33 / 102
3
3-2
しおりを挟む
「あ、脱がないの?
そっか、それならギリギリでバレないように出来るか。
腕を捲るのとネクタイを緩めるのはいい?」
「はい・・・。
そっか、制服を脱ぐ時間も考えてたんですね・・・。」
「まあ、その時間は若干。
でも・・・そっか、服着たままなんだ?」
「それは勿論です!!」
「気持ちは分かるよ、俺もいつもは服着たままだし。
俺はヒョロいから恥ずかしいんだよね。
なのに晶には普通に見せようとしてた!!
むしろ、"服、邪魔”って思ってた。
・・・はい、もうボタン閉めたよ。」
恐る恐る両手を離すと、ワイシャツのボタンを閉め終わった佐藤先輩が、腕捲くりだけをした腕を動かしていて・・・。
「えぇぇ・・・、何でベルト外してるんですか・・・?」
「いや!!!それは流石に出来ないって!!
それは無理じゃん!!!
普通に考えて無理だって!!!
晶もそのショートパンツは脱いでよ?」
「・・・普通、服脱ぐんですか?
このままじゃダメなんですか・・・?」
「ショートパンツだけでも脱いで貰えた方が抱きやすいけど、無理ならそのままでどうにかするよ。」
「ギュッてするだけでもそんなことをするんですね・・・。」
「それはそうでしょ、そうしないとヤれな・・・・・」
ベルトだけではなくズボンのファスナーにまで手を掛けた佐藤先輩が何かを言い掛けた後・・・
たま~に際どいパスを出しすぎてパスミスをしてしまった時、その後にその人の方に向かって謝る時の顔で笑った。
「嘘嘘、服着たままでもベルトもそのままでも、ショートパンツだってそのままでも全然やれるから!!
それに5秒あれば余裕を持ってハグが出来るよね!!」
何の嘘だったかは全然分からないけれど、佐藤先輩がまたベルトを素早く閉めた。
そして、ニコッと笑いながら私に向かって私に両手を広げてくれる。
「残り10分。
めちゃめちゃ短いけど、ちょうど1クォーターの時間だね。
俺、その間ずっと晶のことを抱いてたいんだけど、ダメかな?」
そんな嬉しすぎることを言ってくれて・・・。
もう、嬉しすぎて・・・。
こんなに嬉しくて・・・。
でも、どうやってギュッとして良いのか分からない・・・。
私も両手を広げるのか、広げた後の手はどうするのか。
それとも両手は閉じたままにして、佐藤先輩の胸の所にいけばいいのか。
全然分からない・・・。
私はそんなことも分からない・・・。
バスケだけしかしてこなかった私には、最後に好きな男子が抱いてくれると言っている時、どうして良いのかなんて何も分からない・・・。
それに、スポブラやブラジャーを忘れてしまったこの胸もやっぱり凄く恥ずかしい・・・。
凄く、恥ずかしい・・・。
こんなことを言って、凄く恥ずかしい・・・。
佐藤先輩は"妹”として私のことを抱いてくれようとしているのに、私だけは全然違う気持ちで・・・。
凄く凄く恥ずかしい・・・。
手を広げることも佐藤先輩の所に歩くことも出来ない私に、佐藤先輩はニコッと笑ってくれる。
両手を大きく広げて私にニコッと笑ってくれている佐藤先輩のことを見詰め、私は言った。
「もう・・・大丈夫です・・・。
私の面倒な話をちゃんと聞いてくれただけで、もう大丈夫です・・・。
本当にありがとうございました・・・。」
泣きながらだけど笑ってそう言うことが出来たことに少しだけ満足した時・・・
「ごめん、俺は晶を抱く気満々だったから全然大丈夫じゃないや。」
そう言った佐藤先輩がフッと私に距離を詰め、"あっ”と思った瞬間には佐藤先輩に優しい力で抱き締められていた。
そっか、それならギリギリでバレないように出来るか。
腕を捲るのとネクタイを緩めるのはいい?」
「はい・・・。
そっか、制服を脱ぐ時間も考えてたんですね・・・。」
「まあ、その時間は若干。
でも・・・そっか、服着たままなんだ?」
「それは勿論です!!」
「気持ちは分かるよ、俺もいつもは服着たままだし。
俺はヒョロいから恥ずかしいんだよね。
なのに晶には普通に見せようとしてた!!
むしろ、"服、邪魔”って思ってた。
・・・はい、もうボタン閉めたよ。」
恐る恐る両手を離すと、ワイシャツのボタンを閉め終わった佐藤先輩が、腕捲くりだけをした腕を動かしていて・・・。
「えぇぇ・・・、何でベルト外してるんですか・・・?」
「いや!!!それは流石に出来ないって!!
それは無理じゃん!!!
普通に考えて無理だって!!!
晶もそのショートパンツは脱いでよ?」
「・・・普通、服脱ぐんですか?
このままじゃダメなんですか・・・?」
「ショートパンツだけでも脱いで貰えた方が抱きやすいけど、無理ならそのままでどうにかするよ。」
「ギュッてするだけでもそんなことをするんですね・・・。」
「それはそうでしょ、そうしないとヤれな・・・・・」
ベルトだけではなくズボンのファスナーにまで手を掛けた佐藤先輩が何かを言い掛けた後・・・
たま~に際どいパスを出しすぎてパスミスをしてしまった時、その後にその人の方に向かって謝る時の顔で笑った。
「嘘嘘、服着たままでもベルトもそのままでも、ショートパンツだってそのままでも全然やれるから!!
それに5秒あれば余裕を持ってハグが出来るよね!!」
何の嘘だったかは全然分からないけれど、佐藤先輩がまたベルトを素早く閉めた。
そして、ニコッと笑いながら私に向かって私に両手を広げてくれる。
「残り10分。
めちゃめちゃ短いけど、ちょうど1クォーターの時間だね。
俺、その間ずっと晶のことを抱いてたいんだけど、ダメかな?」
そんな嬉しすぎることを言ってくれて・・・。
もう、嬉しすぎて・・・。
こんなに嬉しくて・・・。
でも、どうやってギュッとして良いのか分からない・・・。
私も両手を広げるのか、広げた後の手はどうするのか。
それとも両手は閉じたままにして、佐藤先輩の胸の所にいけばいいのか。
全然分からない・・・。
私はそんなことも分からない・・・。
バスケだけしかしてこなかった私には、最後に好きな男子が抱いてくれると言っている時、どうして良いのかなんて何も分からない・・・。
それに、スポブラやブラジャーを忘れてしまったこの胸もやっぱり凄く恥ずかしい・・・。
凄く、恥ずかしい・・・。
こんなことを言って、凄く恥ずかしい・・・。
佐藤先輩は"妹”として私のことを抱いてくれようとしているのに、私だけは全然違う気持ちで・・・。
凄く凄く恥ずかしい・・・。
手を広げることも佐藤先輩の所に歩くことも出来ない私に、佐藤先輩はニコッと笑ってくれる。
両手を大きく広げて私にニコッと笑ってくれている佐藤先輩のことを見詰め、私は言った。
「もう・・・大丈夫です・・・。
私の面倒な話をちゃんと聞いてくれただけで、もう大丈夫です・・・。
本当にありがとうございました・・・。」
泣きながらだけど笑ってそう言うことが出来たことに少しだけ満足した時・・・
「ごめん、俺は晶を抱く気満々だったから全然大丈夫じゃないや。」
そう言った佐藤先輩がフッと私に距離を詰め、"あっ”と思った瞬間には佐藤先輩に優しい力で抱き締められていた。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる