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佐藤先輩にそう言われ、それにより自分が嬉しそうな顔をしているのだと気付く。
私は今"嬉しい”と思っているのだと、気付く。
私は"嬉しい”・・・。
凄く凄く、もう・・・すっっっごく嬉しい!!!!
"佐藤先輩の妹としてじゃなくて佐藤先輩と一緒にいる普通の女の子として見てくれた・・・!!”
"今までの佐藤先輩の彼女は誰もそんなことを思ってくれなかったのに・・・!!”
"女バスのメンバーも、友達も、家族も、みんなが私のことを佐藤先輩の"妹”だと思っているのに・・・!!”
"私は"お兄ちゃん”ではなく"佐藤先輩”と呼んでいるのに・・・!!”
"誰も私のことを佐藤先輩と一緒にいる普通の女の子には見てくれなかった・・・!!”
"佐藤先輩なんて誰よりも見てくれなかった・・・!!”
"だから、嬉しい・・・。”
"嬉しい・・・。”
"それだけで、もう良い・・・。”
"私はこれだけで、もう幸せ・・・。”
「ヒマリさん、良い人ですね・・・。」
胸から両手を離すことなく、笑顔になっている顔のまま、泣く。
「え、どこが?話の意味分かった?」
「分かりました・・・。
佐藤先輩が付き合った彼女さんの中でヒマリさんが1番良い彼女さんなことが分かりました・・・。」
「え、良い彼女なの・・・?」
「めっっっっっちゃ良い彼女さんです!!」
「晶と俺を必要以上絡ませないようにしてくる彼女が、めっっっっっちゃ良い彼女なの?」
「はい!!!」
「・・・何でそんなに嬉しそうなの?
そんなに嬉しそうな顔とか、久しぶりに見たんだけど。
俺と必要以上に絡めなくなるのがそんなに嬉しいの?
あ・・・、ヒマリが求める必要以上ってヤバいからね?
晶が男バスのマネージャーの間はプレーヤーとマネージャーの絡みだけで、晶が女バスに戻った後なんてバッタリ会った時に挨拶くらいだって!!!
お互いの家にも行ったらダメで連絡も取り合ったらダメで、寝癖の指摘もダメなんだって!!!
そんなの兄妹じゃないじゃん!!
そんなのほぼ他人じゃん!!
・・・・・・・ねぇ、何でもっと嬉しそうになってるの?」
「凄く嬉しいです・・・。」
「俺とほぼ他人になるのが嬉しいの・・・?
俺に・・・本当は、ずっと妹離れして欲しいって思ってた・・・?」
佐藤先輩の左手がゆっくりと私の顔に伸びてきて・・・
私の右側の寝癖を指先で触れた。
「これがさ、いつも可愛くて・・・。
なんか、女子の胸とか裸とかアソコなんかを見るよりも胸がキュッてなる。」
私のピョンッを触っていた手をギュッと握った佐藤先輩が、苦しそうな顔で口を開く。
「今でもめちゃくちゃ仲の良い兄妹で喜んでたのは俺だけだった・・・?」
そう聞かれて・・・
小さく、頷いた。
それには一瞬で顔を歪めた佐藤先輩がバッと下を向いた。
「そろそろウザいなとか、思ってた・・・?
他の奴らの妹みたいに、"ウザい”とか"キモい”とか・・・たまに思ってた・・・?
嫌いではないし好きではあるけど、もう昔くらいの好きではなかった・・・?」
佐藤先輩が両手で自分の顔を覆う。
「確かに、中学の時なんて晶の方から俺の所に来てくれることが多かったのに、俺が中学を卒業したくらいから晶からは全然俺の所に来てくれなくなった・・・。
それは、何となく気付いてた・・・。
それで、寂しいなって・・・、兄貴としてもっと頑張りたいと思ってるのに、めちゃくちゃ寂しいなって、思ってて・・・。
なんだ・・・そうだったんだ、もっと早く言ってよ・・・。
いや、嘘・・・・・、そんな死ぬほど悲しすぎることを晶の口から聞いてたら、俺絶対シュート入らなくなってた・・・。」
両手で顔を覆ったままの佐藤先輩が上を向いた。
「ヤバい、泣きそう・・・・。
でもこれ以上格好悪くなりたくないから我慢・・・。」
深呼吸を何度も何度も繰り返した佐藤先輩がゆっくりと両手を顔から離し、私のことを真剣な顔で見てきた。
「俺がヒマリと付き合い続けたら晶は嬉しい?」
そう聞かれ・・・
「はい、凄く嬉しいです。」
"そしたら、佐藤先輩がヒマリさんと付き合っている限りは、たった1人でも・・・私のことを普通の女の子に見てくれる人がいてくれる。”
「佐藤先輩が大丈夫なようなら、ヒマリさんと結婚すれば良いのになって思います。」
私は今"嬉しい”と思っているのだと、気付く。
私は"嬉しい”・・・。
凄く凄く、もう・・・すっっっごく嬉しい!!!!
"佐藤先輩の妹としてじゃなくて佐藤先輩と一緒にいる普通の女の子として見てくれた・・・!!”
"今までの佐藤先輩の彼女は誰もそんなことを思ってくれなかったのに・・・!!”
"女バスのメンバーも、友達も、家族も、みんなが私のことを佐藤先輩の"妹”だと思っているのに・・・!!”
"私は"お兄ちゃん”ではなく"佐藤先輩”と呼んでいるのに・・・!!”
"誰も私のことを佐藤先輩と一緒にいる普通の女の子には見てくれなかった・・・!!”
"佐藤先輩なんて誰よりも見てくれなかった・・・!!”
"だから、嬉しい・・・。”
"嬉しい・・・。”
"それだけで、もう良い・・・。”
"私はこれだけで、もう幸せ・・・。”
「ヒマリさん、良い人ですね・・・。」
胸から両手を離すことなく、笑顔になっている顔のまま、泣く。
「え、どこが?話の意味分かった?」
「分かりました・・・。
佐藤先輩が付き合った彼女さんの中でヒマリさんが1番良い彼女さんなことが分かりました・・・。」
「え、良い彼女なの・・・?」
「めっっっっっちゃ良い彼女さんです!!」
「晶と俺を必要以上絡ませないようにしてくる彼女が、めっっっっっちゃ良い彼女なの?」
「はい!!!」
「・・・何でそんなに嬉しそうなの?
そんなに嬉しそうな顔とか、久しぶりに見たんだけど。
俺と必要以上に絡めなくなるのがそんなに嬉しいの?
あ・・・、ヒマリが求める必要以上ってヤバいからね?
晶が男バスのマネージャーの間はプレーヤーとマネージャーの絡みだけで、晶が女バスに戻った後なんてバッタリ会った時に挨拶くらいだって!!!
お互いの家にも行ったらダメで連絡も取り合ったらダメで、寝癖の指摘もダメなんだって!!!
そんなの兄妹じゃないじゃん!!
そんなのほぼ他人じゃん!!
・・・・・・・ねぇ、何でもっと嬉しそうになってるの?」
「凄く嬉しいです・・・。」
「俺とほぼ他人になるのが嬉しいの・・・?
俺に・・・本当は、ずっと妹離れして欲しいって思ってた・・・?」
佐藤先輩の左手がゆっくりと私の顔に伸びてきて・・・
私の右側の寝癖を指先で触れた。
「これがさ、いつも可愛くて・・・。
なんか、女子の胸とか裸とかアソコなんかを見るよりも胸がキュッてなる。」
私のピョンッを触っていた手をギュッと握った佐藤先輩が、苦しそうな顔で口を開く。
「今でもめちゃくちゃ仲の良い兄妹で喜んでたのは俺だけだった・・・?」
そう聞かれて・・・
小さく、頷いた。
それには一瞬で顔を歪めた佐藤先輩がバッと下を向いた。
「そろそろウザいなとか、思ってた・・・?
他の奴らの妹みたいに、"ウザい”とか"キモい”とか・・・たまに思ってた・・・?
嫌いではないし好きではあるけど、もう昔くらいの好きではなかった・・・?」
佐藤先輩が両手で自分の顔を覆う。
「確かに、中学の時なんて晶の方から俺の所に来てくれることが多かったのに、俺が中学を卒業したくらいから晶からは全然俺の所に来てくれなくなった・・・。
それは、何となく気付いてた・・・。
それで、寂しいなって・・・、兄貴としてもっと頑張りたいと思ってるのに、めちゃくちゃ寂しいなって、思ってて・・・。
なんだ・・・そうだったんだ、もっと早く言ってよ・・・。
いや、嘘・・・・・、そんな死ぬほど悲しすぎることを晶の口から聞いてたら、俺絶対シュート入らなくなってた・・・。」
両手で顔を覆ったままの佐藤先輩が上を向いた。
「ヤバい、泣きそう・・・・。
でもこれ以上格好悪くなりたくないから我慢・・・。」
深呼吸を何度も何度も繰り返した佐藤先輩がゆっくりと両手を顔から離し、私のことを真剣な顔で見てきた。
「俺がヒマリと付き合い続けたら晶は嬉しい?」
そう聞かれ・・・
「はい、凄く嬉しいです。」
"そしたら、佐藤先輩がヒマリさんと付き合っている限りは、たった1人でも・・・私のことを普通の女の子に見てくれる人がいてくれる。”
「佐藤先輩が大丈夫なようなら、ヒマリさんと結婚すれば良いのになって思います。」
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