44 / 102
3
3-13
しおりを挟む
最後の最後でパスをしたボールに、佐藤先輩はめっっっっちゃ怒った顔をした。
「そっちじゃないから。
そっちなわけないでしょ。」
そう言われ・・・
「ぇ・・・・?ぁ、・・・・あ・・・・ンッ、パパ・・・・?」
「エッチな顔と声でそんなヤバいこと言わないでよ、そうじゃなくて・・・」
「も、頭・・・・白くなってく・・・・っっ」
「うん、そうだよね・・・、だからさ・・・」
佐藤先輩が何かを言い掛けた、その時・・・
ガチャッ――――――――――――…………
と、1階にあるリビングの扉の音が聞こえた。
それにはお互いにピタッと止まる。
まるで、時間が止まったかのようにピタッと止まった。
そして、バッッッッッ――――――…………と
次の瞬間には離れ、お互いにベッドから飛び起きた。
サッと身体や周りを確認し、私は少し上がっていたロンTと掛け布団を整え、それからパッと部屋の扉を見た。
そしたら、見えた。
ブレザーを着てエナメルバッグを持ち上げた佐藤先輩の後ろ姿が。
「あ、竜也君、もう帰れそう?」
「うん、もう帰る。
今日はハンバーグも生姜焼きもありがとうね。
めちゃくちゃ美味しかったよ。
晶・・・。」
佐藤先輩が作ったようなニコッという笑顔で私に振り向き、それから困った顔で笑った。
「途中になっちゃってごめんね!
でも明日からマジでよろしくね、俺が言ったこと絶対に守ってね!!!」
佐藤先輩が言っていたどの話か分からずに考えていると、佐藤先輩がお母さんのことを見た。
「お母さん、俺さ・・・今の彼女と別れないことにした。
晶が今の俺の彼女のことが好きなんだって、結婚して欲しいと思ってるくらい。」
「そうなの?
晶がそこまで"ヒヨリ”さんのことを?」
「うん、そうなんだって。
"ヒヨリ”と結婚するとか正直何も考えられないけど、晶がそこまで"ヒヨリ”が良いなら気合いを入れて結婚まで頑張りたいとは思ってる。」
「それ、結婚がゴールになってない?大丈夫?
晶のワガママなんて気にしないで、竜也君が本当に好きな女の子と結婚した方が良いと思うよ?
これからもっと色んな女の子と出会うだろうし、今から結婚まで考えなくても。」
「・・・・・いや、でも晶が久しぶりにあんなに喜んでたし。
俺が中学を卒業したら晶もツンツンしちゃって、昔みたいな顔は全然見せてくれなくなっちゃったし。
俺と"ヒヨリ”が付き合って結婚することで晶がそんなに喜んでくれるなら、俺"ヒヨリ”と頑張る。」
「そ~お?お母さんは心配だけど・・・。
何かあったらお母さんに言ってね?
出来ることなら何でもするからね?」
「うん、ありがとう。
じゃあ晶のことをお願いしたい。
"ヒヨリ”が何故か晶に嫉妬みたいな感じになっててさ、明日から俺は晶と必要以上に絡めなくなっちゃって。
晶が結婚するまで、晶が男と変なことしないようにちゃんと見張ってて。」
「そっちじゃないから。
そっちなわけないでしょ。」
そう言われ・・・
「ぇ・・・・?ぁ、・・・・あ・・・・ンッ、パパ・・・・?」
「エッチな顔と声でそんなヤバいこと言わないでよ、そうじゃなくて・・・」
「も、頭・・・・白くなってく・・・・っっ」
「うん、そうだよね・・・、だからさ・・・」
佐藤先輩が何かを言い掛けた、その時・・・
ガチャッ――――――――――――…………
と、1階にあるリビングの扉の音が聞こえた。
それにはお互いにピタッと止まる。
まるで、時間が止まったかのようにピタッと止まった。
そして、バッッッッッ――――――…………と
次の瞬間には離れ、お互いにベッドから飛び起きた。
サッと身体や周りを確認し、私は少し上がっていたロンTと掛け布団を整え、それからパッと部屋の扉を見た。
そしたら、見えた。
ブレザーを着てエナメルバッグを持ち上げた佐藤先輩の後ろ姿が。
「あ、竜也君、もう帰れそう?」
「うん、もう帰る。
今日はハンバーグも生姜焼きもありがとうね。
めちゃくちゃ美味しかったよ。
晶・・・。」
佐藤先輩が作ったようなニコッという笑顔で私に振り向き、それから困った顔で笑った。
「途中になっちゃってごめんね!
でも明日からマジでよろしくね、俺が言ったこと絶対に守ってね!!!」
佐藤先輩が言っていたどの話か分からずに考えていると、佐藤先輩がお母さんのことを見た。
「お母さん、俺さ・・・今の彼女と別れないことにした。
晶が今の俺の彼女のことが好きなんだって、結婚して欲しいと思ってるくらい。」
「そうなの?
晶がそこまで"ヒヨリ”さんのことを?」
「うん、そうなんだって。
"ヒヨリ”と結婚するとか正直何も考えられないけど、晶がそこまで"ヒヨリ”が良いなら気合いを入れて結婚まで頑張りたいとは思ってる。」
「それ、結婚がゴールになってない?大丈夫?
晶のワガママなんて気にしないで、竜也君が本当に好きな女の子と結婚した方が良いと思うよ?
これからもっと色んな女の子と出会うだろうし、今から結婚まで考えなくても。」
「・・・・・いや、でも晶が久しぶりにあんなに喜んでたし。
俺が中学を卒業したら晶もツンツンしちゃって、昔みたいな顔は全然見せてくれなくなっちゃったし。
俺と"ヒヨリ”が付き合って結婚することで晶がそんなに喜んでくれるなら、俺"ヒヨリ”と頑張る。」
「そ~お?お母さんは心配だけど・・・。
何かあったらお母さんに言ってね?
出来ることなら何でもするからね?」
「うん、ありがとう。
じゃあ晶のことをお願いしたい。
"ヒヨリ”が何故か晶に嫉妬みたいな感じになっててさ、明日から俺は晶と必要以上に絡めなくなっちゃって。
晶が結婚するまで、晶が男と変なことしないようにちゃんと見張ってて。」
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる