思い付き短編集

神谷 絵馬

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お好きにどうぞ?私も好きにしますから。2

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side  盗賊

「君を入れたら、パーティーは7人になるでしょ?
冒険者組合の規約では7人が上限で、それ以上は入れられないからねー。
俺が抜ければ1人空くでしょ?
で、次の街で魔術師を探すんだってさ。」

「そうか...寂しくなるな.........。」

コイツ、馬鹿なんだねー。
俺がパーティーから抜けるって言った途端に、婚約者だって言ってたソフィアさんがこの村を出ていこうとしてることを忘れたみたい。
しかも、寂しくなるな...って、全然寂しくらないでしょー。
だって、コイツとは一緒に旅とかしてないしねー。
コイツがソフィアさんのことを忘れている間に、出立してくれるといいんだけど...。
村人の一部は、幼い頃から縛り付けられてきたソフィアさんを解放してあげようとしてるんだよー?
コイツは、知らないんだろーね。
ん?あぁ、そっちに行くんだ?
うんうん、北側なら勇者パーティーの行き先の逆だから安心かもー。
コイツらが出ていった後で、護衛しないとだから追っかけよー!
ソフィアさんを解放してあげようとしてるとある村人さんに、美味しいご飯をご馳走になって依頼されたんだよねー。
『あの子が4歳の頃にね?
あの子のお母さんに懸想していた村長が、関係を持つことを断られてカッとなってあの子のお母さんを殺したのよ...気付いて直ぐに締め上げてやったわ。
折角こんな辺境の村に来てくれた唯一の結界師だったっていうのに、馬鹿でしょう?
それでね?結界師がいなくなったことに怯えた他の村人達が囲んで、あの子を脅していたの。
その中にあの馬鹿もいたわ。
村人達に唆されて、婚約しようって4歳の幼子に言っていたのよ?目を疑ったわ。
私ね?さすがに、あの子が6歳になったら結界師の教育機関にいかせるんだと思っていたわ。
でも、全然行かせないのよ...力の使い方とか、学ばせないと困るのは私達なのにねぇ。
それでも、私の分かる最低限は学ばせたつもりよ。
結界師については何も教えてあげられないけどね?

盗賊さん、お願いします。
私ではこの村から連れ出してあげられないの。
でも、あの子の未来を広げてあげたい。
無事にハザールに着けるように、見守ってあげてはもらえないかしら?
貴方、あの胸糞悪いパーティーを抜けるんでしょう?
これ、私のヘソクリなんだけど、これを持っていって!
それで、これは、冒険者組合を通した私からの依頼ってことになる書状!
ハザールに着いたら、ちゃんと冒険者組合で手続きするのよ?』
ってね。
このおばちゃんめっちゃ強引だったけど、ソフィアさんのことは俺も気になってたし受けることにしたんだー。
うーん、コイツら、まだ出ないのかなぁ?
まだ気配は追えているけど、離れすぎると追い付くの大変かもなー。
でも、コイツらがソフィアさんのことを連れてこうと言い出したり、南側から出るって言ってたのに北側から出たりしたら面倒だし、見届けないとなぁ...。





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