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セドさまのお兄さま
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さっそく我が物顔で振る舞うクリュエル子爵。
「なんだその挨拶は。無礼極まりない。膝を地につけろ!両手を地面につけろ!我は陛下の名代だぞ。敬意と忠誠を示せ!」
クリュエル子爵が馬車から顔を出して怒鳴り散らした。酒の匂いがぷんぷんした。
「領主さまがいいって言ったんだ」
「そうだ」
「仕事をしているのにわざわざ手を止める必要はないと仰ってくれたんだ」
「ふざけるな!」
クリュエル子爵が陶器のジャグを領民たちにめがけて投げつけた。
「危ないな」
領民に紛れ一緒に畑仕事をしていたスフィルさんの仲間が領民たちにぶつかる寸でのところで片手で受け止めた。
「私たちの領主さまは国王様の第四王子様です。あなた様ではない。なんの権利があり第四王子さまが決めたことを否定されるんですか?」
正論を真っ向から唱えられ、
「そうだ。そうだ」
他の領民が鍬や鎌を握りしめ睨み付けると、
「おまえたちの顔を覚えたからな。首を荒って待ってろ。ただじゃおかないからな」
捨て台詞を残し乱暴に布製のカ―テンを閉めた。
貴族の子息からなる聖騎士団にぐるりと取り囲まれた。多勢に無勢。圧倒的に不利な状況にも関わらず、領民たちは臆することなく、一歩も引かなかった。
「あんたたち貴族さまには一生分かるまい。家族や親戚を殺され、泥水を啜り飢えに喘いだ俺たちにはもう怖いものなんてないんだ」
「男爵がまたここの領主になるなんてまっぴらごめんだ」
「領主さまとサクさまが来てくれてやっと人並みの生活が送れるようになったんだ」
「領主さまは俺たちをモノでなくちゃんと人として見てくれる。領主さまもサクさまも困っていることはないか?必要なものはないか?そう聞いてくれるし、いつも気にかけてくれる。怪我をすればすぐに来てくれてあっという間に治してくれるんだ。サクさまこそほんものの聖女様だ」
「よき領主と聖女に巡り会えたのですね」
「だからこそ俺たちがサクさまをお守りしないとならないんだ」
「なるほど。よく分かりました」
スフィルさんの仲間の人が合図をすると、どこに隠れていたのか黒衣の騎士団が一斉に姿を現した。全身を覆う金属板で構成された黒光りする鎧を一目見るなり 嘘だろ、ぎょっとする騎士団。
「なんだその挨拶は。無礼極まりない。膝を地につけろ!両手を地面につけろ!我は陛下の名代だぞ。敬意と忠誠を示せ!」
クリュエル子爵が馬車から顔を出して怒鳴り散らした。酒の匂いがぷんぷんした。
「領主さまがいいって言ったんだ」
「そうだ」
「仕事をしているのにわざわざ手を止める必要はないと仰ってくれたんだ」
「ふざけるな!」
クリュエル子爵が陶器のジャグを領民たちにめがけて投げつけた。
「危ないな」
領民に紛れ一緒に畑仕事をしていたスフィルさんの仲間が領民たちにぶつかる寸でのところで片手で受け止めた。
「私たちの領主さまは国王様の第四王子様です。あなた様ではない。なんの権利があり第四王子さまが決めたことを否定されるんですか?」
正論を真っ向から唱えられ、
「そうだ。そうだ」
他の領民が鍬や鎌を握りしめ睨み付けると、
「おまえたちの顔を覚えたからな。首を荒って待ってろ。ただじゃおかないからな」
捨て台詞を残し乱暴に布製のカ―テンを閉めた。
貴族の子息からなる聖騎士団にぐるりと取り囲まれた。多勢に無勢。圧倒的に不利な状況にも関わらず、領民たちは臆することなく、一歩も引かなかった。
「あんたたち貴族さまには一生分かるまい。家族や親戚を殺され、泥水を啜り飢えに喘いだ俺たちにはもう怖いものなんてないんだ」
「男爵がまたここの領主になるなんてまっぴらごめんだ」
「領主さまとサクさまが来てくれてやっと人並みの生活が送れるようになったんだ」
「領主さまは俺たちをモノでなくちゃんと人として見てくれる。領主さまもサクさまも困っていることはないか?必要なものはないか?そう聞いてくれるし、いつも気にかけてくれる。怪我をすればすぐに来てくれてあっという間に治してくれるんだ。サクさまこそほんものの聖女様だ」
「よき領主と聖女に巡り会えたのですね」
「だからこそ俺たちがサクさまをお守りしないとならないんだ」
「なるほど。よく分かりました」
スフィルさんの仲間の人が合図をすると、どこに隠れていたのか黒衣の騎士団が一斉に姿を現した。全身を覆う金属板で構成された黒光りする鎧を一目見るなり 嘘だろ、ぎょっとする騎士団。
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