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セドさまのお兄さま
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スフィルさんも馬上で剣を振るい次から次に襲ってくる魔物をやっつけた。
まだまだ剣の鍛練が足りないとユフに言われているアルさま。はじめて対峙する魔物に手と足が震える。セドさまだけでなく助太刀にゼオリクさんも駆け付けてくれた。
「何事も実戦あるのみだ。ゼオリク、アルドリック殿下を頼んだ」
「御意」
双刀使いのゼオリクさんが剣を両手で構えた。
「これじゃあキリがないな」
斬っても斬っても次から次に魔物たちが地面からうじゃうじゃと這い出て来て襲いかかってくる。
戦っているジュリアンさんや騎士たちを守るために僕に出来ることといったら祈ることのみ。
魔物たちが怒りをおさめて戻ってくれるように目を閉じてひたすら祈り続けた。
「サクさま」
スフィルさんに名前を呼ばれ目を開けると、あれほどいた魔物たちがまばゆい光に包まれてすっ―と消えていった。残されたのは無数の数の首輪と、魔物に姿を変えられた全裸の若い男性たちが血を流して何人もバタバタと倒れていた。
「見ないほうがいい」
剣をしまったスフィルさんが手で顔を隠してくれた。
「セドリック殿下、恐れながら申し上げます」
一人の騎士が前へ進み出た。
「どうした?」
「この者たちは警ら中に忽然と姿を消した国境警備騎士団の騎士たちです。彼は私の従兄弟です。間違いありません」
セドさまとジュリアンさんの表情が険しくなった。
「ジュリアン、この者たちの治療を最優先にしてくれ。何があったか聞くのはそれからだ」
「分かりました」
ジュリアンさんが恭しく頭を下げた。
「サク、城に戻ろう」
セドさまがにっこりと微笑んだ。
「サクが無事で良かった」
アルさまもほっとして胸を撫で下ろした。
「あの、セドさま……」
おっかなびっくり声を掛けた。
「どうした?」
「エリオット殿下がいらっしゃることをご存じですか?」
「兄さんが?」
驚いたように目を見張ると、なんで教えてくれなかったんだと言わんばかりにジュリアンさんを睨み付けた。
「忘れていました。すみません」
悪びれる素振りを見せずしれっとして答えるジュリアンさん。
まだまだ剣の鍛練が足りないとユフに言われているアルさま。はじめて対峙する魔物に手と足が震える。セドさまだけでなく助太刀にゼオリクさんも駆け付けてくれた。
「何事も実戦あるのみだ。ゼオリク、アルドリック殿下を頼んだ」
「御意」
双刀使いのゼオリクさんが剣を両手で構えた。
「これじゃあキリがないな」
斬っても斬っても次から次に魔物たちが地面からうじゃうじゃと這い出て来て襲いかかってくる。
戦っているジュリアンさんや騎士たちを守るために僕に出来ることといったら祈ることのみ。
魔物たちが怒りをおさめて戻ってくれるように目を閉じてひたすら祈り続けた。
「サクさま」
スフィルさんに名前を呼ばれ目を開けると、あれほどいた魔物たちがまばゆい光に包まれてすっ―と消えていった。残されたのは無数の数の首輪と、魔物に姿を変えられた全裸の若い男性たちが血を流して何人もバタバタと倒れていた。
「見ないほうがいい」
剣をしまったスフィルさんが手で顔を隠してくれた。
「セドリック殿下、恐れながら申し上げます」
一人の騎士が前へ進み出た。
「どうした?」
「この者たちは警ら中に忽然と姿を消した国境警備騎士団の騎士たちです。彼は私の従兄弟です。間違いありません」
セドさまとジュリアンさんの表情が険しくなった。
「ジュリアン、この者たちの治療を最優先にしてくれ。何があったか聞くのはそれからだ」
「分かりました」
ジュリアンさんが恭しく頭を下げた。
「サク、城に戻ろう」
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「サクが無事で良かった」
アルさまもほっとして胸を撫で下ろした。
「あの、セドさま……」
おっかなびっくり声を掛けた。
「どうした?」
「エリオット殿下がいらっしゃることをご存じですか?」
「兄さんが?」
驚いたように目を見張ると、なんで教えてくれなかったんだと言わんばかりにジュリアンさんを睨み付けた。
「忘れていました。すみません」
悪びれる素振りを見せずしれっとして答えるジュリアンさん。
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