思い付き短編集

神谷 絵馬

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私に言ってます?4

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「さ、窓の外を見る?
お庭のお花が、今見頃なんだよ?」

「ふぉ?!」

「綺麗だねぇー。」

いやいや、見頃なのは分かるけども...あれってラフレシアじゃない?
大きい肉厚の花弁は毒々しい程に濃い紫色をしてて、大きさの揃った水玉ではなく不揃いの黒い斑点も毒々しく見える原因の1つかな?
なんか、甘ったるい匂いを発してそうだよね。
それらが、等間隔に横に6株と縦に3株って感じに植えられてて、めっちゃ畑で栽培してるっぽい。

あ、あの横のってマンドレイク?
割り当てられた区画の中で、小躍りしてる鮮やかなオレンジ色をした人参っぽいやつがいるの。
顔は見えないけど、2又に分かれた足でステップを踏んだり跳び跳ねたりしてて、とっても楽しそう。
あら?あそこにいる細長いのは、くすんだ色といい、2又に分かれた辺りに細い根があるところといい、なんだか高麗人参に似てない?
細い根がお髭っぽくも見えるしマンドレイク達の長老的な存在なのかな?
それとも、マンドレイクの亜種的なやつ?
あ、そうか!まだマンドレイクとは決まってなかったね。

お、こっちにはウツボカズラがいるみたい。
蔓のあちらこちらにあるハートの葉っぱが可愛いね。
あれ、あの3体って数えかたで良いのかは微妙だけども、うーん、無難にウツボカズラ3つがかなり膨らんでるんだけど...なんか捕まえたのかな?
人がすっぽり入りそうな大きさだし、1番上の兄であるリジュリアス兄様の後ろに立っている仏頂面の護衛さんが着けているのと同じ装備品っぽいのが、ウツボカズラの蓋の端々に見え隠れしてるけど...いなくなったらしい私の護衛さん、あそこの中にいるんじゃない?
リスティ兄様、ねぇ、気付いてる?

見た目的にどうなの?って聞きたくなるような魔植物が植えられている庭を見て頬を染めて綺麗だというリスティ兄様は、少しというかかなり変わってるみたい。

「リスティ、そっちには魔植物しか植わってない筈だよ?
フィーに見せるならこっちの庭だろう?」

「?あ、間違えました!
リアス兄上、ごめんなさい。」

「ハハハ、謝ることはないさ!
リスティは魔植物が大好きだもんな!」

「うん!」

おーい、兄達ー!気付いてってば!

「ん?」

ほら、あそこ、ウツボカズラの中!

「あぁ、フィーはあれを見てほしいのかい?
ふむ、ロイドとジューンの中に捕らえられている人間がいるようだね...。
あれは、我が家が護衛に配る装備品か...何故ロイドとジューンに捕らえられているんだ?」

え、名前があるの!?
どっちがどっちかは分からないけどって言うか、あれ?2つだけ?もう1つは?

「兄上、オリビアにも入ってますよ?
多分ですけど、フィーを狙う王家の影じゃないですか?」

「うーん、どうしよっか?
オリビアなら、もう消化され始めちゃってるかもねぇ...証拠、残してて欲しいんだけどなぁ。」

あ、リアス兄様の呟きに反応したのか、真っ黒い服を着ている人を捕まえてるっぽいウツボカズラ...この子がオリビアかな?が、何かを吐き出したみたい。
出す為に蓋を開けたからか縁に人の手が出てきたけど、蓋を使って直ぐに戻されました。
へぇー、ウツボカズラもちゃんと意思を持ってるんだね。





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