必ず会いに行くから、どうか待っていて

十時(如月皐)

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 近くで寝ていたサクラがくわりと欠伸を零して目を覚ます。チラと由弦の方を見たが、サクラはトテトテと寝起きでゆったりとした歩調で雪也の側に行き、ブランケットで隠れた太腿に頭を擦りつけた。そして寄り添うように再び伏せて瞼を閉じる。そんなサクラに雪也の白い手が降りてきて、ゆっくりとその背を撫でた。起きたのだろうかと顔を上げるが、雪也の瞼は開かれておらず、相変わらず規則正しい寝息が零れ落ちている。その口元はほんの少し笑みを浮かべていて、どうやら楽しく幸せな夢を見ているようだった。
 見た目も中身も美しい雪也。彼は万民に好かれる。だから、きっと紫呉も彼を愛するのだろう。
「なぁ、雪也」
 雪也は眠っているのだから、返事など来るはずもない。わかっているからこそ、由弦は床に座って雪也を見上げた。
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