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「ヒバリ様」
凪がちょうどサーミフに報告している頃、ロールの寝顔を見つめていたヒバリの元にポリーヌがやってきた。チラと視線を向けて立ち上がる。ポリーヌに促されるままソファに座ったヒバリは、彼女が差し出した小瓶を静かに受け取った。そこにはレモン水のような色をした液体が少量入っている。そう、ヒバリが店で口にした〝天国のような酒〟だ。
「先程ティゼットから受け取りました。少量を別の瓶に入れて解析に回すと申しております。少し、時間がかかるかもしれませんが」
ティゼットとはウォルメン閣下の屋敷で働くメイドのことだ。メイド長たるポリーヌの下につき、今はディーディアに住む一般人を装ってヒバリを陰ながら助けてくれている。先程の店でも男に変装してヒバリの様子を見守り、そして彼が飲んだ酒を倉庫に忍び込んで瓶に詰め持ってきたのだ。ヒバリが頼んだこととはいえ、実に見事な仕事っぷりである。
「便利な時代になったもんだ。時間がかかるとはいえ、科学の力で成分が割り出せるなんて。昔は自分の身体で確かめるしかなかったのに」
そして舌や喉を使ったところで知らないモノは判別しようもなかった。だが今は、自分が知らなかろうが機械が答えを出してくれる。何より、それが毒であっても苦しむ必要が無いのはありがたい。
凪がちょうどサーミフに報告している頃、ロールの寝顔を見つめていたヒバリの元にポリーヌがやってきた。チラと視線を向けて立ち上がる。ポリーヌに促されるままソファに座ったヒバリは、彼女が差し出した小瓶を静かに受け取った。そこにはレモン水のような色をした液体が少量入っている。そう、ヒバリが店で口にした〝天国のような酒〟だ。
「先程ティゼットから受け取りました。少量を別の瓶に入れて解析に回すと申しております。少し、時間がかかるかもしれませんが」
ティゼットとはウォルメン閣下の屋敷で働くメイドのことだ。メイド長たるポリーヌの下につき、今はディーディアに住む一般人を装ってヒバリを陰ながら助けてくれている。先程の店でも男に変装してヒバリの様子を見守り、そして彼が飲んだ酒を倉庫に忍び込んで瓶に詰め持ってきたのだ。ヒバリが頼んだこととはいえ、実に見事な仕事っぷりである。
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