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ベルトラン帝国潜入
24.幕間
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「フィルド王国に放っている密偵に連絡を取ってリューと名乗るあの土属性使いを調べさせろ」
テツヤが立ち去ったのを確認した後でヘルマは部下にそう命じた。
「はっ!承知しました!」
部下は一礼して去っていった。
「あれだけの土属性使いはフィルド王国のみならず我らがベルトランにもそうはいないだろう。おそらく見つけるのは難しくないはずだ」
「一応鉱山の人間にも確認してみましたがこの辺では初顔で今まで会ったこともないそうです」
遠隔視能力持ちのマッチョ―名はファウェイズという―が報告した。
「だろうな」
ヘルマは椅子の上で足を組み直した。
すらりとしてはいるが肉付きの良い褐色の大腿が優美に形を歪ませる。
「リュエシェという名もおそらく偽名だろうな」
「おそらくは」
「だとすると入国証を偽造したということになる。わざわざそれだけのことをしてこの国に来たということは背後にそれだけのことができる者がいるということだ」
「王家の者、ということでしょうか?」
「まだ推測の域は出ていない。滅多なことは言うものではないぞ」
ヘルマはファウェイズをたしなめたがその言葉を否定はしなかった。
「は、失礼いたしました。しかしもしそうだった場合はいかがいたしますか?身分を詐称して我が国に入ったとしたら明らかに有罪ですが」
「判断は我々の仕事ではない」
ヘルマは椅子に背をもたせかけた。
「まずは陛下に報告するだけだ。後のことは陛下が考えてくださる。我々の役割はそれを全うすることだ」
それに、とヘルマは続けた。
「とりあえず今の所敵意はないようだしな。しかしあれだけの力が我が国に向けば大いなる脅威となり得る。今のうちに監視の目をつけておくのだ」
は、と一礼してファウェイズも去っていき、部屋には一人ヘルマだけが残った。
「リュー、か。おそらくまた会うことがあるだろうな」
普段は無表情なヘルマの顔にかすかな笑みが浮かんでいた。
テツヤが立ち去ったのを確認した後でヘルマは部下にそう命じた。
「はっ!承知しました!」
部下は一礼して去っていった。
「あれだけの土属性使いはフィルド王国のみならず我らがベルトランにもそうはいないだろう。おそらく見つけるのは難しくないはずだ」
「一応鉱山の人間にも確認してみましたがこの辺では初顔で今まで会ったこともないそうです」
遠隔視能力持ちのマッチョ―名はファウェイズという―が報告した。
「だろうな」
ヘルマは椅子の上で足を組み直した。
すらりとしてはいるが肉付きの良い褐色の大腿が優美に形を歪ませる。
「リュエシェという名もおそらく偽名だろうな」
「おそらくは」
「だとすると入国証を偽造したということになる。わざわざそれだけのことをしてこの国に来たということは背後にそれだけのことができる者がいるということだ」
「王家の者、ということでしょうか?」
「まだ推測の域は出ていない。滅多なことは言うものではないぞ」
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「は、失礼いたしました。しかしもしそうだった場合はいかがいたしますか?身分を詐称して我が国に入ったとしたら明らかに有罪ですが」
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それに、とヘルマは続けた。
「とりあえず今の所敵意はないようだしな。しかしあれだけの力が我が国に向けば大いなる脅威となり得る。今のうちに監視の目をつけておくのだ」
は、と一礼してファウェイズも去っていき、部屋には一人ヘルマだけが残った。
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