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作ったようなニコッという笑顔で佐藤先輩は柳瀬君のことを見上げている。
「あ、すみません。すぐに終わるので。」
佐藤先輩がチラッと私のことを見てきたように思うけれど、私は柳瀬君のお腹らへんを見る。
「何の話してたの?
うちのマネージャーの顔、赤くしないでくれる?」
「そんな変な話はしてませんよ。
男バスって男バレよりもみんなヤバくて、更衣室が狭いからっていう理由でチ◯コをブラブラさせてたよって話です。
体育館で平気で着替えてる奴らばっかりでしたもんね。
でも、女バスのマネージャーを借りるってなった前日に、佐藤先輩がブチ切れまくってチ◯コブラブラの男子が消滅したんだよって話です。」
「そういう変な話、うちのマネージャーにしないでよ。」
「変な話でした?
めっちゃ良い話じゃないっすか!
妹がマネージャーになるかもしれないって時にチ◯コブラブラをやめさせたお兄ちゃんの良い話!!」
「うん、分かった。
じゃあ、もう向こうに戻ってね。」
「あ、すみません、あともう1つ!!」
「何?早く戻ってよ。」
「お兄さんの前ではちょっと・・・。」
「良いから、何?」
2人の会話を柳瀬君のお腹を見詰めながら聞いていく。
「じゃあ・・・、お兄さんの前だけど。
俺、今日慎也と一緒に帰ることなったんだけど、佐藤も一緒に帰らないかな。」
「えっ、慎也と?」
それには思わず顔を上げた。
「慎也が佐藤とも一緒に帰りたいって。
何か、大事な話があるらしくて・・・。
ちょっと俺が先に言っちゃうけど、次の日曜日にデートがしたいらしくて。」
「デートかぁ!いいね!!
デートは初めてだぁ!!」
「うん、だから佐藤もいくつか候補を考えてあげて?
今日どこかで軽く飯食って話し合ってあげてよ。」
「分かった!!めっちゃ話し合う!!」
「モテモテの佐藤先輩、彼女とした学校と家以外の場所で楽しかったデートの場所は何処ですか?」
柳瀬君が佐藤先輩に話しを振ったので、私はまた柳瀬君のお腹らへんを見る。
「特にない。」
佐藤先輩の低い声がすぐに聞こえた。
「じゃあ、彼女じゃなくても、好きな女の子として楽しかったデートは?」
それには、さっき聞いた女の先輩達との噂が浮かびそうなった、その瞬間・・・
「高速道路の下でしたバスケデート。」
佐藤先輩がさっきよりもすぐにそう答えた。
それには、佐藤先輩を見た。
久しぶりに、見た。
膝の怪我の時だってもう少し見ていたのに、この1週間はその時よりも見ていない。
その時よりも目が合っていない。
その時よりも部活の時間が一緒な分、会えている時間は長いはずなのに、全然目が合っていない。
私が、合わせることが出来なくて・・・。
必要以上に合わせることが出来なくなっていて・・・。
男バスでの必要なこと以外で久しぶり佐藤先輩と目が合い、それには"嬉しい”と思う。
"やっぱり、嬉しい”と・・・。
"やっぱり、好き”だと・・・。
"大好き”だと・・・。
"その噂話が事実だとしても、私は佐藤先輩のことが大好き”だと、そう思って・・・。
一旦引いていた顔や耳、身体中の熱がまた戻って来る。
こんなに、戻って来る・・・。
「学校と家以外の場所だったらそのデートしか俺にはない。
高速道路の下、晶としたバスケデート。」
「あれは・・・デートではないですよ・・・。」
「デートだよ。
だって、世界で1番好きな女の子と学校と家以外の場所で遊んだ。
それってデートじゃん・・・、ちゃんとしたデートだよ・・・。」
「でも、私は・・・」
"佐藤先輩の”妹”ととして・・・”
そう続けようとした時、柳瀬君が喋り掛けてきた。
「佐藤が思うデートはどんなデート?
水族館とか?遊園地?」
「えっと、うん・・・そうだね。
あと・・・映画とか?」
「いいね!あとは?」
「あと・・・・あ!!動物園!!
パンダがだいっっっっ好きなの!!!」
「そうなんだ!!
後で慎也に言ってみて!!」
「うん、慎也に言う!!」
「あのさ。」
柳瀬君と盛り上がっていると、佐藤先輩の低い声が聞こえた。
「男バスの練習は終わるのが遅いんだよね。
帰りに何処かでご飯を食べるとか、遅くなって危ないからやめてくれる?」
「あ、すみません。すぐに終わるので。」
佐藤先輩がチラッと私のことを見てきたように思うけれど、私は柳瀬君のお腹らへんを見る。
「何の話してたの?
うちのマネージャーの顔、赤くしないでくれる?」
「そんな変な話はしてませんよ。
男バスって男バレよりもみんなヤバくて、更衣室が狭いからっていう理由でチ◯コをブラブラさせてたよって話です。
体育館で平気で着替えてる奴らばっかりでしたもんね。
でも、女バスのマネージャーを借りるってなった前日に、佐藤先輩がブチ切れまくってチ◯コブラブラの男子が消滅したんだよって話です。」
「そういう変な話、うちのマネージャーにしないでよ。」
「変な話でした?
めっちゃ良い話じゃないっすか!
妹がマネージャーになるかもしれないって時にチ◯コブラブラをやめさせたお兄ちゃんの良い話!!」
「うん、分かった。
じゃあ、もう向こうに戻ってね。」
「あ、すみません、あともう1つ!!」
「何?早く戻ってよ。」
「お兄さんの前ではちょっと・・・。」
「良いから、何?」
2人の会話を柳瀬君のお腹を見詰めながら聞いていく。
「じゃあ・・・、お兄さんの前だけど。
俺、今日慎也と一緒に帰ることなったんだけど、佐藤も一緒に帰らないかな。」
「えっ、慎也と?」
それには思わず顔を上げた。
「慎也が佐藤とも一緒に帰りたいって。
何か、大事な話があるらしくて・・・。
ちょっと俺が先に言っちゃうけど、次の日曜日にデートがしたいらしくて。」
「デートかぁ!いいね!!
デートは初めてだぁ!!」
「うん、だから佐藤もいくつか候補を考えてあげて?
今日どこかで軽く飯食って話し合ってあげてよ。」
「分かった!!めっちゃ話し合う!!」
「モテモテの佐藤先輩、彼女とした学校と家以外の場所で楽しかったデートの場所は何処ですか?」
柳瀬君が佐藤先輩に話しを振ったので、私はまた柳瀬君のお腹らへんを見る。
「特にない。」
佐藤先輩の低い声がすぐに聞こえた。
「じゃあ、彼女じゃなくても、好きな女の子として楽しかったデートは?」
それには、さっき聞いた女の先輩達との噂が浮かびそうなった、その瞬間・・・
「高速道路の下でしたバスケデート。」
佐藤先輩がさっきよりもすぐにそう答えた。
それには、佐藤先輩を見た。
久しぶりに、見た。
膝の怪我の時だってもう少し見ていたのに、この1週間はその時よりも見ていない。
その時よりも目が合っていない。
その時よりも部活の時間が一緒な分、会えている時間は長いはずなのに、全然目が合っていない。
私が、合わせることが出来なくて・・・。
必要以上に合わせることが出来なくなっていて・・・。
男バスでの必要なこと以外で久しぶり佐藤先輩と目が合い、それには"嬉しい”と思う。
"やっぱり、嬉しい”と・・・。
"やっぱり、好き”だと・・・。
"大好き”だと・・・。
"その噂話が事実だとしても、私は佐藤先輩のことが大好き”だと、そう思って・・・。
一旦引いていた顔や耳、身体中の熱がまた戻って来る。
こんなに、戻って来る・・・。
「学校と家以外の場所だったらそのデートしか俺にはない。
高速道路の下、晶としたバスケデート。」
「あれは・・・デートではないですよ・・・。」
「デートだよ。
だって、世界で1番好きな女の子と学校と家以外の場所で遊んだ。
それってデートじゃん・・・、ちゃんとしたデートだよ・・・。」
「でも、私は・・・」
"佐藤先輩の”妹”ととして・・・”
そう続けようとした時、柳瀬君が喋り掛けてきた。
「佐藤が思うデートはどんなデート?
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「えっと、うん・・・そうだね。
あと・・・映画とか?」
「いいね!あとは?」
「あと・・・・あ!!動物園!!
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「そうなんだ!!
後で慎也に言ってみて!!」
「うん、慎也に言う!!」
「あのさ。」
柳瀬君と盛り上がっていると、佐藤先輩の低い声が聞こえた。
「男バスの練習は終わるのが遅いんだよね。
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