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第3章 恋するホストは渇望する
◆6 思いがけない…ご褒美!?
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「……成程。苦労して育てた若手に、『やっぱ辞めます』ってあっさり言われる中間管理職の悲哀みたいなのも、感じちゃってる訳だね……」
泉水さんは顎に指をあて、急にコーヒー豆を分析する時みたいなシリアスモードになって俺の話しを聞いている。
「う……まぁその、普通の会社のことは良く分かんないけど、そんな感じ?……とにかく、せっかく頑張って……全然向いてないのにオブリビオンに入って……一体何のために働いてたんだよって。本当は言いたくて言いたくて仕方ない……!そのハイスペックな容姿と個性を、もっと最大限に活かせよ!!って――ウザがられると思って、ずーっと我慢してたけどね……!?」
俺は声を大にして叫んだ。そう、ユキの前ではずっと抑えていた気持ちだ。
「物分かりの良い先輩」という態度を、なるべく崩さないように接していたけど――本当はもっと、ビシバシ扱きたい気持ちもあったのだ。
自分が高城さんにされたように。
ユキは絶対、磨けば光る極上の原石だと感じていたから……
「まあまあ」と泉水さんが宥める。
「その辺、ユキくんは何か言ってないの?お店に入った動機も全然?」
「本当それね!アイツさー、俺が何度訊いても、めっちゃ頑なに言わないんだよ……でも普段の服装とか持ち物見てると、金に困ってる感じは全然しない。むしろ裕福かも?ブランドものの財布とか、キーホルダーとか、店で稼げるようになる前から無雑作に使ってたし」
「ふうん……ますます謎だね」
「とにかくこの先、一カ月は協力して頑張ることになったし、アイツがうちの店に来た本当の理由……辞めるまでに教えてもらえたらいいなって、心の底から思ってる。トップも取るし、ユキも落とす!なーんて」
「ん?」
「あ、変な意味じゃないよ!?自白させてやる!ってこと」
「……そっか」
俺が鼻息荒く、そう結論付けると――
泉水さんは少し複雑な笑みを浮かべた。
何かに困って考え込んでいるような、そんな表情に見えるけど……?
「どうかした?ユキのことで、何か気になってる?」
「ううん……ただ、ユキくんがそんなに頑張ってくれるのに、僕ができることって何だろうと思って」
そう言う泉水さんの声のトーンは、少し真剣なものに変わった。
「――――じゃあ。やっぱり僕が、今やるべきことは――"アレ"しかないのかも」
「え?」
(んん?アレ?とは、一体……??)
突然、謎めいたことを言ったので、俺の頭には大量の疑問符が浮かんだ。
「蓮くん………」
ゆっくりと泉水さんは腰を上げて、ベッドで胡座をかく俺に、上からしなだれかかり――
首に両腕を絡めて、唇を重ねてきた。
「んっ、んんっ!?」
無言のまま、俺の唇を舐り、ゆっくりと自分の舌を差し入れてくる。
舌先を絡めて、その感触を存分に味わって。お互いの感覚を追い上げていく。
泉水さんからキスしてくれる時は、いつも控えめな優しい感じなのに――今の、このキスは。
誘惑感たっぷりで。欲情に塗れていて。
俺の下半身をダイレクトに刺激するような、熱い、濃厚なキスだった。
「……は、あっ、泉水さん……?」
そっと唇を離された時には、俺は息が上がっていた。お互いの唇を唾液の細い糸が繋ぎ、一瞬だけ煌めいて消える。
どうしたのかと思いながらも、こんな風に積極的に迫られたことが嬉しくて、ついその身体を抱き締めていた。この先への期待感が高まってしまう。
そんな露骨な欲望剥き出しの視線を浴びせても、泉水さんは動じずに、むしろ嬉しそうに微笑んでいる。
「この間、言ってたこと覚えてる?――『めちゃくちゃイヤらしく甘えて気合いを入れて欲しい』って」
「えっ!?あっ、言ったね?確かに言った……うん??」
俺の身体から、汗がどっと噴き出す。
何だろう。急に身体が熱くなってきた。
「だから」
上から見下ろしてくる泉水さんの瞳には、どこか必死さが滲んでいて。昂った感情のせいで濡れているように見えるのは気のせいだろうか。
