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第二章
年の瀬の話し合い
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年の瀬が迫った忙しい王の元に2通の願書が届いた。
クラレンスから二通。
これはローガンからか、[コーネリアは女神の生まれ変わりかも?マリアベルを産んで使命を果たし亡くなった]
そうやも知れぬな!コーネリアは私達と違う世界を生きているような感じだった。
墓を開けて見れば分かるが、流石にそれはなぁ~
もう一通は急ぎか、どれどれ
なにぃぃ、、 ランディエールの息子がマリアベルに意識操作しようとしただとぉーー
あの色ボケ小僧め、マリアベルになんて事をした!
未遂で終わったか、、、
あの小倅、王家の血筋の姫を何と心得ておるのか!
読み終わった直後にノーザンコートより面会の申し出が来た。
王は自室に通した。
今日はモーリス1人だった。
「何故、こんな事になったのだ!」
「陛下、カツラですよ、カツラ、あれが悪かったのです。だからあんなに目立つのやめてくれって行ったのに•••」
「だから、要点を言ってくれよ、モーリス」
「あんな派手なの、マリーちゃん被りたくなかったからこんな事態になったのですよ、
全く、、、自分の趣味を押し付けるから、、」
モーリスは続けた
「マリーちゃん あれ被るのが嫌で、アイラから渡されたカツラ被って侍女の振りしてたんだそうです。
そしたら、三馬鹿トリオ、いや、殿下達が執着されてしまったのですよ!」
「なにぃー?アイツらが侍女を追いかけ回しているって報告があったが、それは、マリアベルの事だったのか???」
「そうです、侍女に扮したマリアベルです。
陛下のカツラで誤魔化してない、そのままの魅力全開のマリアベルです。
なんで、だからあんな派手なカツラ ダメだって言ったのに•••」
「だってなぁ、アーサー叔父が黄金色で コーネリアがあの長さで••••
そう思ったら あれが出来上がって来たんだよ。」
「そりぁ 気持ちは分かりますが、でも、やり過ぎでしたよぉ」
「ところで、意識操作は未遂で終わったが、なんでそんな事になったのだ?」
モーリスは学園での出来事を王に伝えた。
「では、そのマリアベルが扮した侍女マリアに懸想して、居場所を聞く為だったのだな!」
「殿下達は、まだ、マリアベル=マリアなのは知らないでしょう」
モーリスはそう言って溜息を付いた。
そこに、前触れをすっ飛ばしてランディエール侯爵が駆け込んで来た。
「陛下、話が変わって来ています!!!
あ、あ、あ、モーリス殿もご一緒か、先程ノーザンコートへ行ったら入れ違いで王宮へ行ってと聞いたので急いできたが、
聞いてくれ!!!
ジェイコブ王子の呪い、3人でマリアベル様を糾弾すると予言されていたが、ラヴィがマリアベル様に危害を加える事は無い。
モーリス殿は マリアベル様が倅を魔力で押し飛ばしたところを見られたか?」
モーリスは侯爵の問いに答えた
「凄かったぞ!
マリーのキラキラがラヴィを包んでた。
手も足出なかったぞ!」
ランディエール侯は続けた
「それなんだ!うちの一族は先祖に魔族がいるのは知っているだろう。
そして、魔力の味を好む性質があるのも知っているな、
あれは一瞬の隷属の形なんだよ
魔力が釣り合っていれば愛になるのだが、どちらかの魔力が大きいと隷属関係になる。
この前の人身売買の時の媚薬がまさに隷属だな!
それでだ、ラヴィはマリアベル様の圧倒的な魔力を全身に浴びた。
そして、その魔力をアイツは受け入れてしまった。
お互いの気持ちが通じ合っていたならそれは愛になる。
しかし、ラヴィの一方通行だから隷属になってしまうのだ。
だから、ラヴィはマリアベル様を害する事が出来ない。マリアベル様の方が立場が上なのだ。
あの子は、魔力も強く 性に対して早熟で 正に先祖返り。
だから尚更 彼女に手出しは出来ない。」
「何故、隷属だと思ったのだ?
確かにマリーは、ラヴィ君を受け入れないだろうけど•••」モーリスは不思議に思った
「あれから、アイツ、マリアベル様、マリアベル様って恋慕っているぞ。
結婚したい なんて馬鹿な事言ってたし、、
学園で、殿下達と 取り合ってた女の事なんてスッカリ忘れているしな!」
「ああ、その事だか、その侍女、マリアベルなんだ」
ええーーー
ランディエール侯爵は脱力してしまった。
これからどうするかだなぁ、、、
「ラヴィは、マリアがマリアベル様だと直感で理解できると思う。
もう、文句無しにマリアベル様に服従だからな!」
「殿下とアルビスの息子に、マリア=マリアベル、だと つげた方が良いのか?隠した方が良いのか?」モーリスは考えた
「しかし、、、いきなり告げて 今度はマリアベルに執着し出したらどうする?」
「アルビス公かぁ、あそこはの息子は真面目だからなぁ。」
「そうなんだよ、父子揃って、母娘に失恋ってのも可哀想だよなぁー」とトラビスは言う
「ええ、、、どう言う事ですか?それは!」
2人は声を合わせて聞いた
「ふふぁふぁ、私とテオの内緒の話さ。
ナイショ、ナイショの話だよーー!
昔の甘酸っぱい話さ!」
トラビス王は指を縦に当てた。
「まあねぁ、コーネリア様に惚れない男は、まず いないでしょう。
あの時のテオドール殿は、まだ若かったしなぁ。」
ランディエール侯はしみじみと思った。
コーネリアとアーサー王弟の娘、マリアベル。
金と銀の輝きを持つ髪、
深い海を湛えた眼差し、
天から授かった美しい容姿
社交界にデビューしたらと思うと恐ろしいですな。
国が乱れるやもしれん。
もう、カツラ必須だな!カツラの魔法を強化して、ドレスもアクセサリーも誤認塗布だな。
いっその事、デビュー しなくてもいいんじゃないの?
話し合いは斜め上の方向に変わって行った。
クラレンスから二通。
これはローガンからか、[コーネリアは女神の生まれ変わりかも?マリアベルを産んで使命を果たし亡くなった]
そうやも知れぬな!コーネリアは私達と違う世界を生きているような感じだった。
墓を開けて見れば分かるが、流石にそれはなぁ~
もう一通は急ぎか、どれどれ
なにぃぃ、、 ランディエールの息子がマリアベルに意識操作しようとしただとぉーー
あの色ボケ小僧め、マリアベルになんて事をした!
未遂で終わったか、、、
あの小倅、王家の血筋の姫を何と心得ておるのか!
読み終わった直後にノーザンコートより面会の申し出が来た。
王は自室に通した。
今日はモーリス1人だった。
「何故、こんな事になったのだ!」
「陛下、カツラですよ、カツラ、あれが悪かったのです。だからあんなに目立つのやめてくれって行ったのに•••」
「だから、要点を言ってくれよ、モーリス」
「あんな派手なの、マリーちゃん被りたくなかったからこんな事態になったのですよ、
全く、、、自分の趣味を押し付けるから、、」
モーリスは続けた
「マリーちゃん あれ被るのが嫌で、アイラから渡されたカツラ被って侍女の振りしてたんだそうです。
そしたら、三馬鹿トリオ、いや、殿下達が執着されてしまったのですよ!」
「なにぃー?アイツらが侍女を追いかけ回しているって報告があったが、それは、マリアベルの事だったのか???」
「そうです、侍女に扮したマリアベルです。
陛下のカツラで誤魔化してない、そのままの魅力全開のマリアベルです。
なんで、だからあんな派手なカツラ ダメだって言ったのに•••」
「だってなぁ、アーサー叔父が黄金色で コーネリアがあの長さで••••
そう思ったら あれが出来上がって来たんだよ。」
「そりぁ 気持ちは分かりますが、でも、やり過ぎでしたよぉ」
「ところで、意識操作は未遂で終わったが、なんでそんな事になったのだ?」
モーリスは学園での出来事を王に伝えた。
「では、そのマリアベルが扮した侍女マリアに懸想して、居場所を聞く為だったのだな!」
「殿下達は、まだ、マリアベル=マリアなのは知らないでしょう」
モーリスはそう言って溜息を付いた。
そこに、前触れをすっ飛ばしてランディエール侯爵が駆け込んで来た。
「陛下、話が変わって来ています!!!
