転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール

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第二章

マリアベルと魔法

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私はもう元気一杯!学園に帰ってきた。

「マリアベルさん、お祖父様のお具合は如何でしたか?」
寮母さんに聞かれた。
「ええ、ちょっと血圧が高めで目眩がしたそうです。」オホホホ。
「大事に至らなくてよかったですわね!」

お祖父様がそこそこ年寄りで良かったわ。
老人は、高血圧、糖尿病、関節痛と、言っておけばいいんですもの。

寮の部屋にアビゲール様(ポッポ付き)とソフィア様がやって来た。
「ああ、ご無事でよかった。」
「わたくし、貴女に何があったらと•••
もう、生きた心地がしませんでしたわ。」
泣き笑いしながら口々に再会を喜ぶ。

馬車で連れ去られたのに、よくわかりましたね!私は凄なぁと言う

「ポッポがお手柄だったのですよ!
マリアベル様のポッポコーンが道端に落ちていて、ポッポがその後を追ってくれたのです。」
まあ、ポッポ!アナタやっぱり賢かったのね!

「ポッポー」偉そうに胸を張っている

「その後をガブリエル様が追って馬車から救出したのですって。」
ご無事で良かったですわ!

そうだったのね。
私、寝てたから 全然分からなかったわ。
大事にならなくて良かったわ。

「そうそう、これ、昨日 一昨日の授業のノートです。」
わぁ、ありがとう。お休みしてた分、取り戻さなくちゃ!

「後は、魔法は実習でしたから後で補習をするそうです。マッケンジー先生に聞いて下さいましね。」
では、明日また教室で、とお二方は帰って行った。

魔法、魔法ねぇ
折角、魔法がある世界に来たのだから魔法使いたいのよね、
なんで使えないのかしら?

「ねえ、ガブリエル、私どうして魔法が使えないのだと思う?」

 「キラキラのヤツ、あれ魔法じゃないんですか。」

「うーん、あれねぇ、あれ私もよく分からないのよね。
私は、ほら、皆んなが使う ファイヤーボールとかウインドカッターとか、あーいうの使ってみたいのよ。」

 「うーん、無理でしょうね!」

「なんでよ?」私は不思議に思って聞き返した

 「だって、あれ攻撃魔法ですよ!お嬢様、攻撃出来ますか?」

「出来ないかも•••」

 「でしょ!人間 向き不向きってのがあるんです。後で、くまックに相談してみましょうね。」
ガブリエルにそう宥められてしまった。



次の日の午後マッケンジー先生が補習てしてくれた。



「基本、魔法ってのは攻撃魔法なんだよなぁ
それが退化して生活魔法になってきた。
以前は、戦争があって 皆んな魔法を使って戦ってきたんだけどな。
この国が統一されて300年、元々魔力が弱かった庶民は 生活魔法しか使え無くてなって来た。
たから戦争参加義務がある貴族は魔法が使えるようにと、学園、学校では魔法を教えているんだよ。」

「えっ、戦争があるんですか?」
平和そうに見える国なのに戦争と言う言葉を聞いて私は驚いた。

「アキフューズ帝国とドゥラーク領の境界線 そこが紛争地帯だな。
帝国は何回かドゥラークに攻めて来るんだか大抵小競り合いで終わっているんだけどなぁ、
ドゥラーク民はやはり身の危険がに晒されているから魔法使いも多いし腕っ節も強い。

100年前に アキフューズの王が代替りした時、いきなりオルランドに大規模な侵略をしてきた。
その時、結構な数の貴族も出陣したんだよ。
でも、ハワード家やキングスバリー家、アルビス家くらいしか使い物にならなかったと、言われている。

ハワード家は、常に演習している。
キングスバリー家は、海の海賊がいるし
アルビス家は、川越しに来る多民族と交戦してるしな!

魔法は常に実戦で使っていないとダメなんだろうなぁ~
でも、例外はある。先祖返りというやつだと思うが、
ジェイコブ殿下がそうだ!
あの方の魔力量、魔法威力、魔法センス、どれを取っても素晴らしい。あの方の雷魔法は最強だよ。
偶に出るんだよなぁ~、そー言う人が。

あっ、そうそう、マリアベル嬢の魔法な!
アビゲール嬢も攻撃魔法が苦手だろぅ
魔力で練ったバリアより、加護で出した方が断然強い。
キラキラを安定させる訓練したらどうだ?」

「傷を治す時、誰にお願いしている?」
私はマッケンジー先生に聞かれた
「傷が治って!と思うと、勝手にキラキラが出るんですよぉー」

「加護無しぃー???訳が分からんなぁ
ちょっと先生調べてみるな?」

「魔法はイメージが大切
そーだなぁ、攻撃とか考えなくて、退治だと思ってみれば?
たとえば、虫とか、蛾とか、ゴキブリとか•••」



無理、無理、無理、ゴキブリは見ただけで逃げる。蛾も気持ち悪いから逃げるなぁ、

虫かぁ、
「ええい、この蛆虫がぁ」パンパン
昔、ヤクザ映画でやってたなぁ。
そういえば、家にピストル型のライターあったわよね。ゴルフの景品でもらって来た、、
鉄砲といえば水鉄砲!
夏、子供達とよく撃ち合いしたわぁ

こうやって(手をピストル型にして)引くとピュッ、て水が•••
あっ、出た!水飛んだ!
ピストル型ライター、パンパン! 火、飛んだ

おお~ 飛ぶ 飛ぶ 面白いぃー
水いっぱい、ジャー
ジェット水流、一点狙い、外れたぁ

「お嬢様やりましたね!」ガブリエルが褒めてくれる。

「えへへん。」

「おお、なんだか出来たような感じだけどなぁ、、なんか締まらないけど、、、」
マッケンジー先生も喜んでくれた。

「あっ、帰る時、掃除しとけよ、
水浸だから!」

よく見たら回りビショビショになっていた。




















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