45 / 102
3
3-14
しおりを挟む
「変なことって?デートとか?」
「デートもそうだし、エロいことも!!」
「男子と遊ぶことは良いと思うけどエッチなことは今の年齢ではお母さんも反対派だから、そこは任せておいて。」
「いや、デートも反対してよ。」
「あんまり厳しくしすぎるとお母さんに隠れて色々と始めちゃうかもしれないから、うちはそこまでは厳しくしてないのよ。」
「高校生にもなって部屋の扉を開けさせておくとか十分厳し・・・い、から・・・うん、そうっすね。
隠れて色々とやり始めることもあるので、男と遊ぶくらいは許した方が良いのかな。」
さっきまで隠れて私とエッチなことをしていた佐藤先輩が作ったようなニコッという笑顔で笑い、エナメルバッグを肩に掛けた。
「晶のお母さんはよくうちにも来るし、その時に晶の近況も教えてね。
プーのオヤツはその時に渡すよ。」
「たまに作ったオカズも差し入れするね?
また小さくなっちゃうと可哀想だし。」
「うん!!マジでありがとう!!
ここ数ヶ月は全然来られてなかったから、結構小さくなってた!!」
「ねぇ~!!あんまり食べられてないのかなって心配してたの~!!」
「いや、だってアレ食えないじゃん。
アレ・・・食えないんだよ。」
「もう、本当に大袈裟なんだから!」
お母さんが楽しそうに笑う顔を佐藤先輩がジッと見詰め、それから私のことをまた見てきた。
「今日はここでいいよ。
玄関でバイバイとかされたら俺絶対に泣いちゃうから。」
「学校でも部活でも会えるじゃないですか。」
「本当はもっと会いたいよ。」
「たまに、コンビニでも。」
「じゃあ、コンビニに行く曜日と時間を決めておこうか。」
それには何も答えず、私もニコッと笑った。
佐藤先輩はしばらく私の返事を待った後にゆっくりと口を開いた。
「早く結婚して子どもを産むのは反対だけど、早く結婚して子どもを産んでね。
晶が子どもを産んだらダッシュで晶にも子どもにも会いに行くから。」
早く結婚をして子どもを産んだらダメなのか、それとも早く結婚をして子どもを産んだ方が良いのか、どちらが良いのか全然分からないことを佐藤先輩が最後に言って・・・。
私の部屋からお母さんと出た佐藤先輩が、私の部屋の扉を閉めた。
扉が完全に閉まるその瞬間まで、佐藤先輩は笑っていた。
花音ちゃんと私には沢山見せてくれるニコッという笑顔ではなく、作っようなニコッという笑顔で、最後まで私の顔を見ていた。
「デートもそうだし、エロいことも!!」
「男子と遊ぶことは良いと思うけどエッチなことは今の年齢ではお母さんも反対派だから、そこは任せておいて。」
「いや、デートも反対してよ。」
「あんまり厳しくしすぎるとお母さんに隠れて色々と始めちゃうかもしれないから、うちはそこまでは厳しくしてないのよ。」
「高校生にもなって部屋の扉を開けさせておくとか十分厳し・・・い、から・・・うん、そうっすね。
隠れて色々とやり始めることもあるので、男と遊ぶくらいは許した方が良いのかな。」
さっきまで隠れて私とエッチなことをしていた佐藤先輩が作ったようなニコッという笑顔で笑い、エナメルバッグを肩に掛けた。
「晶のお母さんはよくうちにも来るし、その時に晶の近況も教えてね。
プーのオヤツはその時に渡すよ。」
「たまに作ったオカズも差し入れするね?
また小さくなっちゃうと可哀想だし。」
「うん!!マジでありがとう!!
ここ数ヶ月は全然来られてなかったから、結構小さくなってた!!」
「ねぇ~!!あんまり食べられてないのかなって心配してたの~!!」
「いや、だってアレ食えないじゃん。
アレ・・・食えないんだよ。」
「もう、本当に大袈裟なんだから!」
お母さんが楽しそうに笑う顔を佐藤先輩がジッと見詰め、それから私のことをまた見てきた。
「今日はここでいいよ。
玄関でバイバイとかされたら俺絶対に泣いちゃうから。」
「学校でも部活でも会えるじゃないですか。」
「本当はもっと会いたいよ。」
「たまに、コンビニでも。」
「じゃあ、コンビニに行く曜日と時間を決めておこうか。」
それには何も答えず、私もニコッと笑った。
佐藤先輩はしばらく私の返事を待った後にゆっくりと口を開いた。
「早く結婚して子どもを産むのは反対だけど、早く結婚して子どもを産んでね。
晶が子どもを産んだらダッシュで晶にも子どもにも会いに行くから。」
早く結婚をして子どもを産んだらダメなのか、それとも早く結婚をして子どもを産んだ方が良いのか、どちらが良いのか全然分からないことを佐藤先輩が最後に言って・・・。
私の部屋からお母さんと出た佐藤先輩が、私の部屋の扉を閉めた。
扉が完全に閉まるその瞬間まで、佐藤先輩は笑っていた。
花音ちゃんと私には沢山見せてくれるニコッという笑顔ではなく、作っようなニコッという笑顔で、最後まで私の顔を見ていた。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる