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夕暮れに揺蕩う
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机に置いていた紙袋の中身を確認する。ラッピングされたそれを、朝からもう何度も確認しているのに落ち着かない。
今日、これを渡す。クリスマスは貴臣が作ってくれたケーキを食べるだけにして、プレゼント交換は持ち越した。付き合って初めてのクリスマスだからと、珍しく貴臣が譲らなかった。そんなことを言われたら意識せずにはいられないし、うまくやりたいって思ってしまう。
とくべつすぎて、貴臣に会う前から俺の心臓がうるさい。付き合ってから、まだ慣れない感覚。だけど、満たされるほどの好意をもらっている。
俺だって、もっと貴臣に伝わるようにちゃんと“好き”を渡したい。とくに今日はがんばりたい。
喜んでくれますように。なんて、喜んでくれるのはわかってるけど。紙袋をつかんで、自室を後にした。
「今日も寒いね」
「なー、俺カイロ4つは持ってきた」
にこにこする貴臣に対して、俺もどうにか笑いかける。
第一声で嘘だろと、声に出なくてよかった。やってしまった。貴臣から目線を外して、そっと地面に落とす。
貴臣の首には、俺が渡そうとしたものと似たような色のマフラーがあった。
寒がりのくせに、ちくちくして好きじゃないからと普段はあまりマフラーをしない貴臣。だからこそ、肌触りの良いマフラーをプレゼントに選んだ。
まさか今日、貴臣がマフラーを巻いてくるとは。海側は寒そうだから、当然といえばそうなんだけど。予想してなかった。
「行こっか。雪斗、忘れ物は大丈夫?」
「たぶんない。あったら買う」
「ホテルにコンビニあるもんね」
朝の空気は冷たく頬を刺してくる。白い息を吐きながら、先を歩き出した貴臣へ続いた。珍しくマフラーをしていても、まだ寒そうに肩をすくめている。
「またカイロ持ってねぇんだろ。こっちは貴臣に用意してたから、あげる」
貴臣の指先へカイロを握らせると貴臣の手は冷たくて、思わず握り返す。指先がひんやりしていた。
こっちをプレゼントにしたら良かった。手袋は邪魔になるからと言ってたけど、俺からのプレゼントだったらしてくれたかもしれない。
いや、邪魔になるって言ってたのをあげるのも微妙か。マフラーをレジに持って行く前に戻りたい気持ちでいっぱいだった。
「雪斗もちょっと冷えてきてるね」
「貴臣よりは温かいだろ。俺もカイロしっかり握っとくわ」
「それもいいけど、これもう使う? ホテルで開けようと思ったけど、今使っても良さそうだから渡すよ」
貴臣は歩みを緩め、細い路地の角あたりでさりげなく立ち止まった。ラッピング袋を俺に差し出す。
「プレゼント? もうもらっていいのか」
「うん。今がいい」
ネイビーのラッピング袋には、控え目にリボンがついていた。
俺の反応をのぞき込む貴臣の目が煌いて見える。期待する表情がたまらず愛しくなって、俺の心臓がきゅっと苦しくなった。こんなの、もらう前から嬉しいに決まっている。
「手袋だ。あったかそー。ありがとう、貴臣」
すげぇ嬉しい、と笑いかけると貴臣は目を細めて笑った。
手袋をさっそく手にはめて、指を動かしてみる。
「どういたしまして。雪斗、毎年悩んで買ってなかったよね」
「そう。スマホとか触りたいし、どれがいいのか買う決め手がなかった」
「それスマホも触れるんだよ」
スマホをポケットから出して、操作してみる。違和感なく触れて、ありがとうと貴臣にメッセージを送った。
貴臣が「打ちやすそうでよかった」とスマホ画面に目を落としつつ言った。親指を立てるペンギンのスタンプが返ってきた。
「これすげぇ肌触りいいし、貴臣も半分使う? 半分ならいけんじゃねぇ?」
「いいよ。雪斗使いなよ。俺はもらったカイロのがいい」
「……じゃあ、遠慮なく」
前へ進もうとして、貴臣の視線が俺の腕へ向けられていることに気づいた。やっぱこれ、今プレゼント渡すタイミングってことだよな。
「貴臣、俺のプレゼントなんだけど……ちょっとリベンジさせてもらってもいい? 向かってる途中で買うとか、明日一緒に買うとか」
紙袋を背中に隠したところで、隠しきれないのなんてわかっている。それでも見られたくなかった。
「え、全然いいけど、リベンジってことはもう用意してくれてるんだよね? 俺、何でも嬉しいけどなぁ」
そう言ってくれるとは思ってた。けど、今渡されても荷物になるようなものをプレゼントに選んでしまったことが悔しい。
貴臣からもらったものは、間違いなく今の俺にぴったりなのに。
「外したの、すげぇ悔しいからやだ」
「俺からすると、まだ外れてないのに。勝手に俺の気持ち決めないでよ」
素早く俺から紙袋を奪う貴臣。こういうとき全然勝てない。
諦めの気持ちでマフラーを取り出す貴臣を眺める。喜んでくれるのはわかってるよ、と思っていると、貴臣がいきなり「すぐ戻るから、先に駅に行ってて」と言った。え、まさかのリアクションなし?
「いやでも、電車の時間的にさすがに戻ったら時間ないんじゃねぇの?」
「走って間に合わせるし、見送っても大丈夫。待ってて」
言い終わらないうちに駆け出した貴臣の背中を呆然と見送った。忘れ物を思い出したにしたって、せめて感想くらいあってもいいんじゃねぇの。
喜んではもらえると思い込んでいた手前、それすらなかったことに物足りなさを感じてしまった。
そもそも、貴臣が身に着けるものを事前確認していなかった俺が良くない。出かけている最中で何か買えればいいな。とぼとぼと駅に向かって1人で歩いた。もらった手袋をしているのに、さっきよりも風が冷たかった。
駅のホームで待つこと10分ほどで貴臣がやってきて、俺は自分の頬が緩むのを止められなかった。貴臣のこういうところが好きで、ちょっと憎らしくなる。
「何で家に戻るか言えよ、先に」
息を切らす貴臣に声をかけた。
呼吸を整えた貴臣は苦笑して「言ったら戻らせてくれないでしょ」と答える。その通りだけど、貴臣のことだからどうせ戻っただろう。
「どう? 似合う?」
俺があげたマフラーに首を埋めて、貴臣が肩をすくめた。愛おしさで埋め尽くされて、苦しくなる。手が伸びそうになって、ぎゅっと拳を握りしめる。
正直、ここが駅のホームじゃなかったら抱きしめたいくらいだった。
「すげぇ似合ってる。俺のセンスが何とかなってよかった」
「何とかなるも何も、すごいよ。首元触っても気にならないし、暖まる。ありがとう、ほんと嬉しい」
貴臣が目を細めて微笑んだ。マフラーをなぞる指先からも嬉しさが溢れていて、胸が熱くなった。
この顔が見たくて、一生懸命悩んだかいがあった。タツからこれがいいって勧められるがままに買ってたらこうはなってなかったかもしれない。今度お礼を言っとこう。
貴臣のこんなに優しい笑顔を見ることができるのは、俺だけだ。
無事間に合った電車に乗って揺られながら、この前の自分をようやく理解した。
連日声をかけてくる女子とそれをあしらう貴臣を見て、俺の知らないところで何かあってのことなんだなって想像して……もやもやしていた。自分勝手で、ほんと最悪だ。
俺の知らない貴臣なんて、たくさんあって当然なのに。バカみたいだ。それでも胸の奥底がざらついて、落ち着かなかった。
貴臣と比べて余裕はないけど、そのくらいのことで嫉妬する人間だとも思っていなかった。
「あのさ、この前、調理部の人と遊んだときに女子もいたの?」
「もしかして、宇野から聞いた?」
「うん。タツは後輩から聞いたって」
「そっか。女子がいるって行くまで知らなかったんだよね。俺も行ってみたいカフェに行くって言うから、ついってっただけのになぁ」
焼肉に行ったとしか聞いていない。カフェも行ってたのか。
吊革を持ったまま前を見つめる。面倒そうに話す貴臣がうっすら映る窓を見て唇を噛んだ。俺にはしない表情。
なのに、自分の嫉妬心から貴臣を傷つけることをしたことを改めて謝りたかった。俺のわがままだ、あんなの。電車内では人目が気になってしまって、うまく言えそうにない。
後でちゃんと言おう。今は、これ以上考えるのをやめた。
「今度、そのカフェ俺もつれてってよ」
貴臣が行きたかったカフェなら、俺だって行ってみたい。最初から、俺を誘ってくれれば良かったのに。
貴臣はなぜか拗ねたような顔で「やだ」と即答した。
「ガトーショコラうまかったし。あの味くらいのものを俺が作る予定だから」
「えっ、再現できんの?」
「してみる。だから絶対行かないでよ」
さっきまで俺の中にあったざらつきが、あっという間に溶けていく。
わかった。俺がうなずくと、貴臣は「楽しみにしてて」と満足そうに口の端を上げた。
今日、これを渡す。クリスマスは貴臣が作ってくれたケーキを食べるだけにして、プレゼント交換は持ち越した。付き合って初めてのクリスマスだからと、珍しく貴臣が譲らなかった。そんなことを言われたら意識せずにはいられないし、うまくやりたいって思ってしまう。
とくべつすぎて、貴臣に会う前から俺の心臓がうるさい。付き合ってから、まだ慣れない感覚。だけど、満たされるほどの好意をもらっている。
俺だって、もっと貴臣に伝わるようにちゃんと“好き”を渡したい。とくに今日はがんばりたい。
喜んでくれますように。なんて、喜んでくれるのはわかってるけど。紙袋をつかんで、自室を後にした。
「今日も寒いね」
「なー、俺カイロ4つは持ってきた」
にこにこする貴臣に対して、俺もどうにか笑いかける。
第一声で嘘だろと、声に出なくてよかった。やってしまった。貴臣から目線を外して、そっと地面に落とす。
貴臣の首には、俺が渡そうとしたものと似たような色のマフラーがあった。
寒がりのくせに、ちくちくして好きじゃないからと普段はあまりマフラーをしない貴臣。だからこそ、肌触りの良いマフラーをプレゼントに選んだ。
まさか今日、貴臣がマフラーを巻いてくるとは。海側は寒そうだから、当然といえばそうなんだけど。予想してなかった。
「行こっか。雪斗、忘れ物は大丈夫?」
「たぶんない。あったら買う」
「ホテルにコンビニあるもんね」
朝の空気は冷たく頬を刺してくる。白い息を吐きながら、先を歩き出した貴臣へ続いた。珍しくマフラーをしていても、まだ寒そうに肩をすくめている。
「またカイロ持ってねぇんだろ。こっちは貴臣に用意してたから、あげる」
貴臣の指先へカイロを握らせると貴臣の手は冷たくて、思わず握り返す。指先がひんやりしていた。
こっちをプレゼントにしたら良かった。手袋は邪魔になるからと言ってたけど、俺からのプレゼントだったらしてくれたかもしれない。
いや、邪魔になるって言ってたのをあげるのも微妙か。マフラーをレジに持って行く前に戻りたい気持ちでいっぱいだった。
「雪斗もちょっと冷えてきてるね」
「貴臣よりは温かいだろ。俺もカイロしっかり握っとくわ」
「それもいいけど、これもう使う? ホテルで開けようと思ったけど、今使っても良さそうだから渡すよ」
貴臣は歩みを緩め、細い路地の角あたりでさりげなく立ち止まった。ラッピング袋を俺に差し出す。
「プレゼント? もうもらっていいのか」
「うん。今がいい」
ネイビーのラッピング袋には、控え目にリボンがついていた。
俺の反応をのぞき込む貴臣の目が煌いて見える。期待する表情がたまらず愛しくなって、俺の心臓がきゅっと苦しくなった。こんなの、もらう前から嬉しいに決まっている。
「手袋だ。あったかそー。ありがとう、貴臣」
すげぇ嬉しい、と笑いかけると貴臣は目を細めて笑った。
手袋をさっそく手にはめて、指を動かしてみる。
「どういたしまして。雪斗、毎年悩んで買ってなかったよね」
「そう。スマホとか触りたいし、どれがいいのか買う決め手がなかった」
「それスマホも触れるんだよ」
スマホをポケットから出して、操作してみる。違和感なく触れて、ありがとうと貴臣にメッセージを送った。
貴臣が「打ちやすそうでよかった」とスマホ画面に目を落としつつ言った。親指を立てるペンギンのスタンプが返ってきた。
「これすげぇ肌触りいいし、貴臣も半分使う? 半分ならいけんじゃねぇ?」
「いいよ。雪斗使いなよ。俺はもらったカイロのがいい」
「……じゃあ、遠慮なく」
前へ進もうとして、貴臣の視線が俺の腕へ向けられていることに気づいた。やっぱこれ、今プレゼント渡すタイミングってことだよな。
「貴臣、俺のプレゼントなんだけど……ちょっとリベンジさせてもらってもいい? 向かってる途中で買うとか、明日一緒に買うとか」
紙袋を背中に隠したところで、隠しきれないのなんてわかっている。それでも見られたくなかった。
「え、全然いいけど、リベンジってことはもう用意してくれてるんだよね? 俺、何でも嬉しいけどなぁ」
そう言ってくれるとは思ってた。けど、今渡されても荷物になるようなものをプレゼントに選んでしまったことが悔しい。
貴臣からもらったものは、間違いなく今の俺にぴったりなのに。
「外したの、すげぇ悔しいからやだ」
「俺からすると、まだ外れてないのに。勝手に俺の気持ち決めないでよ」
素早く俺から紙袋を奪う貴臣。こういうとき全然勝てない。
諦めの気持ちでマフラーを取り出す貴臣を眺める。喜んでくれるのはわかってるよ、と思っていると、貴臣がいきなり「すぐ戻るから、先に駅に行ってて」と言った。え、まさかのリアクションなし?
