転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール

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第二章

わたくしはソフィア

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私の名は ソフィア•キングスバリー公爵令嬢

母は第三子王女。
父は建国に携わる由緒あるキングスバリー公爵

私は幼少の頃より聞かされる「悲劇の王女コーネリア」のお話が好きだった
運命の歯車になる為だけに生まれ儚く消えていった天使。

私は 6歳の時、国王である叔父に、コッソリ、コーネリア様の肖像画を見せてもらった事がある。
その絵は、国王愛用の懐中時計の蓋の裏に隠すようにはめ込んであった。
子供の私には天使というより女神のように見えた。
「美しいだろ、でも実際はもっともっと美しいのだ、透けるように白い肌、流れるような銀の髪、目は海のように青く銀の煌めきをたたえ、、、 
ほら、これがコーネリアの髪だ美しいだろぅ、」
銀の髪、その遺髪にうっとりと 口付けする叔父。
何となく怖くなった。



コーネリア様の御子、マリアベル様
私と同じ歳の娘

学園入学半年前のこと
父と母は真剣な面差しで私に言った。

「ソフィア、お前にマリアベル様を頼みたいのだ、

マリアベル様はお生まれに事情がある。

学園では同級になる。
彼女が転んだら手を貸し
彼女が泣いたら胸を貸し
彼女が自分の選択を自分の力で出来るよう手助けして欲しいのだ。

マリアベル様の未来の選択が「王家の呪い」を左右する。
そう”ケイ様’が仰られた。

これは、父と母よりの「お願い」だ、
お前に王家の未来の手伝いをして欲しい。頼む!」

父が私を頭を下げた。

その心意気 娘として、王家の外戚として、受け取らなければ、、、

「お任せ下さい。
ソフィアはマリアベル様の道標になりますわ!」

子供の頃からの教育の師サリバン先生に連絡をした。
幼い頃のマリアベル様の事情を聞き、その待遇に涙した。
そして誓った!
マリアベル様と良き友人関係を築き、決して悪意で傷つけさせない、私が守ってみせる!

——————————

カツラ事件
マリアベル様は二つのカツラを使い分け、
金のマリアベル、茶のマリア、二役を演じていた。

召使いとしての生活が長かったので貴族でいる事が辛いのだ、と私に謝られた。

侍女も付けずに一人で生活する彼女を不思議に思ってはいたが、、、

世話をしてもらうという生活をした事がなかったのだからそれは仕方がない事。
でも、将来の為にも慣れた方が良いと思うのは間違えだろうか。

それより、あの美しい髪
王家の特徴の金に銀の輝きをもつ不思議な色合いの髪。
サリバン先生から聞いた。あの髪が義母によって切られ染められていたなんて、
なんて酷いことを••••
あの髪が腰まで伸びていたならさぞ美しいであろうことか。

マリアベル様の美しいさを隠す為にも、王の「誤認」の印が入った金のカツラを付けていてもらわねば、
大変な事になる前に、、、

アビゲール様がマリアベル様を見分けられのは、森の巫女のみが見える特別なオーラという輝きがあるとのこと、

全くもって羨ましい。

私も常にマリアベル様を把握する為に、何が私の魔力を刻んだ物をプレゼントしよう。
金の魔石に探索の印を刻んだネックレスなんてどうかしら、、、うふふ

そうだわ!三人でお揃いにしたら楽しいわ。
アビゲール様には緑の石
私は白の石
お友達だもの、
[お揃い]、なんて素敵な響きなのかしら?
うふふふふふ




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