6 / 71
第6話 水スライムくん
しおりを挟む
『ぼくたちの魔法なら効くかも!』
念話が届いた方向にいたのは、同じスライムの集団。
通常のスライムより水分を多く帯びているように見える。
すると、テイム済のスライム達が反応した。
『わあ! 水スライムくんだ!』
『久しぶりだねー!』
『水スライムくんは、水魔法を使えるよ!』
「水魔法を!?」
彼らは水スライムというらしい。
たしかに水魔法なら、炎耐性のあるオオカミにも効くかもしれない。
僕はすぐさま行動に出た。
「みんな、僕にテイムされてくれないか!」
『うんいいよー!』
『たのしそうだからねー!』
『ごはんくれそうだからねー!』
二十匹の水スライムをテイムすると、ステータスに変化が現れる。
ーーーーー
アケア
MP :1440/1630
ギフト:スライムテイム(150)
スキル:【スライムテイム】【スライム念話】【スライム収納】【スライム合体】【スライム分解】
魔法 :火魔法 水魔法(←New!)
ーーーーー
「よし、僕も水魔法が使える!」
MPが増えたのと、水魔法の習得を確認できた。
僕は早速、水スライム達と共に水魔法を試す。
「みんな一斉に!」
『『『【水球】ー!』』』
二十匹の水スライムと、僕の分を合わせた【水球】だ。
魔法の威力は【火球】三十個と同等ほど。
これでどうにかなると助かるが……。
「ウゥ、ウオオオオオオン!」
「くうっ!」
『『『うわわー!』』』
だが、炎を纏うオオカミは雄叫びを上げる。
ダメージは食らっているみたいだけど、やはり威力が足りなかったか。
「もっと威力を補うことができれば……って、待てよ」
言葉に出してみて、自分で気づくことがある。
水スライムが足りないなら、僕が補えば良いじゃないかと。
幸い、スライム達のおかげでMPは爆上がりしている。
僕がより大きな【水球】を放つことで、【業火球】と同等の威力の水魔法を放てるかもしれない。
思い付いたなら、すぐにやってみるだけだ。
「みんな、【水球】はもう一発放てる?」
『いけるよー!』
『次が限界だよー!』
『最後の力を振り絞るよー!』
「よし!」
放つことはできるけど、次がラストチャンスみたいだ。
僕は【業火球】の時と同じように指示を出す。
「じゃあ、みんなで一か所に集めて!」
『『『りょー!』』』
なぜか省略された「了解」の返事の後、水スライム達は【水球】を一か所に集める。
まだまだ威力は足りないが、見込み通りなら実現できるはず。
「あとは僕が! うおおおおお!」
そして、【水球】の進化に足りない分の魔力を込めていく。
残り八十匹分を補うのは厳しいけど、今の僕ならできるはず。
すると、とある段階で魔法がグッと大きくなる。
「できた!」
『『『おおー!』』』
僕たちの魔法【水球】が進化したんだ。
だったらあとは、力を合わせるだけ。
「みんないくぞ!」
『『『【洪水球】ーーー!』』』
「ウオオオオオオン!」
みんなと協力して、ついに【業火球】と同等の威力を持つ【洪水球】を放つ。
水スライムの数は少ないが、その分僕が多大なMPを使うことで、魔法の威力を高めたんだ。
「ウオオオオン……オ、オォォ……」
「やった!」
ただの【水球】ではダメージを与えるのみだったけど、進化した【洪水球】は耐えられなかったようだ。
息絶えたように、炎を纏ったオオカミは倒れる。
MPが増えると、こんなこともできるようになるのか。
でも何より、今回は水スライム達が駆けつけてくれたおかげだ。
「みんな助かったよ! ありがとう!」
『そうでしょー!』
『どういたしましてー!』
『その分ご飯ちょうだいね!』
「ははっ、もちろん!」
こうして、僕たちは耐性という危機を乗り越えた。
また、その過程で水スライムという新たな仲間を手にして、無事に安全地帯を見つけるのだった。
念話が届いた方向にいたのは、同じスライムの集団。
通常のスライムより水分を多く帯びているように見える。
すると、テイム済のスライム達が反応した。
『わあ! 水スライムくんだ!』
『久しぶりだねー!』
『水スライムくんは、水魔法を使えるよ!』
「水魔法を!?」
彼らは水スライムというらしい。
たしかに水魔法なら、炎耐性のあるオオカミにも効くかもしれない。
僕はすぐさま行動に出た。
「みんな、僕にテイムされてくれないか!」
『うんいいよー!』
『たのしそうだからねー!』
『ごはんくれそうだからねー!』
二十匹の水スライムをテイムすると、ステータスに変化が現れる。
ーーーーー
アケア
MP :1440/1630
ギフト:スライムテイム(150)
スキル:【スライムテイム】【スライム念話】【スライム収納】【スライム合体】【スライム分解】
魔法 :火魔法 水魔法(←New!)
ーーーーー
「よし、僕も水魔法が使える!」
MPが増えたのと、水魔法の習得を確認できた。
僕は早速、水スライム達と共に水魔法を試す。
「みんな一斉に!」
『『『【水球】ー!』』』
二十匹の水スライムと、僕の分を合わせた【水球】だ。
魔法の威力は【火球】三十個と同等ほど。
これでどうにかなると助かるが……。
「ウゥ、ウオオオオオオン!」
「くうっ!」
『『『うわわー!』』』
だが、炎を纏うオオカミは雄叫びを上げる。
ダメージは食らっているみたいだけど、やはり威力が足りなかったか。
「もっと威力を補うことができれば……って、待てよ」
言葉に出してみて、自分で気づくことがある。
水スライムが足りないなら、僕が補えば良いじゃないかと。
幸い、スライム達のおかげでMPは爆上がりしている。
僕がより大きな【水球】を放つことで、【業火球】と同等の威力の水魔法を放てるかもしれない。
思い付いたなら、すぐにやってみるだけだ。
「みんな、【水球】はもう一発放てる?」
『いけるよー!』
『次が限界だよー!』
『最後の力を振り絞るよー!』
「よし!」
放つことはできるけど、次がラストチャンスみたいだ。
僕は【業火球】の時と同じように指示を出す。
「じゃあ、みんなで一か所に集めて!」
『『『りょー!』』』
なぜか省略された「了解」の返事の後、水スライム達は【水球】を一か所に集める。
まだまだ威力は足りないが、見込み通りなら実現できるはず。
「あとは僕が! うおおおおお!」
そして、【水球】の進化に足りない分の魔力を込めていく。
残り八十匹分を補うのは厳しいけど、今の僕ならできるはず。
すると、とある段階で魔法がグッと大きくなる。
「できた!」
『『『おおー!』』』
僕たちの魔法【水球】が進化したんだ。
だったらあとは、力を合わせるだけ。
「みんないくぞ!」
『『『【洪水球】ーーー!』』』
「ウオオオオオオン!」
みんなと協力して、ついに【業火球】と同等の威力を持つ【洪水球】を放つ。
水スライムの数は少ないが、その分僕が多大なMPを使うことで、魔法の威力を高めたんだ。
「ウオオオオン……オ、オォォ……」
「やった!」
ただの【水球】ではダメージを与えるのみだったけど、進化した【洪水球】は耐えられなかったようだ。
息絶えたように、炎を纏ったオオカミは倒れる。
MPが増えると、こんなこともできるようになるのか。
でも何より、今回は水スライム達が駆けつけてくれたおかげだ。
「みんな助かったよ! ありがとう!」
『そうでしょー!』
『どういたしましてー!』
『その分ご飯ちょうだいね!』
「ははっ、もちろん!」
こうして、僕たちは耐性という危機を乗り越えた。
また、その過程で水スライムという新たな仲間を手にして、無事に安全地帯を見つけるのだった。
257
あなたにおすすめの小説
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる