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「ではお部屋にご案内いたします。どうぞこちらへ」
促せばヒバリもポリーヌも無言でついてくる。なんとも重苦しい空気であったが、凪は何かの話題を振ることも無く、淡々と部屋に案内し、ある程度室内の説明をすると静かに立ち去った。ジッと、何も言わないというのに見つめてくるヒバリの瞳にチリチリと小さく焦げるような感覚を胸に覚える。しかしそれを無視して、凪はサーミフの元へ向かった。途中、いつものように美女たちがそれぞれの思惑を胸に凪へ群がってくる。いつもは煩わしくおもっていたそれに、なんだか日常が少し戻ったような気がして安堵する日がくるとは思ってもみなかった。
「お帰りなさいませ、殿下」
ウォルメン閣下一人を見送る凪よりも、大勢を見送っていたサーミフの方が当然時間はかかる。彼の戻りを待っていた凪は、ようやく開いた扉に向き直り頭を垂れた。
「ああ。閣下は無事にお帰りになったか?」
疲れたと言わんばかりに肩を回しながらクッションに凭れかかったサーミフは、侍従長が差し出した杯に口をつける。部屋に入る前にサーミフが人払いをしたのだろう、他の使用人たちがいないことを確認して、凪は小さく頷いた。
促せばヒバリもポリーヌも無言でついてくる。なんとも重苦しい空気であったが、凪は何かの話題を振ることも無く、淡々と部屋に案内し、ある程度室内の説明をすると静かに立ち去った。ジッと、何も言わないというのに見つめてくるヒバリの瞳にチリチリと小さく焦げるような感覚を胸に覚える。しかしそれを無視して、凪はサーミフの元へ向かった。途中、いつものように美女たちがそれぞれの思惑を胸に凪へ群がってくる。いつもは煩わしくおもっていたそれに、なんだか日常が少し戻ったような気がして安堵する日がくるとは思ってもみなかった。
「お帰りなさいませ、殿下」
ウォルメン閣下一人を見送る凪よりも、大勢を見送っていたサーミフの方が当然時間はかかる。彼の戻りを待っていた凪は、ようやく開いた扉に向き直り頭を垂れた。
「ああ。閣下は無事にお帰りになったか?」
疲れたと言わんばかりに肩を回しながらクッションに凭れかかったサーミフは、侍従長が差し出した杯に口をつける。部屋に入る前にサーミフが人払いをしたのだろう、他の使用人たちがいないことを確認して、凪は小さく頷いた。
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