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第二章
アイラ•クロスリー子爵令嬢の話 .2
しおりを挟むクラレンス領に着き、クラレンス邸に赴いた。
相変わらずひっそりとしている。
突然 赤子の、泣き声が響いてきた。
うるさい、うるさい、うるさい、
あの阿婆擦れの子供ね、
あの女、死んでも 尚 ローガン様を悩ます。
あの赤ん坊も死んでしまえばいいのに。
ローガン様に面会を求めた。
今にも倒れそうなローガン様は無理をしてわたくしに会ってくれた。
そして、その場でお倒れになってしまった。
その日はまだ宿も取っておらず夜も差し迫っていたため、無理を言ってクラレンス邸に滞在させてもらった。
その日の夜更け、人の気配がしなくなった頃を見計らいルルは、コッソリと、わたくしをローガン様の寝室に案内して言った。
こちらで眠れる香を焚きますので、お嬢様は添い寝をお願い致します。
人の体温が側にあると人間とはよく眠れるものです。
ほら、病気の時、手を握ってもらうと安心するではありませんか。
なるべく、肌が接するように、肌着で添い寝して下さい。
では、手を繋ぐだけでもよいのではなくて?
それでは、ローガン様にアイラ様を、印象づけられません。
今度こそ、ローガン様と結婚なさりたいのでしょ!
わたくしはルルに言われるまま 肌着になりローガン様の隣に横になった。
ドキドキして眠れないわ!
誰か来たら直ぐ起こしてね。
こんなはしたない姿を見られたら、わたくし 死んでしまうわ。
ハイハイ、分かっておりますよ。
では、香を焚きますからね。
わたくしは眠りに落ちた。
「アイラ様、早く起きないと、侍女に、見られますよ」
まだ、日が登る前、外は真っ暗な時間だった。
私は急いで起き、ローガン様の寝室を出で誰にも見つからぬよう客室に戻った。
無事客室に戻りホッとしたのか、朝まで熟睡してしまった。
「朝食をもらってきますね。
その後湯浴みをお願いしてきましょう」
ルルがみんな手配してくれた。
メラニーには、役に立つ使用人を紹介してもらって本当に感謝だわ。
ルルに 今日は一日外に出ないように と言われた。
そして、夜になり、またローガン様の寝室へ行く。
部屋の中はすでに香が充満していた。
ローガン様は起きていらした。
お体は大丈夫であろうか?
「ローガン様?お加減はいかがですか?」
わたくしは声をかける。
ローガン様、お眠りにらならなければ、
ベッドに腰をかけ眠るようにうながした。
いきなり、ローガン様は私を押し倒して上に覆い被さって来た。
ローガン様、ローガン様、
待って、待って、
ルル、助けて、嫌ぁ、こんなのイヤ
誰か来て、誰か••••
怖い、怖い、痛い、痛い、痛いィィー!
気が付いたら窓が空いていて月が見えた。
ローガン様は、私に覆い被さったまま寝ている。
ルルがセバスチャンをよんで来た。
「これは、、、」
ルルは言う
「明日朝早く立とうと思い、ドア越しに御挨拶いたしたところ、入るようにと旦那様から指示をいただき、入室したところ いきなりお嬢様を•••
急いで、セバスチャンさんをお呼びしましたが、、、」ルルは涙ぐむ
「お願い、ローガン様を下ろして、重いの。」
セバスチャンは侍女を呼びに行く。
侍女達はローガンを下ろしベッドに寝かせる。ローガンは死んだように寝ていて、起きる気配がない。
「気持ち悪いわ!湯浴みさせて、お願い。」
ルルがガウンを着せてくれた。
とにかくお腹がシクシク痛い。
シーツには純潔の証が残っていた。
その後の手配はルルが全てしてくれた。
「アイラ様は奥様になられたのですから、デンと構えていれば良いのです。
後の事は、私にお任せ下さい」
そうね、わたくし、なにも出来ないし、
貴方にお任せするわ!
今は喪中だから結婚式は出来ないけれどそれは仕方ないわね。
もうすぐお屋敷が完成するからあちらにローガン様と移りましょう。
薔薇は私はピンクが好きなの。植え替えさせてもいいわよね!
だって、わたくしはクラレンス侯爵夫人になったんですもの。
お風呂用の匂いの強い赤バラも沢山植えさせなければ。
そうそう、父に頼んでわたくしの侍女に来てもらわなくては、
する事が沢山あって困っちゃうわ!
うふふ、ローガン様とやっと結婚出来たのね。
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