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聖女候補とは名ばかりで...2
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あら?おじさん、進行し過ぎてかなり痛む筈の呪われた足を引きずって、折角長いこと並んでたのにこっちに鞍替えですか?
あー、足の痛みに堪えかねたんですかね?
こっちは誰も並んでないから、直ぐに祈祷出来るもんねー。
「ここにも違う巫女様がいたのか...済まない、聖騎士が側にいないから気付かなかった。
足への祈祷を頼めるかな?」
「あぁ、一応私を守る筈の聖騎士ならばあちらにいますよ。
どうしても聖女様に就きたいらしくて、一番有力な候補を守りたいらしいんです。
私を任せられたのにも関わらず別な方を守るなんて、明らかに職務怠慢。
そんな人が、聖女様に就けてもらうことはないと思うんですけどね...。
それで、祈祷を頼みたいのは右足でしたよね?
貴方の足は、もうかれこれ3ヶ月は呪われたままなので、明日には意識を失い医師により切断されていたかと思われます。
ギリギリの所でしたので、少し時間がかかりますがよろしいでしょうか?」
「あぁ、時間ならば構わないよ。
よろしくお願いします。」
よし、やりますか!
明日には切断されてたかもって言ったら、真っ青になっちゃったけど...まぁ、事実なので一応伝えておかないとね。
ふむふむ、誰かに依頼された呪術師がかけたのねー。
死んだ人の怨念では無かったのかー...なら、かけた呪術師と依頼主に飛ばすかな?
「呪術師にっ、飛ーんでーいけー!
かけーた奴ーを呪っいーなっさい!」
「それが呪文かね?」
「えぇ、本来は神官様方より教えていただける筈なのですが...神官様方の誰も教えてくださらないので、自己流です。
私は聖女候補とは名ばかりの普通の巫女ですから、効果があれば良いのです。」
「そ、そういうものかな?」
「はい!続けますよ!」
「う、うむ。」
聖属性をビシバシ当てながら力を込めて唄うと、必死にしがみついてるけども為す統べなく浮き上がる呪い。
そして、イヤイヤと膝に手を伸ばして地団駄を踏むのだけども、プチッと潰したろうかね?
おじさんが不思議そうに聞いてくるけど、呪文というよりはお願い...かな?
膝にしがみついてた呪いがこっちに興味をもってくれたみたいなので、一応説得してみようかな?
「呪いさん、この人を呪っても意味無いと思うよ?
どうして呪ってるの?
あぁ、そう言うこと...呪術師に頼んだ人って、かなり面倒な人なんだね。
その人を呪ったら良いんじゃない?」
「何を話してるんだ?」
「あー、その、知り合いにマーゴさんっていますか?」
「マーゴ?マーゴは妻とわし共通の幼馴染みだが...それがどうかしたのかい?」
「この呪いはマーゴさんによるもののようです。」
「えぇ?!マーゴは、わしの足のことをとても心配してくれて...祈祷に通う為に家を留守にすることを躊躇っていたら、マーゴの方から申し出てくれて妻を守ってくれているんだ!」
「マーゴさんは、貴方の奥さんを愛しているそうです。
貴方を呪って奥さんから引き離し、強力な呪いにより貴方が死んだ後に奥さんを手に入れるつもりだった様です。」
「...わしも、妻も、マーゴも、もう若くはない。
今更そんなアホなことをするものか!!」
「あの手この手で貴方を殺害しようとしたのに、無理だったことで呪いに手を出したようですね。」
いやー、驚きましたよねぇ...50年程片思いし続けて、年老いてもなお欲してるんだもの。
今頃、おじさんは死んだことになってて、傷心中の奥さんは慰めてるんですよーって装ったマーゴとやらに襲われてるのかもしれない。
まぁ、信じたくないおじさんの気持ちも分かるけどね?
*
あー、足の痛みに堪えかねたんですかね?
こっちは誰も並んでないから、直ぐに祈祷出来るもんねー。
「ここにも違う巫女様がいたのか...済まない、聖騎士が側にいないから気付かなかった。
足への祈祷を頼めるかな?」
「あぁ、一応私を守る筈の聖騎士ならばあちらにいますよ。
どうしても聖女様に就きたいらしくて、一番有力な候補を守りたいらしいんです。
私を任せられたのにも関わらず別な方を守るなんて、明らかに職務怠慢。
そんな人が、聖女様に就けてもらうことはないと思うんですけどね...。
それで、祈祷を頼みたいのは右足でしたよね?
貴方の足は、もうかれこれ3ヶ月は呪われたままなので、明日には意識を失い医師により切断されていたかと思われます。
ギリギリの所でしたので、少し時間がかかりますがよろしいでしょうか?」
「あぁ、時間ならば構わないよ。
よろしくお願いします。」
よし、やりますか!
明日には切断されてたかもって言ったら、真っ青になっちゃったけど...まぁ、事実なので一応伝えておかないとね。
ふむふむ、誰かに依頼された呪術師がかけたのねー。
死んだ人の怨念では無かったのかー...なら、かけた呪術師と依頼主に飛ばすかな?
「呪術師にっ、飛ーんでーいけー!
かけーた奴ーを呪っいーなっさい!」
「それが呪文かね?」
「えぇ、本来は神官様方より教えていただける筈なのですが...神官様方の誰も教えてくださらないので、自己流です。
私は聖女候補とは名ばかりの普通の巫女ですから、効果があれば良いのです。」
「そ、そういうものかな?」
「はい!続けますよ!」
「う、うむ。」
聖属性をビシバシ当てながら力を込めて唄うと、必死にしがみついてるけども為す統べなく浮き上がる呪い。
そして、イヤイヤと膝に手を伸ばして地団駄を踏むのだけども、プチッと潰したろうかね?
おじさんが不思議そうに聞いてくるけど、呪文というよりはお願い...かな?
膝にしがみついてた呪いがこっちに興味をもってくれたみたいなので、一応説得してみようかな?
「呪いさん、この人を呪っても意味無いと思うよ?
どうして呪ってるの?
あぁ、そう言うこと...呪術師に頼んだ人って、かなり面倒な人なんだね。
その人を呪ったら良いんじゃない?」
「何を話してるんだ?」
「あー、その、知り合いにマーゴさんっていますか?」
「マーゴ?マーゴは妻とわし共通の幼馴染みだが...それがどうかしたのかい?」
「この呪いはマーゴさんによるもののようです。」
「えぇ?!マーゴは、わしの足のことをとても心配してくれて...祈祷に通う為に家を留守にすることを躊躇っていたら、マーゴの方から申し出てくれて妻を守ってくれているんだ!」
「マーゴさんは、貴方の奥さんを愛しているそうです。
貴方を呪って奥さんから引き離し、強力な呪いにより貴方が死んだ後に奥さんを手に入れるつもりだった様です。」
「...わしも、妻も、マーゴも、もう若くはない。
今更そんなアホなことをするものか!!」
「あの手この手で貴方を殺害しようとしたのに、無理だったことで呪いに手を出したようですね。」
いやー、驚きましたよねぇ...50年程片思いし続けて、年老いてもなお欲してるんだもの。
今頃、おじさんは死んだことになってて、傷心中の奥さんは慰めてるんですよーって装ったマーゴとやらに襲われてるのかもしれない。
まぁ、信じたくないおじさんの気持ちも分かるけどね?
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