小さく舌を出して自分の唇を舐めるのも。
どこか動物的で――いつになく、挑発的な仕種にみえた。
「…………今から、そうしてもイイ?」
泉水さんは顎に指をあて、急にコーヒー豆を分析する時みたいなシリアスモードになって俺の話しを聞いている。
「う……まぁその、普通の会社のことは良く分かんないけど、そんな感じ?……とにかく、せっかく頑張って……全然向いてないのにオブリビオンに入って……一体何のために働いてたんだよって。本当は言いたくて言いたくて仕方ない……!そのハイスペックな容姿と個性を、もっと最大限に活かせよ!!って――ウザがられると思って、ずーっと我慢してたけどね……!?」
俺は声を大にして叫んだ。そう、ユキの前ではずっと抑えていた気持ちだ。
「物分かりの良い先輩」という態度を、なるべく崩さないように接していたけど――本当はもっと、ビシバシ扱きたい気持ちもあったのだ。
自分が高城さんにされたように。
ユキは絶対、磨けば光る極上の原石だと感じていたから……
「まあまあ」と泉水さんが宥める。
「その辺、ユキくんは何か言ってないの?お店に入った動機も全然?」
「本当それね!アイツさー、俺が何度訊いても、めっちゃ頑なに言わないんだよ……でも普段の服装とか持ち物見てると、金に困ってる感じは全然しない。むしろ裕福かも?ブランドものの財布とか、キーホルダーとか、店で稼げるようになる前から無雑作に使ってたし」
「ふうん……ますます謎だね」
「とにかくこの先、一カ月は協力して頑張ることになったし、アイツがうちの店に来た本当の理由……辞めるまでに教えてもらえたらいいなって、心の底から思ってる。トップも取るし、ユキも落とす!なーんて」
「ん?」
「あ、変な意味じゃないよ!?自白させてやる!ってこと」
「……そっか」
俺が鼻息荒く、そう結論付けると――
泉水さんは少し複雑な笑みを浮かべた。
何かに困って考え込んでいるような、そんな表情に見えるけど……?
「どうかした?ユキのことで、何か気になってる?」
「ううん……ただ、ユキくんがそんなに頑張ってくれるのに、僕ができることって何だろうと思って」
そう言う泉水さんの声のトーンは、少し真剣なものに変わった。
「――――じゃあ。やっぱり僕が、今やるべきことは――"アレ"しかないのかも」
「え?」
(んん?アレ?とは、一体……??)
突然、謎めいたことを言ったので、俺の頭には大量の疑問符が浮かんだ。
「蓮くん………」
ゆっくりと泉水さんは腰を上げて、ベッドで胡座をかく俺に、上からしなだれかかり――
首に両腕を絡めて、唇を重ねてきた。
「んっ、んんっ!?」
無言のまま、俺の唇を舐り、ゆっくりと自分の舌を差し入れてくる。
舌先を絡めて、その感触を存分に味わって。お互いの感覚を追い上げていく。
泉水さんからキスしてくれる時は、いつも控えめな優しい感じなのに――今の、このキスは。
誘惑感たっぷりで。欲情に塗れていて。
俺の下半身をダイレクトに刺激するような、熱い、濃厚なキスだった。
「……は、あっ、泉水さん……?」
そっと唇を離された時には、俺は息が上がっていた。お互いの唇を唾液の細い糸が繋ぎ、一瞬だけ煌めいて消える。
どうしたのかと思いながらも、こんな風に積極的に迫られたことが嬉しくて、ついその身体を抱き締めていた。この先への期待感が高まってしまう。
そんな露骨な欲望剥き出しの視線を浴びせても、泉水さんは動じずに、むしろ嬉しそうに微笑んでいる。
「この間、言ってたこと覚えてる?――『めちゃくちゃイヤらしく甘えて気合いを入れて欲しい』って」
「えっ!?あっ、言ったね?確かに言った……うん??」
俺の身体から、汗がどっと噴き出す。
何だろう。急に身体が熱くなってきた。
「だから」
上から見下ろしてくる泉水さんの瞳には、どこか必死さが滲んでいて。昂った感情のせいで濡れているように見えるのは気のせいだろうか。
小さく舌を出して自分の唇を舐めるのも。
どこか動物的で――いつになく、挑発的な仕種にみえた。
「…………今から、そうしてもイイ?」
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