あ、あ、あ、モーリス殿もご一緒か、先程ノーザンコートへ行ったら入れ違いで王宮へ行ってと聞いたので急いできたが、
聞いてくれ!!!
ジェイコブ王子の呪い、3人でマリアベル様を糾弾すると予言されていたが、ラヴィがマリアベル様に危害を加える事は無い。
モーリス殿は マリアベル様が倅を魔力で押し飛ばしたところを見られたか?」
モーリスは侯爵の問いに答えた
「凄かったぞ!
マリーのキラキラがラヴィを包んでた。
手も足出なかったぞ!」
ランディエール侯は続けた
「それなんだ!うちの一族は先祖に魔族がいるのは知っているだろう。
そして、魔力の味を好む性質があるのも知っているな、
あれは一瞬の隷属の形なんだよ
魔力が釣り合っていれば愛になるのだが、どちらかの魔力が大きいと隷属関係になる。
この前の人身売買の時の媚薬がまさに隷属だな!
それでだ、ラヴィはマリアベル様の圧倒的な魔力を全身に浴びた。
そして、その魔力をアイツは受け入れてしまった。
お互いの気持ちが通じ合っていたならそれは愛になる。
しかし、ラヴィの一方通行だから隷属になってしまうのだ。
だから、ラヴィはマリアベル様を害する事が出来ない。マリアベル様の方が立場が上なのだ。
あの子は、魔力も強く 性に対して早熟で 正に先祖返り。
だから尚更 彼女に手出しは出来ない。」
「何故、隷属だと思ったのだ?
確かにマリーは、ラヴィ君を受け入れないだろうけど•••」モーリスは不思議に思った
「あれから、アイツ、マリアベル様、マリアベル様って恋慕っているぞ。
結婚したい なんて馬鹿な事言ってたし、、
学園で、殿下達と 取り合ってた女の事なんてスッカリ忘れているしな!」
「ああ、その事だか、その侍女、マリアベルなんだ」
ええーーー
ランディエール侯爵は脱力してしまった。
これからどうするかだなぁ、、、
「ラヴィは、マリアがマリアベル様だと直感で理解できると思う。
もう、文句無しにマリアベル様に服従だからな!」
「殿下とアルビスの息子に、マリア=マリアベル、だと つげた方が良いのか?隠した方が良いのか?」モーリスは考えた
「しかし、、、いきなり告げて 今度はマリアベルに執着し出したらどうする?」
「アルビス公かぁ、あそこはの息子は真面目だからなぁ。」
「そうなんだよ、父子揃って、母娘に失恋ってのも可哀想だよなぁー」とトラビスは言う
「ええ、、、どう言う事ですか?それは!」
2人は声を合わせて聞いた
「ふふぁふぁ、私とテオの内緒の話さ。
ナイショ、ナイショの話だよーー!
昔の甘酸っぱい話さ!」
トラビス王は指を縦に当てた。
「まあねぁ、コーネリア様に惚れない男は、まず いないでしょう。
あの時のテオドール殿は、まだ若かったしなぁ。」
ランディエール侯はしみじみと思った。
コーネリアとアーサー王弟の娘、マリアベル。
金と銀の輝きを持つ髪、
深い海を湛えた眼差し、
天から授かった美しい容姿
社交界にデビューしたらと思うと恐ろしいですな。
国が乱れるやもしれん。
もう、カツラ必須だな!カツラの魔法を強化して、ドレスもアクセサリーも誤認塗布だな。
いっその事、デビュー しなくてもいいんじゃないの?
話し合いは斜め上の方向に変わって行った。
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