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「お久しぶりです、夫人。ご機嫌はいかがですか?」
頭こそ下げないが、サーミフは丁寧な口調でツバキに声をかける。そんな彼にツバキは淡い笑みを浮かべた。
「お心遣いに感謝します、殿下。殿下もお元気そうで何よりです。此度は突然押しかけてしまって、申し訳ございません」
許してくださいね、とツバキは軽く頭を下げた。どこか緊張しているようにも見えるその姿に凪はほんの僅か目を細める。同じ違和感をサーミフも覚えたのだろう、先程声をかけたまま室内に残っていた使用人に下がるよう命じ、扉を閉める。パタン、と扉の音が響いて、ツバキはようやく顔を上げた。
「それで、夫人が私に何用でしょう」
いくら王子とはいえ、産みの母でもない限り父親の夫人とは滅多に顔を合わせることはない。身も蓋もない言い方をすれば、用が無いからだ。それは夫人たちにも当てはまることだろう。だというのに、なぜここに? とサーミフは目を細める。チラと凪に視線を向けたが、それは一瞬のことで凪が気づくことはなかった。
「その、ヒバリ様が、もう少しこちらに滞在されると聞いて」
ピクリ、と凪の指が跳ねる。一国の、それも王女までもうけた国王夫人が、男に会いたいと願うのか。それも、よりにもよって〝ヒバリ〟に。
頭こそ下げないが、サーミフは丁寧な口調でツバキに声をかける。そんな彼にツバキは淡い笑みを浮かべた。
「お心遣いに感謝します、殿下。殿下もお元気そうで何よりです。此度は突然押しかけてしまって、申し訳ございません」
許してくださいね、とツバキは軽く頭を下げた。どこか緊張しているようにも見えるその姿に凪はほんの僅か目を細める。同じ違和感をサーミフも覚えたのだろう、先程声をかけたまま室内に残っていた使用人に下がるよう命じ、扉を閉める。パタン、と扉の音が響いて、ツバキはようやく顔を上げた。
「それで、夫人が私に何用でしょう」
いくら王子とはいえ、産みの母でもない限り父親の夫人とは滅多に顔を合わせることはない。身も蓋もない言い方をすれば、用が無いからだ。それは夫人たちにも当てはまることだろう。だというのに、なぜここに? とサーミフは目を細める。チラと凪に視線を向けたが、それは一瞬のことで凪が気づくことはなかった。
「その、ヒバリ様が、もう少しこちらに滞在されると聞いて」
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