「いやでも、電車の時間的にさすがに戻ったら時間ないんじゃねぇの?」
「走って間に合わせるし、見送っても大丈夫。待ってて」
言い終わらないうちに駆け出した貴臣の背中を呆然と見送った。忘れ物を思い出したにしたって、せめて感想くらいあってもいいんじゃねぇの。
喜んではもらえると思い込んでいた手前、それすらなかったことに物足りなさを感じてしまった。
そもそも、貴臣が身に着けるものを事前確認していなかった俺が良くない。出かけている最中で何か買えればいいな。とぼとぼと駅に向かって1人で歩いた。もらった手袋をしているのに、さっきよりも風が冷たかった。
駅のホームで待つこと10分ほどで貴臣がやってきて、俺は自分の頬が緩むのを止められなかった。貴臣のこういうところが好きで、ちょっと憎らしくなる。
「何で家に戻るか言えよ、先に」
息を切らす貴臣に声をかけた。
呼吸を整えた貴臣は苦笑して「言ったら戻らせてくれないでしょ」と答える。その通りだけど、貴臣のことだからどうせ戻っただろう。
「どう? 似合う?」
俺があげたマフラーに首を埋めて、貴臣が肩をすくめた。愛おしさで埋め尽くされて、苦しくなる。手が伸びそうになって、ぎゅっと拳を握りしめる。
正直、ここが駅のホームじゃなかったら抱きしめたいくらいだった。
「すげぇ似合ってる。俺のセンスが何とかなってよかった」
「何とかなるも何も、すごいよ。首元触っても気にならないし、暖まる。ありがとう、ほんと嬉しい」
貴臣が目を細めて微笑んだ。マフラーをなぞる指先からも嬉しさが溢れていて、胸が熱くなった。
この顔が見たくて、一生懸命悩んだかいがあった。タツからこれがいいって勧められるがままに買ってたらこうはなってなかったかもしれない。今度お礼を言っとこう。
貴臣のこんなに優しい笑顔を見ることができるのは、俺だけだ。
無事間に合った電車に乗って揺られながら、この前の自分をようやく理解した。
連日声をかけてくる女子とそれをあしらう貴臣を見て、俺の知らないところで何かあってのことなんだなって想像して……もやもやしていた。自分勝手で、ほんと最悪だ。
俺の知らない貴臣なんて、たくさんあって当然なのに。バカみたいだ。それでも胸の奥底がざらついて、落ち着かなかった。
貴臣と比べて余裕はないけど、そのくらいのことで嫉妬する人間だとも思っていなかった。
「あのさ、この前、調理部の人と遊んだときに女子もいたの?」
「もしかして、宇野から聞いた?」
「うん。タツは後輩から聞いたって」
「そっか。女子がいるって行くまで知らなかったんだよね。俺も行ってみたいカフェに行くって言うから、ついってっただけのになぁ」
焼肉に行ったとしか聞いていない。カフェも行ってたのか。
吊革を持ったまま前を見つめる。面倒そうに話す貴臣がうっすら映る窓を見て唇を噛んだ。俺にはしない表情。
なのに、自分の嫉妬心から貴臣を傷つけることをしたことを改めて謝りたかった。俺のわがままだ、あんなの。電車内では人目が気になってしまって、うまく言えそうにない。
後でちゃんと言おう。今は、これ以上考えるのをやめた。
「今度、そのカフェ俺もつれてってよ」
貴臣が行きたかったカフェなら、俺だって行ってみたい。最初から、俺を誘ってくれれば良かったのに。
貴臣はなぜか拗ねたような顔で「やだ」と即答した。
「ガトーショコラうまかったし。あの味くらいのものを俺が作る予定だから」
「えっ、再現できんの?」
「してみる。だから絶対行かないでよ」
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