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最終章 極上の旦那様を、ご賞味あれ。
Last-5
しおりを挟む温かな朝が私たちを照らしている。高すぎるこの部屋までは鳥の声は聞こえてこないけれど、きっと下のほうで元気に鳴いていると思う。
「亜子ちゃん! そんな脳内ポエム詠んでいる場合じゃないよ。起きて!」
主寝室のドアの向こうから匠くんの声が飛んでくる。サイドボードに乗っている時計が七時を指し示し、ピピっと軽快に鳴った。
「う、ああああっ?!」
「ほら、準備出来ているから顔だけ洗って!」
「はあああいっ」
私の悲鳴に駆けつけたヒーローは、今日も絶好調に格好良い。 一週間のクルージング新婚旅行から帰ってきた私に、「ナメたらいけないと言ったでしょう?」と天野さんが小声で耳打ちをしてから二年が経とうとしていた。私はもう三十路間近だけれど、匠くんはピカピカのハタチ。この日を先送りにした理由はいろいろとあるけれど、それはまた今度話そうと思う。波乱万丈濃い二年間は山あり谷あり喧嘩あり。それでもこの日を迎えられたのは、根底にある好きという気持ち。
「あっちゃん!」
がちゃんと開けられた扉から、二歳になった長男夫婦の愛娘が覗く。
「愛! ごめん、お父さんにもう少しって伝えてくれる?」
「たーくん。ぱぱ、こわいかおしてた」
「ひいぃ!」
「亜子ちゃんは悲鳴上げてる場合でもないよ! 早く」
「なんで起こしてくれないのぉ」
「あんな可愛い寝顔、起こせるはずないでしょ!」
「そんな逆ギレあり?!」
「あり!」
どたばたと走り回る私と、底抜けに私に甘い匠くん。それを見た大谷家の家族の皆さんは、始め驚いてばかりだった。「あの真っ黒匠がこんな風になるなんて」と言ったのは、アメリカ帰りの司くんだったと思う。匠くんは色白なほうだと思うんだけれど、昔はそうではなかったみたい。
「いやあ、今日も楽しいね。愛」
「うん。まま」
玄関先で愛ちゃんの後ろから沙也加さんが顔を覗かせて笑った。沙也加さんはどんどん綺麗になっていく。それでも私の心はもう大丈夫。日々伝えられる愛の囁きは、私だけのものになったから。
「準備できた?」
「うん。ばっちり!」
親指と人差し指でオッケーの丸を作れば、匠くんは笑って同じポーズを返してくれる。
あのとき出会っていなかったら。もう少しと見つめる匠くんを断っていたら、私の未来はこんなに光り輝いていなかったはず。後悔のない未来にしたいと誓ったあの日の私の状況とは、一八〇度違う方向に進んでいるけれど、今日改めて誓う。
私はどうしようもなく匠くんが好き。
こんな極上の旦那様を皆にお披露目する。今日は私たちの結婚式だ。
「行こう」
「うん」
私たちの甘い生活はまだまだこれから。
【Sランクの年下旦那様は如何でしょうか?】ー完結ー
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匠君は年上好きでアプローチの仕方が変わらないで
弟っぽさを前面に出して迫る仕方一辺倒で恋愛経験値的に進歩ないなぁ
状況、相手変わればアプローチも変わるべきなのに
おかげでこじれてようやくスタートラインってところでしょうか。
だって忘れられないと言ってしまうって事は必ず今後度々良かれ悪かれ違いを見つけてしまい
そうすることが亜子を傷つけてしまう行為なのだから亜子が器の大きい人間なら初めから
さや姉の面影でって気にしないはずだしなぁ
匠君はもう少し頑張ってっと思ってしまった。
更新ありがとうございます☆
私がアコさんの立場なら匠くん嫌だなぁ(╥﹏╥)さやかさんがダメだったから似てるアコさんに行ってるようにしか感じられない(╥﹏╥)生活していくうちに本当にアコさんを好きになったかもだけど…なんかなぁ・・・結局はさやかさんがダメだったからアコさんって見えちゃうのは私だけかな?責任取るとかの問題じゃないような?裏では匠くんが何を考えてるか分からないからこんな風に思うかもだけど、長男編を見たらさやかさんへの愛が凄く伝わったから匠くん編もあるのかな?あったらいいなー(╥﹏╥)じゃなきゃ、ずーとモヤモヤです(╥﹏╥)
せちさん、感想ありがとうございます。
亜子に寄り添っていただいて嬉しいです。
恋をすると盲目になり、マイナスに考えてしまいがちですよね。亜子が「きっとこうなんだ」と思っていたことも、そうではないかもしれないです。
匠は愛せば一途な素敵な男の子です。いえ、もう男性です。幸せになってもらいたいですね。
キミノジユウ
さやかさんの方も読んだけど…匠くんあこさんに不誠実過ぎて…ぎゃふん言わしたいなぁ。あこさんに別な人と幸せになって欲しいなぁ(╥﹏╥)
せちさん感想ありがとうございます。
ヒロインを不幸にはさせませんよ!匠も亜子も色々考えて、言いたいことも言えなくて、恋ってもどかしいですよね。
匠はちゃんと責任を取る男ですから、もう少しだけ待ってあげてください。
Sランのメインも読んでくださってありがとうございます。
キミノ