6 / 102
1
1-6
しおりを挟む
翌日 登校中
「おお、男バスのマネージャーになったか?」
可愛い顔をした・・・・というか、花音ちゃんとなんとな~く似ている顔の彼女を連れた、死んだ魚のような目をしている星野先輩が、プレーヤーでもなくなり朝練をすることもなくなった私に話し掛けてきた。
それにより星野先輩の向こう側にいる彼女がめっっっっちゃ睨んでくる。
”先輩、その彼女は絶対に性格悪いですよ。"
それは心の中で伝え、なるべく笑顔を見せないようにしながら答える。
「はい、男バスのマネージャーになりました。
佐藤先輩から聞いてたんですか?」
「あいつがする話といえばバスケの話かお前の話だからな。
お前、もうバスケやらないなら髪の毛伸ばしたら?」
「ああ・・・・(花音ちゃんみたいな)セミロングですか?」
「たぶんソレ、肩くらいのやつ。」
「えぇ~・・・・・」
”お兄さんに花音ちゃんを取られたからって、相変わらず怖いよぉ~・・・・"
佐藤先輩が小学校3年生の時に1年間だけやっていたというサッカー。
サッカーチームで一緒だったという星野先輩と佐藤先輩は高校で再会したそうで、私の高校入学早々に星野先輩から”髪の毛伸ばしたらめっちゃ俺のタイプ"と迫られていた所、佐藤先輩が笑いながら助けてくれたのは丁度1年前のこと。
その時のことをフッと思い出した時・・・
「髪の毛伸ばして俺と付き合おうよ。」
私のことを見ているようでその目は何処か遠くを見ている星野先輩の目を”可哀想だな"と、”でも何となくだけど分かるな"と、そう思った瞬間・・・
私の二の腕が誰かに力強く握られ・・・
グッと、軽々とそっちの方に引き寄せられ・・・
ドンッ……………………と、痛いくらい”何か"に衝突をした。
ビックリして当たった”何か"に振り向くと、そこには佐藤先輩がいて・・・
「守(まもる)、うちのマネージャーには手ぇ出さないでね。」
笑っているようで笑っていないような、何というか・・・、笑っている所がまた怖いと思うような佐藤先輩の顔が、そう言った。
「おお、男バスのマネージャーになったか?」
可愛い顔をした・・・・というか、花音ちゃんとなんとな~く似ている顔の彼女を連れた、死んだ魚のような目をしている星野先輩が、プレーヤーでもなくなり朝練をすることもなくなった私に話し掛けてきた。
それにより星野先輩の向こう側にいる彼女がめっっっっちゃ睨んでくる。
”先輩、その彼女は絶対に性格悪いですよ。"
それは心の中で伝え、なるべく笑顔を見せないようにしながら答える。
「はい、男バスのマネージャーになりました。
佐藤先輩から聞いてたんですか?」
「あいつがする話といえばバスケの話かお前の話だからな。
お前、もうバスケやらないなら髪の毛伸ばしたら?」
「ああ・・・・(花音ちゃんみたいな)セミロングですか?」
「たぶんソレ、肩くらいのやつ。」
「えぇ~・・・・・」
”お兄さんに花音ちゃんを取られたからって、相変わらず怖いよぉ~・・・・"
佐藤先輩が小学校3年生の時に1年間だけやっていたというサッカー。
サッカーチームで一緒だったという星野先輩と佐藤先輩は高校で再会したそうで、私の高校入学早々に星野先輩から”髪の毛伸ばしたらめっちゃ俺のタイプ"と迫られていた所、佐藤先輩が笑いながら助けてくれたのは丁度1年前のこと。
その時のことをフッと思い出した時・・・
「髪の毛伸ばして俺と付き合おうよ。」
私のことを見ているようでその目は何処か遠くを見ている星野先輩の目を”可哀想だな"と、”でも何となくだけど分かるな"と、そう思った瞬間・・・
私の二の腕が誰かに力強く握られ・・・
グッと、軽々とそっちの方に引き寄せられ・・・
ドンッ……………………と、痛いくらい”何か"に衝突をした。
ビックリして当たった”何か"に振り向くと、そこには佐藤先輩がいて・・・
「守(まもる)、うちのマネージャーには手ぇ出さないでね。」
笑っているようで笑っていないような、何というか・・・、笑っている所がまた怖いと思うような佐藤先輩の顔が、そう言った。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる