む。
そんな最悪な一日を俺はベッドに横になりながら回想する。
「朝早くに出社してサービス残業で夜遅くまで仕事して……そこまではいつもと変わらなかったんだよな」
思えばこんな最悪な気分になった原因を作ったのはあの占い師だ。
あの時アイツの声に立ち止まり冴えしなければ……。
「いや。どっちにしろ俺は召喚されていたか」
勇者召喚の仕組みはどんなものかわからない。
だけどあそこで立ち止まらなくても変わりはしなかっただろうことはなんとなくわかる。
「むしろあの占い師は俺を助けようとしてくれていたんじゃないか?」
俺の異世界召喚は既に決定事項で。
あの時占い師は俺の運命の先に光を見たと言っていた。
そして光の先には途方も無い出来事が待ち受けているとも。
それがこの世界のことだろうことは間違いない。
だとするとあの占い師の力は本物だということだ。
「ということはもしかして」
俺は胸ポケットを探って、一本の小枝を取り出す。
それはあの時占い師に無理矢理押し売りされたものである。
「この枝が俺を幸せに導くっていうのも案外本当なのか?」
俺は寝っ転がりながら指先で小枝をくるくる回す。
枝の先に付いた小さな葉は、結構な勢いで回転する枝からも外れる気配は無い。
「いったいこの枝はなんなんだろうな」
そうして何の変哲も無い小枝を俺はじっと見つめていると――
「わっ!」
突然俺の目の前に半透明の板のようなものが浮かび上がった。
「なんだこれ。何か書いてあるぞ」
『
ミストルティン
レベル:1
EXP:0 NEXT 10
形 態:デフォルト
モード:アドソープションモード
《アイテムスロット》
1:なし 2:なし
』
その板に書かれていたのはそんな文字と数字で。
「えっとミストルティン レベル1……? ミストルティンって聞いた事があるな」
たしか北欧神話に出て来たアイテムだったはずだ。
「たしか不死の神様を殺す道具にされたヤドリギだったかな? ん? ヤドリギ?」
確かあの占い師は言っていた。
この小枝は宿り木の小枝だと。
「霊感商法で押し売りされただけだと思ってたけど、もしかしてあの占い師は本当に凄い人だったのか!?」
小枝を握りしめる俺の手と声が震えてるのがわかる。
無能だと言われ、一人異世界でどう生きていけば良いのかわからなかった。
だがそんな俺に一筋の光が見えたのだ。
「神様、仏様、占い師様っ! ありがとう!!」
俺は部屋の外にいるであろう見張りに聞こえることも構わず、思わずそう喜びの声を上げたのだった」
「となれば次はミストルティンとやらで何が出来るか調べないとな」
俺は慌てて上体をベッドから起す。
すると俺の体の動きに合わせて目の前に浮んでいた半透明の板も移動した。
「それでこの板みたいなのが異世界ものでよく出てくるステータスってやつか」
俺はステータスに書かれた他の文字にもう一度目を走らせる。
『
ミストルティン
レベル:1
EXP:0 NEXT 10
形 態:デフォルト
モード:アドソープションモード
《アイテムスロット》
1:なし 2:なし
』
レベルとEXPは普通に考えてゲームでいうものと一緒だろう。
EXP、つまり経験値の横にNEXT10と書いてあるということは、何らかの方法で経験値をためて、それが10になればミストルティンがレベルアップするってことに違いない。
「異世界ものでは普通に読んでたけど実際にレベルとか存在する世界なんて不思議だよな」
しかし鑑定球とかいう能力を調べる道具がある世界だ。
いろいろなものが数値化されているのがこの世界での当たり前なのだろう。
「次の項目はは形態か」
デフォルトということは、この木の枝がミストルティンの基本形態ってことだ。
となるともしかしてレベルが上がるなりなんなりすると別の形に変形できるのではなかろうか。
「たしか神様を殺したとき、ミストルティンは矢に変化したんだっけ?」
神殺しの武器というと中二心が刺激される。
「えいっ」
俺は試しに木の枝を枕の方へ「矢に変われ!」と言いながら投げてみた。
「って、何やってんだ俺」
しかし期待外れにもミストルティンは矢に変化することはなく。
俺は投げた瞬間に消えてしまったステータスを開くためもう一度枝を拾って意識を集中させた。
「モードは置いといてこの『アイテムスロット』ってのは何だろう」
今は「なし」と書いてあるが、ミストルティンに何かアイテムが取り付けられるということだろうか?
表示から考えるに取り付けられるのは2個までってことなんだろうけど。
「といってもミストルティンにアイテムを取り付けるっていってもどうすればいいのかわからんな」
その手がかりは残りの一つである『モード』にありそうだ。
「でもアドソープションって何だ? 俺、英語はあんまり得意じゃ無いからわかんないぞ」
俺は『アドソープションモード』と書かれたステータス画面に指を伸ばし、何度かその文字をなぞるように左から右へ指先を動かしながら考える。
「せめて英語じゃ無く日本語で書いてあるかヘルプでも付いていれば良いのに」
そうぼやいた俺の眼前に新たなステータス画面が突然現れた。
いや、それはステータス画面では無く。
「ウソだろ。ヘルプが出て来たよ」
そこにはアドソープションモードがどういうモードなのかが簡潔に書かれていた。
「えっと、『アドソープションモードはミストルティンを触れさせたアイテムの形状や知識を吸収・学習させることが出来るモードです。』か」
簡潔すぎる。
だけどこれだけでも大体理解出来たのでよしとしよう。
「つまりこの枝を何かアイテムに触れさせると、そのアイテムのことを学習できるってわけだな」
俺はベッドから立ち上がると部屋を見渡す。
「それで学習したアイテムに変化させることが出来るに違いない」
と言っても部屋の中にあるのはベッドとテーブルセット、あとは部屋を照らすランプだけしかない。
「試すだけだからこれでいっか」
俺は枝を握りしめると、その先を壁に掛かったランプに触れさせる。
この灯りは火ではなく魔法の光だそうで、熱くないので触っても火傷する心配は無い。
「そういえばこの灯りってどうやって消すのか教えて貰ってないぞ」
俺が無能だとわかってから扱いが雑すぎて、メイドがそんなことすら教えてくれなかった。
「どこかにスイッチでもあるのかも知れないし、あとで探そう。それよりもこっちが先だな」
俺はミストルティンの力を使ってみようと意識を集中させ口を開く。
「さて、それじゃあ行くぞ! アドソープション!」
それどころか直前まで俺に対して柔和な表情だった王はあからさまに不機嫌になり。
周囲の人々からはわざと聞こえる様に『無能』だのなんだのと陰口をたたかれた。
「無能なのは確かだけど呼び出したのはお前らだろうに」
俺にしてみれば一方的に異世界に召喚され、無能のレッテルを貼られ。
退出間際には壇上の王様から『役立たずは要らん』とまで吐き捨てるように言われた。
「役立たずで悪かったな」
思わずそう言い返しそうになるのをぐっと堪え謁見の間を後にしたが。
その後に部屋まで俺を案内してくれたメイドも、あからさまに嫌々ながらといった空気を出していて心底この国が嫌になってしまった。
「俺が一体何をしたって言うんだよ」
一人、宛がわれた部屋で毒づきながら、すっかり冷たくなっていたコンビニ弁当をかっ込む。
そんな最悪な一日を俺はベッドに横になりながら回想する。
「朝早くに出社してサービス残業で夜遅くまで仕事して……そこまではいつもと変わらなかったんだよな」
思えばこんな最悪な気分になった原因を作ったのはあの占い師だ。
あの時アイツの声に立ち止まり冴えしなければ……。
「いや。どっちにしろ俺は召喚されていたか」
勇者召喚の仕組みはどんなものかわからない。
だけどあそこで立ち止まらなくても変わりはしなかっただろうことはなんとなくわかる。
「むしろあの占い師は俺を助けようとしてくれていたんじゃないか?」
俺の異世界召喚は既に決定事項で。
あの時占い師は俺の運命の先に光を見たと言っていた。
そして光の先には途方も無い出来事が待ち受けているとも。
それがこの世界のことだろうことは間違いない。
だとするとあの占い師の力は本物だということだ。
「ということはもしかして」
俺は胸ポケットを探って、一本の小枝を取り出す。
それはあの時占い師に無理矢理押し売りされたものである。
「この枝が俺を幸せに導くっていうのも案外本当なのか?」
俺は寝っ転がりながら指先で小枝をくるくる回す。
枝の先に付いた小さな葉は、結構な勢いで回転する枝からも外れる気配は無い。
「いったいこの枝はなんなんだろうな」
そうして何の変哲も無い小枝を俺はじっと見つめていると――
「わっ!」
突然俺の目の前に半透明の板のようなものが浮かび上がった。
「なんだこれ。何か書いてあるぞ」
『
ミストルティン
レベル:1
EXP:0 NEXT 10
形 態:デフォルト
モード:アドソープションモード
《アイテムスロット》
1:なし 2:なし
』
その板に書かれていたのはそんな文字と数字で。
「えっとミストルティン レベル1……? ミストルティンって聞いた事があるな」
たしか北欧神話に出て来たアイテムだったはずだ。
「たしか不死の神様を殺す道具にされたヤドリギだったかな? ん? ヤドリギ?」
確かあの占い師は言っていた。
この小枝は宿り木の小枝だと。
「霊感商法で押し売りされただけだと思ってたけど、もしかしてあの占い師は本当に凄い人だったのか!?」
小枝を握りしめる俺の手と声が震えてるのがわかる。
無能だと言われ、一人異世界でどう生きていけば良いのかわからなかった。
だがそんな俺に一筋の光が見えたのだ。
「神様、仏様、占い師様っ! ありがとう!!」
俺は部屋の外にいるであろう見張りに聞こえることも構わず、思わずそう喜びの声を上げたのだった」
「となれば次はミストルティンとやらで何が出来るか調べないとな」
俺は慌てて上体をベッドから起す。
すると俺の体の動きに合わせて目の前に浮んでいた半透明の板も移動した。
「それでこの板みたいなのが異世界ものでよく出てくるステータスってやつか」
俺はステータスに書かれた他の文字にもう一度目を走らせる。
『
ミストルティン
レベル:1
EXP:0 NEXT 10
形 態:デフォルト
モード:アドソープションモード
《アイテムスロット》
1:なし 2:なし
』
レベルとEXPは普通に考えてゲームでいうものと一緒だろう。
EXP、つまり経験値の横にNEXT10と書いてあるということは、何らかの方法で経験値をためて、それが10になればミストルティンがレベルアップするってことに違いない。
「異世界ものでは普通に読んでたけど実際にレベルとか存在する世界なんて不思議だよな」
しかし鑑定球とかいう能力を調べる道具がある世界だ。
いろいろなものが数値化されているのがこの世界での当たり前なのだろう。
「次の項目はは形態か」
デフォルトということは、この木の枝がミストルティンの基本形態ってことだ。
となるともしかしてレベルが上がるなりなんなりすると別の形に変形できるのではなかろうか。
「たしか神様を殺したとき、ミストルティンは矢に変化したんだっけ?」
神殺しの武器というと中二心が刺激される。
「えいっ」
俺は試しに木の枝を枕の方へ「矢に変われ!」と言いながら投げてみた。
「って、何やってんだ俺」
しかし期待外れにもミストルティンは矢に変化することはなく。
俺は投げた瞬間に消えてしまったステータスを開くためもう一度枝を拾って意識を集中させた。
「モードは置いといてこの『アイテムスロット』ってのは何だろう」
今は「なし」と書いてあるが、ミストルティンに何かアイテムが取り付けられるということだろうか?
表示から考えるに取り付けられるのは2個までってことなんだろうけど。
「といってもミストルティンにアイテムを取り付けるっていってもどうすればいいのかわからんな」
その手がかりは残りの一つである『モード』にありそうだ。
「でもアドソープションって何だ? 俺、英語はあんまり得意じゃ無いからわかんないぞ」
俺は『アドソープションモード』と書かれたステータス画面に指を伸ばし、何度かその文字をなぞるように左から右へ指先を動かしながら考える。
「せめて英語じゃ無く日本語で書いてあるかヘルプでも付いていれば良いのに」
そうぼやいた俺の眼前に新たなステータス画面が突然現れた。
いや、それはステータス画面では無く。
「ウソだろ。ヘルプが出て来たよ」
そこにはアドソープションモードがどういうモードなのかが簡潔に書かれていた。
「えっと、『アドソープションモードはミストルティンを触れさせたアイテムの形状や知識を吸収・学習させることが出来るモードです。』か」
簡潔すぎる。
だけどこれだけでも大体理解出来たのでよしとしよう。
「つまりこの枝を何かアイテムに触れさせると、そのアイテムのことを学習できるってわけだな」
俺はベッドから立ち上がると部屋を見渡す。
「それで学習したアイテムに変化させることが出来るに違いない」
と言っても部屋の中にあるのはベッドとテーブルセット、あとは部屋を照らすランプだけしかない。
「試すだけだからこれでいっか」
俺は枝を握りしめると、その先を壁に掛かったランプに触れさせる。
この灯りは火ではなく魔法の光だそうで、熱くないので触っても火傷する心配は無い。
「そういえばこの灯りってどうやって消すのか教えて貰ってないぞ」
俺が無能だとわかってから扱いが雑すぎて、メイドがそんなことすら教えてくれなかった。
「どこかにスイッチでもあるのかも知れないし、あとで探そう。それよりもこっちが先だな」
俺はミストルティンの力を使ってみようと意識を集中させ口を開く。
「さて、それじゃあ行くぞ! アドソープション!」
81
あなたにおすすめの小説
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
最強ドラゴンを生贄に召喚された俺。死霊使いで無双する!?
夢・風魔
ファンタジー
生贄となった生物の一部を吸収し、それを能力とする勇者召喚魔法。霊媒体質の御霊霊路(ミタマレイジ)は生贄となった最強のドラゴンの【残り物】を吸収し、鑑定により【死霊使い】となる。
しかし異世界で死霊使いは不吉とされ――厄介者だ――その一言でレイジは追放される。その背後には生贄となったドラゴンが憑りついていた。
ドラゴンを成仏させるべく、途中で出会った女冒険者ソディアと二人旅に出る。
次々と出会う死霊を仲間に加え(させられ)、どんどん増えていくアンデッド軍団。
アンデッド無双。そして規格外の魔力を持ち、魔法禁止令まで発動されるレイジ。
彼らの珍道中はどうなるのやら……。
*小説家になろうでも投稿しております。
*タイトルの「古代竜」というのをわかりやすく「最強ドラゴン」に変更しました。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
神眼の鑑定師~女勇者に追放されてからの成り上がり~大地の精霊に気に入られてアイテム作りで無双します
すもも太郎
ファンタジー
伝説級勇者パーティーを首になったニースは、ギルドからも放逐されて傷心の旅に出る。
その途中で大地の精霊と運命の邂逅を果たし、精霊に認められて加護を得る。
出会った友人たちと共に成り上がり、いつの日にか国家の運命を変えるほどの傑物となって行く。
そんなニースの大活躍を知った元のパーティーが追いかけてくるが、彼らはみじめに落ちぶれて行きあっという間に立場が逆転してしまう。
大精霊の力を得た鑑定師の神眼で、透視してモンスター軍団や敵国を翻弄したり、創り出した究極のアイテムで一般兵が超人化したりします。
今にも踏み潰されそうな弱小国が超大国に打ち勝っていくサクセスストーリーです。
※ハッピーエンドです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる