恋愛短編まとめ(異) ②

よしゆき

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ノーマル友情エンドを目指したつもりが何故か全く違うエンドを迎えてしまった

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 乙女ゲームのヒロインに転生したものの攻略対象者とは恋愛に発展させず友情エンドを目指す事にしたけれど、思っていたのとは全然違う結果になってしまった話。

 乙女ゲーム転生 3P




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 平民も貴族も、魔法が使えれば魔法学校に通う事が義務付けられている世界。エッダは魔法が使えたので、十六歳になると魔法学校に入学する事になった。
 魔法学校に通うようになって一月以上が過ぎた頃。学校名や学校の外観、校内の風景などに既視感を覚えるようになって、ある日突然前世の記憶が蘇った。
 そして気づいた。ここは乙女ゲームの舞台で、自分はそのゲームの中のヒロインである事に。
 攻略対象者は二人の同級生。双子だけれど全く似ていない。明るく爽やかな笑顔の似合うクラウスと、眼鏡をかけ知的でクールなゲオルク。同じなのはとびきりの美形だという事だけで、容姿も性格も全く違う。
 彼らは貴族で、エッダは平民だ。所謂身分違いの恋愛ものである。
 物語としてならば楽しめるけれど、現実となるとそうもいかない。エッダは平民として生きてきた。この先も平民として、平凡な人生を送るつもりでいたのだ。貴族との恋愛は、正直荷が重い。
 そしてクラウスとゲオルク、どちらも同じくらい好きで、どちらか一人を選ぶ事などできない。
 そんな理由から、エッダはヒロインというポジションを放棄しようとした。彼らと接触しなければ、何事もなく学校生活を終える事ができるだろうと。
 けれど、そうはならなかった。強制力というものが働いたのかはわからない。こちらがどれだけ避けようとしても、彼らの方が近づいてくるのだ。
 声をかけられれば無視するわけにもいかない。言葉を交わす内に、すっかりゲームのヒロインのポジションにおさめられてしまっていた。
 こうなってしまっては仕方がない。ヒロインとしてゲームを進行する事にした。
 ゲームのエンディングはバッド、ノーマル、ハッピーの三種類ある。
 二人のどちらの好感度も上げないまま進めるとバッドエンドを迎える。バッドエンドは学校を卒業できない。なので、バッドエンドを目指すわけにはいかない。
 どちらか一方の好感度を上げ続ければ、そのどちらかとハッピーエンドを迎えられる。恋愛に進展し、恋人になるのだ。
 そして、二人の好感度を同時に上げていけばノーマルエンドとなる。これはどちらとも恋愛関係には進まない、友情エンドだ。
 エッダはノーマルエンドを目標に行動する事にした。
 クラウスとゲオルクは、勉強や遊び、部活の観覧など色々とエッダを誘ってくる。ゲーム内でもそうだったが、必ず交互に、被る事なく誘ってくる。
 ある日はクラウスから。

「エッダ、一緒に登校しようぜ」
「はい、クラウス様。喜んで」

 次はゲオルクから。

「一緒に帰らないか、エッダ?」
「もちろんです、ゲオルク様」

 その次はまたクラウスから。

「新しいカフェができたの知ってるか? エッダの好きそうなメニューがあるらしいから一緒に行こうぜ」
「嬉しいです、クラウス様」

 その次はゲオルクから。

「一緒に図書室で勉強しないか。魔法学が苦手だと言っていただろう? 僕が教えてやる」
「光栄です、ゲオルク様」

 そしてまたクラウスから。

「部活の試合、お前に見に来てほしい。エッダがいてくれたら、いつも以上に力を発揮できると思うから」
「はい! 全力で応援しますね、クラウス様」

 その次はまたゲオルクから。

「勉強ばかりでは体によくない。たまには息抜きも必要だろう。植物園に行かないか? 君は花が好きだろう?」
「ゲオルク様のお気遣いが嬉しいです! 是非一緒に行きましょう」

 そんな感じでエッダはどちらからの誘いも受け、それぞれと二人の時間を過ごした。
 ゲームをプレイしている時も思ったが、ノーマルエンドを目指すルートは尻軽の気分になる。どちらにもいい顔をして、好感度を上げる為に彼らが喜ぶ言葉を選んで。
 仕方がない事とはいえ、正直いい気分ではない。
 それでもエッダはノーマルエンドを目指して二人の誘いを受け、好感度を上げ続けた。
 卒業まで一年を切った時だった。

「エッダ、俺のパートナーとしてダンスパーティーに出てくれないか?」
「はい、クラウス様」

 クラウスの誘いを受けたその後、今度はゲオルクに声をかけられた。

「エッダ、ダンスパーティーには参加するんだろう? もちろん、僕のパートナーとして」
「はい、ゲオルク様」

 二人の誘いにしっかりと頷いたエッダだったが、暫くして自分のとんでもないミスに気づく。
 うっかり癖で、どちらの誘いも受けてしまった。けれど、ダンスパーティーのパートナーは一人と決まっている。二人ペアでの参加で、三人で参加する事などできない。
 今まで彼らの誘いが被る事がなかったから油断していた。既にノーマルエンドは確定している筈だ。ゲームだと、ノーマルエンドルートではダンスパーティーにはどちらからも誘われなかったのに。
 仕方なく、エッダは仮病を使う事にした。ダンスパーティー当日、クラウスとゲオルクに「高熱を出してパーティーには参加できなくなってしまった」とそれぞれ別のクラスメイトに伝言を頼んだ。
 ダンスパーティーがはじまる時間、エッダは早めに入浴を済ませ、寮の自室で勉強していた。生徒の殆どがパーティーに参加しているので、寮内は静まり返っている。
 部屋のドアがノックされ、エッダは立ち上がる。
 一体、誰だろうか。疑問に思いつつも警戒せずドアを開ける。
 そこに立っていた人物を見て、ヒクリと頬を引きつらせた。

「クラウス様……ゲオルク様……」

 まるで立ち塞がるかのように、二人がドアの向こうにいた。

「高熱で出られなくなったって聞いたんだが、元気そうだな、エッダ」

 クラウスがニコニコと笑顔で言ってくる。笑っているけれど笑っていないのが伝わってきて怖い。

「とても高熱で寝込んでいたようには見えないな。急に熱が出て、そして短時間で急に熱が下がったのか、エッダ?」

 眼鏡の奥の瞳を眇めながらゲオルクが問い詰めてくる。こちらは見るからに不機嫌だ。

「いえ……その……」

 言い訳など思い付かない。
 そもそも仮病で乗り切ろうなんて考えが甘かった。でもだって、まさか二人が女子寮の部屋まで訪ねて来るなんて思っていなかったのだ。

「熱はないって事でいいんだよな、エッダ?」

 ニッコリと笑顔でクラウスが問い掛けてくる。

「仮病を使って僕との約束を破った。そういう事なんだな、エッダ」

 ギロリとこちらを睨み、確認してくるゲオルク。

「あ……ぅ……す、すみませ……」

 二人からの圧に押されるようにジリジリと後退る。すると彼らは部屋の中に入ってきて、後ろ手にドアを閉め鍵をかけた。

「あ、謝ります、謝りますから……。本当に、申し訳ないと……」
「ははっ、そんなに怯えるなよ、エッダ。ゲオルク、お前の顔が怖いからだぞ」
「僕のこの顔は生まれつきだ。それに、彼女は君にも充分怯えているようだが?」
「そんな事ないよなぁ、エッダ。俺は優しい男だって、エッダは知ってるもんな」
「そのムダに爽やかな胡散臭い笑顔が彼女を怖がらせてるんじゃないのか?」

 正直、どちらも同じように怖い。今のエッダは彼らに恐怖しか感じない。

「あ、あの……お二人が怒るのは当然だと……。責められるような事をしたのは、私で……。仮病を……嘘を、ついて……」
「あー、うん。まあ、仮病を使った事は別にいいんだ」
「え……?」

 苦笑するクラウスに、エッダは首を傾げる。

「僕達がここに来たのは、君の嘘を暴く為ではないよ」
「それでは、どうして……」

 ゲオルクの言葉に、エッダは困惑する。
 戸惑うエッダにクラウスが言った。

「なあ、エッダ。お前、俺だけじゃなくゲオルクの誘いも受けたんだってな」
「っぁ……」
「どういう事なのか説明してもらえるか、エッダ。君は僕達の気持ちを弄んだのか?」
「違っ……違いますっ」

 ゲオルクの言葉にぶんぶんと大きく首を横に振る。
 すっかり失念していたが、二人で来たという事はどちらの誘いも受けてしまったのがバレたという事だ。
 これはまずい。非常にまずい。
 二人のエッダへの好感度は急降下するだろう。そうなれば恐らく、ノーマルエンドではなくバッドエンドを迎えてしまう事になるのではないか。
 それは避けたいけれど、上手い言い訳も思い付かない。もう卒業は諦めて留年するしかないかもしれない。
 そこは腹を括るとして、今はこの状況をどうするかだ。

「申し訳ありません……。お二人の気持ちを弄ぶとか、そんなつもりは全くなくて……」

 エッダは深く頭を下げる。

「私は……クラウス様とゲオルク様、どちらも同じくらい好きなんです。どちらかお一人を選ぶなんて、できなくて……。それで、どちらのお誘いも断れませんでした……」

 言い訳にもならない言い訳を口にする。
 彼らからすれば、自分は最低な女だろう。好感度が下がるのは間違いない。

「本当に、申し訳ございません」
「なるほど。どちらか選べないけれど諦める事もできないくらい、俺達の事が好きで好きで堪らないという事か」
「は、は、はい……」

 クラウスの言葉に何か解釈が違う……と思ったけれど、ここは否定せずに頷いておいた方がいいだろう。
 ゲオルクは憮然とした様子で息を吐く。

「ふん……。だったら仕方ないな、クラウス」
「そうだな、仕方ない」

 頷き合う二人を見て、自分は許されたのだろうかとエッダは気を緩みかけた。留年は免れないにしても、今この場を乗り切る事はできたのかと。

「本当は独り占めしたいところだが、エッダに悲しい思いはさせたくないからな」
「ああ。僕達二人で、彼女を愛するとしよう」

 ん? と、彼らの会話に首を捻る。

「あ、あの……?」
「そうと決まったら、すぐにでもエッダを俺達のものにしておかないとな」
「ああ。今すぐにな」
「え、えっ……?」

 何故かベッドに移動させられ、三人でそこに上がる。

「ま、待ってください……何を……っ」
「何って……俺達はお互い思い合っている事がわかったんだから、次は愛し合うんじゃないか」
「……へ?」
「卒業するまで結婚はできない。その間に君を誰かに奪われては堪らないからな」
「ま、待っ、待ってくださいっ……。私、お二人から嫌われても当然の、最低な事をしてしまって……だから……」
「そんな事で俺がお前を嫌いになるわけないだろう」
「僕の君への気持ちはそんな軽いものではないぞ」

 何だか思わぬ方向へ展開しそうな雰囲気にエッダは焦った。
 慌てるエッダに二人の手が伸ばされ、衣服を乱されていく。

「ひゃっ!? わっ、待っ、待っ……待って! 待ってください……!!」
「何で止めるんだ、エッダ?」
「な、何故って……」
「エッダ、君は僕達を愛しているんだろう?」
「えっ!? う、は、はい……」
「だったら俺達は想い合ってるんだ」
「何も問題はないだろう?」

 いや、問題しかない。エッダはどうにかして二人を止められないか考えるが、何も思い付かない。

「えっとですね……でも、あの……」
「それともエッダ、まさか俺達を好きだと言ったのもウソだった、なんて言わないよな?」

 クラウスは笑顔なのに凄まれているようにしか見えないのは錯覚だろうか。

「そんなわけないだろう、クラウス。もしそれがウソだったら、エッダは僕達を誑かし弄び散々その気にさせておいて手酷く捨てる悪女ではないか。違うだろう、エッダ?」

 眼鏡の奥のゲオルクの冷酷な視線が圧をかけてくる。

「…………も、もちろん、違います」

 エッダはそう言うしかなかった。
 クラウスはにっこり微笑む。

「ああ、良かった。ならここでやめる理由はないな」
「っあ、わっ……えっと……っ」
「寧ろ愛し合う理由しかないのだからな」

 二人がかりで衣服を脱がしてくる。

「っ、あの、でも、こういう事は結婚する人とするもので……っ」
「だからお前とするんだろ?」
「で、でも、私は一人で……お二人と結婚なんて……っ」
「何を言ってるんだ、エッダ?」

 怪訝そうな目を向けられて、ハッと重要な事を思い出す。この世界ではできるのだ、二人と結婚が。合意があれば、何人妻と夫を持ってもいいのだ。前世では一夫一妻が常識だったからうっかりしていた。
 このままでは二人と結婚する事になる。平民として生きていくつもりだったのに。貴族との結婚を避ける為に苦労して二人の好感度を上げてきたというのに。
 全て水の泡ではないか。
 しかし今更、二人を拒む術などない。好きだと言ったのは嘘だったと、前言撤回したら……。そんな考えが浮かぶけれど、二人の様子からそれはしてはいけないと本能的に判断する。それをやってしまったら更にヤバい事になると、防衛本能が働いた。
 ぐるぐると考えている間にすっかり衣服を剥ぎ取られていた。
 気づいたら全裸になっていて、エッダは遅れて悲鳴を上げる。

「ひゃあっ!? み、見ないでください……!!」
「はは、何を言ってるんだ、エッダ」
「僕達は夫婦になるんだから、恥ずかしがる必要はない」
「いやいやいや、普通に恥ずかしいです!!」

 こちらは夫婦になるつもりなどないのだ。とは言えない。

「恥ずかしがらなくても、君の体はとても綺麗だ」
「っ……」

 ぎゅっと目を瞑って身を縮めていると、ゲオルクに顎を掴まれた。思わず瞼を開ければ目の前にゲオルクの美しく整った顔がある。

「ゲオルクさ……んんっ……!?」

 慌てるエッダの唇に、ゲオルクの唇が重なる。

「んっ……ふ、ぅん……っ」
「あ、ズルいぞ、ゲオルク。俺だってキスしたかったのに」

 クラウスの言葉を無視し、ゲオルクは深く口付けてくる。狼狽しているエッダの唇を割り、舌が差し込まれた。舌と舌が触れ合い、ビクリと肩が跳ねる。

「んんっ……ぁ……んっ、んっ」

 ゲオルクの舌は丁寧に執拗に口腔内をねぶる。口の中を調べ尽くすかのように歯列を辿り、深くまで舐め回す。
 少し息苦しくて、けれど口内を舌で愛撫される感触は気持ちいい。エッダの体はぞくりと震えた。

「ったく、二人だけで盛り上がっちまって……。まあいいや。俺は俺で楽しませてもらうから」

 ぼやくようにクラウスが言い、彼の手が腹の上を這った。直接肌を撫でられ、擽ったいようなむずむずする感覚にエッダは小さく腰を捩る。
 するするとクラウスの指は上へと移動し、乳房に触れた。

「んぅっ……んんっ」
「あー、エッダの肌は柔らかくてスベスベで気持ちいいな」

 うっとりと呟きながら、クラウスの大きな手が胸を揉む。

「ここは、桃色で可愛いな」

 そう言って、クラウスの指が胸の突起に触れる。

「んぁ……っ」

 くにくにとそこを弄られて、快感に声が上がる。ゲオルクと唇が離れた。

「こら、エッダ。勝手にキスをやめるな」
「んっ、ごめ、なさ……あっ、でも……あっんっ」
「クラウスにここを弄られて、そんなに気持ち良かったのか?」
「ひゃっ、あんんっ」

 もう片方の乳房にゲオルクも手を伸ばす。クリクリと指の腹で乳頭を擦られ、甘い快楽が駆け抜けた。

「ひぁっあっ、だめ、だめですっ……んんっ、そんな、お二人、一緒にされたら、あんっ」
「まだ優しく触ってるだけなのにそんなに感じて……エッダは感じやすいんだな」
「これだけでそんなに顔を蕩けさせるなんて、僕達も愛しがいがあるというものだな」

 二人は微笑む。笑顔は似ていないけれど、二人ともとても楽しそうだというのは伝わってくる。
 これからされる事を考えると、どうにか止めたいけれど止める方法は見つからない。せめてどちらか一人で……とも思うけれど、じゃあどちらを選ぶのかと迫られても困る。エッダにはどちらかを選ぶ事はどうしてもできない。
 うだうだと悩んでいても二人からの愛撫は続き、気づけば柔らかかった乳首はツンと固く尖っていた。

「ぷくっと膨らんで、更に可愛くなったな」
「色も濃くなって……美味しそうだ」
「や……見ないで、くださ……」

 二人の視線に晒され、あまりの恥ずかしさに泣きそうになる。しかし彼らはエッダの気持ちを汲んではくれない。
 ゲオルクは胸元へ顔を近づけ、突起をペロリと舐めた。

「ひぅ……っ」
「ん……やはり美味しいな」
「んあぁっ」

 ゲオルクはちゅうっと乳首に吸い付く。強い刺激に、背中が仰け反る。

「じゃあ、俺はこっちを頂くかな」
「ひぁっ、待っ……あぁっ」

 クラウスに制止の声をかけようとするが、その前に彼の舌が乳首に触れた。舌先で乳首を弾くようにねぶられる。

「んっ、あっあぁっ、そん、なっ、あんっ、両方、舐めちゃ、あっあっ、だめぇっ、あっあっあぁっ」
「気持ちいいのか、エッダ? 可愛い声が止まらないな」

 嬉しそうに目を細め、クラウスは乳房にしゃぶりつく。

「ひあぁっ、だめっ、そんな、あぁっ」

 二つの乳首を同時に、別々の愛撫で刺激されエッダは快感に身をくねらせる。
 片方はコリコリと甘噛みされ、もう片方は舌でグリグリと押し潰され、どちらも堪らなく気持ちよくてひっきりなしに声が漏れた。
 脚の間からトロトロと蜜が溢れる。下腹部がじんじんと熱を持ち、エッダは何度も内腿を擦り合わせた。

「んひっ、あっ、だめぇっ、んっあっあっ、もう、やめっ……んあぁっ」

 ぢゅうぅっと両方同時に強く吸い上げられ、痺れるような快感が背筋を這い上がる。

「ひっ、あ────っ」

 びくんっびくんっと体が跳ねた。ガクッと弛緩した上半身が後ろに倒れる。シーツの上に身を預け、エッダは荒い息を吐く。

「もしかして、イッたのか?」
「胸だけで?」

 乱れた呼吸を必死に整えるエッダを、二人が熱を孕んだ双眸で見下ろしてくる。
 あまりの恥ずかしさに頭がくらくらした。彼らの視線が羞恥を煽る。二人の前から消えてしまいたい。

「はじめてなのに、もうそんなに顔をトロトロにして……」
「君の体は本当に感じやすいようだ」

 ゲオルクの手が下腹部に触れる。止める間もなく、そのままするりと脚の間へと指が伸ばされた。

「ひぅん……っ」
「思った通り、もうここをこんなに濡らして……」
「んゃっ、だめっ、んんぁっ」

 花弁の上をゲオルクの長く細い指が這う。指の動きに合わせてぬちゅぬちゅと濡れた音が耳に届き、恥ずかしすぎて卒倒しそうだ。

「ゲオルク、様ぁっ、もう、やめ……ああぁっ」

 そこから手を離してほしいと訴えるが、当然のように聞き流され、濡れた指で陰核を撫でられた。鋭い刺激に悲鳴のような声が上がる。

「やっ、いやぁっ、あっあっんぁっ、ひっ」
「そんな甘い声を上げて、嫌なわけがないだろう」
「エッダは恥ずかしがり屋なんだな。でも大丈夫だ。俺達の前でならどれだけ乱れてもいいんだからな」
「ああ。もっと乱れた姿を見せて構わないぞ、エッダ」
「ひっあっ、そん、なぁ……っ」

 恥ずかしさに耐えきれず、エッダの双眸から涙が溢れる。

「うぅっ……こんなの、もうお嫁に行けな……っ」

 それは恥ずかしすぎてポロッと零れた深い意味のない言葉だった。
 しかしそれを聞いた瞬間、クラウスとゲオルクの雰囲気が変わった。

「それは聞き捨てならないなぁ、エッダ?」

 凶悪な空気を纏い、クラウスは唇に弧を描く。
 エッダはビクッと肩を竦めた。

「っひ……!?」
「どういう事だ、エッダ? まさか君はこの期に及んで僕達以外の男と結婚しようとしているのか?」

 ゲオルクの視線も声もこれ以上ないほどに冷たい。
 二人から禍々しいオーラを感じ、エッダは自分の失言に気づいた。

「違っ……ひぁっああぁ……っ!?」

 花芽をつままれ、エッダは甲高い声を上げる。そのままちゅこちゅことそこを扱かれる。強すぎる快感にエッダは首を振り立てた。

「あぁっあっ、ひうぅっ、やっ、だめぇっ、ゲオルク、さまぁっ、あっひっやあぁっ」
「まずはしっかりと君の体に覚えさせないといけないようだな。君は誰のものなのかを」
「そうだな、ゲオルク」

 ゲオルクの言葉に頷いたクラウスは、エッダの胸に手を伸ばす。吸われて赤くなった乳首を、クラウスの指先がピンピンと弾いた。

「ひあっ、あぁっ、だめっ、だめぇっ、あっあっあっ、ああぁっ」
「俺達じゃなければ満足できない体にしておいた方がいいな。万一にも、エッダが他の男に靡かないように、徹底的に」

 言いながら、クラウスはカリカリと乳頭を爪の先で引っ掻く。
 ゲオルクは花芽を擦り続けている。
 二人から敏感な箇所を攻め立てられ、エッダは涙を流し身悶えた。
 強烈な快楽に体は波打ち、花弁の奥からはとめどなく蜜が滴る。

「あっあっひぃんっ、ごめ、なさっ、あっあっ、んんっ、しないぃっ、他の人と結婚なんて、しないですぅっ」

 エッダは二人の許しを得る為に必死に言葉を紡ぐ。

「くひぃっんんっ、お二人と、しか、結婚しませ……あっんっ、クラウス様と、ゲオルク様と、結婚します、ぅんんっ、あっひっ、お二人と結婚したい、結婚させてくださいぃっ」

 涙ながらに訴える。
 二人は漸く指を止めてくれた。散々弄られた乳首と花芽がじんじんする。

「全く、不安にさせるような事を言わないでくれよ。それとも、そうやって俺達の気持ちを試してるのか?」
「可愛い人だな、君は。心配しなくても、僕達の心はとっくに君だけのものだ」
「そうだぞ、エッダ」
「は、はひ……クラウスさま……ゲオルクさま……」

 勝手に都合のいい解釈をしてくれた事にエッダは感謝した。発言には気を付けなければ……と心に刻む。
 濡れた頬をクラウスの指が拭った。

「泣かせてしまったな。だが、涙でぐちゃぐちゃのお前の顔も可愛いぞ」
「んんっ」

 クラウスはエッダの唇を食んだ。ちゅっちゅっと啄むように口づけられる。クラウスの甘いキスに体の強張りが解れていく。

「ふぁ……クラウス、さま……」

 くたりと力の抜けたエッダから体を離し、クラウスはベッドの上を移動する。

「ああ、ここもぐちょぐちょだ」

 エッダの脚の間を見下ろしながら漏らされたクラウスの呟きに、また泣きそうになる。

「そんなところ、見ないでください……っ」
「恥ずかしがらなくていいって言ってるだろ。俺達は夫婦になるんだからな」
「そうだ。妻となる君の体の隅々まで、見て触って味わうのは当然だろう」
「そ、そんな……」
「さあ、もっとよく見せてくれ」
「僕達しか見ていないんだ。恥ずかしがる事はない」
「ひゃっ、や、やめ……っ」

 二人はエッダの脚をそれぞれ片方ずつ持ち上げ大きく開かせる。秘所を晒すように開脚させられ、激しい羞恥に襲われる。
 ゲオルクが固く膨らんだ花芽を撫でた。

「ここ、赤くなってしまったな。強く擦ってしまったから、今度は優しく舐めてやろう」
「そっ、待っ……だめっ、ゲオルク様、そんなところ……っ」

 躊躇いもなくそこへ顔を近づけ、ゲオルクは陰核へ舌を伸ばす。

「んあぁんっ」

 熱く濡れた舌にねっとりと舐め上げられ、快感が駆け抜ける。
 ゲオルクはそのままペロペロと舌を動かし、花芽を舐め転がした。

「ひぁっあっ、だめぇっ、だめですっ、そんなところ、舐めちゃ、あぁっ、ゲオルク様ぁっ」

 あまりの気持ちよさに蕩けてしまいそうだ。ゲオルクを止めたいのに、体に力が入らない。制止の声を上げながら、エッダの体は快感を貪る。

「気持ち良さそうだな、エッダ。じゃあ俺は、どんどん蜜が溢れてくるこっちを舐めさせてもらうか」
「やっ、クラウス様、あっ、待って、あぁっ、だめぇっ」

 クラウスは花弁に舌を這わせる。溢れ出た蜜を舐めとるようにぴちゃぴちゃと舐め回す。

「んあっ、やっ、やめてっ、あぁっ、だめ、そんな、あっあっあっあぁんっ」

 花芽と花弁を同時にねぶられ、強烈な快楽に溺れる。恥ずかしくて、申し訳なくて、それなのにどうしようもなく気持ちいい。
 漏れる声は快感に濡れ、蜜は絶えず溢れてくる。訪れる絶頂から逃げる事もできず、はしたなく腰を揺らし、痴態を晒した。

「ひっあっあっ、もう、だめ、だめぇっ、あっあっあ~~~~っ」
「可愛いな、エッダ。何度もイッて……」
「僕達に触れられてそんなに感じてくれて嬉しいよ」
「ここも、もっとって言ってるみたいにパクパク口を開けてるな」
「ひっ……!?」

 唾液と愛液でべとべとになった蜜口に、クラウスの指がゆっくりと入ってきた。骨ばっていて、太くて長い男の指だ。たった一本でもその存在をひしひしと感じる。

「お前の中は熱くて狭いな……」
「やっ……指、入って……んっあっ、やぁっ」

 胎内を触られ、はじめて感じる圧迫感にエッダは怯えた。

「やっ、あっ、抜いて、くださっ、あぁっんっ」
「怖がらなくても大丈夫だ。ゆっくり指で慣らそうな、エッダ」

 クラウスは優しく微笑むが、やめる気は一切なさそうだ。埋め込まれた指が解すように中を探る。

「んっ、ん~~っ」
「エッダ、体から力を抜け。ほら、僕がここを弄ってやろう」
「ひゃうんっ」

 既に弄られすぎて敏感になっている花芽をゲオルクにすりすりと撫でられる。触れ方は優しいが、それだけでも強い快楽に襲われる。

「ひぁっ、あぁっあっ、だめっ、んぁっ」
「ゲオルクに触られて気持ちいいのか? 中がうねって、指をぎゅうぎゅう締め付けてくるぞ」
「ふ……エッダの体は素直で愛らしいな」

 ゲオルクは微笑み、陰核を弄りながらエッダにキスをする。

「んんっ、は……ぁうんっ」

 舌が絡み付き、擦り合わされる。キスと花芽を擦られる快楽に、胎内を指に犯される恐怖は塗り潰されていった。
 唇を離したゲオルクは、再び乳首へと顔を寄せる。ちゅうっと吸い付かれ、エッダの頭は快感で埋め尽くされていく。

「ひっ、あっ、ああぁっ」
「エッダ、俺ともキスしようぜ」

 隣に体を傾けてきたクラウスが、エッダの唇を奪う。彼は指で蜜壺をぐちゅぐちゅと擦りながら、エッダの舌を吸い上げる。

「んんぅうっ……ん、ふっ……んぁ……っ」

 クラウスにキスをされて、胎内を指で犯され。ゲオルクに乳首を吸われ、花芽を擦られる。
 まるで全身を愛撫されているような感覚に、エッダは何も考えられなくなっていく。
 ただ気持ちよくて、それだけで思考がいっぱいになる。
 気づけば内部を指で擦られ、体は快楽を得ていた。蜜を漏らしながら指を締め付け、更なる刺激を求めるように蠕動する。
 指を増やされても痛みもなく受け入れ、肉襞は悦ぶように蠢いた。

「んっ、あっ、きもち、いぃっ、あっ、あっ、あ────っ」

 もう何度目かもわからない絶頂を迎えた。気持ちいいのに、腹の奥は物足りないというように疼いている。むずむずして、エッダは中の指をきつく締め付け腰を捩った。

「んゃあっ、あっ、んっ……」
「もう指だけじゃ足りないか?」
「んあぁっ」

 ちゅぽ……っと膣内から指を抜かれる。クラウスの指は根本まで蜜にまみれていた。
 咥えていたものを失ったそこは、物欲しそうにヒクヒクと開閉する。

「や……んっ、んっ……」
「そんな泣きそうな顔をするな。すぐにエッダの欲しいものを入れてやる」

 クラウスは唇の端を吊り上げる。
 まともに思考が働かず、ぼんやりとしているエッダの脚の間に彼は移動した。両脚を抱えられ、ひくつく蜜口に熱いものが押し当てられる。
 惚けるエッダを見下ろし、クラウスは恍惚とした笑みを浮かべた。

「愛してるぞ、エッダ」
「っあ……!?」

 ぬぐ……っと大きな塊が膣内にめり込み、その質量にエッダは目を見開く。ぬかるんだ媚肉を割り開かれる痛みと圧迫感に体が強張る。

「ひっ!? はっ、あっ、あぁ……っ」
「大丈夫だ、エッダ。力を抜け」
「ひっ、うぅっ、んっんっ」
「エッダ、ほら、こちらを向け」
「んんっ」

 ゲオルクに顎をとられ、キスをされる。宥めるような甘い口づけに、体の力が抜けていく。

「ふ、ぁっ……ゲオルク、様……んっあっ」
「ん……エッダはすっかりキスが好きになったようだな」

 ゲオルクと舌を絡め合うキスを交わしている間に、クラウスはゆっくりと腰を動かす。気持ちいいところを陰茎でぬちゅぬちゅと擦られ、痛みは快感へと変化していった。

「んあっ、あっあっ、あぅっんんぁっ」
「ああ、中が蕩けてきた……。きゅんきゅん締め付けて、気持ちいいのか、エッダ?」
「ああぁっ、うご、ぃちゃ、あっあっ、こすれ、て……んんっあっ、ひぅっ」
「ここを、擦られるのが気持ちいいんだろ? いっぱい擦ってやるからな」

 エッダが快感を得ている事に、クラウスは嬉しそうに腰を揺すった。

「ひっぅんっ、やっ、そこばかり、こすっちゃ、あっあっ、んぁっ、だめぇっ」
「エッダ、クラウスとばかりではなく、僕とも気持ちよくなってくれ」
「ひゃっ、あっあっあんっ」

 ゲオルクが赤く染まったエッダの耳を舐めてくる。

「あっ、だめっ、みみ、なめちゃ、あっあぁっ」
「エッダはここも感じるんだな」

 二人は性感帯を発見しては、執拗に弄って舐めてこれでもかと快楽を与えてくる。二人がかりでそんな事をされたら、エッダはひとたまりもない。

「やっあぁっ、だめぇっ、あっあっああぁっ」

 はしたなく腰を浮かせ、エッダは絶頂を迎える。達しても彼らから与えられる快感が途切れる事はなく、エッダを苦しめた。

「ひっ、うっ、あぁっ、らめっ、もぉっ、んひっ、あっ、~~~~っ、やあぁっ」
「快感に悶えるエッダも可愛いぞ」
「もっと気持ちよくなるといい」
「ひうっ、んぅううっ、やっ、あ──っ」

 クラウスは断続的に内壁を擦り、ゲオルクは耳をしゃぶり乳首を指で捏ね回す。

「らめぇっ、ああっ、きもち、いいぃっ、あっあっあ~~っ、もう、らめっ、らめなのぉっ」
「っふ……すごいな……搾り取るみたいに、中が、うねって……っ」

 きゅうきゅうと締め付ける膣内の動きにクラウスは息を詰める。彼はエッダの腰を掴み直し、抽送を激しくした。

「ひゃうぅっ、待っ、あっあっ、はげし、んんっ、ん~~っ、あっあっひはああぁっ」
「はっ……出る……っ」

 クラウスは当然の事のようにエッダの胎内へと精を吐き出した。
 熱い体液を中に出され、エッダの意思とは関係なく肉筒が陰茎に絡み付く。一滴残らず飲み込もうとするその動きに、クラウスはうっとりと微笑む。

「嬉しいぞ、エッダ。俺の子種を求めてくれてるんだな」
「ひっ、んうぅ……っ」

 クラウスは膣内に精液を塗りつけるように腰を回した。
 体を繋げたままなかなか離れようとしないクラウスに、エッダではなくゲオルクが文句を口にする。

「おい、クラウス。終わったのならさっさと抜け」
「えー、もうちょいこの感覚を味わってたいんだけどなー。エッダの中、ふわふわのとろっとろで離れがたいんだよ」
「いい加減にしろ。エッダのはじめてを奪っておいて、ワガママが過ぎるんじゃないか?」
「あー、もう、わかったよ」

 ゲオルクに睨まれ、クラウスは渋々腰を引いた。ゆっくりと、名残惜しむように時間をかけて陰茎を抜いていく。
 二人の会話を聞いていなかったエッダは、受け止めきれないほどの快楽から解放されてホッと息をついた。
 そんなエッダに、ゲオルクが微笑みかける。

「さあ、エッダ。今度は僕と愛し合おう」
「ひっ……!?」

 終わったと思っていたエッダは、思わず悲鳴を漏らす。
 その反応に、ゲオルクは憮然とした表情を浮かべた。眼鏡の奥の瞳が冷たく翳り、エッダはビクッと上半身を起こす。

「ぁ……ゲオルク様……」
「エッダ……君はクラウスには体を許したくせに、僕とはできないと言うのか?」
「違っ、違いましてですねっ、あのその、つまり、これ以上は私の体がもたないというか……」

 膝をつき、ベッドの上を逃げようとするがもちろんあっさり捕まってしまう。後ろから抱き締められ、エッダは焦った。

「ままま待ってください、ゲオルク様っ……私、本当にもう……っ」
「…………嫌なのか?」
「っえ……?」
「クラウスはよくて、僕とは嫌なのか?」
「そ、そんな……っ」
「僕だって君を心から愛してる。君も好きだと言ってくれたのに……君は僕を求めてはくれないのか……?」
「うっ……」

 切ない声を耳に吹き込まれ、言葉に詰まる。
 平民である自分が貴族と結婚すれば苦労も多い。だから彼らとの関係は恋愛に発展させず学校を卒業しようと思っていた。
 現実的に考えて、身分違いの恋愛よりも平凡な生活を選んだ。
 けれど、前世でゲームの中の彼らに恋をしていたのは確かで。その気持ちは今も変わらない。画面越しでしか見れなかった二人が、目の前にいるのだ。動いて、喋って、触れる事ができるのだ。気持ちが冷めるわけがない。
 だから、そんな事を言われて拒むなんてエッダにはできない。

「決して、い、嫌な、わけでは……っ」
「では、僕の事を愛しているか?」
「も、もちろんです……!」
「良かった。それなら、僕の事も受け入れてくれるな」
「待っ、あっ、ひっ、ああぁ……っ」

 膝立ちの状態で、後ろから陰茎を挿入される。ぬぷぬぷぬぷ……っと、肉筒は抵抗もなくそれを受け入れた。

「はっ……嬉しいよ……一気に僕のものを飲み込んでくれて……っ」
「あっ、ひっ、んぅっ、ふか、あっあっあぁっ」

 先程とは違う角度で犯されて、内壁を擦られる快感に身をくねらせる。

「ああ、ゲオルクに抱かれてるエッダも可愛いな」

 正面にいるクラウスが、エッダの頬を撫でる。

「クラウス、様……んっ……ぁ……んんっ」

 蕩けた瞳で見つめれば、噛みつくように口付けられた。
 向かい合うクラウスにキスをされ、後ろにいるゲオルクに膣内を突き上げられる。

「んはっ……んんっ、ふっ……んっ、んぁっ」

 引き出された舌が、クラウスにしゃぶられる。気持ちよくてぞくぞくした。
 収縮する肉筒を、ゲオルクの陰茎がじゅぽじゅぽと行き来する。内奥を小刻みに突かれ、快感に溢れる蜜が結合部から滴り落ちた。

「ふぁっ……んっ、らめ……んんんっ」

 全身が快楽で満たされているというのに、二人は更に刺激を与えてくる。
 後ろから回されたゲオルクの手が乳房を揉み、指先で突起を転がした。クラウスはキスをしながら下肢へと手を伸ばし、花芽を優しく撫で回す。

「んっ、んっ、っ、~~~~~~っ、は、ぁんっ、待っ、あっ、もうっ……んゃっ、ぅんんっ」
「エッダの中、とても気持ちいいよ。僕のものに絡み付いて……はあっ……吸い上げる、みたいに動いてる……っ」

 ゲオルクは呼吸を乱し、とちゅっとちゅっと最奥を穿つ。動きはどんどん激しくなり、快感がそれに合わせて大きくなる。
 既にエッダは何度も達して、それでも快楽を与えられ続け、逃げる事もできずされるがままだった。

「エッダ……出るっ……君の、中に……っ」
「っ、~~~~っ」

 一際強く胎内を突き上げられ、それからどぷどぷっと体液を注がれる。
 とろりと糸を引きながらクラウスの唇が離れていく。唇が解放され、エッダは荒い息を吐いた。
 全てを吐き出したゲオルクは、ゆっくりと陰茎を引き抜く。
 体を支えられず、エッダは上半身をベッドにくたりと預ける。
 火照った頬をシーツに押し付け動けずにいるエッダを、二人が表情は違うがそっくりな瞳で見下ろしていた。

「これでエッダは俺達のものだ。絶対誰にも渡さない」
「もう絶対に離さないからな、エッダ。永遠に一緒にいよう」

 友情エンドを目指したはずなのに、どうしてこんな事になってしまったのか。
 疑問に答える声はなく、エッダは疲れたように目を閉じた。




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