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第二章
アーサー. 神から与えられた運命とサーガ
しおりを挟む私は第三王子アーサー
26代王ジョージ の弟である。
私は幼くして神殿に入った。
呪いによって、兄第一王子オリバーの死を 間近に見聞きし、毎日祈りを捧げ 真摯に神と向き合いつづけた。
14才になり学園入学の為、神殿の職を辞する
時が近づいた時
神は一遍のサーガと啓示を 私に授けられた。
「「「「其方の運命を捧げよ、」」」」
——————————
天の花が踏み躙られ
穢れを血で洗う時
欲に惑どい 一本の花を手折り砕け
罪無きものの白き魂を穢す。
銀の器に飾られた自己を持たぬカケラが暗闇から生まれ
光がウレクラの冠を掲げる
白きモヤの中からい出し 至宝が割れ
夜の帳に包まれし時
世の理の流れる道を示す
天と地のしじまを彷徨える
黒き花を引き上げた時
紡いだ糸の綻びを見つける。
———————————
私は、取るものもとりあえず、神殿を後にし
馬を飛ばし、船に乗り、三日三晩走り続け、
やっと城に着いた。
王に私用の面会を求め、私室に通されるた。
「どうした、そんなに慌てて、」
兄は優しく私に問いかけた
「神が、神が、私にお応え下さったのです!」
私は興奮して、事のあらましを伝えた。
全てを話しきって、安心したのか その場で気を失った。
気付いた時は、長椅子に横たわり膝掛けがかけられていた。
そして、目の前には見知った顔ぶれが集まっていた。
「天の花、踏み躙られ… これは初代王妃さまの事か?
「銀の器、金と銀は対、暗闇とは魔族か?」
「ウレクラの冠?葬儀?婚礼?」
話し合いの真っ最中であった。
私に気が付いたハワード侯爵が私の手を握りしめた。
無骨だが暖かい手で私を包み、労ってくれた。
「よくぞ、よくぞ、頑張ってくれました。
あなた様こそは本当の太陽王の生まれ変わりであったか、、、」
子供心に自分が誇らしくなった。
——————
この時はまだ、神に与えられた試練と愛の狭間で己の身を滅ぼす運命が待っているとは考えもしなかった
——————
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