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すてきなお葬式。
しおりを挟むたのしい わたしの おそうしき。
ふわふわのシフォンと綺羅綺羅のビジュー。
彩りあざやかな花をたくさん。
髪は人生で一番のふわふわにして、綺羅綺羅の小さな髪飾りを沢山付けるの。
きっと、仄昏い水底で、月光浴びて天の川の様に見えるのだわ。
幸せだったあの日の様に、雲母が輝く目蓋と唇。
綺羅綺羅のヘッドドレスにスイートピーと菫を髪に沢山挿そう。
沢山の真珠が美しい首飾りと耳飾りに手甲のセットは戴いていくわ…。貴方が私にくれた唯一の装飾品だもの。
灯りをつけましょ。
水底でも光る夜光液を塗った造花を、硝子珠に閉じこめて、ぼんぼりみたいに沢山廻りに揺蕩わせるの。
冷たい水底をそよぐ水草の草原に、色とりどりの花を沈めて作ったお花畑で、ふわふわのドレスとふわふわの髪を靡かせて、私は一人、人生で一番美しい装いのまま事切れるの。
なんて素敵なのかしら。
惨めさも、みすぼらしさも、全部地上に置いて、私は水底の国でお姫様になれるのだわ。
そうだ、誰にも投げることなかったあの素敵なブーケ。
あれを抱いて、逝こう。
あの素敵なベールも、誰にも渡したくないわ……。
そうして、事切れる迄、水底からゆらゆら揺れて煌めく星月夜を眺めるの……。
今まで、星を眺める余裕なんて無かったから………。
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