6 / 163
第一章 おばあちゃん編
一年経ちました
しおりを挟むタイムスリップしてそろそろ一年目
もうすっかり今の生活にも慣れて来た。
最近 勉強するようになって気がついたんだけど、
ここ、地球じゃ無いみたい。猿の惑星?
でもアポロ(おばあちゃんの中では宇宙船は全てアポロである)は人類がいる惑星が無いって言ってたしねぇ
やっぱり なりたい小説に出てきた異世界転生なのかしら?
と言うことは、私 日本では死んでる事になっているのかしら?
でも、私 人間に転生してよかったぁ。
だってスライムとかに転生する人もいるじゃないの!
あぁぁ 孫達に教えてあげたいあゎ~
この国の暦は地球と同じ。
月第一週の水曜日 サリバン先生のいらっしゃる日
座学はなんとか年相応になってきた
でも立ち振る舞いが難しい。
「背筋は伸びいます それはよいとして 何故俯くんですか?そのまま前を見なさい
ああぁぁ
またすり足になってますよ。歩く時はスカートの前はつままない。
内股にならない、足首は真っ直ぐに、
もぅ その歩き方はなんなのですか」
おばあちゃん 着物の習慣がなかなか抜けないの。だからお淑やかにする時は着物の動作が染み付いちゃってね
ハイヒールなんて初めて履いたわ これは拷問よね
あぁ 娘時代 お茶の先生に怒られて二時間正座させられた時の事思いだしちゃった。
懐かしいわぁ あの先生元気かしら?
(もうとっくに亡くなっています、自分の年を考えましょう)
*************
サリバンは考える。
髪はやはり茶色. でもムラがある
根本は、、なんとなく白っぽい
「ねえ、マリアベルさん 入浴日は決まっているの?」
「えっ!臭いますか? 一昨日お風呂入ったんですけど、、、
ああ そういえば、一昨日は月に一度の髪染めの日でした。
あの薬で洗うと変な臭いがするんですよね。すみませんでした。
来月はクララさんに、日にち動かしてしてもらいますね。」
「髪もクララさんが切っているの?」
「使用人の子供は髪が乾きやすいように短くするんですって。短いと楽ですし」
(やっぱり 染めていたんだわ!なんて事を!報告しなくては、、、)
でも なんなの?あの内股、、、なんで治らないのぉぉぉー
***************
みんなが言うには今日は私の13歳の誕生日らしい
またクララさんが泣いて私を抱きしめてくれた。
そして、なんと!なあーんと!!スープにお肉が入っていた
料理長が唇に指を当て 内緒ポーズをしていたのでニマニマ笑顔をお返しした。
執事さんからは新しいお仕着せをもらった。
よくみたら襟の裏に目立たないよう小さな白い花の刺繍がしてあった。
嬉しくて泣きそうになった。
執事さんにも内緒ポーズされました。
リリアンさんとクララさんからは衣類の入った紙袋
「後で一人で見てね!」との事
楽しいお誕生日でした。
部屋に戻ってみると机の上にD &Jのカードと一緒にベリーの入ったお皿が乗ってた
ディックさんとジミーさんだぁ
みんなの優しさに涙チョチョ切れちゃった。
歳を取ると 人の親切が骨身に染みる。
涙脆くなってくるのよね。
神様ありがとう!女神様ありがとう!
こんなに優しい世界につれて来てくれて
なんだか日本が懐かしくてたまらなくなった。
家族の事を懐かしみ泣きながら眠りに付いた。
月が銀色に、星が金色に
キラキラ キラキラ輝いた
エマ&クララのプレゼントは下着でした
「消耗品は助かるわぁ、こういうのが一番よね」
やはり おばあちゃんは現実的である。
*******************
トラビス王は焦っていた。
この13年の間、、、
“ケイ様”の遺言で、関与する事が出来なかったマリアベル。
彼女の存在が、王家の運命を担っている。
「そうか、髪は染められていたか
やはりその娘がマリアベルかもしれないのだな
いったいあ奴、我らとの契約をなんと考えておるのだ。
全く忌々し、首を刎ねてやろうか」
「早急に物事を運んではなりません
まだマリアベル様だと言う決定的な証拠がありません。」
「しかし、しかし、、、、
来年は入学ではないか。
もしや、学園に通わせないつもりだったのか!
本人であるなら早く手を打たないと、
大変な事になってしまう。」
我々の介入は不可だか、
ケイ様からは、第三者のサポートを置くよう強く言われていたはずだった。
なのに、、、、
何故 そのような大切な事を忘れていたのだろうか?
マリアベルを、絶対に学園に上がらせなければ•••••
**************
118
あなたにおすすめの小説
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで
ひーにゃん
ファンタジー
誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。
運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……
与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。
だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。
これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。
冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。
よろしくお願いします。
この作品は小説家になろう様にも掲載しています。
【第2章完結】王位を捨てた元王子、冒険者として新たな人生を歩む
凪木桜
ファンタジー
かつて王国の次期国王候補と期待されながらも、自ら王位を捨てた元王子レオン。彼は自由を求め、名もなき冒険者として歩み始める。しかし、貴族社会で培った知識と騎士団で鍛えた剣技は、新たな世界で否応なく彼を際立たせる。ギルドでの成長、仲間との出会い、そして迫り来る王国の影——。過去と向き合いながらも、自らの道を切り開くレオンの冒険譚が今、幕を開ける!
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
【本編完結】転生隠者の転生記録———怠惰?冒険?魔法?全ては、その心の赴くままに……
ひらえす
ファンタジー
後にリッカと名乗る者は、それなりに生きて、たぶん一度死んだ。そして、その人生の苦難の8割程度が、神の不手際による物だと告げられる。
そんな前世の反動なのか、本人的には怠惰でマイペースな異世界ライフを満喫するはず……が、しかし。自分に素直になって暮らしていこうとする主人公のズレっぷり故に引き起こされたり掘り起こされたり巻き込まれていったり、時には外から眺めてみたり…の物語になりつつあります。
※小説家になろう様、アルファポリス様、カクヨム様でほぼ同時投稿しています。
※残酷描写は保険です。
※誤字脱字多いと思います。教えてくださると助かります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる