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第二章
ノーザンコート伯爵の帰還
しおりを挟むそろそろ王都に帰る時が来た。
私がいる間に、ルル•モルゾーラの愛人と目される家具屋が一回来た。
木箱を5個程積んで帰って行った。
馬車が[娼館- 鹿の園]に入って行ったのを部下が確認した。
あの現金を全部輸送するには、後 数回はかかるであろう。
クラレンスには配管工、薬屋、王都からの糸や布の行商、住人として数人 、そして、旧館に下働き、などを侵入させた。
庭師のジミーに配管を細工させ配管工を、潜り込ませる手筈になっている。
ローガンはあれから3回ほど閨を共にさせた。
その都度、帳簿を探したが見つける事がら出来なかった。
まさか、領地運営をしていなかったのか?
だからあれ程領地が寂れていたのか•••
解毒剤があるとは言え、マリアベルの"おまじない"が無い状態であの香を焚かれたら やはり恐ろしい。
ローガン自体もアイラとの関係が限界に達しているようだ。
順番からして、先にローガンを王都に来らせる方がよいであろう。
マリアベルには、休日には是非ノーザンコート邸に遊びにくるようにと誘った。
来たらバザールを案内しようと、言ったら大層喜んで「是非、お邪魔させていただきます」
と返事をしてくれた。
おやつにと、マリアベルお手製のあんサンドをもらった。
ローガンと段取りを付け、王都へ帰った。
王都に付くと
ランディエール侯爵より伝言が来ていた。
操作進展のすり合わせをしたいとの事
——ランディエール侯爵の捜査報告——-
[コンソール商会]はウチの末端を30人程抱え魅了の商品を作っていた。
まず、魅了の魔法の説明をせねば、と語る。
魅了とは、精神作用をもたらす複合魔法
恋に落ちる過程を考えると、
自分の事を思うようになる→被験者に自分を意識させる魔法
相手に触れた時に何かピンと来た→被験者に
与える刺激を増幅させる魔法
相手の事が忘れられない→被験者の意識に自分を擦り込む魔法
まぁ、いろいろとあるのだが これらが一体となり魅了になるのだ。
体の中で魅了の魔力は練られるので、力が強い者は、私などは複合の魅了しか使えぬがな、、、
末端になると単体しか使えず、魔力も微々たる物なので、余り影響は出ない。
魔石に魔力を流し続けたらどうなる?
満タンに溜まるだろ!
あの、商会ではそうして威力の強い商品を作って高値で売っていた。
実はな、これは我が一族それも上の者しか知らぬ事なのだが、
魅了の魔法は、神殿水と相性が非常によいのだ。
うちの領地の特産ワインな、ワインの仕込みに神殿水を使用している。
内緒だぞ!
そこをアイツらは嗅ぎつけて悪用した。
より神聖なランクの高い神殿水に単体魔力を多量に注ぎ込み、それを娼館へ売っていたのだ。
快楽を楽しみたい時、恋愛気分を楽しみたい時、言うことを聞かせたい時、
いろんな時で媚薬を調合しているようだ。
金の流れから 薬の多くが、鹿の園よりも
[ホワイトヘブン]倶楽部への方に流れているようだ。
そして、さらにだ、コンソール商会に(クラ邸)より、毎月多額の入金がある。
高価な宝石一個分程の大金だ、
これが意味している事が分かるな!
先日、見張りの者に、ウーラノス殿の使いから「ホワイトヘブン、少女を保護。解毒と治療を頼む」
と、ボロボロになった少女を渡された。
かなり危険な状態だったが、峠は越した。
だだ、薬の副作用で精神の破壊が酷くてな•••
情報が得られるとよいが、酷い事だ。
まあ、進展はこれくらいだ。
そっちの操作進展はどうだ?
ランディエール侯爵に話を振られた。
アイラの、筆頭侍女はやはりルル•モルゾーラであり、
ローガンを廃人にしてかなりの金を横領していてモルゾーラの資金源になっていた事
来月にはクラレンスルートを潰す予定だと言う事を話した。
凄いなぁ、壁一面に金かぁ、壮絶だな、
そういいながら、ランディエール侯爵は、お茶請けに出したあんサンドを口にする。
こんな事にる前に、お前程の男が何故気が付かなかったのだ!
ノーザンコート伯爵は言った。
私とて、黙って放っておいた訳ではない。
いろいろと手を打つてはいた、いたつもりであったのだか、
[事実だけの認識]その他は、どう言ってよいのか分からないのだが•••••
ネジの止まった時計のような••••
マリアベルの学園準備が始まった頃、急に時計が動き始めた感じなのだ。
ああ、分かるぞ!
私もそんな感じだったのだ。
何度も、何度も マリアベル様の状況を調べるよう進言した。
なのに、何も出来なかった。出来ないと言うより時間だけが過ぎているようだった。
そう、急に止まった時間が動き出した。
侯爵も同じように感じていたのか!
トラビス王もそのような事を言っておられた。
これが、[神の介入]なのか?と、
気がついたら、あんサンドの皿にが空っぽにらなっていた。
「うん?、サンドウィッチは終わりか、
中のペーストはなんだ?結構美味かったではないか!」
「それはな、マリアベルが私に手ずから作ってくれた物だ!美味いだろう。フォ、ホホホ、」
ランディエール侯爵は地団駄を踏んだ。
—————-
捕捉:神殿水について
北に位置する標高の高い山の麓に
雪解けの水をたたえた湖がある。
その真ん中の島のに神殿の本山がある。
神殿の中に小さな泉があり修道士達がそこでお祈りを捧げだ物が、高級な神殿水である。
初代王の妻が幽閉された修道院の跡地である。
神殿の周りの湖も多少の祝福が掛かっているので、よく庶民が汲みにやって来る。
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