転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール

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第二章

マリアベルの災難 .5

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学園でポテトチップスを作る事になった。
レシピを買ってもらえたそうだ。
やったね、女実業家の第一歩だわ!

土曜日の午後、食堂で実演のお手伝いに行った。
まず、権利は、私マリアベルだという説明をする。
「初めまして、これを発案しましたクラレンス公爵家マリアベルと申します。」
お祖父様の弁護士さんと2人で説明をした。

さあ、実演タイムだ。
陰で隠れてマリアに変身する。

衛生管理の為、おばあちゃん達には三角巾を付けてもらう。

おばちゃん達は、以前 私が作ったのを覚えていた。
「これ、美味しかったわよね、また食べてれて嬉しいわぁ、」
「マリアちゃんのご主人様、いい人そうね、」
「そうなんですよぉ、マリアベル様はとっても優しくて、最高なんです。」
自分で自分を売り込む。

和気藹々とおばちゃん達とポテチを作り、そして食べる。
「春になったら新ジャガで作るとまた、美味しいんですよねー」

楽しみねー!
話しが弾む。

夕方、多量に揚げたポテチはおばちゃんとのお土産にしてもらい後片付けをする。

外はもう、薄暗い。
そろそろ、学食を閉める時間だ。

入ってくる三人組がいた。
「お客さん、もう閉店ですよ!」
私はカウンターから元気に声を掛けた。

「マリアか、よい、ソナタに用があって参ったのだ。」

この、偉そうな口振り、態度、殿下だ、
と言う事は、残りはエロとホスト。

「ここで、マリアベルが考えた菓子を作らされている、と聞いて寄ってみたのだ。」

( 作らされる?いちいち感に触る言い方するわよね)

椅子に座るよう促された。
目の前に殿下左右に青,紫 三者面談のようだ。

「ソナタは、フレディ•ハワードと仲がよいらしいな、」
 はい、親しいさせていただいております。

「では、ハワード家に養子に行く気はないか?」
 どうしてそんな事を?

「ハワード家は侯爵、そうすれば
ソナタは誰からも蔑まれる事もあるまい。」
 いいえ、今まで 誰からも 一度も 蔑まれ事などございません。と答える。

「侯爵令嬢となれば高位の者との縁組も可能だ。」
青と紫は うんうん   と首を縦に振る。

結構です。私は今の生活に満足しています。
マリアベル様はとても優しい良い方です。

私の答えに殿下は声を荒げて反論した。
「侍女という名の下働きではないか!
全てをソナタにさせ、荷物持ちにされ、食事まで作らせる。
あまりにも酷い待遇だ」

「其方を救いたいのだ!」


(なに、この坊ちゃん、馬鹿じゃないの?)

殿下は一体、何がしたいのですか?
私を救う?

でしたら、全ての侍女を、いいえ、全ての庶民を救ってから仰って下さい。

庶民は全てを自分でします。
掃除、洗濯、料理、老人介護、、、

私はそうして生きて来ました。
それが私の誇りです。

殿下達には、なにもお分かりになっておられないようですね•••

これ以上御用が無いようでしたら失礼させていただきます。
私は踵を返し、三バカを後にした。




「なぁ、私は間違っていたのであろうか」
ジェイコブ第一王子は考えていた。

「あの者は、待遇の悪さは氷山の一角、
庶民は劣悪な環境に置かれている者が多いと言いたいのではありませんか?」

「そんな中でも人としての誇りは失わずに、か•••」

「あの悪女マリアベルに使える事は それよりまだ、マシと言う事か••••
       国民無くして国は成り立たぬ。
庶民の暮らし向きについて、少し、父に問うてみようか、」

——————
あの様な賢い女性に初めて会った。
逆境にあっても、なお、美しい花を咲かす事が出来る女性。
マリア、
海の様な深い瞳、
あの様な者が私の側にいてくれたら•••
ジェイコブの心がピンクに染まった
——————-

マリアベルが廊下へ出た
おばちゃんが職員通用口から手招きする。

「マリアちゃん、よく言ってくれたよ、
わたしゃ、胸がスクッとしたよ。」
「なにが、下働きだよ、腹が立つねぇ」
「わたしは、老人介護でウルッと来たよ。
誰が親の面倒見てると思ってるんだ!あの馬鹿夫!!」
よく言ったと、口々に褒めてくれた。

「マリアちゃん、これ食べな!」
おばちゃんが砂糖がたっぷり掛かった、油で揚げたパン を包んでくれた。

わあ、懐かしい、揚げパンだわ
美味しそう ♪
お礼を言って寮に帰った。

—————-

「お嬢様、これ美味しいてすね、」

「ガブリエル、食後に揚げパン食べたら太るわよ!」

「常日頃、鍛錬しているので大丈夫ですよ、
ほら、この引き締まった腹筋!」
ガブリエルは 腹を出し腹筋を見せびらかす。

「これって、お嬢様作れますか?
私的にはドーナツよりこっちの方が好きですね!」

今度、ガブリエルに揚げパンを作ってあげる約束をした。

☆*:.。…..。.:*☆

介護かぁ、クラレンス領にデイケアみたいなの作ってもらおうかな?
介護は儲からないけど、、、絶対に必要だわ
お祖父様に相談しましょう。




****************

作者のつぶやき

これは••••
逆ハーか?


***************






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